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2017年4月23日 (日)

2017年第2Q 新作アニメ寸感

世間の「けものフレンズ」の熱冷めやらぬまま突入した今期ですが、ようやく一巡したので印象をまとめます。
しかし「けもフレ」の影響って新作アニメの制作側からはどう受け止められているのか気になりますね。


今期の新作のなかで、初回でもっとも手応えを感じられたのは「正解するカド」でした。

未知との遭遇であり怪獣映画的でもあり、そこに交渉という要素も加わるのが本作のまず興味深いところ。
小出しにされる固有名詞や情報から考察したり、先を推理したりするおもしろさも用意されています。
そして岩代太郎が手掛ける荘厳な劇伴。だいたい自分の好きなもので固められているわけです。

ひとつ気になるのは主要な登場人物を3Dモデルで描いている点で、その意図がよくわからないんですよね。
いまのところ多くのサブキャラは手描きで、なんならメインキャラも手描きになる場面が多くあります。
あえてメインキャラのみを3Dモデルで描こうと考えたのはなぜなのか。そこがどうにも引っ掛かってしまって。
単純に作画の労力を省くとか、作画を一定レベルに維持する程度の計らいなのでしょうか?


今期は他はまあボチボチという感じですかね…「GRANBLUE FANTASY」が意外と王道で良い感じ。
原作未プレイなので比較とかはまったくできないんですけど、不快感なく見られる程度のベタさに安心します。
あとは「Re:CREATORS」と「FLAME ARMS GIRL」あたりを上位に挙げておきます。

「Re:CREATORS」は参戦作品が完全オリジナルでありながら、みんなどこかで見たことある感を再現していて
そのクロスオーバー的な要素とメタ的な表現が合わさりおもしろい雰囲気を醸し出しております。

「FLAME ARMS GIRL」はもうファンの期待どおりというか(笑)こういうのでいいんだよって感じですよ。
変にオリジナルのストーリーや設定を付加せず、二次創作から生まれたかのような日常の騒動を描くだけという
絶対にはずさないポイントをうまく突いてきてるアニメ化作品だと思いました。
ただ、おそらくこのまま日常を描くだけでは終わらないでしょうね。いや…意外とそのままもあるのかも?


次点は「ゼロから始める魔法の書」「月がきれい」「アトム ザ・ビギニング」あたり。

続編ものでは「有頂天家族2」「僕のヒーローアカデミア」「進撃の巨人」「神撃のバハムート」「ベルセルク」
そして「境界のRINNE」と…これだけでも結構な本数になりますね。

サテライト枠の「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」は珍しく原作つき。
『昔のエロゲみたいな世界設定』という意見を見て笑ってしまいました。言われてみればそんな雰囲気かも。
妙な懐かしさというか、1周まわってまたこういうのが来たか…みたいな。それがむしろ新鮮に感じるというか。
好きになれそうな感じはあるので、今後どのような展開になっていくのが見守りたいと思います。

懐かしいといえば「武装少女マキャヴェリズム」もですね。こんなコッテコテなのなかなかない(笑)
決して絶賛はしませんし万人に薦められるものでもありませんが、好きかキライかで言えば確実に好きです。
今期の貴重な金髪巨乳お嬢様枠でもあります。ウーチョカちゃんもかわいい。

初回でこれはダメかも…と思ったものの、盛り返してきたのが「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」。
使い古された設定を微妙にズラしてきたり、他の作品なら雰囲気でごまかしそうな部分をきちんと詰めてきたりと
数多のラノベ原作アニメとはちょっと違う気配をわずかながら感じています。
買いかぶりかもしれませんが、正しい意味で『3話まで見て』判断してほしい作品だと思いました。


世間的にはそこそこ話題になってるのかな…サンジゲンの新作「ID-0」は自分的にはビミョーな感じでした。
スタッフは非常に豪華だし、注目されそうなポイントが山ほどあるのは客観的に理解できます。
説明すれば伝わる魅力はあるけど直感的に伝わる魅力に欠けるというか…なんとも曖昧な表現になりますが。
「ブブキブランキ」の前例を考えると、サンジゲン元請作品と反りが合わない可能性もあるのかもしれません。

そもそも谷口監督作品が自分には合わなくて、世間とは評価が大幅にズレてるんですよね。
過去にも何度か書いてますが、谷口監督と川崎逸朗監督、それと西尾維新原作のアニメは難しいです。


こういうのはもういいや…という食傷気味な作品はいくつかあったものの、第1話を最後まで見れないという
異常事態は本当に久し振りでした。「クロックワーク・プラネット」という作品です。
どこでダウンしたか具体的に言うと、ナオトがRyuZUの全身のギヤの数をスラスラ答えたあたりですね。
あんな痛々しい表現は昨今なかなかないですよ。中学生の創作ノートを読まされてるみたいな気分でした。

本作はオープニングからしてもうダメだったかもしれません。八木沼さんもう引き出し空っぽでしょ…。
なんとかして過去の作品と差異を図ろうとして、着地点が見えないまま気持ちよくないメロディーが続くという
近年の悪しき状態からさらに悪化しているのが聴いててホントにつらいです。

南條愛乃がソロやコラボで良い楽曲に巡り合えているだけに余計につらく聞こえるというのもあります。
開き直りという手段でもいいので、現状の負のスパイラルから早く抜け出してほしいと思います。



「BanG Dream!」の総括を合わせて書こうと思い、今期の新作寸感の掲載をわざわざ遅らせていたのですが
その必要もなかったというか…それほど好待遇にするような結末ではなかったですね。

ライブハウスの終焉とその後をどのように描くのか気になっていたのですが、まさか一切描かないとは。
香澄たちが主役なのだから、念願かなって自分たちのバンドであの舞台に立てたという時点で当初の目標は
達成されたしハッピーエンドでいいでしょ?という見方もできなくはありません。
しかし、そうなると閉店を事前に告知して妙に危機感を煽ったのはなんだったの?って話になるわけで。

湿っぽい話をきちんと描けと言いたいわけではなく、布石を打っておいて放置されるのが気持ち悪いというか。
初回で意味ありげに使われた『星の鼓動』というキーワードも曲名以外ではまったく使われずに終わってしまい
あれって結局なんだったんだろうね?と放送終了後もしばらく首をかしげていました。

バンドやライブとの出会い、バンド活動を通じた新たな友情の育み。単純にそこだけ見ればよかったのかも。

そういえば第3話の物議をかもしたあのシーン、ソフト版で大幅に改変されていると聞きました。
改変前のノリで突っ走ってくれれば梅澤春人作品的な意味で(笑)支持を得られた可能性は大いにあったのに
日和ってマイルドにしてしまうあたり、あれ自体には意図や強固なメッセージはなかったのかもしれません。
同様に、終盤の展開もいくらか軌道修正されたのではないかと思えてしまいます。

「BanG Dream!」の数少ない収穫のひとつは、有咲を伊藤彩沙に演じさせたことです。
これまでブシロ関係でしか仕事がなかった彼女ですが、これをキッカケに今後注目されそうな予感がします。

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