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2019年4月16日 (火)

2019年 春アニメ新作寸感

平成最後を飾る新作アニメがほぼ出出揃ったので、毎度おなじみの寸感をつらつらと書いていこうと思います。

28日放送開始の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は先に劇場公開されたものをテレビ用に再編集したものなので
新作という枠からは除外することに。なので今期最後発は「KING OF PRISM」となりました。
世間で大人気の「キンプリ」ですが、初回を副音声を聞きながら見ておもしろさがちょっとわかってきたような。

ゲームなども含め、映像媒体ではしばしば『没入感』という言葉が用いられ、評価の指標にもなります。
一般的には作品のほうが『没入感』を用意すべきところを、視聴者のほうから没入しにいってるのが「キンプリ」で
参加者として能動的に作品を盛り上げていくあの視聴スタイルはどうころんでも楽しくなります。
SNSを通じての実況にもライブ感はありますが、体温が上がるほどの興奮は得られないと思うんですよね。

ただ、応援というブーストなしで静かにひとりで見た場合、作品自体の評価はどう変わるだろう?とは思いました。
そういう意味では、いきなり副音声ありで見てしまったのは失敗だったかもしれません。


今期の『これさえ見ておけば!』というタイプの作品は「鬼滅の刃」でまず間違いないでしょう。
本作は劇場公開を前提としてufotableが製作しており、テレビアニメとしては反則レベルの出来になっています。
キャラクターの魅力やアクションシーンの見せ方も申し分なし。あとはお話の盛り上がりに期待するだけ。

次いでフジテレビ系列の新作、「キャロル&チューズデイ」と「さらざんまい」の2本が今期の強そうなところ。

「キャロル&チューズデイ」は渡辺信一郎監督の新作で、見るからに渡辺監督の作品という感じではあるのですが
女の子をメインに据えたのは今回が初めてになるんですかね?ちょっと異色な印象がありました。
いわゆるガールズバンド系のアニメで割愛されがちな、ひとつの曲が完成するまでの過程をリアルに描いた初回に
他とは違うものが見れそうな予感というか、今後への期待を抱きました。

幾原邦彦監督の新作「さらざんまい」はもうね…これもやっぱり幾原邦彦だなぁと(笑)見たらわかるヤツ。
養殖のイクニには出せない強烈さ。初回では良いとか悪いとか言えない、でもなんかすごいみたいないつもの感じ。
こちらは逆に男の子をメインに据えているのが氏の作品としては珍しい気がします。


今期、個人的には「叛逆性ミリオンアーサー」の2期があるだけでわりと満足なんです。
米たにヨシトモ氏が抜けたことで前期と違う雰囲気になるのではと不安でしたが、初回を見た限りでは大丈夫そう。

前期の「けものフレンズ2」に続き、テレビ東京は新アニメ版「フルーツバスケット」と「ワンパンマン」という
熱狂的なファンが騒がしそうな案件を今期も抱えているのですが、とりあえず無難な滑り出しだったかなと。
「フルバ」は個人的にも思い入れのある作品で、旧アニメ版のDVDを持っているので比較しつつ視聴していますが
全体的にコメディ控えめ、キャラデザと演出があっさりめになった以外はまあまあ踏襲されています。

「フルバ」もそうなんですけど、平成も終わろうかというタイミングで「この世の果てで愛を唄う少女YU-NO」が
完全新作アニメとして放送されているのっておかしいですよね…時空に歪みが生じてるとしか思えない。

製作がマッドハウスからJ.C.STAFFに変更になった「ワンパンマン」2期は、前期のような超常的な動画を期待せずに
一歩引いたところから見るようにすれば平穏でいられるんじゃないですかね。あれで文句言われたらかわいそう。
比較の対象に問題があるだけで(笑)今期の範囲では上位に来るレベルだと思います。


新作のなかで意外とよかったのが、スマホ向けゲームのアニメ化作品である「八月のシンデレラナイン」。
美少女アニメ然とした見た目のわりに、女子野球部の立ち上げをマジメに描いていこうという意思が伝わってきます。

