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2020年3月31日 (火)

2020年 冬アニメ総括

今期は本当に散々でしたよ…いや、アニメの評価ではなくアニメ業界全体というか世界全域における話ですが。

制作を中韓に頼っている都合、いきなり中韓に頼れなくなるというのは厳しいものがありました。
1~2週お休みする程度でなんとかなった作品はまだいいほうで、4月から仕切り直しという作品まであります。
かろうじて放送を継続できた作品の中にもお休みしたほうがよさそうなものもあり…。
テレビをつけたらアニメを放送している、という当たり前に思えていたことをありがたく感じる春となりました。

コロナと無関係なはずの前期もカツカツの状態でしたし、このまま来期に突入して大丈夫なのでしょうか。
制作体制の見直しを図るべき時期に来ているのではないかと考えてしまいます。


そんなこんなで、現時点で最終回を迎えることができていない冬アニメもいくつかあるんですね。
事情を鑑みると総評を固めるわけにもいかないので、今回は完走できた作品の話をする程度に留めようかと。
コロナを抜きにしても、「FF14」に集中した影響などもあって本数はだいぶ少なめです。
…嘘です。いや、比較すればいつもよりは短めかな?


今期の作品でどれかひとつをオススメとして挙げるなら、やはり「ID: INVADED」が来ると思います。

「ID: INVADED」は1クールというパッケージングのまとまりの良さがバツグンでした。
後半の入れ子状になっていく『イド』の構造は把握するのにやや難解なところもありましたが、基本的にすべて
どこかにヒントがあり、伏線があって、熱心に読み解こうとする人をきちんと楽しませてくれました。
『イド』や『名探偵』など、使い古されたワードに新たな意味や価値をもたせたことも偉業と言えます。

最終回の締め方もよかったですよね。海外ドラマ的で、あるあるをはずさない感じでニヤリとさせます。
もし続編が作られるとしたら「俺の名前は酒井戸、名探偵だ」から始まってほしいなぁ。

コロナの影響を受ける作品が多いなか、予定どおりにさっさと最終回を迎えてしまった点も印象的でした。


新作寸感でトップに挙げた「ソマリと森の神様」は期待どおりではあったものの、原作未完という事情もあって
やや歯切れの悪い最終回となってしまいましたが、これはもう仕方のないところ。
どういう展開になるにせよ、ふたりの結末を見て判断したかったし、そこまで描いての物語だと思うわけです。

「ソマリ」を筆頭とした木曜深夜4作品、「宝石商リチャード氏の謎鑑定」「推しが武道館いってくれたら死ぬ」
「地縛少年花子くん」
はどれも期待に応えてくれる出来でした。オススメできるものばかり。
なかでも一番の収穫は「リチャード氏」かな。終盤かなり女性向け(そういう意味で)な感じではありましたが
その一辺だけで終わらない、いろんなタイプの視聴者を楽しませることができる作品だったと思います。


シリーズ構成に期待していた「恋する小惑星」には満足。こういう方向性でも動画工房は信頼できるなぁ。

どこか現実的で、とんとん拍子にうまくいく話ではなくて、ベタな奇跡なんて起きない世界で。
その壁を突破する力を登場人物たちの中からきちんと供出していく、一定のルールのもとに書かれている作品。
だから切ないし、話数を重ねるごとにオープニングテーマの歌詞が胸に突き刺さってくる。傑作の部類。

非現実的な奇跡が起きて幕を閉じるアニメというのは、たしかに見ていて気持ちいいだろうとは思うんです。
でも残るものがないというか。視聴者が自分の人生に照らして、残り続けるものにならない気がします。


個人的に気掛かりでいた「22/7」は期待していたよりもずっと完成度の高い作品となりました。
ただ、一番の盛り上がりが最終回よりも前に来てしまっていて、肝心の最終回は視聴者の誰もが予想する範囲の
ものでしかなかったことが惜しかった。もうひとつ何か驚きがほしかったですね。

最後のオチはまあ驚きではあるのですが、内輪的なファンサービスにしかなってないので…。
そのファンサービスというのも、放送開始前に告知されていた未放送の13話の内容でわかっていたことですし。
同じファンサービスをするのであれば、22/7の楽曲をもっとエピソードに盛り込んでほしかったかな。
振り返るとシングル表題曲の一部しか使われてなくて、アイドルものとしてはもったいない気が。

それにしても、放送開始直前に『中の人』が交代となったニコルの進歩は本当にすごかったなぁ。
声優としてみるみる上手くなっていって、担当回には仕上がってるという。まさに成長の記録という感じでした。

完成度に関してはソニー系列の強みもあったのかも。「FGO」は目を見張るものがありました。
「マギアレコード」も同様。キャラクターに限って言えば「まどマギ」よりも好きになれたかもしれません。
しかしマミさんが出張りすぎて(笑)おいしいとこ全部持っていかれた感が。見滝原に帰ってください!


