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2015年7月20日 (月)

2015年7月20日

2015年第3Qの新作アニメが出揃いました。今期は特別大きな話題作もない感じですかね。

格ゲーのキャラランクで例えるなら、飛び抜けたSランクはいないけどA~Cランクが団子状態で
そのなかに目立つEランクが何人かいるみたいな。そういうバランスだと思います。

個人的に気に入ったのは「GANGSTA.」と「赤髪の白雪姫」。
特に萌えもないどころか、前者はガチでいかついオッサンばっかり出てくる西洋任侠ドラマですが
余計な甘味料がないのでストーリーを静かに楽しめるのが好感触。
あとは「六花の勇者」「オーバーロード」「アクエリオンロゴス」「乱歩奇譚」「GATE」が続く感じ。

自分はコロコロとジャンプで育ったので「うしおととら」は原作も読んでないほどの初見勢。
しかし原作の人気に違わぬおもしろさ、それに原作が連載された時期を匂わせる映像がついて
子供の頃にアニメを見て感じていたような盛り上がりと興奮を感じられます。

初回が衝撃的だったのは「シンフォギアGX」と「がっこうぐらし」。「GX」の冒頭5分は異常。
「がっこうぐらし」は原作にニトロプラスの表記があったので、見る前からなんとなくおかしいなぁと
思ってはいたのですが、初回終盤で驚かれた方も多いのでは。
問題はその世界観をバラしたあとの展開ですけどね。どこまで盛り上がりを維持できるか。

衝撃的といえば「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」もかな…まったく別の意味で。
今期は「To LOVEる ダークネス2nd」「モンスター娘のいる日常」など、BPOに正面からケンカを
仕掛けていくアニメもいくつか固まっているので、そういう需要もカバー可能です。

「干物妹!うまるちゃん」は見た目の印象と中身がだいぶ違いました。こんな内容だったとは…。
うまるちゃんをウザいと見るかカワイイと見るか、そこでだいぶ感想が割れそうですね。

「Classroom☆Crisis」と「Charlotte」は様子見の段階。良いとも悪いとも判断できず。
特に「Charotte」はTwitterで公式アカウントが「6話まで我慢して見て」とあらかじめ伝えるほど
スロースタートな作品らしいので、しばらくは静観しておこうかと。

続いて、初回の印象が芳しくなかった作品についても触れていきます。

初回が実写バラエティで2週目に事実上の第1話が『先行放送』された「VENUS PROJECT」。
初回放送が延期になったわりに音響面に異常が感じられた「GOD EATER」。
素人が作ったMMD動画よりも低クオリティなCGのダンスではじまる「ミリオンドール」…。
ストーリー面では問題はないんですけど、放送に合わせてもう少し頑張ってほしかったというか
なんでこんな状態で放送されてるのかつくづく疑問なので。

「聖剣使いの禁呪詠唱」や「艦これ」など近年目立った問題作を送り出してきたディオメディアの
新作「空戦魔導士候補生の教官」はある意味で期待を超えるものでした。
いろいろ凄いのでとにかく見てほしい。見ないとたぶん言いたいことが伝わらない(笑)
原作にもおそらく問題はあるのでしょうが、これを見て原作に興味が湧くこともないでしょう…。

「それが声優!」は現役声優による原作ということで話題になっていますが、以前からそこそこ
スポットの当たる声優業界の内情を描いたものなので新鮮味は薄いかと思います。
また、時期的な問題でどうしても「SHIROBAKO」と比較されがちです。

「SHIROBAKO」はアニメ制作の内情を描いていたわりにどこか夢を感じさせる作りになっていて
見ていて不快感を覚えることはありませんでしたが、「それが声優!」ではそうはいかず。
マスコットキャラに説明させる声優業界の慣習がとにかく説教くさく説明くさく、鬱陶しい。
少なくとも視聴者に夢を与えるような作りにはなっていません。

個人的にもうひとつ気に入らないのは、巷で『本編』と呼ばれているエンディング。
ああいうオタク的なノリは本作のようなドキュメント性を含むアニメには不釣り合いだと思います。

とりあえずファーストインプレッションはこんな感じでしょうか。



[7/24 追記]

「それが声優!」、第3話まで見てちょっと印象が変わりました。
ドキュメント性を含むアニメという捉え方は訂正しようかと…というのも、ドキュメンタリーというより
声優を題材にしただけの萌えアニメと思っても問題なさそうな気がしてきたので。

声優という仕事にそれほど情熱的ではなかった新人が番宣のネットラジオに起用されるくだりは
「実際もこんなテキトーな感じなのかなぁ」と思わせるところがあります。
ただ、あまりにもトントン拍子だし状況としては恵まれ過ぎてると思うんですよね。
初回のシビアな印象とは真逆で、夢の与え方がとても軽い。心に訴える甘美さが足りない。
きらら系4コマ原作の日常アニメと大差ない風景に見えました。
(むしろ今期はきらら系原作アニメのほうが状況的にははるかにシビアですし…)

「業界なんてこんなもんよ」って業界人から言われたらそれまでなんですが、それが創作として
ほかの作品と比較しておもしろいかどうかは別です。



今回で2200記事目。なんだかんだ言って結構なペースでブログ書き続けてますね。

Twitterは正直そんなに気軽ではありません。いろいろ気にして本音を書けないこともあるので。
特にアニメの感想はデリケートで扱いが難しいのです…思わぬ諍いの種にもなります。
ブログは思ったことを可能な限り、1から10まで丁寧に説明可能ですが、そのぶんきちんと読んで
理解してくれる人が少ないというデメリットも抱えています。

最近のネットユーザーは本当に読まないですからね…長文を。まとめブログの弊害?
読むだけではなく書く能力にも影響しているようで、まとめブログ世代の人に文章を書かせると
論理性に欠けているだけでなく、必要以上に挑発的・敵対的な内容になる傾向があります。
…いや、これは独自解釈ですが。でも本当に顕著でして。

一説によると、マトモなネットユーザーはそういう傾向に嫌気が差して次第に影を潜めてしまい
結果として悪辣なユーザーが目立って蔓延するのだとか。

マトモというのもアレですが、マトモなユーザーがもっと発信していってほしいですね。

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