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2022年1月 3日 (月)

2021年 秋アニメ総括

年が明けてしまった…本当なら昨年末に書いて掲載まで済ませるつもりでいたのですが、「FF14」などで忙しく
どちらの感想を先に書くか、考えて決めたというより優先順位が自然と定まってしまったのです。
正直に言えばその温度差ですよ。秋アニメは全体的に低調だったと個人的には感じています。

新作寸感でピックアップ作品として挙げていたアニメの半数がビミョーな結果に終わったことが理由のひとつ。
なかでも「サクガン」の惨状はたとえサテライト枠という贔屓であってもフォローできないレベルのものでした。


「サクガン」はやっぱり、1・2話で提示された魅力的な部分がそれ以降まったく得られなかったことが大きくて
「この先もこういう話が続くのだろう」と勝手に期待してしまった自分が悪かったのかもしれません。
その後カイジュウは出てこないし、地下世界は思っていた以上に開拓されていて未知の領域がほとんどないし。
各コロニーで発生する人間同士の揉め事を渡り歩いていく話になるなんて思いもしませんでした。

それと結末ですよね。打ち切られたマンガのようなあの最終回を見せられ、呆然としないわけがない。
期待したものと方向性が違っていたとしても、描こうとするテーマが明確で完結していたならよかったのですが
提示したものを全部投げっぱなしで、分割2クールでもなく2期の告知もなく本当にあれで終わりなんて…。

原案を一般公募したこと自体を悪く言いたくはありませんが、どこまで完成していたのかは気になるところ。
いや、仮に未完だったとしてもキレイに終わるよう構成してアニメ化すべきだったはず。

ロボットアニメとしての魅力も1・2話がピークだったと思います。いや…ホントに褒められる部分が少ない。

それでも秋アニメのワーストではない。フォローではありませんが、そこは明言しておきます。
ワーストではないから最初の話題として触れられるわけで。ロボットアニメという範囲でもワーストはないです。


「サクガン」とならんで「こういう話になるとは思わなかった」な作品だったのが「海賊王女」
こちらは終盤までは満足のいく内容で、終盤で急に世界の存続とか、それまで匂わせもしなかった大規模の話が
持ち込まれたことで風呂敷を畳みにくくなってしまったのが原因であると考えています。
アベルとヘレナの結末はよかったし、もっと小さな規模で話をまとめてくれてよかったのではないかと。

「海賊王女」について、『GONZOが元気だった時代のアニメっぽい』なんてコメントも見かけました(笑)
自分は褒め言葉として受け取ってます。ある種のノスタルジックを本作に求めていたことは否定できません。


秋アニメの個人的ベストは、ハッキリした順番はつけられませんが以下の5タイトルとします。

 ・「さんかく窓の外側は夜」
 ・「やくならマグカップも 二番窯」
 ・「闘神機ジーズフレーム」
 ・「シキザクラ」
 ・「古見さんは、コミュ症です。」

意外なタイトルがならんでいると思われるかもしれません。地方や海外主動のアニメが結果として上位に。
寸感のピックアップからそのままベストにはいったのは「やくも」と「古見」さんの2作品。

「さんかく窓の外側は夜」は前評判の高さは聞き及んでいたものの、見事と言わざるをえないおもしろさ。
BLっぽさは序盤を過ぎると影を潜め、誰の身にも降りかかるおそれのある恐怖、予想外に熾烈な能力者バトルと
視聴者層の幅を絞ることなく、そして1クールというパッケージングの完成度まで高い傑作でした。
その魅力がキービジュアルから読み取りづらく、アニメのレビューシーンでは挙がりづらい作品なのかも。

最終的にちゃんとBLに戻ってくるし、しかも受け攻めが逆転するところも強いですよね(笑)


「やくならマグカップも」はまず、アニメーションとしての魅力にあふれていたことが選出の大きな理由に。
声優の演技にたよることなく、絵がきちんとお芝居をしている。特に引きの絵での芝居付けが本当にこまかくて
それが顕著に表れているのが毎回流れるオープニング。そしてオープニングだけに留まっていないのがすごい。

ご当地アニメを成功させることの難しさはいまさら説明するまでもありませんが、陶芸というテーマの難しさも
加わったうえで、この完成度と地元からの愛され具合ですから。大成功と言って差し支えないかと。
単純に日常アニメとして見ても穏やかでかわいいし、メッセージ性を読み取れるだけの奥行きもある。
普段アニメを見ない人に、当たり障りを考えつつ(大事)一本オススメするとしたら本作を推すまであります。


2021年はロボットアニメ豊作の年で、秋アニメに限っても結構な数のロボットアニメが揃っていました。
そのなかからあえて「闘神機ジーズフレーム」を挙げたことを、寸感のころの自分に教えたら驚くでしょうね。

平成ガンダムシリーズ、特に「SEED」と「ダブルオー」の影響を色濃く感じる本作。
設定の緻密さと、本編への反映には感嘆するほど。エネルギー問題を主軸に据えてあるのもおもしろいところ。
良いアニメを作ろうという気概がひしひしと伝わってきて、1クールのあいだずっと好感しかありませんでした。
戦闘シーンが棒立ち気味だったことを除けば、昨年放送のロボットアニメのなかでベストもある…かも。

さすがに褒めすぎかもしれませんが。でも、国産のロボットアニメはもっとがんばったほうがいいと思いますよ。

「シキザクラ」は自分のなかではロボットアニメというカテゴリーではなく、特撮ヒーローの『写し』です。
でも『写し』が本家を超えることもあり。本家ニチアサよりも熱いヒーローものに仕上がってました。
本家が奇をてらうことに執心して立ち返ることができなくなった王道の路線が本作では描かれていた気がします。