「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」は、終盤まであまりにもストレスフリーだったせいで
最終回Aパートの展開にものすごくストレスを感じてしまったのですが、続くBパートがひ…ひどい!
いやホント、何もそこまでしなくても…ってなるくらいの逆襲劇で、気分スッキリをオーバーしてマジでひどい。
そんなメイプルちゃんを生暖かくヲチするスレ(スレじゃない)としては大成功だったんじゃないかと。

ある意味『なろう』的な無双状態なんですけど、コメディだからそれを許せる空気が生み出せるというか。
次はどんなメチャクチャな進化を見せてくれるのか?というのが楽しみになります。2期に期待。

「虚構推理」は基本的には会話で動いていく話なので、アニメやマンガのように絵で見せることができる媒体で
伝えることにバランスの良さを感じました。当然、キャラクターデザインの魅力もありますが。
想像力と仮定、可能性で認識を変えていく過程にこれほどの尺を割くのか!と驚いた人も多かったのでは。


「pet」は序盤こそ『壊し屋』という稼業を描いていたものの、そこは表層であって本題ではないというか。
そのことに気付くのが遅れてしまい、本作への興味を失いかけてしまったのがちょっと失敗でしたね。
『壊し屋』という側面だけ注視してしまうと後半はただの内輪揉めにしか見えませんから…。
『ヤマ』や『タニ』、『ヤマ親』などの精神的依存の部分に注目し続ければ印象は違ってたかも?と思ってます。
話の流れを全部知ったうえでもう1周したら感じ方も違うと思し、評価も大きく変わりそうな気がしてます。

1クールというパッケージングで最後まで見て、ようやく手応えにつながる作品なのは間違いないかと。
桂木という男がエンドカードに繰り返し登場するほどの人気を獲得している理由も最後まで見ればわかりました。

月曜夜は「pet」以外の作品も安定して好印象。「PSO2」は2クールを無事走り抜きました。
「PSO2」のストーリーってこんなおもしろかったんだなぁという発見が。改めて原作をプレイしてもいいかも。
「ARP」はファン向けのドキュメンタリーの域を出るものではなかったものの、楽しく見れる内容でした。
「群れなせ!シートン学園」は普通にエロアニメです(笑)そう切り捨てて問題のない肌色率。

「空挺ドラゴンズ」は結局まあまあという評価に。オマージュを含めて、好きになれる部分も多かったので。


なんだかんだ言いつつも「僕のとなりに暗黒破壊神がいます。」は録画までして最後まで見てしまいました。
小雪が終始虐げられるという構造自体に変化はないものの、後半はわりと澄楚さんによる救済などもあったので
見ていてひどくストレスが溜まるということもなかったかな?とは思います。
当初はひどい災いに見えた花鳥もああ見えてわりとマトモというか、成績だけで言えば小雪よりも上ですしね…。

真の暗黒破壊神は月宮なんですよ。彼が災厄の源で、しかもつねに安全地帯にいる。
月宮が痛い目に遭うエピソードがまったくないという不平等さがその事実を示していると思います。
彼にも唯一の弱点があるとか、何かしら揺るがすものがあればバランスの良いものになっていたんじゃないかと。

しかし、この作品をカワイイカワイイと言いつつ見られる人とは同じ目線でアニメを見られる気がしません。
本来これはそういった層のための作品であり、自分がターゲットからズレているという自覚はあり。


「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」の劇中で、自身のバンドや楽曲の特徴を『エモさ』と評している
シーンがあって妙に気になってしまいました。彼女たちはそれを意識的にやってたんだなぁ…と。
対抗するバンドとの持ち味との違いが、「BanG Dream!」のそれと丸かぶりなのはまずかったのでは。

