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2014年7月11日 (金)

2014年7月11日

■ゴールデンボンバー「特典ゼロ」CD発売 「CDとは、音楽とはを考えるきっかけに」

…というニュースを読んで思ったことを書こうかと。

要約すると、「音楽を買う」という行為を考えてもらうために特典類は一切つけず、ジャケットは
真っ白の状態で「音楽のいれもの」としてCDを販売しようという試みのようです。

昨今は特典を山盛りにするか、ダウンロード形式で曲のみ販売するかの二極化になりつつあり
それ以外の一般的なCDの売上が伸び悩む傾向にあります。
また、ダウンロード形式で販売すると赤字になる(スガシカオ談)という話もありました。

CDという既存の形式で販売したい、しかし特典商法には批判的で避けたい。
となると、CDを「音楽のいれもの」と割り切って販売するという判断に辿り着くのも道理。

ただ、「商品」と考えたときに無地のジャケットのCDを買いたいと思うでしょうか。
自分は音楽CDをジャケットデザインやレーベルデザイン、ブックレットの内容まですべて含めて
ひとつの商品として、商品価値を考えながら購入しています。
デザインがつまらないものは手元に置いておきたくないし、買う気が失せてしまいます。
物理媒体でありながら所有欲求を満たせない商品なんてイヤですよ。

「特典ゼロ」自体は一定の支持を得られる試みだとは思います。
しかし、「特典ゼロ」のためにジャケットを真っ白にする必要はないんじゃないかと。
単に製作コストを抑えただけ、CDとしての商品価値を落としただけのような気がするのです。

あと…ゴールデンボンバーのような活動形態の人たちに言われてもなぁという気も(笑)
鬼龍院翔は楽曲製作を一手に引き受けているので別ですが、この調子でコストカットが進むと
彼以外のメンバー全員リストラされる可能性もありそうで。
純粋に音楽を聴いてほしい、買ってほしいならエアバンドは必要ないでしょうし。

個人的にゴールデンボンバーはパフォーマンス重視のタレントだと思っていたので、このような
ミュージシャン宣言がおこなわれるとはまったく思っていませんでした。



「捨てるためのデザイン」としては簡素な選択もありなんですよね。
たとえばAmazonのダンボール箱や封筒、ストレスフリーパッケージ。オシャレで印象的であり
なおかつ捨てやすさを考慮しているデザインというのはエコの時代には重要です。

「曲を取り込んだらさっさと捨ててくれ」という意味でCDを簡素にするならありだと思います。
そうでないなら、この試みはそんなに評価されるものでもないのではないかと。

ミュージシャンらしい建前を言っておきながらオリコンチャートへの未練が見えるようで…。

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