« 「FF14」5.3実装前の休止 | トップページ | ゲームレビュー「Serial Cleaner」 »

2020年6月30日 (火)

2020年 春アニメ総括

いまだかつてない春アニメの期間が終わりを迎えようとしています。
今期はどう総括したらいいんでしょうね…終わってない作品が多すぎて、どうもスッキリしないというか。
いつ再開するとも知れない作品群がすべて終わるのを待ってから書くわけにもいかないし、とりあえず今期中に
最終回まで見終えた作品の雑感という感じでまとめていこうかと。それなりに数はありますから。


個人的にもっとも手応えを感じられたのは「かくしごと」。最初から最後まで先頭をキープしていました。

コメディとシリアスのバランス、毎回の完成度、作画や音楽、1クールというパッケージングでのまとまりなど
あらゆる部分で非の打ちどころのない作品だったと思います。久米田ファンとしても大満足。
この厳しいご時世に放送休止を挿むことなく完走したことも含め、大いに評価したい内容でした。

涙腺に来た作品が今期いくつかあって、「かくしごと」はそのうちのひとつでもあります。
他は「啄木鳥探偵處」と「文豪とアルケミスト」、あと「はめふら」もちょっとだけ踏み込んでいたかな?


「啄木鳥探偵處」は見る人によって評価が大きく分かれる作品だと思いますが、自分は好きです。
感傷的で、詩的で、優美でもあり。啄木はクズだけど(笑)その不完全さも含めてのドラマだと思うので。
最終回を過ぎて、吉井さんの『ゴンドラの唄』の詩がより染み入るものとなりました。

「文豪とアルケミスト」は残念ながら放送が止まってしまいましたが、途中まででもかなりの好感触でしたね。
特に、世間でヨジハルと呼ばれる一大ムーブメントを起こした(笑)4・5話は特筆すべきもの。
テレビアニメというのは原作ファン以外の人にも広く向けられた媒体であり、「文アル」が伝えようとしている
テーマや使命というものを、アニオリという大胆な手段をもって描いたのは英断であったと思います。

先述の「はめふら」こと「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」は純粋に楽しくて
2期制作の報に小躍りするほど。転生というありふれた要素に重みをのせた傑作でもありました。


個人的には予想外の手応えとなったのが「神之塔 -Tower of God-」。第一印象からは考えられない変化。
どこまでも少年漫画的で、だけど日本からは生まれない異文化感があって。安定感と新鮮さが同居してる感じ。
今期「本好きの下克上」とならんで、「えっ!ここで終わるの?」と続きを期待してしまう作品でした。
「本好き」は原作のストックだけならじゅうぶんあるのですが…どうなるんでしょうね?
その堅実かつ地味さゆえに爆発的に人気が出たり売れたりするタイプの作品ではないだろうし…難しそうかな?

「球詠」も、雰囲気的には決勝戦みたいでしたがまだ予選の段階なんですよね。続きが全然あるはず。
スポーツものはルールに沿って丁寧に描かれていると、それだけで見応えのあるものになると改めて感じました。
原作と絵柄こそ違うものの、一定のかわいさやお色気はキープされていたと思います。

予選といえば「ケンガンアシュラ」もまだトーナメントの途中で、続きが気になっています。
毎週手に汗握る展開でとても見応えがありました。戦いの周りで変化していく人間関係もまた見どころでしたね。


「プリンセスコネクト Re:Dive」は終始リッチなアニメだったなぁ…でも、それだけに留まりません。
弾けるようなコメディの奥に人と人とのつながりから生まれる暖かみがあり、幸せな気持ちになれる作品でした。
ソシャゲ発のアニメとしてはかなり上位のほうに来る内容だったのではないでしょうか。

「アルテ」はまずまず。「社長、バトルの時間です!」はまあ…わりと好きなほうだった(笑)肩凝らなくて。

「A3 SEASON SPRING & SUMMER」は一時はどうなることかと思いましたが、夏の終わりは悪くなかったです。
音楽にしろ演劇にしろ、やはりステージ上の緊張や感情の変化がきちんと描かれている作品が好きです。
ただの劇中劇として描かれていたら、本作を気分よく見終えることはできなかったでしょう。

最終回に大きな山場をもってきた「波よ聞いてくれ」はこの時代におけるラジオの存在意義を感じさせるもので
震災以降の、緊急事態のいまだからこそ伝わるものを発信できていたと思います。

「邪神ちゃんドロップキック」は今期も自由だった…期待されるものを間違いなくお出ししてきた感じ。


最終回まで見終えたうえで、なお芳しくないと感じた作品については今期は免除ということで…。
スケジュールどおりにやり切っただけ偉いと。でもまあ、まったく触れないのもアレなので本当に少しだけ。

「グレイプニル」は急に終わってしまった感じで、1クールとしてのまとまりに欠けたのがやや不満。
コイン集めの途中で山を下りるとは思わなかったしな…それから過去編に行ったり、本筋から離れた印象もあり。
そもそもコイン集めはそんなに重要ではないのかも。本作の魅力はそこではないと感じましたし。
原作の貯蓄があまり多くないらしいので、あの続きをアニメという形式ですぐに見るのは難しいかもしれません。

「八男って、それはないでしょう!」は妙なアニオリが多く、それで改善された部分も少ないという謎の作品に。
全体的に淡々としていて抑揚がなく、魅せ場になりそうな戦闘シーンは避ける(笑)省エネな作風でした。
良い回もあるにはあったのですが、全体の印象が覆るほどではなく『その回だけ変に良かった』という状態に。

まだ終わっていませんが、「アルゴナビス」はやっぱりブシロのアニメなんだなぁという印象。
もし自分が脚本家だったら良識がジャマをして絶対あんな脚本書けません。それを堂々とやってのけるすごさ。


コロナがおよぼした影響は春に留まりません。夏は新作の本数はだいぶ少ないと聞いています。
現時点で番組表で確認できる範囲でも再放送で埋まっている枠が目立ちます。それと春に終われなかった作品。
全部チェックする都合から言えばラクではあるんですが、決して明るい話ではないので…。

都内の感染者数がふたたび増加傾向にあります。これまでとは違う夏の過ごし方を考えていきましょう。



珍しく総括が短い…いや、作品数の少なさが影響しているのは間違いないのですが、諸事情ありましてね。
いくつかの記事が同時進行していることに加え、「啄木鳥探偵處」と「プリコネ」の最終回が昨日だったもので
いろんな余裕のなさが文量に表れてしまったのではないかと。のちのち追記はあるかも?

[7/4 追記]
自分は「ガルパ☆ピコ」という作品が好きで、とうとうBlu-rayで全巻そろえるに至りました。
おそらく関連作品のなかでもっとも異端である「ガルパ☆ピコ」が、自分の価値観にはもっとも馴染むんですよ。
いや、唯一と言うべきか。「ガルパ☆ピコ」のファンではあるけど「BanG Dream!」のファンではないんです。
あえてこんな宣言をするのは、やはり「アルゴナビス」にも同様の違和感を覚えたから。

まるで異教の街を歩いている気分というか。何をして喜び、何をして悲しむか。そういう次元から違うみたいな。
最終回の最後まで見終えて、この溝はどうにも埋めがたいものだな…と静かに感じました。

楽しめるものが多いほうが人生って幸せだろうに。こういうときってとてつもない敗北感に苛まれますね…。

|

« 「FF14」5.3実装前の休止 | トップページ | ゲームレビュー「Serial Cleaner」 »

アニメ レビュー&コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「FF14」5.3実装前の休止 | トップページ | ゲームレビュー「Serial Cleaner」 »