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2016年7月18日 (月)

2016年第3Q 新作アニメ所感

さて、今期も早いもので新作がすべて出揃いました。今期は比較的浅い時間帯に固まってる感じですね。
浅い時間帯はゲームに割り振りたいと思っているので個人的にはつらい傾向です。


いきなりこんな始まりで申し訳ないのですが、今期は特筆すべきお気に入り枠『該当作品なし』です。

初回で唯一衝撃を受けたのが「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」で、これはアニメではなく布袋劇ですし
布袋劇であるという目新しさが先行している部分も相当あると考えています。
しかし、初回のインパクトでこれを超えるアニメがあったかといえば…『該当作品なし』なんですよ。

いまは気持ちがゲームに寄ってて、アニメを見ていても手が落ち着かないぐらいなのも一因かもしれません。


映像の豪華さで言えば「テイルズオブゼスティリア」が挙がりますが、引き込まれるような話ではなかったし
心温まる枠の「甘々と稲妻」も群を抜いて印象的だったかといえばそんなこともなく…という感じでして。

前期から続いている「クロムクロ」や「RE:ゼロ」の壁も高い。厳しいシーズンだなぁと思います。
ほかで強いて挙げるとすれば「ORANGE」と「B-PROJECT」、それに時代背景が好みな「91Days」。
「マクロスデルタ」に続くサテライト製作のご贔屓枠「ももくり」。前作から継続視聴の「プリズマ☆イリヤ」。
あとは一番遅れてはじまった「バッテリー」がどうなるかなぁ…というところ。

一応「ダンガンロンパ3」も前作からの継続視聴に含まれますが、変則的な放送にちょっと戸惑っているのと
内容的にどれくらい前作(アニメに限定します)とリンクしているのか見定めかねていまして…。


今期の話題作ってなんなんでしょうね?やっぱり「ラブライブ!サンシャイン!!」でしょうか。

μ'sという明確な理想像、憧れの存在があるおかげでアイドルアニメの構造としてはわかりやすくなってて
ある意味では本家「ラブライブ!」よりも見やすく、よい滑り出しだと感じています。
しかし、新たにスクールアイドルグループを結成する彼女たちが夢を抱くにいたる部分の描写がどうにも弱く
μ'sとはどれほどすごいものなのか?という大事な部分が完全に前作任せな構造なんですよね。
だからなんとなく行動や動機を薄っぺらく感じてしまう。これは逆に、続編ならではの欠陥と言えるかも。

それと、今回の「サンシャイン!!」もあくまで"スクールアイドル"アニメであるということ。
現実世界におけるアイドルやアイドル業界というものが存在しない、言わば隔離された世界で起きている話
である…という前提は本家から一切変わっていません。

結局"アニメオタク向けのアニメ"という閉じた状態から脱却できていないという印象。
アニメオタクですら胸焼けを覚えるようなキャラクター設定とか…ホント「Rewrite」もビックリですよ(笑)

μ'sの終焉を受けて、いち早く「ラブライブ!」というコンテンツの延命を図らねばならないという強い意志と
焦燥感のようなものを感じますが、あのバブルを再燃できそうな予兆は現時点ではありません。
ここからどれだけおもしろい作品になってくれるか、そういう意味で注目して見続けています。

でもキャラクターや声、楽曲などは本家よりも全然好みです。こんな好意的なこと言うのは意外ですかね?
っていうか、よいと思える部分が少しでもなかったら見続けていませんよ。


現時点では反省会みたいなのはないかな…いや、「はんだくん」の初回はアレだったかもしれませんね。
ちょっと悪ふざけが過ぎた感じが。それでなくても近年のディオメディアは評判よくないのに…。

「ばらかもん」を熱心に見ていた自分にとっては継続視聴枠とも言えるのですが、これはスピンオフというか
ほぼ二次創作にあたる前日譚のアニメ化なので、おそらく見ても見なくても影響ない作品でしょう。
どちらかといえば前期の「坂本ですが?」などに近い方向性の作品ではないかと。

あと「スカーレットライダーゼクス」はさすがにご贔屓のサテライト製作でも看過できない部分がありました。
なんというか…マジメにやればやるほどダサい(笑)イケメン揃いなのになぁ。

今期最大級の問題作である「魔装学園H×H」は地上波の限界に挑戦してる感じがしてすごいです…。


ここ最近では珍しく原作既読の、というか原作を全巻所有している「D.Gray-man」の再アニメ化については
なんでいまさら?と思いつつも原作の記憶をたどりつつぼんやりと見つめています。
これを機に久し振りに原作を読み直してみようかと思ったりもしていますが、どうなることやら。
原作はきちんと終わるのでしょうか。どうすればあの物語を終わらせられるのか見当もつきませんが。

うーん…残している作品のなかからなにか当たりが出るといいなぁ。手応えがほしい。



「マレフィセント」の上戸彩ですら『棒読み』と評する視聴者がいることに衝撃を受けました。
アニオタや声オタの狭量さと同時に、専業声優の罪深さをあらためて実感します。

声優の仕事とは、吹き替えとはこうあるべきとされる現状、声の演技の自由度が強烈に狭められてしまい
それぞれのアプローチや表現を受け入れてもらえなくなっていることに危機感すら覚えます。
"声優の声優らしい演技"を好まない宮崎駿の方針が逆に叩かれるみたいな。おかしくありませんか?

演技や表現はもっと自由であるべきだし、自由であることを許されるべきであると自分は考えます。

『棒読み』という批判の仕方についても、本当にそれが『棒読み』なのかどうかいま一度考えてほしい。
あなたが好む"声優の声優らしい演技"と違うからといって、それは『棒読み』とは限りません。
そして、"声優の声優らしい演技"が正解とは言い切れません。
たとえあなたが好まないタイプの演技だったとしても、それは不正解ではないのです。

監督や音響監督の管理の下で演者が編み出したひとつのアプローチとして受け止めてほしいと思います。
それと、"声優の声優らしい演技"じゃないと違和感を覚えるようになってしまっているあなたの感性を
ときにはあなた自身で疑ってみてください。視野が狭まりすぎていないかどうか。

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