ポピパさんの楽曲に感じていたものはまさにこの『エモさ』なんだなぁと、おかげで気付かされました。
アニメにおける各バンドの色付けとして『エモさ』というものがある、という学び。

「バンドリ」3期は現時点では最終回を迎えていないので中盤までの感想としておきます。
3期はロック(六花)を主人公とした話として、ベタではあるもののおもしろく描けていたと思います。
ベタだからこその良さというのもあり、個人的には1期や2期よりも高く評価して見ているところがありました。
でもやっぱり武道館のくだりは許せんかな(笑)現実と創作を混同しすぎ。創作としてのリアリティの欠如。

「ましゅまいれっしゅ!!」の評価は「SB69」の続編としては順当なものだと思います。良くも悪くも。
百合好きの人には好評だったみたいですが、どの側面を見ても飛び抜けたものはなかったかなと。


ラスト2話が今期にずれ込んだ「アズールレーン」は、まあこんなもんだろうという範囲に収まりました。
そもそも話が大きく動くわけでもなかったし、最終的にはこうなるんじゃ?という予測はついてましたからね。
良くもならないし悪くもならない。メガネ艦が優遇されてたぶん、同種の某アニメよりは全然よかった程度。

「異世界かるてっと2」にまさか「慎重勇者」まで参戦するとは…でも、基本は「かるてっと」なんですね。


今期の実写ドラマ2作品、「ゆるキャン△」「女子高生の無駄づかい」はどちらも好評のまま幕を閉じました。
近年の実写化作品は原作再現への執念がハンパなく、これらも同様に驚異的な再現が図られていました。
アニメでその作品を知り、頭の中でイメージが固着してしまっている人でもすんなり見られたのではないかと。
それくらいアニメの近似値にいるというか、『三次元のアニメ』という感じさえするほどでした。

ただ、これってつまり『うるせえオタク』への対策ってことでもあるんですよね。
原作に沿ったお芝居というより、言わば2.5次元ドラマを目指しているというか…自由ではなくなってるような。
実写はあくまで実写として『分けて見られるオタク』になってほしいなぁ。

そういう意味では、アニメ版の直後に始まる「映像研には手を出すな!」がどう評価されるか気になるところ。

声優を使わないだけで一定のアンチは作れるし、アイドルを使えばその倍は期待できるという法則から考えると
まあ大変なことになるだろうな…といまから戦々恐々。原作者様は実写版を歓迎しているのに。
勝手に抱いたイメージと違うだけでこんなに(感想や評価の)言葉選びに違いが出るか…と毎度不思議です。


明日にはもう春アニメが始まるんだもんなぁ…世の中コロナで大混乱しているというのに。
不要不急の外出は控えろとのお達しなので、自宅でアニメを見ているぶんには文句は言われんでしょう。



一般的なテレビアニメの場合、オープニングの前のアバンタイトルや各話ラストに次回への興味をそそるような
いわゆる『引き』をもたせるものですが、「7SEEDS」という作品にはそれがまるでありませんでした。
「終わりの時間が来たからエンディングを流す」みたいな、こなれていない印象を与える作りになっていまして。
それが作風と言ってしまえば作風だし、別にお約束を守る必要もないのかもしれませんが。

ただ、これによってひとつの可能性に気付いたのでその話を少し。

以上の話はテレビアニメという媒体における既成概念であり、ネットで全話一挙配信開始という形式の作品だと
アバンタイトルやラストの演出にも変化が生まれるのではないか?と思えてきたのです。

ネット配信の場合はそもそもその作品が見たくて再生しに来ているし、全話一挙なら次回まで待たされることも
ないわけで、テレビアニメと同じように考えてはいけないのかもしれません。
問題はそういうつもりで作られたアニメが、テレビという異なる媒体で放送されるときですよね。

まあ…「7SEEDS」というアニメが抱える問題の根本はそこではないのかもしれませんが。
原作ファンが口を揃えて「原作を読んでくれ!」と言ってるあたり、なんとなく察せられるものがあります。

半年前に独占配信されていた作品なので、コロナの影響をまったく受けていないという点も補足しておかねば。

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2020年3月24日 (火)

