2024年4月15日 (月)

2024年 春アニメ寸感

■お気に入り作品(暫定)
※該当作品なし

■新作ピックアップ
「夜のクラゲは泳げない」
「変人のサラダボウル」
「となりの妖怪さん」
「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」

■続編ピックアップ
「時光代理人Ⅱ -LINK CLICK-」
「ゆるキャン△ SEASON3」
「魔法科高校の劣等生」3期
「デート・ア・ライブⅤ」

■前期からの継続作品
「月が導く異世界道中 第二幕」2クール後半(13話~)
「うる星やつら」分割4クール後半(36話~)
「ダンジョン飯」2クール後半(14話~)

□話題の新作
「ブルーアーカイブ The Animation」
「ガールズバンドクライ」
「終末トレインどこへいく?」

◇その他備考
・TBSが平日である木曜の深夜に2時間ものアニメ地獄を編成(再放送の「五等分の花嫁∬」含む)。
・「僕のヒーローアカデミア」は7期に突入。最初の4話、つまり1か月分を過去のシリーズの振り返りに費やす。

 ※あくまでリストアップであり、順番が順位付けになっているわけではありません。


今後アニメの感想や評価はできるだけSNSのほうに投降しようと思い、少しずつX(旧Twitter)へと書いてたら
こちらで言いたいことがあんまりなくなってしまって(笑)何を書こうかとだいぶ悩んでおります。

今期の新作からは特にお気に入りが見つかりませんでした。「おもしろいものがない」というわけではなく。
「これが好き!」って確信をもてる作品がいまのところなく、紹介するにいたりませんでした。
続編モノも含めていいなら「時光代理人Ⅱ」。1期のあの衝撃的な結末から2年も待たされたんだよ我々は。
そして待望の2期1話からもう驚きの連続。期待をまったく裏切りません。今期の最重視作品と言えるでしょう。


新作からまず挙げた「夜のクラゲは泳げない」は動画工房の新作。
みずから夢を捨てた少女たちが集まって、覆面アーティストとしてふたたび活動し始める現代的な物語です。

これを言うと他の作品への当てつけになってしまうのですが、バンド形式の音楽活動って現代に即していないと
以前から思っていて。ヒット作品のクローン、あるいはバンド全盛期の古い感性に縛られているというか。
いま若い世代の音楽活動を描くのであればネット配信主体で描くのが適切であろう感じていたのです。
そこにスパッと収まったのが本作で。ハロウィンの夜に始まって口紅を使うところとか、話の組み立ても上手い。

「変人のサラダボウル」は原作・シリーズ構成・脚本を「僕は友達が少ない」の平坂読が兼任。
異世界のポータルから現世へ逃げ込んできた姫様と女騎士のコメディで、浅い時間帯ではできなさそうなネタが
ふんだんに盛り込まれていて、肩の凝る作品の合間に見るにはちょうどいい感じの作品です。

「となりの妖怪さん」はいろんな意味でとにかく異質。深夜枠全体で見ても、テレ朝ANi枠で見ても。
人間と妖怪が当たり前のように共存する田舎町で、それぞれの視点から自分の身体や生活に起きた変化に対して
向き合っていこうとする様子が描かれています。遠いようで視聴者に近いところにあるテーマと言えるかも。
一見ハートフル、だけどふとした瞬間に漂う不穏さ。この違和感を一度味わってほしいです。


「ゼロの使い魔」の同窓会とも言うべき「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」
J.C.STAFF制作、岩崎良明監督、メインの男女を日野聡と釘宮理恵が演じるってだけでもかなりのものですけど
キャスト一覧を見るとどう考えても意識的にそろえたとしか思えない声優陣がならんでるんですよね…。

懐かしさという意味では「デート・ア・ライブⅤ」の声優陣もだいぶ。でもこちらは意外にも2年ぶりの続編。
2年ぶり程度では"久し振り"と言えないぐらい、今期は長いブランクを挿んだ続編が複数あります。
最長は15年ぶりのリブート作品である「狼と香辛料」。次いでテレビシリーズとしては10年ぶりの「黒執事」
「活劇」以来7年ぶりとなる「刀剣乱舞 廻」もあります。困るのは以前の内容を思い出せないことでして…。

 ※それぞれ正式タイトルは以下のとおり
  「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」
  「黒執事 -寄宿学校編-」
  「刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-」

