2019年1月15日 (火)

2019年 冬アニメ新作寸感

「平成最後の」と言いたいところですが、新元号は5月かららしいのでそれは次回にまわすとしましょう。
しかし、今期が終わるころには新元号が発表されるかと思うと、にわかに新時代の現実味が増してきます。

さて今期の新作ですが…『好きなアニメ』はいくつか見つかったものの、やや数が足りない印象です。

個人的な傾向として、心が暖まるようなやわらかめの作品を求めている時期なんだと思います。
悪趣味なもの、不快感をもよおすものはそれだけで大幅に減点してしまうみたいな。

アニメは食事と違って、バランスの良い摂取を心掛ける必要はありません。好きなものだけを見ればいい。
至極当たり前なこの事実に最近ふと気付きました。我慢なんてしなくていいんですよね。
ここ最近はちょっと我慢が多すぎたかなぁと…潔さというものをもう少し意識してもいいかもしれません。


今期の新作でまず気に入ったのは「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」。句読点の配置が難しい!
作家の青年と拾われたネコ、それぞれの視点で生活を描いていくという、説明すると平凡な感じの内容ですが
丁寧かつ独特なビジュアルも含めて、いまの自分には刺さるポイントの多いアニメでした。
それほどネコ好きではない自分が良いと言っているので、ネコ好きの人には確実にオススメできます。

続いて「私に天使が舞い降りた!」と「えんどろ~!」が今期の『好きなアニメ』枠入りです。
前期の「うちのメイドがウザすぎる!」に続き、年長女性と幼女の組み合わせを提供してきた動画工房。
もはや専門業者という感じさえしますが(笑)いいぞもっとやれ。今後も安心できる作品を作り続けてください。

最近は殺伐としたファンタジーものが続いていたので、「えんどろ~!」のようなほんわかした雰囲気の作品が
打ち消すように投じられたことは非常にありがたいと思っています。

この3作品を挙げるあたりに、自分の現在の心理状態が窺えるというもの。癒ししかない。


『好き』を除いて上位に挙げるとすれば、「どろろ」と「約束のネバーランド」あたりが来ると思います。
映像の質感、初回の引き込みなど総合的なポイントの高い2作品であり、しかも万人向け。
あとは「明治東京恋伽」あたりかな。どこを切っても大地丙太郎監督作品らしいアニメという感じがします。

次いで「上野さんは不器用」。15分枠で、軽度の下ネタを許容できるならたぶん好きになれるはず。
自分はその下ネタがいいと思ったのですが(笑)何気に白泉社の赤髪ヒロインの系譜となる作品でもあります。

継続作品としては「モブサイコ100」と「B-PROJECT」の2期、「デート・ア・ライブ」の3期に期待。
「ジョジョ」「SAO」「転スラ」「からくりサーカス」など、前期から引き続き2クール目が放送される作品も充実。
「B-PROJECT」は夜叉丸さん周辺の話が意外にも引き継がれており、どう解決するつもりなのか気になります。
「デート・ア・ライブ」は初回から作画に不安があったものの、いつもの感じが帰ってきた安心感はありました。

今期のサテライト枠、「ガーリー・エアフォース」はサテライトの十八番とも言える戦闘機を題材とした作品。
ベタベタにラノベっぽい内容なので、そこで大幅に評価を下げてしまう人もいるかもしれません。


19年ぶりの再アニメ化となる「ブギーポップは笑わない」は、自分にとっては珍しく原作既読のアニメ化であり
当時の思い出なんかもあって懐かしく見ていますが、はたして若い世代の目にはどう映っているのやら。
2019年現在の視点で見ると、ラノベ原作のアニメにしてはあまりにも華がないというか…(笑)
初回1・2話一挙放送の範囲では完全ご新規さんの心をつかむに至らなかったのでは?という不安があります。

旧アニメ版や、原作を読んだときに思い浮かべたイメージとのギャップはある程度は感じています。
一番気になっているのは霧間凪の描写ですね。霧間凪ってあんなに普通の女の子っぽかったかな?と。
日常の外側にいる孤高の戦士のようなイメージを抱いていました。絵柄の違いも大きいか。


1期放送終了後の政治的な話題も記憶に新しい「けものフレンズ」の一応の続編である「けものフレンズ2」は
1期の監督が手掛ける「ケムリクサ」との直接対決という図式になっており、さまざまな懸念が渦巻いていますが
出来上がった「2」を見たところ、深い配慮と思いやりに満ちている作品であると感じました。
あきらかに危険な橋を慎重に渡ることに成功しているというか、相当な苦労があったことが伝わってきます。

絶対に触れないだろうと思っていたカバンちゃんのシルエットが見えたときは、うれしさとも悲しさともつかない
不思議な感動がこみ上げてきたものです。なんとか平穏なまま完走してほしいですね。