他に気になったのは「真夜中のオカルト公務員」と「なむあみだ仏っ!」。分類としてはどちらも女性向けかな?
続きモノとしては「叛逆性」以外では「BAKUMATSUクライシス」が個人的には気になっています。
あとは前期から引き続き「どろろ」「からくりサーカス」「ジョジョ」第5部という鉄板の布陣が固めています。


当初、今期一番あぶないラインにいると思った「消滅都市」は第2話を見終えて"見れるアニメ"であると確信。
初回の荒唐無稽な出来事の連続には笑いをともなうほうのおもしろさがあり、実況向きだなぁと思っていたのですが
アクションシーンなど動かすべきところはきちんと動かしてくるので"見れるアニメ"なんですよね。
お話がおもしろいとまでは言いませんが、話のネタにもならないアニメとは明確に区別できる作品だと思いました。

「賢者の孫」は"The なろう"という感じの異世界転生モノで、もはや何も感じない無味無臭のファンタジー。
特別悪いところがあるわけでもなく、かといって褒められる部分もなく。そこに安心感を覚える可能性はあります。

P.A.WORKSの「Fairy gone」はビミョーなとこだなぁ…無難な言い方をするなら、自分には合わない。
十文字青と(K)NoW_NAMEが関わっていた「灰と幻想のグリムガル」のときも似たような合わなさを感じましたが
個々の好みやセンスによって評価が大きく分かれるのかも。P.A.なので絵はとりあえずキレイです。

動画工房の新作「世話やきキツネの仙狐さん」も個人的にはあまり響かなかったです。むしろ悪印象。
なんて言えばいいのか…バトル漫画で幻術の使い手が仕掛けてくる甘い幻想みたいな、癒しとして受け入れるには
あまりにも甘すぎて身体が拒否反応を起こしそうになるアニメでした。
甘いものは好きだけど、砂糖だけ食っても癒されないみたいな。この違いわかりますかね?


「ぼくたちは勉強ができない」は放送のタイミングが悪かったかな。現時点では『三等分の花嫁』にしか見えず。
「この音とまれ!」も同様。部室をヤンキーに占領されてる部活モノ、ごく最近見た気がしますし。

アニメや漫画はヤンキーという絶滅危惧種を都合よく出しすぎですよね。美少女に絡んでる街の暴漢とか。
芝居の書き方が昭和の感性のままで止まってるとしか思えません。古典といえば聞こえはいいけど古臭いだけです。
平成も終わろうとしているんですから、もう少し新しい素材を用いてお話を構築してみてはいかがですか?


余談ですが今期の傾向としてひとつ言えるのは、再放送やリピート放送の割合が非常に増えていること。
東京MXに限って言えば、21時以降に用意された再放送枠が1日平均3つ。多いところでは5本やっている曜日もあり
新作と同数ぐらいの割合でやってるような印象があります。アニメ専門チャンネルの名に恥じぬ状況(笑)
過去の人気作、数年前の話題作、前期の作品を終わってすぐなど、作品のバリエーションも豊富です。

MXだけでなく、TBSやBS日テレなど民放各局でも同様に再放送枠を取り入れるところが出てきました。
個人的には良い傾向だと思っています。せっかく作られたのだから、再評価の機会は多いほうがいいはずです。

「ACCA 13区監察課」みたいに、やってたら自然と見ちゃうなぁという作品の放送はホントに大歓迎。



4か月前ぐらいに急に芽生えたことなんですけど、日笠の声がホントに無理になってしまいまして。
理由のない嫌悪感を覚えるようになり、日笠の声が聞こえるというだけで作品の評価を大幅に下げる傾向にあります。
これに関してはもう論理的な説明ができません。キライになってしまったものは仕方ない。
したがって「アイカツフレンズ」の2年目にはだいぶ苦しまされています。天翔ひびきというキャラもきつい。

メアリー・スー的というか、あとから出てきたのに既存のキャラたちからチヤホヤされてるのがなんか気持ち悪くて
劇中での扱いが良くなればなるほど印象が悪くなる。新エンディング曲は好きなんですけどね…。

周囲にアイカツ好きが多いのでなかなか言いづらいところなんですが、自分はそんなふうに2年目を見ています。

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