ただ、これらは前後のつながりが薄いほうなのでなんとかなるでしょう。2年ぶりくらいが一番微妙です。

「ゆるキャン△」は2期までのC-Stationから制作がエイトビットに移り、雰囲気がちょっと変わりました。
慣れもありますが、自分は以前のほうが好きだったなぁ…でも大垣は前髪長いほうがかわいいなぁ。


今期一番話題になっているのはおそらく「ブルーアーカイブ」です。やっぱり原作から注目してる人が多いので
それだけ反応も多く見かけるわけです。個人的な感想を言えばまあ…フツーかなぁ?という印象。
原作未プレイだと知ってるキャラが出てくる喜びとかもないので。「借金返済の話なのかぁ」みたいな感想。

「ガールズバンドクライ」は早くもネットミームと化しつつあるのがすごい。ロックな作品ではあります。

水島努監督の新作「終末トレインどこへいく?」はなんか…番宣を見て思い描いていたのと全然違っていたのが
まず驚きだったのですが、世界設定と移動手段の都合で話を作るのが大変そうな気がします。
運送業者のトラックにヴィルベルヴィントらしき砲塔が載っていたのは水島監督の趣味なんですかね…?


今後お気に入りとなる作品が見つかれば追記するつもりですが、今期はいつも以上に本数を減らすつもりなので
大器晩成型の作品の良さを見落とす可能性がありそうです。仕方ないと思いつつも苦しい(悔しい?)ところ。

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2024年4月 1日 (月)

2024年 冬アニメ総括

■好評価作品
「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」
「百妖譜」
「ゆびさきと恋々」
「休日のわるものさん」

■ピックアップ作品
「悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~」
「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」

■好評価継続作品
「薬屋のひとりごと」2クール後半
「僕の心のヤバイやつ」2期
「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd」
「うる星やつら」分割4クール後半

■3月中に放送終了しなかった作品
「月が導く異世界道中 第二幕」2クール
「うる星やつら」後半2クール(全4クール)
「ダンジョン飯」2クール
「戦国妖狐 世直し姉妹編」最終回が持ち越し
「メタリックルージュ」最終回が持ち越し
「ぶっちぎり!?」最終回が持ち越し
「魔女と野獣」最終回が持ち越し

◇その他備考
・16年間も続いたYahoo!の電子番組表サービス「Yahoo!テレビ.Gガイド」が3月末日で終了
・昨年末まで放送されていた「絆のアリル」のVTuber活動『アリルズプロジェクト』が活動を終了


この3か月間はアニメ・マンガ業界にとっては大きな訃報が続いた、ちょっと重い時期だったと言えます。
とりわけ大きな話題となったのが故・芦原妃名子の「セクシー田中さん」に関する一連の事件
映像化するにあたっての原作の扱い、原作者の意向の尊重など、さまざまな意見が交わされました。

ひとつ言えるのは、「原作どおりにするのが正しい」のではなく「原作者の意向に沿うのが正しい」ということ。
原作者自身が改変を望む場合もあるし、『原作と異なる=悪』とは思わないでほしいのです。

アニメにせよ映画にせよ、原作から媒体が変化する都合で、多かれ少なかれ原作どおりにはいかなくなります。
一番影響するのは尺の問題。限られた時間のなかで何をどの順番で紹介するのがベストか。
ただ原作をなぞって、時間切れになったところで終わる。映像化ってそれではダメなんですよ。
原作の映像化であると同時に、一個の映像作品としての完成度の高さを目指すことも大事ですから。

原作を知らなくても楽しめる、それでいて原作の魅力が伝わる。あらためて考えると難しい仕事だと思います。
決められた尺のなかで、原作の魅力を損なわないようにエピソードの入れ替えやセリフの取捨選択をして。
連載中の作品であればどのシーンで、どんなセリフで終わるのが美しいか。検討すべきことは山ほどあるわけで。

原作者の意向を尊重したうえでよりよい映像化を、よりよい改変を模索していく。
なぜそうする必要があるのか、原作者を納得させるだけの理由があれば視聴者も納得できるのでは。


今期、原作から改変された点が話題になっていたのは「悪役令嬢レベル99」あたりでしょうか。
特に結末は大幅な改変が加えられていたそうで、原作のテイストが好きだった人にはガッカリかもしれませんが
この改変には納得という意見が多かったように思います。原作未読の自分は違和感なく見れました。
コミカライズのほうも原作サイドの了承を得て改変してるそうなので、その流れに乗った感じではないかと。

