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2016年10月 7日 (金)

ゲームレビュー 「風ノ旅ビト(JOURNEY)」

Ps4journey01

[クリアまでにかかった時間]
PS4はプレイ時間を確認できないので詳細は不明。不慣れな人でも4~5時間でクリアできそう。

[ゲーム難易度]
かなり低め。敵らしい敵はほぼ存在せず、パズルらしいパズルも存在しない。難関がない。

[トロフィー難易度]
コンプリートを狙うと途端にゲームらしい難しさになってくる。ただしほとんどが収集要素。


Ps4journey02

[GOOD]
・あらゆる瞬間が絵画的に美しいグラフィック。
・ふたつのボタンしか使わないシンプルな操作。
・無国籍風なのに独特な宗教観を匂わせるステージ構成と演出。
・スノーボードやウインドサーフィンを思わせるような滑走。

[BAD]
・広大なフィールドに対して移動速度がやや遅い。
・トロフィーリストを見て初めて気付くことがいくつかある。
・ジャイロ操作による視点移動は必要ない。

[NEITHER]
・ユーザーインターフェースも文字も表示しないという徹底した姿勢。
・オンラインに蓄積された他のプレイヤーの操作が、もうひとりのキャラクターとして登場するところ。


Ps4journey03

[総括]
本作はゲームというより短編アニメ作品と呼ぶほうがふさわしいかもしれない。
一応アクションゲームではあるのだが、ゲームとして楽しませようという雰囲気がそんなにないというか
単にアクションゲームとして本作を評価するととてつもなく薄味なものになってしまうのだ。

本作のもっとも重要な部分はそのビジュアルと、その世界をプレイヤーに『旅させる』ことにあると思う。
広大な砂漠や地下世界、長大な遺跡、風吹きすさぶ雪原をひたすら進み続け、足跡だけを残していく。
なんのために進むのか、なんのために登るのか。目的はプレイヤーに一切提示されない。
強風に阻まれながら頂上を目指す様子は共感ボックスのウィルバー・マーサーを連想させるものがある。

ゲームとしてクリアすることで得られる達成感よりも、本作を通じて何を感じたかが肝心なのだ。
そこには強烈なリラクゼーション効果があり、癒しを得られるかもしれない。


[オススメ度]
殺伐としたゲームや人生に疲れてしまった人に。大作と大作の合間にプレイするのもオススメ。

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