「FF14」5.2実装分を進行中

少し前に「漆黒のヴィランズ」5.1実装分のメインクエストが終了し、引き続き5.2を進めています。

『暁の血盟』の帰還が5.0では描かれず、先送りになっていたことにいまさら気付きました(笑)
言われなければ気にしなかったなぁ…話のまとまりを考えたら5.0の範囲で解決しておくべきでしたよね。
第一世界でコンテンツを拡張する都合、帰還を遅らせなければならないという事情があるのはわかるんですけど
あくまで他所の話なので、ほどほどにして原初世界の話を先へ進めてほしいものです。

バランスを取るようにアラミゴで新たな問題が提示されてはいるんですけど、ぶっちゃけ蛇足な感じが否めず。
なければないで済むところに新しい戦闘コンテンツを突っ込まれたというふうにしか見えませんでした。


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まあでも、救えるものがある戦いならいいかな。そういう意味では5.1のメインクエストはわりと楽しめました。
特にハルリクが言葉を発したシーンは、5.0から通じて一番感激したシーンかもしれません。
それと同時に、自分が「漆黒」でやり遂げねばと思った目標はやっぱりここにあったのだと気付かされました。
多くの人から英雄と呼ばれるまでになりはしたものの、普通の人である自分にとって大局を見るのは難しい。
世界の均衡も大事ですが、旅立ったテスリーンのために戦い、ひとりの少年を救いたかったんだなと。

フ・ラミンのサブクエストも内容的にはメインクエストにしてもいいくらいよかったと思います。
内容的にはひとつの終点となっているため、ここから先へメインクエストをつなぐのは難しかったのでしょう。
やはり物語には終わりがないといけません。こういうクエストを見ると改めてそう感じます。

5.2のアルバート?関連の展開については現状かなり怪訝な表情で見つめています。
「FF14」にはときどきこういうのありますよね…気持ちよく進めてきた話を台無しにされそうな不安みたいな。


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第一世界の話を拡張する戦闘コンテンツ、『希望の園エデン』もがんばって共鳴編までクリア。
全体的に難易度が高めで、この上にさらに零式があると思うとゾッとします。いやぁ…できればやりたくない。

『光の氾濫』で不毛の地と化したエリアをもとに戻すという展開自体はまあ、まあいいんですよ。
そのために各エレメントに対応する蛮神(のコピー?)を倒すこともまだ了承できます。
ただ、シヴァに対応する気候って第一世界に出てきてないじゃないですか。それだけが納得いかなくて。

雪国や雪山が出てくるだけでそのゲームを好きになってしまう自分としては、前提となる寒冷地域が出てこない
「漆黒」でこれはどうなんだい?と思うわけです。設定上は存在しても説得力は弱い。
もっと雪国を増やしましょうよ、「FF14」に。クルザスやイシュガルドのような陰鬱なもの(笑)とは別に。
色のバランスから考えると『光の氾濫』に蝕まれた世界に雪国を配置するのは難しいのかなぁ…?


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『エデン』に限った話でもないのかもしれませんが、最近なんとなくメタなセリフが多いような。
あるあるネタとしてちょっとした笑いをもたらすのがライターの狙いなのでしょうか。
個人的にはこういうの好きではないですね。こっちはマジメに話を聞いてるのに、没入感を削がれる気がして。


解決しない問題、不穏な展開、苛烈な戦闘。心休まるのは蛮族デイリーを片付けているときくらいです。
もうちょっと穏やかに遊べるコンテンツがほしい。オーシャンフィッシングも忙しくて休まる感じではないしな。



本当は昨日公開する予定の記事だったんですけど、公開日時の設定をミスって1日遅れに。結果、内容も変更。

「あつまれ どうぶつの森」の発売でなんとなく思い立ち、久し振りに3DSを起動して充電したりしていました。
でも充電するほどでもなく、バッテリーはかなりの残量。Vitaとくらべて放置による消費が少ないようです。
3DSでなんか遊べるソフト探すかなぁ…当時興味があったものとか、いまなら安くなっていそうだし。

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2020年3月18日 (水)

「FF14」5.0実装分を終えて

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「漆黒のヴィランズ」の5.0実装分をクリアして、現在は5.1~最新分にかけてのコンテンツに着手しています。