昨今のいわゆる『なろう系』は編集者の目を通さず作者自身がサイトに掲載するため、客観的な意見にあとから
気付くことも多いと思うんですよね。で、文庫化の際に変更や加筆なんてのもよくある話。
粗削りな初期段階のバージョンから洗練されていくことで、トゲトゲしい個性が失われる可能性はあります。

このへん難しいなぁ…どちらが良いとも言い難い。あとはもう「原作者の意向」次第かもしれません。
変わることに納得できているかどうか。その作品で伝えたかったことが残っているかどうか。作者のみぞ知る。


「僕の心のヤバイやつ」はシリーズ構成の希望で、最終回をあのシーンで終わらせたと聞きました。
物語が続く気配を最後に残すのではなく、アニメなりに物語の終着点を設定してそこまでの流れを美しく描く。
そのおかげか見終えたあとの気持ちよさ、余韻は今期随一でした。

逆に、ある脚本家がシリーズ構成を担当する複数の作品で残念な出来に終わる様子も見ました。
とにかく詰め込む。視聴者が理解できる限度を超え、演出に必要なゆとりまで奪ってしまう。終幕のキレも悪い。

いろいろな話を見聞きして、今後は原作付きアニメやその最終回の見方がちょっと変わりそうな気がしました。


さて…今期の好評価作品として挙げたものはどれも、いい話を書いてるなぁと感じたものです。
見ていて胸に響く出来事、あるいはセリフ、メッセージ性を感じるなどが大きな理由となっています。

だいたいは放送開始ごろの期待どおり。「最弱テイマー」は序盤を過ぎてから右肩上がりに評価を伸ばしました。
「わるものさん」は終盤の桜のエピソードで評価が割れそう。いい話ではあるんだけど脱線気味な印象があり。
あとは「ぽんのみち」がね…パロディ部分の印象をくつがえすくらい日常系の魅力を発揮していきまして。
あのパロディにも内輪の盛り上がりっぽさがあって良いと褒める人もいますが、いやぁ…どうかなぁ?

「結婚指輪物語」「魔都精兵のスレイブ」はサービスシーンだけの魅力に留まらず、結構マジメにおもしろく
描かれていて好感をもてました。「魔法少女にあこがれて」も同じ理由で挙げられると思います。

余談ですが、今期は「結婚指輪物語」を初めとして、指輪が象徴的に描かれる作品が妙に集まっていたような。
男性同士がお揃いの指輪をつける結末が描かれる「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などは代表格。
単なる偶然だとは思いますが、にしても3月中は指輪をよく見たなという印象があります。

今回「うる星やつら」を挙げたのは、何気に結構いいエピソードが多いなぁと感じたので。
特にあたるの善性が見えるエピソードはいいですね。クズなエピソードとの落差は激しいですが…。

あと、見れば見るほど令和最新版の「うる星やつら」は絵のタッチが魅力的だなと思います。



恐ろしいことに今日からもう春アニメが始まってしまうんですよ…なので悠長なこと書いてるヒマないです。
書きたい欲があまり発揮されないまま書いたため、正直イマイチな内容だと思ってますし。


「テレビ番組はテレビ世代に向けたもの」という印象をこれまで抱いていましたが、放送されてるコンテンツは
既にネット世代のほうを向いていて
、特にアニメやドラマは「ネット配信で短期間にまとめて見るもの」として
作られる時代になっているのかもしれません。

つまり『1週間おき』という従来のブランクがなく、間髪おかずに続けて見ることを想定して作られている。
毎回の冒頭に前回のあらすじを挿入したり、それらしい説明ゼリフで思い出させたりする必要がなくなっている。
一気見する人にとってはそれでもよいのですが、テレビで見る人には従来どおり『1週間おき』なわけで。
最近妙に不親切でわかりづらい作品があるのはそのせいなのかな?と思ったりしています。

ただ、今期に関して言えばそれとは逆に、必要以上にあらすじや回想を盛りまくるアニメがあったもので…。
まあ業界全体が一気に変わることはなく、作品ごとに違いが出るのが普通でしょうか。

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2024年1月18日 (木)

