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2022年1月19日 (水)

2022年 冬アニメ寸感

新年も忙しくさせていただいております。幸いなことに、ブログに書くネタが尽きる気配がありません。
いつかそんな日も来るのではないかと思いつつも、なんだかんだで15年以上毎月更新が続いてる長寿ブログです。
ただ、さすがにそれだけ続くとフォーマットの古さは気になってくるんですよね。
PCからの閲覧を前提とした作りをいつまで続けるのか。変更するなら過去の記事にも影響するし、難しいところ。


さて、冬アニメの新作の話を進めましょう。今期は新作の総数が少なめな印象があります。
再放送枠の比率が高めで、東京MXだけでなくテレビ東京のアニメ枠も大半を再放送の作品が占めている状態。
旧作の再評価の可能性が広がるし、新作を追いかける身としては負担が軽いしで理想的なバランスだと思います。

しかしパッとしないというか、今期はピックアップ作品として挙げられそうな新作が5つも見つかりません。

単純に絵がキレイなアニメなら挙げられるのですが、自分の好みに噛み合う内容とは限らないわけで。
たとえば「その着せ替え人形は恋をする」にしても「明日ちゃんのセーラー服」にしても、絵はキレイであると
認める作品ではありますが、かなり見る人を選ぶ、率直にいえば『性癖に訴えかけるアニメ』ですよね(笑)
そこが刺さる人もいれば嫌悪感を覚える人もいる、コアなジャンルのアニメだと思うんです。

先述の2作品、残念ながら個人的には『おもしろいアニメ』とは映りませんでした。
念のため言っておくと貶すつもりはありません。あくまで自分のツボには刺さらなかったというだけの話です。
『かわいいがあるアニメ』ともちょっと違うし、やっぱり『性癖に訴えかけるアニメ』が適当かなぁと。

タイトルを挙げたついでで言うと、この2作品は土曜日のアニプレックス固定枠で放送されています。
これまでアニプレックス系列のなかで看板タイトルと呼ぶべき、有名かつ人気のある作品が放送されてきた枠で
その傾向から考えると異色な、大衆性が高いとは言えない作品が配置されたことに違和感を覚えていました。
なぜだろう?と疑問に思ったもののすぐに納得のできる理由が見つかりました。「鬼滅」があるから

前期から引き続き、今期も「鬼滅の刃 遊郭編」が放送されているから、ほかで冒険ができる。
でなければこんなニッチな…は失礼か(笑)えーと、『性癖に訴えかけるアニメ』で固めてはこないだろうと。


では、今期自分がピックアップ作品として挙げるのはどれか?といいますと。まずは「時光代理人」です。

「時光代理人 -LINK CLICK-」は昨年初夏にbilibiliで配信されていた中国産アニメ。制作は瀾映画。
日本版製作はアニプレックスとなっているので、本作も実質アニプレックス系列の作品と言えるかもしれません。
ちなみに監督は「天官賜福」と同じ人だとか。と言われてもまだピンとこない感じはありますが…。

写真の世界に入る能力をもつトキと、その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力をもつヒカルの物語で
第2話までの範囲でいえば産業スパイのような、企業秘密を盗み出す仕事をおもに請け負っている様子。
写真というとアナログなものをイメージしがちですが、スマホで撮影してSNSにアップロードした写真からでも
同じように調査可能で、初回のエピソードでは特にスマホが重要なアイテムとして機能していました。

中国産アニメの良いところは、日本人が描く『外から見た』異文化ではなく現地の異文化を感じられること。
どんなに日本人が綿密な取材をしても、描く異文化にはどこかしら日本がにじみ出てきてしまうものです。
何気ない生活の描写や物事の考え方に日本人には出せないものがある。そこが魅力であると思っています。

中国の食品衛生、家族の問題や働く女性の待遇など、一瞬に盛り込まれた情報の多さにも惹かれました。

同枠で放送される中国産アニメにしては珍しく、キャラクターの名前が日本向けにアレンジされてるのも特徴で
「魔道祖師」で感じた名前を把握する難しさ(笑)は本作ではクリアされています。


次に気になった作品は「TRIBE NINE」。ライデンフィルム制作の近未来エクストリーム野球アニメ(!)

