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2021年12月20日 (月)

OPPO A73(楽天モバイル版)レビュー

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前回の記事を受けて、今回はOPPO A73のレビューをお届けします。世間的には今更感ある内容ではありますが。

楽天モバイルの実店舗にA73の実機を見に行ったときの第一印象は「大きい」でした。
横幅はP10 liteとほぼ同じですが、縦の長さがやっぱり目立っていて。もはや持ち歩く大きさではないな…と。
たとえるなら『デスクノート』と呼ばれる、15インチを超えるノートPCみたいな。

おもな付属品は充電器とUSBケーブル(type-Aオス-type-Cオス)、イヤホン、それにSIMスロットピン。
画面の保護フィルムは貼付済みで、透明な専用ケースまでついてくるのはありがたいところ。


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A73の画面サイズは1080×2400で、フルHDの端末とくらべて1.25倍も画面が広いことになります。
また、画面占有率は90.7%(公称値)とのこと。一応ベゼルはあるものの、持つのに困るくらい余白がない。

そのわりに薄くて軽い。厚さは約7.45mm、重量は162gで、持った感覚は2000番台のPS Vitaに近いかも。

有機ELを採用した画面は明るい部分はとてつもなく明るく、暗い部分は引き締まった印象。
画面の輝度はマニュアルで最低にしてもかなり明るく、寝る前にちょっと見ようとすると目をやられます(笑)
有機EL特有の画面焼き付きは若干不安ですが、常識的な範囲の使い方をしていれば問題ないのだとか。


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A73の外観上、性能上の特徴のひとつである四眼カメラ。カメラの右隣にあるのはLEDライトです。

カメラユニットの部分がやや出っ張っているので、テーブルに置いたとき密着しないのは一長一短。
ソシャゲをプレイする人だと端末の発熱も結構気になると思うんですよね。
背面ガラスで完全フラットだったP10 liteはテーブルに置いたとき密着して、熱をよく逃がしてくれたのですが
A73はカメラの出っ張りと背面の凸凹加工により密着させるのは不可能と言ってよいでしょう。

背面ガラスの欠点は布の上で滑りやすいことで、枕元に置いたはずが枕の下に…なんてこともしばしばあり。
A73は背面が革製品のようなテクスチャなので布の上で滑りません。地味に安心感があります。

あとはボリュームボタンとイヤホンジャックの位置。ボリュームは電源ボタンと対になる左側面にあります。
スマホスタンドなどに置こうとすると、どちらかのボタンが押された状態になりそうなんですよね。
イヤホンジャックはマイクやスピーカー、USB端子などとまとめて下側に配置されています。

横画面のゲームをプレイする場合どちらを上にして持つべきか…ボリュームがある左側かな?


A73の代表的な特徴であるeSIM対応は、SIMカードの有無がそのままメリットでありデメリットであり。
物理的なカードがないので接触不良などを心配する必要がない反面、手持ちの他の端末にカードを移せないので
自由度の低下という意味で困る人もなかにはいるのかもしれません。
普段使っててeSIMであることを意識する場面はまずないです。そこはカードがあったころと違いません。


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他所のレビューでは「エントリー機でありゲーム向きではない」という評価をよく見かけます。
これ、「ハイエンド機とくらべて」の話ですからね。前提をきちんと理解したうえで読むべきだと思います。

たしかに「Fortnite」や「PUBG」のような、家庭用ゲーム機やPC前提のタイトルをスマホでプレイしたい場合
A73に期待すべきではないし、どう考えたってハイエンド機を選ぶのが正しいと思います。
しかし、ゲームにもいろいろありますから。P10 liteのスペックでもリズムゲーは遊べたわけですし。
そのP10 liteを大きく上回るスペックのA73が「ゲーム向きではない」とは、少なくとも自分は言えません。

A73には『ゲームスペース』というゲーム専用のモードがあり、ゲームプレイを想定した設計になっています。
発熱は常識的な範囲で、「白夜極光」を30分以上プレイしても人肌程度のぬくもりでした。


ただし縦長画面であることと、画面端の処理が独特であることは考慮に入れておくべきでしょう。


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A73の画面は四隅が丸く処理されていて、画面端に表示されているものがきちんと見えない場合があります。
スクリーンショットを撮るとわかりますが、システム上は四隅までしっかり画像が出力されています。
まあ、ここが見えなくて困るゲームってまずないとは思いますが…。

ゲーム関連でもうひとつ気になっていたのはストレージ容量で。A73の本体ストレージは64GBあります。
スマホのストレージってシステム容量で結構取られてしまって、実際使えるのは3/4くらいだったりしますよね。
A73を使い始めて、必須なアプリやお気に入りのゲームを入れてもまだ40GBくらい残っています。
これだけ余裕があればもう2~3本ゲームを入れても…って思えてきますが、時間的な余裕が追いつきません。

楽天モバイル版にプリインストールされている楽天関連のアプリは、大半はアンインストール可能です。
「使いもしないアプリに容量を喰われてて困る!」ってこともなく、ありがたい仕様ですね。