2024年 冬アニメ寸感

■新作ピックアップ
「魔女と野獣」
「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」
「百妖譜」

ほかに好みで挙げるとすれば
「ゆびさきと恋々」
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」
「望まぬ不死の冒険者」
「休日のわるものさん」
…あたりか

■続編ピックアップ
「僕の心のヤバイやつ」2期(13話~)
「天官賜福 貮」2期
「HIGH CARD season 2」

■前期からの継続作品
「葬送のフリーレン」2クール後半(16話まで放送済み)
「薬屋のひとりごと」2クール後半
「ラグナクリムゾン」2クール後半
「アンデッドアンラック」2クール後半
「シャングリラ・フロンティア」2クール後半
「範馬刃牙」シーズン2全27話(残り13話)

■居残り組
「豚のレバーは過熱しろ」最終回のみ、放送日未定
「川越ボーイス・シング」最終回のみ、1月15日に放送終了

◇その他備考
「明治撃剣 -1874-」は地上波放送がなく、テレビ放送は全番組無料のBSチャンネル「BS松竹東急」のみ。
本放送以降、各種ネット配信が予定されている。一番見やすいのは最新話が1週間無料のABEMAか。


 ※あくまでリストアップであり、順番が順位付けになっているわけではありません。


年始からまあ明るい話題がなく、何をもって「おめでとう」などと言えばいいのか。沈痛の日々が続いています。
冬場はスポーツの話題も乏しいからスポーツに頼ることもできず。そこで飛び込んできた大型結婚報告の数々。
こういう言い方をするとアレですが、結婚できる人はどんどんするべきなんですよ。
いまなら特に、どんな結婚でも明るい話題として日本中で歓迎されるはず。幸せをお裾分けしてください。

…「どんな結婚でも」って言ったらアレか。まるで歓迎されない結婚があるみたいに聞こえてしまうかな?
アイドルとか声優とか、結婚に落胆するファンが少なからず出る方々はいまがホントに狙いどきだと思います。


冬アニメの話題の前に年末年始の話をしておこうかと。前期ものすごく本数が多く、加えてお気に入りの長編が
いくつか放送終了、直後にテレビアニメ皆無の期間に突入したもんで"ロス"の反動が強烈でした。
アニメがないと22時以降の過ごし方がわからず(笑)1時間ぐらいぼんやりゲームして、諦めて寝る感じで。

でも、これくらいゆったり過ごすのが普通なんだろうなとも思いました。普通ってのも変な話ですが。

今後はもっとアニメに支配されず生きていきたい。少しずつ『アニメを見ない人』になっていこうと思っていて。
決して卒業とかネガティブな意味ではなく、不要な義務感をもたずに付き合っていければと思っています。


さて冬アニメですが。今期は異世界モノが多いですね。新作の半分ぐらいが異世界、あるいは異世界転生モノ。
あと、ジャンプ+連載作品が原作のアニメが近年増加傾向にあります。今期は特に集中してる感じ。
週刊少年ジャンプほどの大きな看板ではなく、もうちょっとライトでニッチなところを突いてるといいますか。
それだけに当たりハズレも結構ある気はしますが、次に来る大ヒット作が隠れている可能性は全然あり。

ほかに傾向としては、「いまになってアニメ化を!?」「いまごろ続編を!?」と言いたくなる作品がチラホラ。
放送が始まるまでのあいだに世の中が変わってしまって、今更感が出てしまうみたいな。


今期の新作の初回を見て個人的に気になったのは「魔女と野獣」。たぶん世代的・嗜好的な理由が大きいです。

10代後半から20代前半のころ本作に出会っていたら絶対ハマってただろうなって。いまでも好きですけど。
具体的に言えば「ヘルシング」や「BLOOD+」なんかを通過した世代に刺さるものがあると思うのです。
当時の自分を思い出して痒くなるような(笑)独特の派手さと色気が入り混じる初回のインパクトで選びました。

他は、強いて言えば「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」が挙がるかなと。
ちょっと駆け足な感じはありましたが、初回の話の説明、まとめ方がうまく好印象だったので。
悪役令嬢モノもだいぶ増えましたね…ただ、本作はあんまり悪役令嬢の部分は重視されてない気がしますが。
あらゆる生き方が戦争に阻まれるのであれば戦争をなんとかするしかない。そこから新たな攻略が始まります。

