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2020年4月14日 (火)

2020年 春アニメ新作寸感

緊急事態宣言下の東京から発信しています。いいのかな…こんなに緊張感なくて。
いや、緊急時とはいえ変に神妙でいる必要はないんですよ。できる範囲のことはいつもどおりにやればいい。
ブログというのは密閉・密集・密接のどれにも当てはまらないので、都知事も許してくれるでしょう。

とは言うものの、いつまで感想を書けるかわかりません。放送が止まったら書くどころではないので。

では、ほぼ全作品の寸感をお送りします。外出自粛の昨今これくらい長くても読めるよね?、という判断。
今回は試験的に曜日の順でならべてあります。長くて編集が面倒になったというのが本音かな。


韓国発のWebコミックが原作の「神之塔 -Tower of God-」は陰が塗られていないフラットな画面が印象に残る
独特なビジュアルでしたが、『45億PVの人気』と銘打つだけのものは初回からは見て取れませんでした。
よくあるタイプの話。それ以上でもそれ以下でもなく、変に減点する理由も浮かびません。

塔の外側の世界が前段として描かれないのは単に必要がないからなのか、それとも意図的に隠してるのか。
バーチャルな世界で展開するゲームのような雰囲気があり、だとすればどちらにも当てはまる可能性はあります。

フジテレビの+Ultra枠の新作「BNA」は、動物ものブームの昨今にあのTRIGGERが投じた一石。
アニメ業界に獣人コンペみたいな催しがあったと仮定して、TRIGGERなりの回答がこれという感じがしました。
まあ良くも悪くもTRIGGERらしいアニメというか…TRIGGERの作風が好きな人なら刺さるでしょう。
赤と青のセロファンで作ったメガネをかけたら飛び出してきそうな色彩を見づらいと感じる人もいるかも?

変身が得意なイメージがあるタヌキなのに人間に化けられない、それどころか自分は人間だと主張する主人公。
他にもただのタヌキとは思えない能力がいくつか見られる2話を経て、やっと興味が湧いてきました。


初回で納得のタイトル回収を遂げた「八男って、それはないでしょう!」はいわゆる異世界転生もの。
その設定を活かした本作なりの個性をどれだけ出せるかが評価のポイントとなりそうですが、初回冒頭の様子を
見た限りではちょっと不安かなぁ…タイトル回収が出オチにならないことを祈りつつ。
とりあえず主題歌は無暗に豪華でしたね。どうしてこうなった?と言いたくなるようなコラボが実現しています。

「球詠」はきらら系で野球が題材という物珍しさはあります。しかし、いかんせん画面が古臭い。
20年前のスタンダードを再現しているみたいな雰囲気でちょっと懐かしさすら感じます。
原作の絵に近付けようという気はなかったのでしょうか。顔だけでは見分けがつかないくらいの金太郎あめ状態。

久米田康治原作の「かくしごと」は、やや自伝的なエピソードが含まれるコメディと絶妙なシリアス。
下ネタ満載のギャグを描くことを生業にしている漫画家が、その事実を娘に隠し通すべく奮闘する…という話で
まず画面の再現度が素晴らしく、久米田先生の絵柄が好きなら開始5分で魅力に憑り込まれるはず。
「絶望先生」を全巻保有する程度に"軽度な"ファンである自分としては、大きな手応えを感じられました。

エンディングテーマのチョイスには驚きましたよね。ここで大滝詠一が来るか!という。
画面のさわやかな青白さに非常にマッチしていて、濃いめの本編を見たあとではスッキリとした気持ちに(笑)


ノイタミナ枠の新作「富豪刑事 -Balance UNLIMITED-」は筒井康隆の有名な原作がベース。
深田恭子主演のドラマ版の印象が強いのですが、実は原作の主役は男性で、ドラマ版が原作改変なんだそうな。
富豪の富豪たる部分を表現すべく、初回では高価なクラシックカーが次々と犠牲になります。
クルマ好きとしては見ていて気持ちのいいものではなく、それだけでだいぶ評価を下げています…。

あの程度の衝突でベントレーが走行不能になるとは思えないし、近くにあったコブラをその場で買い上げた挙句
追跡劇で破損させたのは、富豪であることを強調するためとはいえ必然性は低いと思いました。
ものすごく好意的な解釈をすれば、ただ単にコブラがほしくなっちゃったのかな?