「漆黒」本編のクリアまで3週間とちょっと。あっという間に時間が過ぎてしまいました。
普段ならオンタイムで見ているアニメを録画にまわして、可能な限り時間を作ってメインクエストを進めたりと
客観的には相当なハマりっぷりだったと思うのですが周囲にはうまく伝わっていなかったみたいで。
「FF14」で忙しくて「FF14」の記事を書く余裕がない!というジレンマを抱えるほどだったのですが。

Twitterやゲーム内のチャットで感想をぽつぽつと書いてはいたんですけど、我ながらあまりにもドライだったし
感じたことをもう少し生っぽく文章にせねばと思い、感想をあらためて書くことにしました。
今回もだいぶ長文になりましたが…まあ要点だけ読んでもらえばいいんじゃないかと。


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「漆黒」の感想でまず言いたかったのは、もはやおなじみとなっているレベル制限の話です。
大型アップデートのたびに言ってますからね…この苦痛が「FF14」の復帰を妨げていると言っても過言ではなく
「漆黒」ではどう調整されているか?というのを重点に置いてメインクエストを進めていました。

自分が思う良い調整とは、新規クエストの経験値報酬だけでレベル制限を突破できるような配分です。

本音を言えばレベル制限なんてないほうがいいし、メインクエストのみで最後までいけるのが一番だと思います。
ただ、それだとせっかく用意したサブクエストをプレイしてもらう機会がなくなってしまうんですよね。
ストーリーの補足や世界観のフレーバーとして寄り道してほしい、という製作側の気持ちはなるべく汲みたい。

なので百歩譲って、その時点で出現しているすべてのサブクエストの経験値を合計すれば次のメインクエストの
レベル制限を突破できる、という調整になっていたらまあ許せるかな?と思うわけですよ。


今回の「漆黒」はそれが実現できており、個人的にはかなりの良調整であると感じました。
メインクエストを進める過程で出現する各エリアのサブクエストと、メインクエストの進行に必要となってくる
各ロールごとに用意されたロールクエスト(「紅蓮」以前のジョブクエストに相当)をすべてクリアしておけば
コンテンツルーレットは不要、モブハントは前提クエストだけクリアすれば大丈夫。

微妙に足りない場合は「漆黒」で新たに追加された蛮族、ピクシー族の蛮族デイリークエストを少しやるだけで
必要な経験値をものの数分でおぎなえます。驚くほど大量の経験値を瞬時にもらえるので。
ちなみに蛮族デイリーはレベル70から受けられるので、メイン以外のジョブを育てる際にも便利です。

もしレベル制限に引っ掛かってしまったら、何かしら見落としがあると思ったほうがいいでしょうね。
以前のエリアに戻ってマップの隅々までクエストの出現を確認し、すべて消し去るように遊び尽くしてください。


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周囲で非常に高く評価されていたストーリーについてはまずまず。穏やかな評価となります。

「蒼天」では人種と信仰、「紅蓮」では文化と死生観の違いが色濃く描かれていたと記憶しています。
今回の「漆黒」では何を描こうとしていたんだろう?と思い返すと、まず出てくるのは既存の価値観の揺さぶり。

我々は漠然と、光は善で闇は悪という見方をしているところがあると思うんですよね。
「漆黒」の舞台となる第一世界では、闇が払われたことで世界の均衡が崩れ、人々は光の脅威に晒されています。
光の戦士として戦い続けてきたプレイヤーたちを、光と戦わせる。この構図に衝撃を受けた人も多いはず。
そして、光の脅威の最たるものをアム・アレーンの『旅立ちの宿』で突き付けられます。


『世界の均衡と平和』という壮大な目標をすぐに飲み込める人はそう多くないと思います。
しかし、目の前のひとりの命だったらどうか。手が届く距離にいるのに、無残な最期を見せつけられたとしたら。
プレイヤーにストーリーを追わせる動機付けとして、とても重要なシーンでした。

クリア後の今、過去のシーンを振り返ったときに真っ先に浮かんでくるのがあのシーンなんですよね…。
いやホント、人によってはトラウマになるレベルの恐怖というか。夢に出るくらいの描写でしたよ。


もうひとつのテーマとして、『旅立つ人と残された人』という視点の対比が一貫して描かれていたような気が。
これはサブクエストやロールクエストにも言えることで、様々なバリエーションが用意されていました。
同性同士の関係が多くてねぇ…見る人の属性(?)によっては結構キュンキュン来るはず。
自分はキャスター系のロールクエストだったのですが、テイナーとナイルベルトの話は特にオススメです。

