2012年7月8日
「赤い刀 真」おもしろいです。ただ、その魅力を上手く説明するのは難しいかもしれません。
いわゆる弾幕系STGの主流は縦スクロールであり、横スクロールといえば「ダライアス」のような
地形の変化込みで構成されるものが多く、「赤い刀」は異色と言えます。
弾幕かつ横スクロール、しかもシステムが難解ということでシューターにも敬遠されがちですが
そのシステムを理解したときに見えてくる爽快感と美学がひとつの魅力だと思います。
詳しいシステムを知るには公式サイトの解説動画を見るのが一番です。
同様の内容がソフト付属の説明書にもみっちり記述されていて、これが非常にタメになりますが
動画で実際に動いてるところを見たほうが遥かに早いですね。
「赤い刀 真」の自機には2種類の攻撃方法と2種類の形態、計4種類の状態があります。
まず、ショットボタンを連打しているときとホールドしているときでモードが異なります。
連打しているときをディフェンスモード、ホールドしているときをアタックモードと呼びます。
■ディフェンスモード時の特徴(ファイター形態)
・自機の攻撃力が高く、オプションの攻撃力が低い
・自機の移動速度が速く、オプションは自機に追随して移動する
・敵を破壊したとき鋼アイテムが出現する
■アタックモード時の特徴(ファイター形態)
・自機の攻撃力が低く、オプションの攻撃力が高い
・自機の移動速度が遅く、オプションは機種ごとに固有の動き方をする
・敵を破壊したとき祈導アイテムが出現する
■両モード共通の特長(ファイター形態)
・敵のレーザー攻撃に被弾すると徐々にライフゲージを消耗する(即死ではない)
アタックモードというのは他の弾幕系STGで言うところのいわゆる低速移動モードというヤツ。
移動速度によって獲得できるアイテムが違うため、どのタイミングでどちらのアイテムを稼ぐか
というのを考えさせられるのが「赤い刀 真」のひとつのおもしろさです。
次に、念心ボタンを押すことで幻忍という特殊な形態に切り替わります。
念心するためにはわずかでもいいので祈導ゲージが必要です(祈導アイテムで回復)。
幻忍形態にもそれぞれディフェンスモードとアタックモードがあります。
■ディフェンスモード時の特徴(幻忍形態)
・祈導ゲージの消耗と引き換えに一切の攻撃に対して無敵
・攻撃力が低い
・敵を破壊したとき鋼アイテムが出現する
■アタックモード時の特徴(幻忍形態)
・攻撃力が非常に高く、機種ごとに固有の「祈導砲」を撃つことができる
・敵を倒すと大量の撃ち返し弾が発生する
・ストックしたハガネを発射し、敵に当てたぶんを刀アイテムとして回収する
・ハガネには敵弾を相殺する能力がある
・敵を破壊したとき刀アイテムが出現する
・被弾すると強制的に念心を解除され、ストックしたハガネおよびカタナは没収される
■両モード共通の特長(幻忍形態)
・敵のレーザー攻撃を無効化できる
・念心が解けると祈導ゲージはゼロになる
・念心を任意で解除した際、ストックしたハガネおよびカタナが発射される
・カタナは進路上のザコ敵や敵弾を殲滅し、ボス級の敵には連続ダメージを与えられる
念心は強力である反面、どのタイミングでゲージを吐くかでスコアがかなり変動します。
格闘ゲームなみにゲージ管理に気を配る必要があるわけです。
上記の4種類の状態に加えて、留意すべきポイントがあります。
・ハガネのストックは自機を失った際にゼロになる
・ハガネのストックは次のステージへ持ち越しできない
・祈導ゲージは自機を失っても維持され、次のステージへ持ち越しができる
・鋼アイテムは祈導ゲージの貯蓄量が多いほど獲得量が増える
・自機を失うと祈導ゲージの最大量が増え、念心の持続時間が伸びる
・カタナで敵のとどめを刺すとボーナスアイテムの獲得量が増える(ボス含む)
・カタナは直前の自機の移動方向によって範囲や方向が変化する
「赤い刀」には自機をパワーアップさせるアイテムがないので、自機を失ったときに一番響くのが
ハガネストックの抱え落ちです。念心して祈導ゲージを削られるほうがまだマシということ。
とりあえずこれらが基本ですね…つまずくというのも納得できる複雑さ。
別にこれらを覚えなくても、序盤はテキトーにやってても先には進めます。
ただし、中盤以降の局面やスコアアタック前提でプレイするとなるとすべてが必須事項です。
覚えゲー的な側面もあればアドリブでなんとかなることもあり、スコアを気にしないプレイから
徹底的にスコア狙いでいくプレイも受容できる、懐の広いゲームだと思います。
弾幕系STGはイライラ棒と揶揄されることもあり、弾幕を突破する方法に工夫を凝らすことが
昨今の弾幕系STG製作におけるひとつの課題になっていると思うんですよね。
「赤い刀」は無印版と「真」版という2種類の解決策を提示しており、弾幕を能動的に処理する
ことによる爽快感と、従来からある弾避けの緊張感を合わせて提供してくれています。
それに加えて美麗なグラフィック、悲壮感あふれるストーリー、故・梅本竜による音楽…。
これらひとつひとつの魅力が結実しているのが「赤い刀 真」です。
…ちょっとベタ褒めし過ぎたかな(笑)ケイブから何かもらえるかもね。
普段STGをプレイしない自分がここまでベタ褒めし、製品版を購入してしまうほどハマっている
理由はこういうことなんだと理解していただければ幸いです。
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