対する「ケムリクサ」ですが、世界観こそだいぶ違うものの「けものフレンズ」と同じことを繰り返しているような。
監督のやりたいテーマは昔から一貫しているのかもしれません。
男性キャラの登場に界隈は騒然としていましたけど、役割としてはカバンちゃんに似てるんじゃないかと。


プロットに深刻な問題を抱えていた1期が忘れられない「BanG Dream!」がCGアニメとなって帰ってきました。
しかしあの1期を踏まえた、続編としての2期とは思えません。再始動と呼ぶべきなのかも。

ゲーム版をプレイしていないとわからないキャラが初回から大量に投入され、しかも理解できるような説明もなし。
必要な説明もせす初回をどう使ったかといえば、大半を各バンドのライブパートに割いたのです。
アニメだけを追いかけている視聴者を突き放しているというか、ターゲットに含んでいないのかもしれません。
ゲームから食いついてくれたファンのための2期、あるいはゲーム版のアニメ化という印象。

1期のレギュラー陣、Poppin'Partyのメンバーは性格がだいぶ変わった感じがしますね。
言動がマトモになったというか、IQが上昇したというか。俺が知ってる香澄はこんなじゃねえ!というか(笑)
有咲も独特のツン感がなくなりマイルドな雰囲気になってしまって、ちょっとガッカリしています。

ブシロードは今期もう1本、「バミューダ・トライアングル」という作品を打ち出してきています。
自社のカードゲームの一勢力を題材にしたスピンオフで、主題歌に「BanG Dream!」に登場するバンドを起用。
そして所属声優に役を与えるという、一社内で循環が成立しているかのような異様なアニメです。
提供も当然ブシロードなので、こうなるともう外部の評価とかどうでもよくなってしまいますよね。


今期ヤバめの作品筆頭は「ぱすてるメモリーズ」だと思ってたんですが、2話を見て評価が変わりました。
変わったと言っても逆転したわけではなく、ネタとして、実況向けなアニメとして非常におもしろくなったのです。
権利的な問題で(笑)どこまで突っ走れるか見ものですが、ちょっと応援したくなりました。

「盾の勇者の成り上がり」はいわゆる胸糞系の作品なのでしょうか…いや、胸糞自体はべつにいいんですけど
異世界転生ものとしてキライな要素が多すぎて、平静に見ていける自信が早々になくなりました。
レベルやステータス、ダンジョンといった使い古された単語が出てくるのが最近ホントにダメなんですよね。
それと放送タイミングもよくなかったかもしれません。少なくとも「転スラ」と同時期に見るアニメではないです。

「バーチャルさんがみている」はもう…3分で無理でした。まず、これを新作アニメと捉えるべきかも疑問ですし。
おそらくVTuberに理解がある人たちのなかでも限られた層にしか刺さっていないと思います。


今期は放送直前特番と題して、主演声優のイメージビデオを放映したアニメがふたつもありました。
単にイメージビデオならいいんですけど、どちらも声優さんの身の上話が半分以上を占めていたんですよね。
アニメの紹介映像を期待していた人にしてみれば肩透かしもいいところだし、百歩譲って声優さんを見せるのは
コンテンツとしては理解できるのですが、生活上の苦労話とかそういうの求めてる人います…?

なんというか、オトナの事情が垣間見えた気が。この声優さんを推したい誰かの仕業なんだろうなぁと。
声優自身には罪はないのに、今後「あの特番の子か」と言われ続けるのは不憫としか言いようがありません。


新年一発目の寸感はこんなところでしょうか。まだ「マナリアフレンズ」がはじまってないんですけど。
とりあえず『好きなアニメ』枠を暖めていこうかな。『好き』と言える作品が3つもあるなら不作ということはないし
継続作品も含めると結構な数なので、今期も変わらずアニメに関わっていけそうです。



今期は再放送枠の多さと、メインキャラをCGで描くアニメの多さが目立っています。
個人的には、CGで描かれるアニメって審査項目がひとつ減る感じなんですよね。作画に対する評価が。

CGは作画が崩れないのが当たり前なので、その先の部分でむしろ評価の目が厳しくなることがあります。

3Dモデルで気になるのは、下からあおるように見上げたときのアゴの下の描写と、頭部を横から見た描写。
アゴの下は手描きでも難しく、正確に描かれているはずのCGでもなんか気持ち悪くなってしまうのです。
「荒野のコトブキ飛行隊」ではコックピット内を操縦桿あたりから見上げるカットが初回からいくつかありましたが
このアゴのせいで、CGで描かれたアニメであるという印象を色濃くしてしまっていました。

横から見るというのは、美少女フィギュアにありがちな頭部の厚みの足りなさの問題ですね。
二次元風の平面顔に三次元風の後頭部が合わさることで、人物の頭部としておかしな形状になっているという
昔っからよくある現象なのですが、作っていて気にならない人も多いということでしょうか。

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