2019年12月 6日 (金)

ゲームレビュー 「Outer Wilds」

Outerwilds01

[クリアまでにかかった時間]
正確な時間は不明。プレイ期間は約10日で、おそらく10~15時間程度。
クリアまでのループ回数は56回、そのうち22分間生き延びたループは21回となっていた。
開始から5分以内に事故死というケースが結構あったので、ループの総数はアテにしないほうがいいかも。

[ゲーム難易度]
上級者向け。高度な空間把握力や三次元移動の適正を求められる。
普段パズルやアドベンチャーしかプレイしない人だと、開始早々に絶望感を味わうことになるだろう。
ヘリや飛行機など、フライトシミュレーター系が得意な人はその経験を存分に活かせるはず。

[実績・トロフィー難易度]
普通にプレイしていたらまず解除されない、ひねくれた条件のものばかり。
ストーリー実績のようなものが存在しないため、最悪エンディングを迎えてもひとつも解除されない場合も。
また、実績の下1ケタがどれも5や6などの端数だらけ。キリの良い数字が好きな人は覚悟して挑むように。
全体的に解除率が低く、全17種のうちもっとも解除率の高い実績でも12%に留まる(2019年12月時点)。


Outerwilds02

[良いところ]
・死を迎えようとしているひとつの太陽系を丸ごとリアルタイムで再現している広大なオープンワールド。
・最後まで冒険を共にする、耳に残る印象的な音楽。ゲームシステムにも密接に絡んでいる。
・使える道具、集めた情報を駆使しないと突破できない難解な迷路。

[悪いところ]
・タイムリミットに急かされ、膨大な文献をきちんと読む余裕がない。ストーリーの理解度が薄くなりがち。
 →オプションの「表示中の時間停止」の各項目を有効にするのをオススメする。
・実績の設定全般。解除条件は仕方ないとしても、数値に関しては悪意以外の何物でもない。
・セーブスロットが1枠しかなく、積み重ねたセーブを実績解除のために削除しなければならない。

[どちらとも言えない]
・多くの場合、進行を阻害する要因となる重力の存在。無重力空間の移動は忙しく楽しい。
・視覚的にはおもしろいが、攻略上の意味はあまりない各地のプロジェクション装置。


Outerwilds03

[総括]
「Outer Wilds」の概要をざっくり言うと、迷路を突破して文献を集める。探索アクションである。
しかし、『超新星爆発により22分後に滅びる太陽系』という舞台設定が物事をとてつもなく複雑にしている。

惑星はそれぞれ自転と公転を繰り返し、同時に崩壊によって変形、太陽は膨張し続ける。
道がなくなる、入口が塞がる、逆に新たに見つかることもある。重力や反重力、温度の変化も影響する。
さらには量子の力によって位置が入れ替わったり、瞬間移動したりといった超常現象までもが引き起こされる。
すべての変動は22分のあいだ同時に進行し続けるため、訪れる時期によってはできないこともあるのだ。

これらの事象を何十回というループを通じて把握し、ようやくゲームの中盤にたどり着ける。
とにかく行けるところにはすべて行き、読めるものはすべて読み、ヒントを頼りに先へ進まなければならない。
航海日誌の完成度が攻略に直結すると言っても過言ではない。カギは太陽系のどこかに必ずある。

それまで見えなかった何かが見えるようになるまでは途方に暮れることだろう。
「このゲーム、クリアできるんだろうか?」と、手掛かりのない宇宙空間に放り出されたような気分だった。

不安が占める割合が大きく、振り返ると「これは楽しめたと言えるのか?」という疑問形になってしまう。
しかし客観的に状況を見れば「実績コンプまで続けたんだからじゅうぶん楽しんだでしょ」と、断定に近くなる。
この視点の違いから来る捉え方の違いもまた量子的現象なのだろうか…などとつまらないことを考えてしまう。
まだ見つけていない何かが隠されている。それを暴きたいと思う知的好奇心が本作の楽しみの核だろう。


Outerwilds04

[オススメ度]
微妙(決して悪い意味ではなく)。ひとつ確実に言えるのは、中級者以上を前提とした作りであるということ。
ジャンルとしてはパズルではない。そこだけはくれぐれも間違えないように。

なお、本作のXbox One版は国内向けのストアでは販売されていないが日本語ローカライズ済みである。
本体の地域設定が[日本]のままでは起動しないので、[米国]などに切り替えておくこと。
実績の端数を気にする必要のないPS4版のほうが精神衛生上はよいかもしれない。



…というわけで、前回の最後にちょろっと予告したのは「Outer Wilds」のことでした。

たまたまXbox One本体の地域設定を北米に切り替えたとき、身に覚えのない本作がなぜか遊べる状態になってて
ちょうどThe Game Awaerdsのノミネートでも話題になっているし、やってみようと思ったわけですよ。
本当に予定外のことでした。短期間とはいえ結構ガッツリやり込んでしまいましたね。

PCゲームを意識的に切り離している自分でも、ここ最近はインディーズの割合が増えてきています。
今年だと「Gorogoa」や「Bridge Constructor」などもやりましたし、その存在が大きくなりつつあります。

さて、次は予定どおりにいけば「CODE VEIN」の製品版となるはずです。いまごろ我が家に向かっています。


Outerwilds05

以下にオマケとして、「Outer Wilds」で詰まりがちな部分の突破法をまとめておきました。
かなりネタバレに踏み込んでいるので、自力で最後までプレイしたい人はこの先を読まないようにしてください。
ちなみに自分は『南部観測所』への行き方とクラゲの2箇所で詰まり、海外の攻略情報を参考にしました…。


【脆い空洞】
『南部観測所』へは『量子知識の塔』の入口(赤道上にある円盤状の建物)から向かうのが正攻法。
螺旋階段を降り、「南部観測所 南550m」の標識から見える離れた足場にある横向きのエレベーターを起動する。
エレベーターは途中で切れてるので、ジェットパックで微調整して対岸のエレベーターにうまく吸い込まれよう。
その先はオレンジの灯りを目印にして南極方向へと足場を次々飛び越えていく。
最後の足場には灯りがなく、真っ暗になっている。奥の氷の壁にある穴を登っていけば『南部観測所』。
他にも強引な方法として、足場に探査艇で無理矢理乗り付ける方法がある。

『量子知識の塔』は塔がブラックホールに飲み込まれ、宇宙空間に浮いてるときじゃないと内部に入れない。
上記の『量子知識の塔』の地表部の上で探査艇に乗った状態で待機するのが安全確実。
宇宙服で待機していると、吸い込まれた際の衝撃で塔から離れてしまった場合、取り返しがつかないことになる。


【巨人の大海】
海上の竜巻をよく観察すると、ひとつだけ反時計回りのものがある。その竜巻に飛び込めば海中に潜れる。
放電するコアの内部へ進入するにはクラゲを利用する。クラゲの真下から体内に忍び込もう。

【闇のイバラ】
シグナルスコープを向けたとき、脱出ポッドの信号を受信できる光点(ワープポイント)が正解。
イバラの中に偵察機を飛ばすと正しい光点から重複した反応が発せられる。
アンコウは音に反応して襲ってくるので、加速をつけて光点に飛び込み、惰性でアンコウ地帯を突破しよう。

【量子の月】
そのまま着陸しようとすると月が消えてしまうので、偵察機のカメラが捉えている状態で着陸する。

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