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2017年7月 1日 (土)

2017年第2Q アニメ総括

毎度おなじみのコレを書く時期がやってまいりました。もう書く必要ないかな?と思ったりもしているのですが
数年後に自分で読み返すための記録としてわりと重要であることも知っているので、書き続けます。


今期はまず「タイガーマスクW」が終わってしまったことから書かねばなりません。3クールという長丁場でした。

個人的にブシロードが関わるアニメでこんなに楽しませてもらったことは過去にありません。
放送枠の深さもあって地味な存在でしたが、プロレスの楽しさや現実のプロレスとの連携を魅力的に描き切り
3クール付き合っても本当に退屈しない良い作品だったと思います。

これはあくまで主観ではありますが、スタッフ一同楽しそうに作っているのが画面から伝わってくる感じで。
アニメに限らず、芸術にしてもスポーツにしても魅力を感じるものには一貫して言えることですね。


今期の作品で特筆すべきだったのは「FRAME ARMS GIRL」。ちょっと特殊なケースだったと言うべきかも。

主軸となるストーリーらしいストーリーがなく、ある意味では日常系と呼んでもいいかもしれない本作。
二次創作的なお話で埋め尽くされたひたすらかわいいだけの毎日と、締めのために申し訳程度に起こる苦難。
そして最終回、誰も予想できなかったライブパート(笑)期待どおりと予想外がじつに上手い配分でした。

批判する側にまわれば『美少女動物園』とか言いたい放題にできるのですが、残念ながら見てて楽しかったし
実況向けなネタの配置やご当地アニメ要素、終始崩れない作画や描き直されるOPなど喜ばしい要素が多くて
なんかもう好評せざるをえない傑作になってしまったんですよね。
おそらくこのアニメを見て不快感を覚えた人はほとんどいないと思います。みんなが幸せになれるアニメ。

ストーリーらしいストーリーのない作品をアニメ化するならこういうやり方でもいい、というひとつの成功例として
今後語り継がれていくかもしれません。赤尾でこの手腕おそるべし。


赤尾でこといえばもうひとつ、「覆面系ノイズ」も秀でた一本でした。白泉社アニメにハズレなしという感じ。
ロックバンドを題材としていることや、劇中歌として『きらきら星』が使われていることなど前期の某作品(?)と
どうしても比較してしたくなってしまうのですが、軍配は確実にこちらに上がります。

当初は荒削りだった歌声がストーリーが進むごとに洗練、進化していくという表現に演者が対応していたことも
アニメ化された本作を語るうえで重要なポイントになると思いました。
ただ、序盤の歌い方が出演者のファンにとっては不評だったようで…Twitterではいろいろ言われていました。
それも含めての演技であると自分は受け取りましたが、伝わりづらいところもあったかもしれません。

OP・ED含め、本作のために書き下ろされた劇中歌がどれも珠玉の出来で、それをもとにアレンジされた劇伴が
絶妙な使われ方をしていたことにも触れておかねばなりません。まさに総合芸術だったのです。


あとは「月がきれい」ですか…いろんな意味ですごかったですよ。ホントに。

これが中学生の話というのが最大の脅威なんですけど、それはさておき『スマホのある学生生活』というのが
カルチャーショックであるのと同時に、物語にここまで影響するものなんだなぁという感心がありました。

投稿系SNSを通じてメッセージが伝わるという最終回の展開も新時代を感じさせるものでしたよね。
そこで終わらせておけばよかったものを、エピローグとしてあそこまで描き切ってしまったのは無粋というか
視聴者の想像の余地をことごとく奪ってしまった感じもあり、あまり印象がよくありませんでした。
ハッピーエンドはキライじゃないけどそこまでやらなくていいよ!っていう。過ぎたるは及ばざるが如し…。


「進撃の巨人」と「有頂天家族」の2期はそれぞれ順当で、ファンを納得させるだけの良い出来でした。
「GRANBLUE FANTASY」もなかなか。最後に1話分の尺を確保し、違った側面から楽しませてくれたことも好感。
「ベルセルク」はファルネーゼさま同行以降、温和な雰囲気で見やすくなったと感じました。