手描き回のギャグ路線で判断が分かれるかもしれません。単純に絵だけ見比べてもCG回との落差はありましたし
特撮ネタの盛り方がしつこいし(笑)で、もう少しバランスよくやってくれれば…と思わなくもなく。

「古見さんは、コミュ症です。」は挙げたことに異議を唱える人はまずいないでしょう。期待どおりの出来。


新作寸感で紹介していた残りの一本、異世界ものというカテゴリーから注目作品として挙げた「真の仲間」こと
「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」
タイトルの「スローライフ」から想像したものとはまったく違う内容でしたが、タイトル詐欺ってわけではなく
「することにしました」なので、決定には間違いないんですよね。実現が難しかっただけで。

生まれ持った加護に悩む人たち。それは勇者という特別な存在でも違わず。
周囲から望まれる生き方と自身が望む生き方のギャップ。意外とシリアスなテーマが描かれていました。
その過程で、薬物による血生臭い事件なんかも起きて…望んだ「スローライフ」とは程遠い現実。

そういう作品であると最初からわかっていればすんなり見られる。プロモーションの方向性が問題なのかも?
懸念していたリットの影響力は最後まで大きかったなぁ。ラブシーンの主張がデカいのよ最後の最後まで。


ほかに特に触れておくべき作品はあったかな…思い出されるのは「プラオレ!」くらいですかね。

「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」はソシャゲ原作でマイナースポーツが題材、そしてご当地アニメという
三重苦と言っても過言ではない条件を背負っていましたが、終わってみれば上々の出来だったと思います。
見続けていればきちんと得るものがある、トップ5は無理でもトップ10には入るくらいのポジション。
ビクトリーダンスの必要性は最後までわからんかった(笑)最終回でもライブへのつなぎ方に苦心してた様子。

「王様ランキング」と「プラチナエンド」、そして「ルパン三世 PART6」は今期も継続して放送されます。
「ルパン」は安定の出来。ゲスト脚本の回もルパンへの理解度が高く、それでいて個性もあって楽しめてますし
ホームズが絡む本筋の部分だけでも2時間スペシャルのようなまとまりのよさがありました。

「王様ランキング」は現段階までは、噂で聞いていたよりも全然楽しめてますね。噂はしょせん噂か。


ネットでバズった系作品のアニメ化は今後も続いていくみたいで、「ちいかわ」や「川尻こだま」のアニメ化が
すでに発表されています。それ自体は悪いことだとは思っていませんが、危惧がないとは言えず…。

話題性があるうちに、稼げるうちに商品化してしまおう!という勢いが伝わってくる怖さといいますか。
日本人は熱しやすく冷めやすい性質があり、一過性のブームの末路を思うとやっぱり不安にもなるわけですよ。
それと、アニメ化に際してのキャスティングの安直さが鼻につくところもあり。

原作枯渇による『なんでもアニメ化』なんて話が少し前にささやかれていましたが、原作枯渇というより実際は
どういう層に向けてアニメを作るか、原作の選び方がまったく変わってしまったのかもしれません。
おかげで、アニメ化しなかったら絶対に触れることのなかった作品に触れる機会を得ることもあったりして。
自分自身の価値観をアップデートする意味では良い方向へ働いてるのかな。そう思えば楽しめそうな気がします。

歌い手のブームを過ぎて、VTuberが主題歌に食い込んでくる流れも同じように受け入れられるでしょうか…。

まあタイアップなんて、レコード会社がそのときプッシュしてるアーティストが来ているだけの話なんですけど
これまでアニメの主題歌を担当していたアーティストたちはどこで活動しているのやら。



Twitterのフォロワーさんのなかには年間ベスト10を発表する人もいて、自分も便乗して考えてはいたのですが
こっちを入れようと思うとあっちを削らねばならず…みたいな。なかなか難しいものです。
「ウマ娘」の2期や「Re:ゼロ」2期後半ははずせませんが、あえて自分が選ばなくてもいいかな?という扱い。
あえて自分が発表するなりのカラーが出るラインナップをと思い、選んだ10作品は以下のようになりました。

 ・「SK∞」
 ・「キングスレイド」
 ・「セブンナイツ レボリューション」
 ・「憂国のモリアーティ」
 ・「BLUE REFLECTION RAY/澪」
 ・「NIGHT HEAD 2041」
 ・「天官賜福」
 ・「小林さんちのメイドラゴンS」
 ・「カノジョも彼女」
 ・「やくならマグカップも」

この10作品ならどれも胸を張ってオススメできますね。ジャンルもバランスよく選べた感じ。
ここにあえて「カノジョも彼女」を入れたのは、笑いの方向で飛び抜けていた作品も入れたかったという理由と
コメディ全振りでありながら記憶に残る作品は自分としては珍しく、挙げずにいられなかったから。

このなかでもっとも忘れがたい作品は「ブルリフR」かもしれません。なのにソフト化中止なんて…。
しかし今年になって全編リテイク版の一挙放送が発表されまして。ソフト化の予定もないのにリテイクします?



じつは正月2日にこの記事を書きながら、溜め込んでた「鬼滅の刃」のテレビ版「無限列車編」~「遊郭編」を
自主的に一挙視聴しておりました。合計6時間半。まるで熱心な「鬼滅」ファンみたいな年始。
一挙なんてほかのアニメでもそう滅多にやることじゃないので…いや、そうでもしないと消化できなかったので。
これでようやく最新分に追い付けます。それが終わったら今期の新番組のチェックだ。遅めに始まってくれ…。

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