「八月のシンデレラナイン」のアカツキ、「ダンガンロンパ」の中核スタッフで結成したトーキョーゲームスの
タッグが生み出した、両社のいかにもな個性が爆発したエキセントリックな野球アニメになっています。
街中に疑似的に配置された塁でグラウンドを形成。ホームランやフライはなく、守備側が攻撃側を止める場合は
タッチアウトが必要で、それは逆に言えば『殴られなければ絶対にアウトにならない』ルールでもあります。

ひょんなことからエクストリームベースボールの抗争に巻き込まれた、フィジカルは弱いけど目はいい主人公と
あらゆるポジションで超一流のリーダー(CV石田彰)らが中心となって物語は進んでいきます。

メチャクチャでおもしろい。メチャクチャだからおもしろい。インパクトだけで言えば今期随一ではないかと。
作画の面で若干の不安は感じていますが、それを押し切れるだけの勢いとパワーを感じます。
第2話のラストでもうラストバトルみたいなノリになってますしね…興味が湧いたなら一度ご覧ください。


ピックアップ作品は以上…かな。あとは継続枠の作品が豊富なので、個人的にはそれだけで満足できそう。
前期から引き続き放送の「王様ランキング」「プラチナエンド」「ルパン三世」に先述の「鬼滅の刃」。
加えて「プリンセスコネクト!Re:Dive Season2」「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」などなど
絶対の安心感がある続編が揃っており、あえて冒険する必要がない気がするんですよね。

さらに追加するなら、「平家物語」は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と合わせて見ていけそうと思っています。
多くの方が注目してる作品だろうし、あえて自分が取り上げるべきでもないか…という判断。それと嗜好。

ソシャゲ原作モノでは「ドールズフロントライン」がちょっと気になってます。
以前放送されていた「どるふろ」とはまったく味付けの異なる、ちゃんとソシャゲ原作をベースにしたアニメで
ゲームの流れや同型のキャラが大量にいる違和感をうまく映像に落とし込んでいるなぁ…という印象。
あとオープニングがカッコいいです。ただし本編への落差を感じるのも正直なところ。

異世界モノからは消去法で「リアデイルの大地にて」か、もしくは「異世界美少女受肉おじさんと」
あくまでコメディとして、変に鼻につくところもなく寒さも感じず娯楽として楽しめそうなチョイスとなります。
「リアデイル」は厳密に言うとVRMMO転生なのですが、まあざっくり同じジャンルにまとめてもよいかと。


ちょっと脱線しますけど、VRMMOを扱った作品として「SAO」くらい有名なアニメがあるのにいまだに認識が
古いというか、VRMMOの表現として「Ultima Online」のようなクォータービュー視点の絵で紹介しようとした
時代遅れも甚だしい冬アニメがありましてね…さすがに呆れましたよ。
ゲーム世界の表現として劇伴をチップチューンにしちゃうとか、そういう感性は平成で終わりにしてほしかった。

似たようなところで今期もうひとつ気になったのが「佐々木と宮野」の小道具に見る時代表現。
ガラケーやIPod shuffleを使っているのに駅にはホームドアが設置されてたりして、これはいつなんだろう?と
見ていて疑問に思ったのですが、古いものを好んで使っている可能性もあるのでなんとも言えません。

マンガの貸し借りって紙の本だから成立する文化で、電子書籍オンリーになったらどうなってしまうのでしょう?
カセットテープやMDによる音楽の貸し借りは既に絶滅しているし、同じように変わっていくのでしょうか。


今期はとりあえずこんなところですかね。新作の総数が記事の長さにも少なからず影響しています。

今月15日に発生したトンガ噴火の影響で、放送開始が月末までずれ込んでしまった新作を1本確認しています。
さすがにそこまで記事の掲載を遅らせることはできませんでした。印象次第では追記もあるかも?

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