2019年7月16日 (火)

2019年 夏アニメ新作寸感

記録的な日照不足が続いております。50年に一度あるかないかというほど日照時間が少ないんだとか。
今年は梅雨の時期にほとんど雨が降らなかったので、その反動が7月にまとめて来てるのかもしれませんね。
大変ジメジメしているなか今期の新作を見ております。では、ざっくりと寸感をば。


今期、初回でもっとも手応えを感じられたのは「ジョジョ」のdavid productionが送る「炎炎ノ消防隊」
以前なら土日の夕方に放送していた雰囲気のリッチな作りの少年漫画風味で、あらすじもそれに準じる感じ。
それだけに深夜に放送されるのがもったいなく思えます。性別や年齢に関係なく万人に刺さりそう。
とにかく炎の描写が丁寧で、本作のひとつの見どころと言ってもよいかと。

第2話はシャフトみたいな平坦な画面になってて驚きましたが、シャフト作品に関わり深い方による絵コンテが
影響してのことだったのかもしれません。おもしろいくらい違うので比較しつつ見るのもありかも。

次点で「ヴィンランド・サガ」。流行りの漫画に疎い自分でもタイトルを知っているくらいの人気作品。
しかも制作はあのWIT STUDIOですから、じっくりと付き合う価値のある作品になりそうな予感。
ただ、初回3話一挙放送でもプロローグを消化できてない感じなので、本当にじっくり付き合う必要がありそう。

意外な出来で食い込んできたのが、スタジオディーンの新作「胡蝶綺 ~若き信長~」です。
タイトルが示すとおり若き日の信長を描いた作品なのですが、歴史のifも孕んでいてまず単純に話がおもしろい。
そしてスタジオディーンの良い部分が出ているというか。画面から覇気を感じるほど絵が素晴らしいです。
中嶋敦子が引く線ってやっぱり魅力的だなぁとあらためて感じさせる一本。

続けて「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」も挙げたいところですが、こちらはFateシリーズの前知識が必要で
完全なご新規さんでも同じように楽しめるとは言いがたく、やや控えめな紹介となります。
外画好きの人には刺さるポイントは多いと思いますし、Fateと外画の両方いける人にはオススメです。


david productionのもう一本の新作「あんさんぶるスターズ!」はまあまあという感じ。
なんか常識が通じない雰囲気は理解しました(笑)「うた☆プリ」とかに近い方向性なのかもしれません。

「キャロル&チューズデイ」と並行して、今期から始まるノイタミナ枠「ギヴン」は男性中心のバンドもの。
「けいおん」や「BanG Dream!」が男性目線の女性バンドものとすれば、こちらは女性目線の男性バンドもの
という雰囲気で、ところどころにBLっぽい匂いがします。制作スタッフも女性が多い様子。

他に初回で気になったのは動画工房の新作「ダンベル何キロ持てる?」と、きらら枠の「まちカドまぞく」
「ダンベル何キロ持てる?」は、なんかね…見てると疲れる(笑)画面から来る"圧"が強いです。
近年の動画工房の方向性とはだいぶ違う作品ですが、かわいい部分はしっかりかわいいので大丈夫かと。
「まちカドまぞく」は演出やセリフが本当に独特で、なんか新しいものを見れてるなぁという実感があります。

あとはジャンプ原作の「Dr.STONE」あたり。ここ最近なんだか集英社原作のアニメが増えているような。
アニメから新たな看板作品を作ろうとしているのでしょうか。


今期の新作、集英社原作の他にふたつの傾向があります。まず、いわゆる異世界を舞台とした作品が多い。
そして作品が一部重複するのですが、タイトルが非常に長い作品が偶然にも集まっています。

代表的なところだと「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」が最長の31文字。
以前から原作のCMでおなじみの「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」が26文字。
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」も26文字。こちらは2期。
ほかにも「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」「ありふれた職業で世界最強」がならびます。
再放送枠では「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」もありますね。

そろそろ競走馬みたいに文字数制限とかするぺきじゃないですかね…番組表に収まりませんよ。
で、こういうタイトルが長い作品に限ってだいたいアレです。寸感の最初のほうで挙げないタイプの作品です。


今期の異世界もののなかでは先述の「うちの娘(以下略)」がもっとも見やすかったです。
主人公がある日突然父親になる、つまり変に特殊なスキルをもってるわけじゃないところに安心できるかと。
次いで、2話まで耐えられれば楽しみ方がつかめるであろう「魔王様、リトライ!」が来ます。
津田健次郎が異世界もので主役を演じてるというだけでも話題作である気はしますが。

毒にも薬にもならない無味無臭なのは「異世界チート魔術師」、試練に値するのは「ありふれた」でしょうか。
なんつーか…もう何匹目のドジョウだかわかりません。狭い沼で交配を繰り返したドジョウです。

「お母さん」「ありふれた」はタイトル詐欺なんて話も聞きますが…実際のところどうなのでしょうか?


「グランベルム」も異世界ものと言えなくもないか…分類としてはロボットアニメなのかな?
懐かしさを感じさせる低頭身のロボットが活躍する、魔法の世界を舞台とした少女たちのサバイバルものですが
どの部分を切り取って見ても既視感が強く、新規性があるとは言えない作品です。
もうちょっと過去の有名作品との差異を図ることはできなかったのでしょうか。それともわざと近付けてるのか。

自分がアニメを見過ぎているせいもありますが、今期は特に新規性に欠ける作品が多い印象があります。

「新しいおもしろいものが見たい」と思うと同時に「懐かしい安心できるものを見たい」と思ってる自分もいて
我ながら矛盾してるなぁと感じるときもありますが、完璧な人間ではないのでそのへんは許してください。
ただ、新作であるからには新しくあってほしいわけですよ。古いものの模倣ではダメなんです。

信長という使い古された題材でも「胡蝶綺」のようなビリビリ来る作品も作れるわけで。
『新しい』という言葉が意味するところって、ひとつとは限らないようです。



『ドライなエロス』を描いた作品は笑って見ていられるのですが、『ウェットな性』を取り扱う作品はニガテで
ここ最近のTBSの金曜深夜の露骨な編成方針にだいぶ辟易しております。
正しい意味での深夜アニメではあるものの、娯楽として扱うには笑えないテーマだと思うのです。
そこを娯楽として扱える世の中になったほうがよいのでしょうか。わからなくもないけど、わからないです。


PS Plusが切れて「Anthem」を止めてしまった影響もあり、最近ちょっとだけゲーム離れしています。

番組改変期はゲームのためにまとまった時間が取れないという理由もあるのですが、最近やったゲームといえば
過去の記事を修正するために「Ghost Recon Wildlands」を触った程度で、それ以外は動画制作の日々でした。
PS4で無料で利用できる動画制作ソフト「SHAREfactory」が思いのほか便利で捗っています。

で、アニメの枠の合間を埋めるように「テイルズオブザレイズ」をちまちまとプレイするようになりました。
とはいえ1日2~3クエスト程度ですが。「ザレイズ」の記事ものちのち書けたらいいなと思っています。

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