話を戻しますと…今後はおそらく価値観の異なるふたりのバディものとして展開していくのでしょう。
富豪のルックスも含め、どちらかといえば女性に対する訴求力の高いアニメかな?と現時点では思っています。


「新サクラ大戦 the Animation」は昨年発売の原作ゲームから地続きとなるアニメ版。
原作からストーリーが続いている、つまり後日談にあたるお話らしいので未プレイの人だと反応しにくいかも。
話が理解できないほどではないのですが、盛り上がりに差が生まれるというか。そこが微妙なところ。
また、フルCGのアニメによくある『画面の整然さ』が悪いほうへ働いてしまっているタイプのアニメに見えます。

この作品に限らずですけど、袴(はかま)って3DCGに起こすと途端にカッコ悪く見えますよね。
動きのあるシーンだとなおさら。美しくカッコよく見せるコツみたいなものが確立されればいいのですが…。

「文豪とアルケミスト」は文豪と著作をイケメン化した大人気ソシャゲ待望のアニメ化作品。
わかりやすく言うとアレですよ…「刀剣乱舞」の諸々の設定を文豪と著作に置き換えてみてください(笑)
初回を見て当然抱くであろう疑問を、劇中でセリフとして吐き出させたあたりはよかったと思います。


TBS金曜深夜のアニメイズム枠の新作「LISTENERS」は、いまや貴重となったロボットもの。
よく言えばレトロ、悪く言えば古臭い。どちらにも言えるのは、こういうの何度も見たことあるなぁという感覚。
その陳腐な印象をくつがえせるほどの魅力があればよかったのですが、残念ながら初回では見つからず。
特にBパートの瀕死の場面から繰り出される展開、セリフの数々には寒気すら覚えるほどでした。

先述のとおりロボットアニメというのは貴重なので、ロボットアニメというだけで普段は見続けられるのですが
初回でこんなにウンザリした、ありがたさを感じなかったロボットアニメはなかなかありません。

アニメイズムの2本目は沙村広明原作の「波よ聞いてくれ」。ラジオのパーソナリティを題材にした作品。
つかみとして初回Aパートにアレをもってきたのは、初めて見る人に向けるものとして正しかったのでしょうか?
そういう構成の部分も含めて、自分とはちょっと波長が合わないかもなと思いました。
何気ない仕草の芝居の付け方が丁寧でアニメとしても見どころはあるのですが、どちらかといえばドラマCDなど
音声のみで伝えるメディアのほうがマッチしたかもしれません。『聴くアニメ』とでも言えばよいか。


「天晴爛漫!」はP.A.WORKSの新作。P.A.のオリジナルアニメは当たりハズレが大きく、今回はどうなるやら。
初回の印象をざっくり言えば、どこを見てもステレオタイプ。ベタでありきたりなものしかない感じ。
アメリカ大陸を横断するレースということで、クルマが活躍しそうなところだけは個人的に期待しています。

「アルゴナビス from BanG Dream!」は文字どおりのバンドリシリーズで、アイマスで言うところのSideM的
位置付けだと思えばわかりやすいかと。なのに放送局はMXではなくTBS系というのが不思議な話。
憧れから始まっていることを冒頭で明示した点では「ラブライブ!」や「BanG Dream!」より評価できます。
それ以外は普通かなぁ…良さよりも、これまでのブシロ系列作品の悪いところを引き継いでいそうな気が。

前にも似たことを書きましたけど、『天才的な歌声』とか『名曲』って難しいんですよね。アニメでやるの。
『平凡だけど訴えかける何かがある』のほうがハードルがぐっと下がり、説得力ももたせられると思うのですが。


近年の作品としては珍しくタイトルが短い「アルテ」は、中世フィレンツェで貴族の娘が画家を目指す物語。
個人的に創作を見るときの指標として、『身分や貧富の差が描かれている作品は名作』というのがあるのですが
本作はそういう意味で初回から期待できるものでした。加えて、『性差』の描写が強調されています。
あとはアルテがかわいいので(笑)単純にそれだけを目当てに見るのもありなんじゃないかと。

今期の怪作として話題の「ギャルと恐竜」は、ざっくり言えば「ポプテピピック」の再来。
できるだけ温和な言い方をするとサブカルクソアニメです。オムニバス形式でアニメありCGあり、実写あり。
衝撃的な出演陣などがツボに刺さるか、もしくは貴重な30分という時間をドブに捨てる可能性も…。

アレな現代アートと同様、賛否どちらにしても『反応した時点で負け』みたいな作品だと思うんですよね。
なのであんまり感想を執筆したくないというか…アニメパートはわりと好きなんだけどなぁ。


