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2016年9月19日 (月)

ゲームレビュー 「Unravel」

Unravel1

[クリアまでにかかった時間]
約8時間。反射神経や頭のやわらかさ、発想力によって前後する。

[ゲーム難易度]
見た目のファンシーさとは裏腹にかなり歯応えがある。

[実績難易度]
ノーミスクリア実績が若干厄介か。収集要素が各ステージに5つずつあるので初回で回収したい。


Unravel2

[GOOD]
・ゲームシステムとストーリーに密接な関係がある独創的なキャラクターデザイン。
・低価格帯にしては美しすぎるグラフィックと音楽。
・心理描写とリンクした風景。小動物の動きもひとつひとつこだわりが感じられる。
・物理法則を利用した高度なパズルアクション。
・グラップルやスイングなど、様々なワイヤーアクションの要素が詰め込まれている。
・UIらしいUIもなく、文章もほとんどないため画面に集中しやすい。

[BAD]
・難易度のわりにヒントらしいヒントがなく、人によっては始めた途端に詰まる可能性もあり。
・ノーミス実績があるのにプレイヤーにはどうしようもない不確定なミスが起きるステージがある。
・虫がニガテな人にはかなりつらいステージがある(オブラートに包んで「虫」と表記している点に注意)。

[NEITHER]
・日本語版のややクセのあるフォント。
・スタッフからのメッセージの表示時間が短くて読み切れない。再表示は可能。
・雰囲気重視のステージセレクト画面(というかステージ)。移動が面倒に感じるかもしれない。
・小動物や人工物のスケールに統一感がない。


Unravel3

[総括]
低価格帯のパズルアクションゲームというのは昨今さまざまなアイデアによっていくつも作られているが
その玉石混交の時代に明確なコンセプトとデザインを有して登場したのが本作である。

単純にゲームという側面を見た場合、本作はワイヤーアクションに分類されると思う。
毛糸でできた主人公・ヤーニーは自身の毛糸を道しるべのように垂らしながら進み、ときには身をほどいて
投げ縄を飛ばしたり命綱としたり、ピンと張ってジャンプ台を作ったりする。
毛糸を使いすぎて足りなくなれば前へ進めなくなるという毛糸なりの制約がある点もおもしろい。

毛糸でできているという特徴がゲームシステムに密接に関係しており、そこが他のパズルアクションとは
明確な差異を生んでいる点に惹かれる。キャラクターデザインに重要な意味があるのだ。
そして、このデザインはストーリーを描くうえでも大きな役割を果たしている。

そのストーリー性、メッセージ性を強力に裏打ちするのがリッチなグラフィックである。
圧倒的な自然の描写、気候や季節の表現、使い込まれた人工物、そしてたくさんの写真。
ほぼビジュアルのみで家族に起きた出来事や心情の変化をできるだけ静かに、見事に紡いでいる。
まるで海外の絵本のような芸術性を秘めた作品である。

すべてが終わったあと、改めてスタート地点にあるアルバムを眺めてみてほしい。
本作をクリアした人だけに伝わる、心に来るなにかを見つけられるだろう。


[オススメ度]
かなり高め。難易度もわりと高めだが、クリアして得られるものも相応に高い。虫がニガテな人は…。

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