2014年6月25日
「GTAV」ストーリーモードをクリアしました。好みもあると思いますが、おおむね良かったですね。
メインストーリーの濃密さ、ボリュームでいえば「GTAⅣ」のほうが確実に上だと思います。
しかし「Ⅳ」はその長大さゆえに最後までプレイした人が少なかったという統計まで公表されて
むしろマイナスポイントとされたわけですから、本作ぐらいがちょうどよいのかも。
本作では「GTAⅣ」「L.A.Noire」「RDR」のようなシリアスな空気はほとんどありませんでした。
全編通してノリノリというか、純粋に爽快感を追求した作りだったと思います。
たとえるなら「特攻野郎Aチーム」的な、「ルパン三世」的な…とでも言いましょうか。
政府機関の監視下で、つねにコントロールされながら強盗を繰り返す3人の主人公。
最後はその関係を力で覆し、莫大な報酬を得て平穏な日常に戻っていく。王道パターンかと。
ただ、個人的に泣ける展開がひとつあったのは大きな収穫でした。
トレバーがパトリシアと別れ、フロイドが居候しているデブラ宅に戻ってからの一連の事件。
狂気の男が偶然に手に入れたひとときの幸せが過ぎ去り、誰も理解しようとしないその嘆きを
喧騒によって破壊され、元の狂気に戻っていく様。ここは本当に悲しかったです。
最初出てきたときは「ついにナチュラルボーンサイコパスが主人公になったか…」と思いましたが
ストーリーが進むに連れて、とても寂しげで悲しげな側面に気付かされました。
フランクリンは従来のGTAシリーズの主役タイプ、マイケルはハリウッド映画的な主人公であり
そこには共感という視点で見ることのできる心理描写はありませんでした。
トレバーは感情の起伏が激しく、もっとも非現実的なタイプでありながらそこに感情移入できて
GTAの性的・暴力的な面もカバーできる新しいタイプのプレイヤーキャラだと思いました。
ほかのふたりのストーリーがつまらなかったわけではないんですけど、フランクリンは印象が薄く
マイケルは自分の家族を守ることで完結してしまっているのが少々アレかと。
「GTAⅣ」と比べてランダムイベントや不審者・変質者のストーリー性も薄かったですよね。
どちらかといえば「RDR」に近かったかな…「RDR」と違って退場する際に死にませんが(笑)
記憶に残ったのはパパラッチとコレクターストーカーおばさんぐらい。
死亡率でいうとむしろメインストーリー中のネーミングキャラのほうが多かったかもしれません。
特にマイケル家に関わる人物の死亡率(というより殺害率)はかなりのもので…。
全体的に難易度は高くなかったものの、敵のエイム能力が「GTAⅣ」よりも格段に向上していて
特にドライブバイ時の殺傷能力があまりにも高すぎると感じました。
カーチェイス中に真後ろから撃たれたときの致死率の高さは異常。これがバイクに乗っている
ギャング相手になるとさらに厳しくなり、横に付かれたら瞬殺されます。
ミッション中の銃撃戦はそれほどでもないものの、異様に間合いを詰めてくる敵が混じっていて
それを放置しているとあっさり殺されてしまいます。AIの不自然さが怖いというパターン。
カバーアクションするとかえって不利になる状況が多いのも気になりました。
リトライ時の復帰ポイントがこまかく設定されているのはよかったですね。
リトライするとミッションの評価には影響してしまいますが、そこまで突き詰めたプレイでなければ
ストレスを最小限に留めてプレイし続けられるので良い変化だと思いました。
しかし今回もエンディング長かった…40分ぐらいあったかな。
制作費が264億円にもなると、それだけ膨大な人員が関わっているのでしょうけど。
改編期がツラい…来期の心配はとりあえず置いといて、今期の総括もそろそろ書かねば。
今期は突出したホームランはなかったものの、二塁打くらいがぽろぽろとあった感じ。
「ブレイクブレイド」は前評判どおりだったし「ハイキュー」「ベイビーステップ」「弱虫ペダル」という
スポーツ枠も手堅く、「蟲師」「ジョジョ」「シドニア」は期待を裏切らない出来。
そこに「神々の悪戯」「金色のコルダ」「それでも世界は美しい」を加える感じでしょうか。
特に「それせか」は本当に良い出来でした。音楽に乗せてセリフや感情が起伏する様は特筆。
映画はよく『総合芸術』と呼ばれますが、アニメにも同様のこだわりが当然必要です。
絵や音が巧みに噛み合わさるよう工夫されている作品って感じられるものも違ってきますね。
局地的に話題になっていた「selector infected WIXOSS」も個人的には良し。
いい意味で続きが気になる陰鬱さ(笑)があり、2期でどう締め括るのか期待が募ります。
個人的にガッカリだったのは「デート・ア・ライブ」2期。美九が出てきたあたりから下降線。
ラブコメとシリアスのバランスの良さを感じられた1期の影は見られませんでした。
あとは「ノブナガ・ザ・フール」。サテライトと佐藤英一監督の悪しきジンクスが出てしまったのか
それとも河森さんか…ともかく、単に支離滅裂なだけの話になってしまっていました。
「M3」もいまのところ見通しが怪しい感じしますし。後半どうなるやら。
「キャプテンアース」もだいぶ盛り下がってきてるような気が。決定的ななにかが足りない。
この調子が後半も続くようだと確実にダレます。視聴者のほうがね。
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