「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」は、タイトルに転生と書かれているものの
転生ではなくゲーム世界に飛び込んでしまうタイプの作品として捉えたほうがよさそうな気がします。
内容はほぼタイトル通りなんですけど、悪役とは程遠い立ち回りに転じていく様子がハイテンションで楽しくて
初回の印象は今期の作品のなかでもトップクラスのものでした。好きです。

冬目景の有名な原作をアニメ化した「イエスタディをうたって」は大卒フリーターが主人公の群像劇。
画面のトーンがだいたいの内容を表してると思うのですが、ちょっと暗めでシニカルな雰囲気がただよっており
見る人を選ぶところがあるかもしれません。ただ、好きな人が作ってる空気は確実に伝わってきます。

原作のタイトルは以前から知ってたんですけど、自分は冬目景を通過しなかった人間なんで…。


ニチアサの新番組「ミュークルドリーミー」はサンリオ系列の作品。ただし制作陣は深夜アニメ感が満載。
20年ぐらい前に現役でアニメオタクをやっていた人たちには確実に刺さる、そういう空気感のある作品でした。
本来あるべき女児向けな部分はだいぶ希薄な感じがします(笑)いいのかそれで?

「グレイプニル」はヤング誌に原作をもつ、異色の変身バトルものとでも言いましょうか。
「Five Nights at Freddy's」を彷彿とさせるようなポップな外見の着ぐるみ?に変身するのが最大の特徴であり
それ以外の特色を初回でつかむのは難しいと思います。本作のキモは2話目にあると感じました。
独特のエロチシズムというのかな…そこに性癖的な興味を抱くことができると楽しみ方が変わると思います。

「社長、バトルの時間です!」は同名のソシャゲを原作としたアニメ。メタありパロディありの冒険コメディ。
零細企業の社長として活動する設定の出オチが済んだあと、本作ならではの部分が見られるのかどうか。

アカリちゃんの服装のデザイン、平然と画面に映ってますけどかなりイカれてますよね…股間にハートって。

「ULTRAMAN」は最近増えてきた『独占配信からの地上波初放送』という作品のひとつ。
初代のウルトラマンを知ってるからこそ楽しめる部分が多く、ウルトラマンをまったく通過してこなかった人は
この作品をどう見るのかちょっと気になります。マーベル映画みたいな感覚で見れるのでしょうか?


「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」も人気ソシャゲが原作。こんな重い話だったんだ…。
いろんな説明をすっ飛ばして始まったことに戸惑う人も多かったのでは。こういうタイプの話に慣れてる人なら
なんとなく察することはできたかと思いますが、にしても結構なハイペースでプロローグを済ませてきました。
動画の面で見どころが多く、これが維持されるなら見続けようかな?と思える初回でした。

ソシャゲ続きになりますが、「プリンセスコネクト Re:Dive」はサイゲームスの人気ゲームのアニメ化作品。
「このすば」と制作陣がだいぶ共通しているのか、初回の印象は言うなればキレイな「このすば」(笑)
比較的テンションは落ち着いているものの、独特のムードから繰り出されるギャグやメインキャラへの仕打ちは
程度こそ違えど「このすば」感があります。ここから原作のCMみたいなシリアス展開になるのでしょうか?

今期最後発となった「啄木鳥探偵處」は1996年発表の故・伊井圭の短編小説をベースとした推理もの。
石川啄木を探偵とすることへの必然性に若干の乏しさを感じるものの、明治時代の風景や風俗の描き方も含めて
個人的にはかなり好みな作品。初回の事件が微妙に解決しないまま終わったことにはモヤモヤしましたが。

原作とはエピソードの順序が違うのか、金田一京助の回想として始まるあたりに物悲しさも感じられます。
画面の絵作りが「かくしごと」とちょっと共通しているかも…華やかでオシャレでよかったですね。


「イエスタディをうたって」に続く動画工房の今期2本目、「放課後ていぼう日誌」は釣りが題材。
こちらはいつもの動画工房らしいというか、女子高生4人をメインに描く部活ものでとても穏やかな雰囲気です。
魚や釣りの描写がなかなか細かく、釣りの苦痛な部分についてもきちんと描写されていたところが好感。
この作品を見たのがきっかけで釣りを始めたり、釣具を買ったりするオタクが出てきても不思議ではないかも。

「無限の住人 -IMMORTAL-」は言わずと知れた沙村広明原作の人気漫画のアニメ化作品。
Amazonプライムで独占配信されていたものを地上波放送ということなので、余裕があれば見ていこうかと。
マニアックな内容であり、見る人を選ぶところはあると思います。静と動のコントラストが魅力的。

