« ゲームレビュー 「Tom Clancy's The Division」 | トップページ | MSI CR500 温度が下がると電源が落ちる問題 まとめ »

2016年4月 1日 (金)

2016年第1Q アニメ総括

今期の個人的ベストは「僕だけがいない街」でした。次点で「昭和元禄落語心中」。

ファーストインプレッションの見立てどおりというか、第1話がおもしろいアニメにハズレはないというか
どちらも視聴者の期待を裏切ることなく、それでいて驚きを提供し続けてくれました。


「僕だけがいない街」のもっとも優秀だった点は『ウィークリーアニメとしての完成度』だと思います。

テレビアニメは放送形態の都合上、次の放送まで1週間待たされることになります。
「僕だけがいない街」は次の回へとつなぐ『引き』の効果を非常に強く発揮していて、待たされることまで
含めて視聴者を楽しませていたのが素晴らしいと感じました。
これは全話一気に視聴してしまうと味わえない、ウィークリーアニメだからこその醍醐味なんですよね。

「僕だけがいない街」の唯一の欠点は、登場人物が意外と少なく消去法で犯人がわかってしまうこと。
それとアニメ化によって、声だけで犯人を特定できてしまったのがもったいなかったです。
あと、結末を知ってもう一度見たいか?と言われるとちょっと困ってしまう気も。

そういう意味では「落語心中」のほうが繰り返し見られるアニメと言えるかも。
この記事を書いてる段階では最終回を迎えていませんが、どう終わるのやら…評価が変わってしまうか。


「ハルチカ」は放送開始当初に期待したとおり、吹奏楽部なのに演奏シーンがほとんどない推理もので
序盤は謎解きも含めて楽しめていたのですが…やはり1話完結で推理ものは厳しかったですね。
視聴者に謎解きの一端を担わせる余裕もなくサクサクと解決されてしまいました。

推理ものとして見ようという姿勢に完全に諦めがついたのが枯葉剤の話。
あれはもう推理でもなんでもなく、悪い言い方をすれば単なる著者の知識自慢ですよ…。
諦めがついてからは推理も吹奏楽も本当にどうでもよくなって、同性同士の恋愛模様(!)を楽しむだけの
残念な視聴スタイルに落ち着きました。でも、あのようにお出しされたらそうするしかないです。

一般的に不人気と言われる緑髪・メガネのキャラがフィーチャーされた点は非常によかったと思います。
それだけで大幅に加点してしまうメガネ好きの自分を許してほしい…。


「灰と幻想のグリムガル」は当初から感じていた『着地点の不明瞭さ』が最後までずっと引っ掛かっていて
登場人物がどこへ向かっているのか、あの物語をどう楽しめばいいのか疑問のままでした。
そもそも起承転結の『起』の部分がなく『結』の部分まで欠けてしまっている本作。
同じようなシチュエーションの「SAO」はそのへんも含めてよくできていたのだなぁと改めて感じました。

『起』や『結』に関係のない、境遇のなかでの登場人物たちの変化を描くことが主題だったのでしょうか。
原作を読めばまた印象が違うのかもしれません。原作はわりと良い評判を聞きますし。

「グリムガル」のもうひとつ気になった点はBGMや挿入歌の使い方。
基本的に温度が低いアニメなのにいきなり演出過剰になるから、悲しい場面でもなんか笑えてしまって
せっかくのシーンが台無しになっている回がいくつかあり残念でした。
作風にそぐわないキャラソンとかも出ますし、オトナの事情でああなってしまったのかもしれませんが。

異世界転生ものとしては「この素晴らしい世界に祝福を!」が健闘を見せていた様子。
独特のゆるさ、しょーもなさ(笑)そして深夜アニメに期待されているシモな部分もきちんとカバーしてあり
期待していなかったぶん意外と楽しめた感じがします。


意外といえば「蒼の彼方のフォーリズム」は、外見からは想像もできないくらいのスポーツものでしたね。
どう見ても美少女ものなのに、お色気も恋愛もなくガチでスポーツしてるっていう。
グラシューのレギュレーションどうなってんだよ…と最後の試合ではさすがに思ってしまいましたが。
ここまでくると明確なルールや禁止事項がもっとあきらかであってほしかったかなぁと。

意外性があった作品はほかにも。「紅殻のパンドラ」が思っていた以上に「攻殻」でした。
一連の「攻殻」関連作品のなかでは遠い親戚の姪みたいな存在なのに、ほかの関連作品を脅かすほど
「攻殻」らしい表現やセリフ、神道要素が盛り込まれていました。
多くの関連作品では原作の中核となっている神道の描写ってわりとオミットされがちですしね。
刑事ドラマではないからこその、新しい「攻殻」への歩み寄り方が見えたような気がします。

加えてもうひとつ意外だったのが「PSO2」。正直、当初は「だがしかし」の前座のつもりで見てたんですが
オリジナルの学園ドラマの部分と、題材となったゲームのエッセンスの抽出が見事。
地味に音楽もよかったですね…特にOP曲はセガっぽさの再現も含めて強く印象に残りました。

「だがしかし」は完全にサヤ師目当てに…いや、ほたサヤが正解か。


ファーストインプレッションの悪さを払拭できないまま終わってしまったのが「ブブキ・ブランキ」。
ざっくりと表現するなら、週刊少年ジャンプで半年以内に打ち切られるマンガみたいな内容でした…。
でもTwitterで感想をチェックすると思いのほか好評なんですよね。
世代差もあるのか、それとも感性の違いなのか…良いところ探しをできなかったのがダメだったのかも。

3DCG作品としては「亜人」に軍配を上げざるをえません。評判どおりのおもしろさ。
内容の問題で原作から大幅に改変されていた部分はあったものの、原作を知らないなら知らないなりに
驚愕できる内容に差し替えてあったので、その点についてはマイナスにはならないでしょう。

今期この2作品を見ていて、まだまだ手描きに魅力を感じるなぁと個人的には思いました。
というより、全編3DCGにはそれなりの不便さもあるのだなと思わされた感じです。


余談ですが…今期の新作ではないんですけど、「ちはやふる」に特別賞を授与したい気分です。
再放送で見始めたらちょっとハマってしまいまして。いまごろになって魅力に気付くという。

アニメ版の印象からすると現在公開中の実写映画のキャスティングにはやはり違和感がありますね。

|

« ゲームレビュー 「Tom Clancy's The Division」 | トップページ | MSI CR500 温度が下がると電源が落ちる問題 まとめ »

アニメ レビュー&コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ゲームレビュー 「Tom Clancy's The Division」 | トップページ | MSI CR500 温度が下がると電源が落ちる問題 まとめ »