できれば他のロールクエストも確認したいところなのですが、そんなに満遍なくジョブを育てていないので…。


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ユールモアの真実については「こういうのFFやSaGaシリーズでよく見た気がするなぁ」という妙な懐かしさが。
「蒼天」のころ感じたFFらしさとはまた違うFFらしさみたいな、ニヤニヤしてしまう感じ。
グルグ火山の決戦で見られるヴァウスリーの"変貌"などはまさに「これこれ!これよ!」って言いたくなるヤツ。
そういう意味で「漆黒」はRPGの古典的・王道的な展開をきっちりやってくれる安心感がありましたね。

各地をまわって大罪喰いを倒し夜を取り戻す段階などはまさに王道というか、少年漫画的と言ってもいいかも。
十二宮編とか海王ポセイドン編とか、ああいう時代の空気感を思い出させるものがありました。

しかし惜しくらむは、ティターニア以外の大罪喰いの背景がまったくと言っていいほど足りなかったこと。
彼らの光を肩代わりして先に進んでいくプレイヤーとしては、その背負う荷物をもっと明確にしてくれたほうが
使命感と足取りの重さを強調できてよかったと思うんですよね。


このような感想が出るのは、「漆黒」の直前にプレイしていた「CODE VEIN」の影響がかなり大きいです。

…というか、「漆黒」と「CODE VEIN」はストーリー展開や各所の設定が酷似してるんですよ。
ちょっと偶然とは思えないレベルで似ており、その表現の仕方をどうしたって比較したくなってしまうのです。
なので「漆黒」通過済みの光の戦士各位にお願いしたい。ぜひ「CODE VEIN」もプレイしてください(笑)
具体的にどう似てるかは多大なネタバレになってしまうのでここでは言及を避けておきます。


Ps4ff14caps101

足りない部分とは逆に「これは要らなかったんじゃないかな?」と思った部分が2点ほどあります。

まずひとつは巨大タロースの建造。会話の流れで出てきたときは冗談だと思ったし、まさかそれが終盤に向けた
『これまで助けてきた人たちの総力の結集』という熱い展開に注がれるとは。マジでやるの?って。

まあ…あの場面で他に方法があるか?と言われるとね。それにしたって完成が早すぎるとは思いますが(笑)
トロッコを押すタロースひとつ復元するにも苦労していたはずなのに…なんかもうムチャクチャだよ!
巨大ロボットはやっぱり日本人のロマンなのかなぁ。そういうノリにちょっと引いてしまう自分がいました。


もうひとつはランジート将軍ですね。見た目も含めて場違い。そこにいることへの"こじつけ"が弱い。
ああいうパワーバランスのおかしいキャラを入れるのって、設定上の整合性を保つのがとても難しいんですよ。
その存在を納得できるものに仕上がっていない、いろんな意味で浮いている余計な人物だと思いました。
ヴァウスリーの腹心としてもうちょっと馴染むものにできなかったのでしょうか。

でも、ランジート将軍をまるごと削るとサンクレッドの魅せ場もなくなってしまうしなぁ。
巨大タロースもそう。チャイ夫妻という妙に存在感のある登場人物を活かす場としては欠かせないので。


Ps4ff14caps102

ランジート将軍以外の「漆黒」の登場人物はどれも魅力的。一番人気はやはりエメトセルクですか。
飄々としていて憎めないところがあり、対決こそ避けられないもののゼノス様同様『友』になれそうな人でした。
彼のセリフは「FF14」の設定の根幹に関わるものばかりで、本作を楽しむうえでとても重要です。

「紅蓮」の最後に出てきたときは正直「やめてよこういうの~」って思ってたんですけど、てのひら逆転。


水晶公はもう『友』って感じではないな。プレイヤーへの愛が強すぎて『友』の域を超えてる。
彼がこれまで成してきたことはセリフ中でわりと軽く紹介されてるんですけど、実際メチャクチャ重いものだし
視覚的な表現でもっと強く印象に残るよう説明してくれてもよかった気がしますね。
そうすることで、スタッフロール直前のシーンで見られる彼の表情はもっと強く心に響いたと思うのです。

