「Solitaire Mahjong Classic」のスコアの謎
「急にどうした?」と思われるかもしれませんが、Microsoftの現行のブラウザ「Bing」のサイドバーのなかに
ゲームという項目を見つけまして。こういう機能もあるのか!と思ったのがそもそもの発端でした。
ブラウザ上で動作する海外製のゲームが数多く提供されており、以前から興味がありプレイしたいと思っていた
「上海」…によく似たゲーム、「Solitaire Mahjong Classic」もあったのです。
おそらく「上海」のほうであれば聞き覚えのある方も多いのではないかと。
元祖はあのActivisionがMac向けに開発したタイトルで、日本ではサンソフトのファミコン版が馴染みある存在。
盤上に積み重ねられた麻雀牌の山から、同じ絵柄の牌を2個ひと組みずつ取り除いていくゲームです。
上に他の牌が重なっていたり、左右を他の牌に挟まれている場合は取り除くことができません。
上の画像にある代表的な『龍配列』では全144個、72組をすべて取り除くことができればクリア。
(「Solitaire Mahjong Classic」に収録されている配列は『龍配列』1パターンのみです)
取り除く順番を誤るなどして手詰まりになった場合は、自動的にゲームオーバーという扱いになります。
サイドバーで発見してから約1か月、毎日2~3回はプレイし続けていたでしょうか。結構ハマってしまいまして。
で、ここからが本題。本作をクリアするたびに、クリア時のスコアが毎回微妙に違うことに気付きました。
すべての牌を取り除いているのになぜスコアが同じ数値にならないのか。疑問に思ったわけです。
「Solitaire Mahjong Classic」のスコア計算は上の画像のようになっています。
15分という制限時間はありますがクリア時間はスコアに一切影響せず、牌のみで加点されていきます。
萬子(マンズ)がもっとも配点が低く、筒子(ピンズ)、索子(ソウズ)、字牌の順に上がっていきます。
一般的に麻雀牌のセットには同じ絵柄の牌が4個ずつ用意されており、全144個と言われることが多いようですが
これには花牌や季節牌は含まれておらず、花牌と季節牌も4個ずつ含まれていたら全168個になるはずです。
萬子(1~9)、筒子(1~9)、索子(1~9)、四風(東西南北)、三元(白發中)、花・季節(各4)
42種類×4個=全168個
先述の『龍配列』は全144個。つまり24個足りないんですよ。どれかが。
クリア時のスコアが毎回同じ数値にならない原因はここにあると確信し、検証のためプレイ動画を撮影しました。
撮影時のスコアは1145点。取り除いた牌の組み合わせを一手ずつメモしていったところ以下のような結果に。
盤上に2個しか配置されなかった絵柄が12種類、計24個でちょうど足りない牌の数と一致しました。
プレイに集中しているときはまったく気付きませんでしたが、萬子などにも2個しか配置されなかった牌があった
みたいで、配点が高めの索子に集中したことが1145点という低い得点につながったのかもしれません。
…「低い」って言われても経験がないとわかりませんよね。高いときは1200点を超えるゲームなんですよ。
まとめると、本作の『龍配列』72組は毎回ランダムに配置され、良いパターンを引ければスコアが上がる仕組み。
おそらくすべての絵柄が最低でも2個配置され、どれかが欠けるようなパターンは発生しないと思われます。
理論上の最高スコアは2個配置が萬子と筒子に偏ったパターンで、たぶん1295点…で合ってるかな?
ちなみに自分の自己ベストは1255点だったようです。ってか、記録が残されること自体今回初めて知りましたが。
本作のスコアは2周目との合算でランキングされており、上位勢はみな2周連続クリアしている模様。
自分は1回クリアしたらいつもやめてしまっていたので…機会があれば2周目にも挑戦してみたいと思います。
悲しみのスクリーンショット。ごくたまにあるんですよね…クリア間近で『詰み』に気付くときが。
こういうケースも含め、1回が5分~8分くらいのあいだに収まる遊びやすさも本作の魅力のひとつだと思います。
サイドバーのゲームにはたまに掘り出し物もあります。オススメは「Words Detective Bank Heist」。