2017年7月20日 (木)

2017年第3Q 新作アニメ寸感

今期はなんなんでしょうね…ヤバいですよね。それも私見に留まらず、異口同音にヤバいと述べてるみたいで。

なにがヤバいって、決して良い意味じゃないヤバいがゾロゾロしててとてもヤバいんです。
ヤバい作品にはそれぞれ独自のヤバさがあるのですが、それを事細かに解説していっても不毛でしかないので
このように語彙を貧困にすることで精神的ダメージだけでもお伝えしようかと思いまして。

今夏にヤバい作品が集結した理由をぼんやりと推測したりもしてみましたが、考えても詮無きことなので。
とりあえずヤバい作品のことは置いといて、好感触だった作品を挙げていこうと思います。


近年様々な問題作を送り出してきたディオメディアの新作「アクションヒロイン チアフルーツ」は放映前の予想を
大幅に裏切り…というか、極限まで期待値が下がっていたせいで逆におもしろく感じているのかもしれませんが
ビックリするくらい楽しい、特撮愛(とパロディ)を随所に感じられる作品でした。

ただ、初心者(?)にはちょっと難しい謎のシーンもあるので万人向けとは言えないかもしれません。
何かおかしなことが起きてるけどそこもヘンテコでおもしろい、でもなにかしら意図があってやってるのかも?と
ほんの少しだけ考察心をくすぐられるような絶妙なさじ加減がコアな層にウケている様子。
あと、お前らどんだけ「ろこどる」好きなんだよ(笑)ってなりますよね。本作もある意味「ろこどる」なのかも。

指摘を読んでなるほどと思ったのですが、たしかにアイドルアニメ的な導入を初回でやってるんですよね。
アクションヒロインという形態に変わってはいるものの、根底にあるのは昨今流行りのアイドルものなのかなと。


「Fate/Apocrypha」「活劇 刀剣乱舞」「ボールルームへようこそ」「メイドインアビス」は期待どおりの出来。
特に「ボールルーム」の初回の完成度は圧倒的で、1本の映像作品として完結してると言ってもいいほど。
この4作品の映像のリッチさに慣れてしまうと、今期はほかの皿に食指が伸びなくなる可能性が高いでしょう。

加えて好評なのは「異世界食堂」と「ナイツ&マジック」あたりですかね。どちらも好みな感じ。
双方流行りの異世界ものではあるのですが、かたや厨房ごと異世界へと接続してしまった洋食屋という設定で
もう一方は異世界転生そのものはそれほど重要ではない、ロボット愛に満ち溢れた美ショタもの。
昨今の異世界ブームに食傷気味なところへスーッと効いた感じがあります。

恋愛ものとしては、ディストピア風味なのかと思ったら衝撃的な総受け展開へと進んだ「恋と嘘」が話題ですが
女性向けかと思いきや男女どちらにも訴求力が高そうな「コンビニカレシ」にも個人的に注目しています。
「ゲーマーズ!」は今後どうなるのか見守っている段階。メインヒロイン負け確なのでしょうか…?

短時間枠では、勢いがひたすら楽しい「アホガール」。こちらもディオメディア製作の意外な収穫でした。

シリーズものの続編としては「シンフォギアAXZ」が、おもに蒼井翔太の怪演(笑)で注目を集めています。
前期から引き続きの作品は「Re: CREATORS」「神撃のバハムート」「僕のヒーローアカデミア」など。


…とりあえずはこんなところですかね。まあじゅうぶんか。のちのち他の作品も上がってくるかもしれませんが。

今期は懐かしい作品のリバイバルが集中しているシーズンでもありますね。
「最遊記」に「魔法陣グルグル」、「無責任ギャラクシー☆タイラー」って…今年は90年代だったのかと思うほど。
そういったリバイバルがいまの世代の人たちにどう見えているのか個人的には気になっています。

これほどリバイバルが続くと、あの作品もこの作品も…と勝手な期待も湧いてきます。
理想通りのものが出てくるかはわかりませんが、既存のコンテンツが活かされるのは悪くないと思います。



ヤバい作品群にもそれぞれ言いたいことはあるのですが、どう書いても自分にとってマイナスにしかならない
気配がプンプンしたので、書いては消しての繰り返しののち今回のような無難な内容になりました。

今期は懇意にしている乃木坂からふたりもアニメ声優に挑戦していて、世間の評価が気になってるわけですが
ファンとしてはこれまでどれだけ演技経験を積んできたかや、アニメに対する並々ならぬ思いを知っているので
それが結果と評価につながっていない現状を非常に苦しく見つめています。

そんな心境でいるため、「ナナマルサンバツ」の川島海荷のことをあまり悪く言えないんですよね。
きっと彼女自身も苦心しているだろうし、彼女をよく知るファンの方々も現状を快く思ってはいないだろうと。


この状況を解決するためには本人に期待どおりの結果を出してもらうしかありません。
しかし、どんなにうまくやっても『芸能人である』というマイナスの認知バイアスは働くでしょうね。
たとえ本格的に声優に転向したとしても、そのマイナス補正がしばらく続くことは既に実証されていますし。

逆張りとでもいうのか、マイナス補正をかけまいと意識するあまりプラス補正をかけてしまっている可能性もあり
中庸というのを実現するのはなかなか難しいことだなぁと感じています。

彼女たちのファンとしてではなく、ひとりのアニメファンとして客観的に好評を下せる日が来ることを祈りつつ。

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