同じことが全体的に言えるかも。もっと濃いめの演出を多用してもよかったんじゃないかと。
一定してあっさりしたところがあるというか、プレイヤーを一歩引いたところに置いている印象がありました。


Ps4ff14caps103

個人的にかなり気に入っているのが「漆黒」エリアの風景で、スクリーンショットの撮影がはかどりました。

最初に訪れるレイクランドのネガ反転したかのような色彩は、価値観の逆転を示しているようでした。
霧に包まれたイル・メグやアム・アレーンの操車場、ラケティカ大森林の遺跡群、テンペストの海底都市…。
風景に関しては大満足です。よくぞ作ってくれた。おかげで頻繁に歩みが止まりました。

メインクエストで向かうところとは別に、「NieR: Automata」とのコラボで生まれた『複製サレタ工場廃墟』の
コラボの次元を超えた緻密な廃墟群にも触れておきたいと思います。あれは必見ですよ。
NieRシリーズにさほど興味のない自分でも夢中になってスクショを撮るほど本当によくできたマップでした。
ただ、コラボを理由に「FF14」を始めるNieRファンのことはまったく考慮に入れていないでしょうね。
ジャンプポーションの類を使わずに進めるとしたら、たどり着くまでに数百時間を要するはず…。


Ps4ff14caps104

さて…そろそろ「漆黒」最大の問題点を挙げなければなりません。どうしてもここが引っ掛かっておりまして。

その問題点というのは、ガレマール帝国との話がま~ったく進んでいないこと。ゼロではないけど。
戦争終結を「FF14」最大の目標とするなら、「漆黒」は壮大なサブクエストと言っても過言ではありません。
物語を完結させないための足踏み、あるいは時間稼ぎと思われても仕方ないものです。

これに関しては以前から言っているとおり、「FF14」のサービス形態を考えれば避けられない話なんですよね。
週刊誌に連載されている看板漫画作品と同じで、終わりを迎えられない苦悩と付き合わなければならない。
「FF11」のように、いづれ訪れるであろう完結の日までこの遠回りは続くことでしょう。
しかし、この調子で並列世界の物語が次々と大型アップデートとしてリリースされていったらさすがにキレるわ。


連作として考えるとその負債は完結の日まで残り続けるものの、一個のRPGとして「漆黒」を切り離したならば
周囲の絶賛にも納得できる
かな?というあたりに自分の評価は落ち着きます。

まあ、それとやっぱり「CODE VEIN」の残滓が大きかったんですよ。
直前にプレイしてたゲームで見たものをもう一度見せられたら、どうしたって驚きや感動は薄くなります。
ヘタすると逆になってた可能性もあるんですけどね。発売のタイミングで言えばむしろそのほうがありえますし。
たまたま「CODE VEIN」を先にプレイしていたため「漆黒」の感想がドライになったのだと思ってください。

「CODE VEIN」との類似性を指摘しているのはなにも自分だけではなく、Twitterでいくつか検索してみたところ
同様の意見がわりと少なくなかったんですよ。なので客観的意見であると個人的には思ってます。
みんなが「漆黒」やれって言うから「漆黒」やったんで、今度はみんなに「CODE VEIN」やってほしいな!



ヴィエラ族への幻想ですが、前回の記事を公開してすぐでした。具体的にはスリザーバウを過ぎたあたり。

当記事の掲載時点では『アナイダアカデミア』をクリアし、『グラン・コスモス』の準備をしている状態です。
普通にプレイしているとIL不足でちょっと停滞するあたりだと思うのですが、自分は所属FCの支援を受けており
早々に新式武器を握ってIL470に届こうとしております。恵まれた環境ですわホント。
まったくの支援がない場合、『希望の園エデン』や『サレタ』あたりで周回を求められるはず。

現在の日課はID攻略のかたわら「漆黒」で追加されたふたつの蛮族のデイリークエストをこなす程度。
蒼天街の復興や『ディアデム諸島』もやりたいなぁとは思ってるんですけど、本気でやろうとすると大変そうで。

世間ではそろそろ「あつまれ どうぶつの森」の発売ですか。忙しくなる光の戦士も多そうだなぁ。

余談ですが、今回の記事で「FF14」関連のアップロードした画像が100枚を超えました。
あくまでアップロードした数なので実際はもっと撮ってます。プレイ期間も飛び飛びではあるものの3年半に。

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