地上波だと見せられないところがあって謎の影が暗躍していますが…一瞬なんでまあ気にならないでしょう。


現時点での個人的暫定ランキングを挙げるとするなら、筆頭はやはり「かくしごと」。
次いで「はめふら(破滅フラグ)」や「アルテ」、「啄木鳥探偵處」あたりが来る感じでしょうか。

続きものとしては「邪神ちゃんドロップキック」「フルーツバスケット」「かぐや様は告らせたい?」の2期。
そして「本好きの下克上」第二部。2クール作品の「プランダラ」は後半戦が始まりました。
「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE」2期はYouTube先行、遅れて地上波放送という変則形式になる模様。


諸々の影響を受けて今期にずれ込んでしまった前期からの作品は5本ですかね?
「BanG Dream!」3期はもともと放送開始が遅かったような。特番を挿んだせいもあって居残り続けています。

「number24」は本編が滞ってるのにコメンタリーと偽って(笑)オーディオドラマ付きの総集編を放送したり
エイプリルフールには40分にもおよぶ完全新作のオーディオドラマを公開したりと、変にサービス旺盛ですけど
名前をお借りしている大学にも申し訳ないので、がんばって最終回を迎えてほしいものです。

「はてな☆イリュージョン」は第12話の放送予定が決まっていないらしく、公式の発表待ちという状態。
枠が取れないのか完成してないのか。後者なのかなぁ…きちんと最後まで見たいですね。


最後に実写ドラマの話をひとつ。前期にアニメ版が放送されていた「映像研には手を出すな!」が始まりました。

乃木坂46のファンを7年続けてる自分。正直「あんまり良いものは見れないだろうなぁ」と思っていました。
乃木坂は演技経験を非常に重視してるグループで、メンバー全員が舞台やドラマの出演を豊富に重ねているのを
ファンとして知ってはいても、ファン以外の人を納得させるのは難しいだろうと考えています。
たとえ及第点であっても「アイドルがやっていることだから」という理由で低く見られてしまうものなので。

ボロクソに言われることを覚悟しつつ数か月、放送が始まるのを待っていたのですが…結果はどうです?
ビックリするくらい金がかかった映像(笑)にはホントに驚きました。映画の期待値はかなり上がりましたね。
そしてメインの3人についても、多少の贔屓目はあれど"我慢せず"見られるものに仕上がっていて好感。

ただ、やはりアニメ版ありきの人には嫌われてしまった様子。固着したイメージがジャマしてしまうみたいで。
「実写はアニメよりも下」「超えるのは無理」という結論ありきの感想もチラホラ。


原作やアニメ版の浅草氏と金森氏はどこかジェンダーレスな感じに描かれており、これが実写ドラマ版になると
『生身の女子である』という当たり前の、されど強烈な真実を突き付けられることに気付きました。
現役の人気アイドルが演じてるので声も顔もかわいく、男性役を女性が演じてるくらいの違いがあるわけです。
(水崎氏だけイメージとの差異が少ないのは、もともと女子らしい立ち回りをしているからだと思います)

『アニメ版の再現』を期待していた人からすれば、まったく違うものとして映ったでしょうね。

しかし実写化が目指しているのは『アニメ版の再現』ではないので、ドラマの評価としては誤っています。
初回の野球部のコントの部分が賛否両論なのはわかる(笑)でもあれも世界観の説明だと思えば、まあ。


今期は納品済みの作品が放送されてるだけまだマシなほうで、本格的にヤバいのは夏以降という噂もあります。
どうなるんでしょうね、これから。何もわからないし自分にできることも特にないのですが。
とりあえず、放送されている作品をいつもどおりに楽しもうと思います。東京からお送りいたしました。



どこかで言いたいと思いつつ言えなかったことがありまして。それはアニメの間に流れるとあるCMのこと。
某・クリエイター系の専門学校のCMなんですけど、これまでは卒業生たちの意識高そうなインタビュー映像を
テンション高めに発信していたのが、この春から一新して全編アニメ映像にリニューアル。

同枠のほかの専門学校はみんなオシャレな雰囲気のCMをやってるのに、いつまでもダサいCMを流し続けていて
こんなダサいCMしか作れない学校にクリエイター志望の学生は集まるの?と疑問だったんです。
そして、このことを気にしてるのって自分だけなのかな?と不安でもいました。
Twitterなどで検索しても旧CMに対する意見やコメントなどをほとんど見つけることができなかったので。

あのダサいCMをもう見なくて済むんだ!と、心底ホッとしたのも束の間、以前の流れを汲むダサいCMの新作が
放送されているのを当記事公開の直前に見かけてしまいまして…そう簡単に変わるものではないか。

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