「武装少女マキャヴェリズム」と「カブキブ!」はもう少し絵がしっかりしててくれれば…それだけが残念です。
「カブキブ!」は今期の寸感でまったく触れていなかった、予想外に楽しめた1本。
部活モノで歌舞伎という難題に取り組み、その魅力を初心者に伝えるにじゅうぶんな内容だったと思います。
ポジション的にいえば「チア男子!!」あたりが近いかも。あれも地味ながら模範的な傑作でしたしね。


サテライト枠の「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」、とてもよかったです。

幸せとは結末ではなく過程にあり、わたしは幸せな人生を送っていた、既にもらっていたのだと結末で気付く。
約束は果たされなくとも、約束してくれたこと、約束してくれる人がいたことが大事なのだ。
物語の結末はあきらかにバッドエンドだけど、決してそうではない…という不思議な後味のある作品でした。
幸せとは人それぞれに違うものだし、幸せの描き方にもいろんな方法があるということ。
人生は結末だけを見て判断できるものではないのだなと、なかなか考えさせられる作品だったと思います。

原作のほうはこのあと2冊分ほど話が続くらしく、登場人物の顛末もすでにあきらかになっているそうですが
あえてそれを知らずにいるほうがいいかな…という気がしなくもなく(意味深?)。


寸感の時点では筆頭に挙げてた「正解するカド」は正直どう評価していいやら。少々困惑してます。
中盤以降の「俺が見ていたアニメはどこへ行ってしまったんだ?」感がすごくて(笑)勝手に思い描いていた
ジャンルや展開とは大きくかけ離れた結末を迎えたのが本当に衝撃的でした。

驚きを求めているという観点からしても、ザシュニナと視聴者は近いところにいたと思うんですよね。
なので「まさかこんなことになるとは…」という感想を抱かせることができたら成功なのでしょう。

本作をものすごく雑に表現するなら「BLがNLに負けた話」。これ以上でもこれ以下でもなく。
引きこもりで頭でっかちで、他人との付き合い方や愛の伝え方を知らない男が恋愛強者の女に負けたという
壮大なNTRストーリーに見えてしまうのは仕方ないでしょ…でも、それを伝えたかった可能性もあり。
書を捨て街へ出よ。※ただしイケメンに限る…と言いたいところですが、イケメンが負けましたからね。

BL云々な部分には不満はないのですが、あれだけ広範囲に広げた話なのにひどく狭い範囲で解決したのが
個人的には残念というか拍子抜けだったところです。地球、いや宇宙規模の話だったはずなのに。


今期は特に大きなハズレもなく…期待したほど伸びなかった作品はいくつかあったものの、誌面を割いてまで
批判したくなるような作品はひとつもなかったと思います。
寸感の時点では自分に不向きであると紹介しておいた「ID-0」も完走できましたし。

「ID-0」はどこに注視点を置くかで物語の印象やおもしろさがだいぶ変わってくる作品だと思いました。
魂とその器、自分はいったい何者なのか?という部分に注目すると楽しく見れることに中盤で気付いたのです。
それ以外の部分はテレビアニメというフォーマットで発表するのに必要な表面的な要素でしかないというか
オリハルト鉱石やラジーブなど、目に見える派手な存在に邪魔されてしまった感じがします。

あとはマヤかな。対外的な主人公として、ルーキー的な視点としてマヤが必要だったのはわかるんですけど
そのわりにはあんまり動かせてなかったかなぁと…他のキャラを削ってでも見せ場を作るべきだったのでは。
マヤとクレア、カーラとアマンザをそれぞれひとりのキャラにまとめてしまってもよかった気がします。

いや、しかしそれでは貴重なCV金元メガネキャラが失われてしまう。素人が口を出せる部分ではなかった。


「サクラダリセット」と「サクラクエスト」は来期へ持ち越し。正直、難儀な作品が持ち越されたと感じています。
特に前者はよきところで復習の意味も込めて総集編でもやってくれるとありがたいですね。
「Re:CREATORS」も2クールなんですね…真鍳ちゃん登場以降、本作の評価が変動している気がします。

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