余談ですが、A73はスクリーンショットの撮り方が4通り用意されています。
一般的な『電源ボタン+ボリューム下ボタン』のほかに『スマートサイドバー』や『プルダウンメニュー』から
加えて『指3本で画面を下にスワイプ』があり、状況に応じて確実な方法を選ぶことができます。


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他所のレビューでもうひとつ、よく指摘されているのが「撮影した写真が青みがかってる」というもの。
これ読んたときからツッコみたくて仕方がなかったのですが、ホワイトバランスの問題だと思うんですよね。
A73のAWB(オートホワイトバランス)のクセというか、特定の状況下で色温度が低くなってしまうみたいで
PROモード(エキスパート)で1000くらい足してあげると肉眼で見た色合いに近付くと思います。


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ホワイトバランスの最適な数値を割り出したいときは、コピー用紙や部屋の壁紙など真っ白なところにカメラを
向けた状態でAWBをオンにする
と、その環境において最適な数値がわかります。
その数値をPROモードで入力、つまり色温度の値を手動で固定してあげれば「青みがかる」は防げるわけです。

このAWBのクセ、P10 liteにもあったんです。なんでしょう…中国系スマホ共通のクセとか?


個人的にA73のカメラで気になったのはハードウェア面ではなく、カメラアプリのシステム面の問題。
標準の「写真」モードと「夜景」モード以外では画角の変更ができず、比率が3:4固定になってしまいます。
それに画素数の指定もできず、どの画角でも最大画素数での撮影しかできません。
あとから写真アプリでトリミングすれば済む話なんですけど、手間が増えるのであんまり好きではありません。

近年のカメラの利用といえばSNSの投稿がメインだろうし、SNSに投稿するならそんな大きな画素数での撮影って
必要ないと思うのですが。画素数を意識しない層に向けたアプリ設計なのかもしれません。

ちなみに四眼カメラの内訳は、「メイン」「超広角」「モノクロ」「ポートレート」だそうな
「ポートレート」はボケ多めの調整になってるみたいですが、「モノクロ」って使う場面そんなにあります…?
HDRを有効化したときメインカメラと複合的に使われていたりするのかも。


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A73の…というよりOPPOの端末共通の特徴として書いておかねばならないのが、通知ランプがないこと。
着信の有無を確認する方法がないんですよ。画面を点灯させてみるまでわからない。
また、充電がどれくらい進んでいるかも画面を見ないとわかりません。これが不便といえば不便なポイント。

着信をすぐに確認したいアプリは『サイレント通知』をオフに切り替えましょう。
着信音も個別に音を割り当てておけば、とりあえず端末付近にいるときはすぐに気付くことができるはずです。
『スリープ時のジェスチャー』にある『ダブルタップで画面を起動』をオンにしておくのもオススメ。
ボタンを押したり端末を持ち上げたりすることなく手軽に通知の有無を確認できるようになります。


ついでにソフトウェア面にも少し触れておくと、A73は現在Android 11までアップデート可能です。

厳密に言えば最新ではありませんが、まあ最新と言っていいバージョンでしょう。楽天モバイル版でありながら
メジャーアップデートが来ているという事実はポジティブに捉えることができます。
購入直後は起動してすぐに山ほどアップデートが降りてくるので、なによりも先に済ませておきたいところ。

Android 11の機能で個人的に、というかゲーマー的に注目しているのは画面録画
ゲームに限らず、スマホの画面上で起きていることを音声も含めて動画で保存できる機能が実装されています。
ためしに「白夜極光」を録画しながらプレイしてみたところ、変に負荷もかからず録画できました。
さすがに2400×1080のフルサイズでの録画というわけにはいきませんが、見られる品質にはなっていました。


普段使用する範囲で感じたことはこんなとこかな。付け加えるとすればバッテリーの容量でしょうか。

A73のバッテリー容量は約4,000mAhで、P10 liteの3,000mAhとくらべてだいぶ余裕があります。
同じゲームをプレイしても残量に余裕がある感じはします。新品と中古品の違いも当然あるとは思いますが。
ケーブルがUSB-Cになったことの恩恵はまだそんなに感じていません。挿しやすいだけ。

身の回りの電子機器にも徐々にUSB-Cが増えてきまして、規格の過渡期でちょっと困ってたりします。
Micro-Bの充電設備を撤去するわけにもいかず、USB-Cの設備も用意したいし…配線をどうすべきか迷ってます。



指紋認証の件については前の記事で触れていましたが、そういえば顔認証について書くのを忘れていました。
A73の顔認証、寝起きの真っ暗な部屋でもロック解除できるくらい反応が鋭いです。
解除しようと思ってないときに不意に解除されてしまうこともあるほどで、過敏すぎる気さえします。

指紋認証のほうは速度はさておき、センサー周辺を拭きやすいのはやっぱり絶大な利点だと思いました。

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