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2020年1月31日 (金)

2020年 冬アニメ 気になる主題歌10選

いきなり余談で申し訳ないんですけど、今期どのアニメも作画にかなり苦しんでる様子が見受けられます。
まだ序盤なのに作画監督や総作監の数が異様に多い。作画監督だけでバレーボールの試合ができそうな場合も。
昨年末の余波が続いているのでしょうか。何が起きてこうなってるのかは気になります。
こういう困窮はオープニングやエンディングにも影響出ますし…実際、苦心が窺えるものもありました。

では、恒例となった気になる主題歌10選をお送りします。今回はわりとするっと出てきました。
それにオープニングとエンディングの割合が偶然にもほぼ均等に。以前ちょっと偏りが気になりましたからね。


・「ARP Backstage Pass」オープニングテーマ 『Burn it up』
アニメの主題歌にしては珍しく放送開始前、しかも半年も前にリリース済みのARPの1stシングル。
見てすぐマネできるサビの振り付けは、みんなで踊れることが重視される昨今の音楽シーンにマッチしています。

・「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」エンディングテーマ 『Play the world』
「プリチャン」のだいあ役でおなじみ、佐々木李子の(現名義での)5thシングル。
もっと評価されるべき人だと思っているので、この曲がそのきっかけのひとつになるといいですね。

・「空挺ドラゴンズ」エンディングテーマ 『絶対零度』
ボーカル交代から初のシングルリリースとなる、赤い公園の新譜。聴く人を驚かせるトリッキーな展開。
歌詞に描かれる独特の視点はアニメ本編とリンクしてるような気もするし、そうでない気もします(どっち?)

・「ソマリと森の神様」オープニングテーマ 『ありがとうはこっちの言葉』
おそらく初であろう森山直太朗によるアニメ主題歌。それだけでも話題性は大いにあるんじゃないかと。
タイトルに作品のテーマが集約されていると言っても過言ではなく、もはやタイトルだけで泣けるまであります。

・「宝石商リチャード氏の謎鑑定」エンディングテーマ 『Only for you』
こちらも放送開始前にリリース済みのDa-iCEのシングル収録曲。おそらくタイアップがなければ歌詞の内容は
人間関係として受け取っていただろうに、もはや人と宝石の関係にしか聞こえないというのが奇跡的。


・「織田シナモン信長」エンディングテーマ 『犬生は一度きり』
堀内賢雄に古川登志夫、玄田哲章という声優界のベテランたちが歌う衝撃的な一曲。作詞作曲はあのSEAMO。
アニメ本編に負けずとも劣らない衝撃的な内容なので、とりあえず聞いてみることをオススメします。

・「はてな☆イリュージョン」オープニングテーマ 『Magic Words』
上海出身の人気コスプレイヤー、Liyuuのデビューシングル。という前段には正直まったく興味なし。
バンダイナムコで数々のゲーム音楽を手掛けた井上拓による軽快なミックスが刺さる世代には深く刺さるのでは。

・「22/7」オープニング&エンディングテーマ 『ムズイ』『空のエメラルド』
2曲で一対となる明確なテーマをもっているのが特徴。ただ、この2曲だけでも完結していないと思うのです。
特に『ムズイ』は3話で歌われる『僕は存在していなかった』につながる序曲というふうに聞こえます。

・「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」オープニングテーマ 『ごまかし』
劇場版「まどマギ」の主題歌だったClariSの『カラフル』と共通する音色を使っているのがおもしろいところ。
どちらも作詞作曲が渡辺翔、編曲は湯浅篤でおそらく意識的に取り入れたもの。何か意図があるのかも。

・「ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。」オープニングテーマ 『Take mo' Chance』
新人デュオによるダンサブルなナンバーで、アニメ本編に合ってるとは言いがたいけど曲は良いと思います。
単純に聴いてて気持ちよく、10選のなかでもかなり早い時点で選出を決めていました。


…11曲ある!(笑)いや、決して絞り切れなかったわけではなく「22/7」の2曲ははずせなかったので。
フォロアーさんの影響で最初期から存在を認識してはいた22/7ですが、最近はその存在が自分の中で増していて
サブスクを利用して作業中ずっと聴いてたなんて日もありました。サブスクはホント便利。
全体的にシリアスでネガティヴな曲が多く、欅坂や乃木坂とも違う特色をもったもう一本の坂道という印象。

劇場公演を主体とする48Gに対し、テレビなどを主体とするメディア型と呼ばれる坂道シリーズとして考えると
冠番組の終了というのはかなり痛いので、アニメが終わり次第また番組を再開してほしいところですね。


寸感で触れられなかった作品も結構あったので、今回挙げたものについては補足しておこうと思います。

前段にあたる「まどか☆マギカ」を放送延期が理由で(視聴モチベがゼロになって)完走してない自分としては
今期の「マギアレコード」をきちんと理解して視聴できるか不安でしたが、「まどマギ」を半分程度見ていれば
なんとなく話がつかめるくらいの作りになっていたのでホッとしています。

「はてな☆イリュージョン」は故・松智洋によるラノベ原作の…ジャンルはちょっと難しいな。
怪盗あり魔法あり、かわいい男の子が借金を背負って住み込みで執事というどこかで聞いたような話もあり。
制作状況がかなり厳しいらしく、2話で息切れ。いつ放送が止まってもおかしくなさそうです。
金曜深夜の最終枠、直前が地上波初放送作品かつ真裏にTBS枠があるので、見てもらえたなら御の字かと…。

ノイタミナの新作「空挺ドラゴンズ」は、この枠ではおなじみとなるフル3DCGのアニメ作品。
随所にオマージュを感じる、厳しい言い方をすればこの作品なりのオリジナリティに欠けるという印象でした。
架空の食材を用いる都合、メシものと考えてもアピール度が低く話題になりづらい作品だと思ってます。


現状「ソマリ」は期待に応えてくれてますね。「22/7」も3話まで見て不安がなくなりました。
あと「防振り」は思っていた以上にすごい。毎回のアクションシーンがド派手で、見ていてかなり驚かされます。



前期の話題作「バビロン」が変則的な放送スケジュールの末、ようやく最終回を迎えました。
なんだろうな…あの結末は。どう解釈していいやら。あえて曖昧にしたのか。原作が未完のようですし。
大統領が生きていて、正崎さんも生きてる可能性はあるんですよね。なぜならここだけ変則的なケースだから。
自殺は阻止され、曲世は正崎に選択を委ねていたので。銃声の解釈は絵がなければ自由にできます。

『続くこと』が善であると考えたなら、たとえ悪と認識した相手であっても生かす。そうなるはずです。

その気になれば会議に出席した大統領全員、それどころか生放送を見た世界中の視聴者を自殺させることだって
筋書きとしては可能だったはずなのに、曲世はそうしなかった。生かす殺すを選んだ節があります。
結局のところ彼女の目的はなんだったのか。そこだけがいまだに判然としません。
人類に考える使命を与えるべく遣わされたバビロンだったとでも思えばいいのか…考え続けましょうか。

たとえ答えが出なくても、考えることをやめてはいけない。これが本作のメッセージであると感じました。
見る人に考えさせる作品は優秀であると思うし、これまで自分も高い評価をつけてきました。
そういう意味では「バビロン」は単なる話題作ではなく、時代に左右されない傑作であると言えるでしょう。

ただ、物語として終わりが得られないことははたして善なのか。この『続くこと』は善なのか。
善悪はさておき、作品の評価としてはちょっと揺らぐところがあるなぁと思いまして。

でもまあ…劇場版やOVAに『続くこと』が善!とかいう答えにならなかったのはよかったと思います(笑)

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