2015年4月13日
ノースフラットジャパンのUSB DAC&HPA、「FX-AUDIO-M2J」を半ば衝動買いして1か月が経ち
本機の使用が日常化したいまだからこそのレビューをまとめてみました。
現在使っているノートパソコン、CR500を購入したのが2010年の6月。
CR500はオンボードのサウンドに難があり、自分もノイズやくぐもりを実感してはいたのですが
約5年ものあいだ音周りになんの対策もしないまま使い続けていたのです。
というのも、そんなに深刻ではないし実用に困らない程度のものだったんですよね。
当時から「安価なUSB DACをつければ改善できる」とは聞いていました。
いまごろになってなぜ気になり始めたのかというと、USB DACについて調べてしまったから(笑)
そもそも「USB DACとはなんぞや?」という話になりますが。
DACはデジタルtoアナログコンバータの略で、デジタルな音源をヘッドホンなどのアナログ機器で
聴ける状態に変換してくれる、ひらたく言えば外付けのサウンドカードみたいなものです。
本機の場合ヘッドホンアンプも内蔵しているのでDAC&HPAと呼んでいます。
サウンドカードを内蔵していないパソコンに再生機能を加えたり、オンボードのサウンドに不満が
ある場合、代替品として増設するのがUSB DACのおもな目的と言ってもいいでしょう。
外付けにすることでパソコン内部の電磁波の干渉を受けにくいという利点もあります。
実際に使ってみた感じ、自分の環境ではその効果をハッキリと実感できました。
音質については個人的な感覚もあるのでアレですが、ノイズやくぐもりは見事に解消。
木(音色)のまわりに生い茂る雑草(ノイズやくぐもり)を根こそぎ刈り取った結果、木の根本まで
見えるようになった(結果として音質が良くなったように感じる)というイメージかなぁと。
無音時にホワイトノイズがまったく聞こえないあたり、そのイメージを証明していると思います。
余分なものを取り去り、音源の本来の姿に近付けてくれる効果があるわけです。
たいしたことないと思えるかもしれませんが、それだけで音から受ける印象はだいぶ変わります。
本機に内蔵されているヘッドホンアンプの効果もだいぶ大きいと思います。
インピーダンスがやや高め(64Ω)なヘッドホンを出力不足を感じながら使っていたこともあって
ようやくヘッドホンの本気の音を聴ける状態に近付けたのかもしれません。
ただし、もともと低音が弱いヘッドホンで低音がブーストされたりすることはないです。
あくまで本来の姿に近付くだけ。それ以上の効果を期待するような装置ではないと思います。
本機を導入してすぐのころは感動できて当たり前です。それが日常化するとどうなるのか。
シンプルな話、音の面でストレスを感じることがなくなります。聴く面でも操作の面でも。
パソコンの画面いっぱいになにかを表示しながら(たとえば絵を描きながら)音量を調整する際
ボリュームのスライドバーを操作するためにはいちいちウインドウの切り替えが必要でしたが
アナログボリュームならさっと手を伸ばし、感覚的に調整できます。
好きな曲だけ音量を上げて、終わったら下げて…という操作も当たり前ですが難なく可能です。
すべての音を消したいときはボリュームをゼロにすればミュート代わりにもなるわけで。
導入以降、パソコンの画面上でボリュームの操作をすることが一切なくなりました。
コリコリッと柔らかなクリック感のあるアナログボリュームはクセになる操作感。
ピンポン球ほどの大きさで場所を取らず、アルミ削り出しのひんやりとしたインク瓶のような外装。
置いてある風景もまた違和感なく日常化したと言えます。
「なにか欠点はないのか?」と言われたら、「いまのところない」と答えるしかありません。
値段なり、人によってはそれ以上と感じる性能・機能が満載。場所を取らないし外部電源不要。
強いて言えばUSBケーブルが付属していないので別途用意する必要がある程度。
端子はminiUSB(B)なので、PSPを持っていた人なら1本ぐらいは余ってるんじゃないかと。
DACとHPA、それぞれそれなりの機能のものを買おうと思ったら結構な金額になると思います。
それを小さな筐体にぎゅっと押し込めて、お値段なんと3,080円(税込)。
これだけの機能を備えていてこの価格帯で買える商品はおそらくほかにはないはずです。
自作キットとかは別ですけど、キットは大抵ケースついてませんしね。
ヘタするとケース代で2個買える(笑)そういう意味でだいぶ常軌を逸した商品と言えます。
外観や機能、値段以外にもうひとつ購入の動機となったのが製造・販売元のブログ記事。
商品開発の意図や過程、生身の人間が熱意を込めて作っていることがひしひしと伝わってきて
さぞ良いものに違いないと思えたことが大きかったですね。
実際良いものだったし、良いものだったことをきちんと紹介したいと思ったわけです。
販売数99台とのことなので、興味をもたれた方は多少急がれたほうがいいかもしれません。
でも、なくなったらなくなったでまた新たに改良型とか出してきそうですけど。
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