「百妖譜」をピックアップ作品に挙げたのは、まずフジテレビ系の新設アニメ枠であること。
そして中国製アニメがもつ独特の『間』や文化表現がいまでもやっぱり真新しく映ることが理由でしょうか。
初回から主人公たちそっちのけで話が進むんですけど(笑)そのエピソードにちょっと惹かれてしまいまして。

日本にまで届く作品がとりわけ優秀なだけかもしれませんが、なんか日本の作品よりエモさが強いんですよね。
「天官賜福 貮」も然り。日本のテレビアニメではあまり摂取できない文芸の魅力があります。


世間で話題になっているのは「ダンジョン飯」「勇気爆発バーンブレイバーン」の2作品でしょうか。

Trigger制作の「ダンジョン飯」は異世界グルメ系とでも言えばいいか、ダンジョンで採れる異世界由来の食材で
食費を浮かしつつ囚われの妹を救うべく探索するという、コメディありシリアスありのファンタジー作品。
出てくる食材も料理も言ってしまえばすべて架空、つまり我々が食べたことがなく今後も食べる機会がないので
どうしても味覚を共有しにくい、共感しづらいところがありますが、そのぶん世界観は守られています。

…と言いたいところだけど、たしか箸で食べてるシーンがあった気がするんだよな。いいのかな、箸ぐらいは。

「バーンブレイバーン」はCygamesPictures制作、全編に大張正己監督イズムあふれるロボットアニメ。
初回は映画「バトルシップ」をだいたい摸倣してる感じで、だからこそ日本人の心をくすぐるところがあるかも。
少年のころ思い描いていたヒーローの夢がオトナになって突如強引にやってきたら、どれほど困惑するか。
単にカッコいいロボットアニメとして見ることもできますが、それだけに留まらない裏のメッセージがありそう。

まあ…自分の近所ではすっかりBL的な目で見られていますが(笑)いろんな視点があるものだなぁ。
今期はロボットアニメだと他に「SYNDUALITY Noir」の2クール目がありますね。2本あればじゅうぶん豊富。



ふだんは「声優の声がキャラに合ってない」などと言わないほうなのですが、今期放送されているふたつの作品
「道産子ギャルはなまらめんこい」「愚かな天使は悪魔と踊る」に出演している佐倉綾音の声が、演じている
キャラに全然合ってないなと感じてしまい、作品自体の評価にも影響しています。

これまで佐倉綾音が演じているキャラは好きになる傾向があったんですよ。佐倉綾音本人は別にして。
それだけに今期のこの現象は個人的に異常事態だと思っていて、何がよくないんだろう?と考えています。

少なくとも演技云々の話ではありません。あくまで声の話。「このキャラからこの声は出ない」っていう違和感。

単純な話、出演本数が多くて耳が飽きてしまっている可能性はあるんですよね。これは佐倉綾音に限らず。
出演させる側の指名があるかどうかは知りませんが、その声優がもっている知名度や数字をアテにするところは
商業的にいえば確実にあるだろうし。佐倉綾音もそういうバリューをもつ声優なのは間違いなく。


声の話はさておき、「愚かな天使は悪魔と踊る」の天音リリーはキャラ自体の違和感も少し感じています。
天使のような外見と悪魔のような内面をもつ二面性のあるキャラなのですが、悪魔な部分の主張が強すぎるのか
本来もっと先に見えているべき天使な部分のアピールが弱い気がするんですよね。
主人公・阿久津雅虎との絡みばかりで他の生徒からの扱いや交流の描写が足りていないからかもしれません。

あとデザイン的な話、瞳を赤にしたのは内面の表れなんですかね。もっと天使らしい色でもよかっただろうに。
それ以外で工夫できるとすればやっぱり声質か…失礼な話、佐倉綾音の声には天使が足りないのかも?

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2023年12月29日 (金)

2023年 秋アニメ総括

■好評価作品
「ミギとダリ」
「でこぼこ魔女の親子事情」
「Paradox Live THE ANIMATION」
「アイドルマスター ミリオンライブ!」

■ピックアップ作品
「オーバーテイク!」
「アンダーニンジャ」
「僕らの雨いろプロトコル」
「絆のアリル」分割2クール後半

■好評価継続作品
「魔法使いの嫁 SEASON2」分割2クール後半
「Dr. STONE NEW WORLD」分割2クール後半
「Helck」2クール後半
「B-PROJECT ~熱烈*ラブコール~」3期

■12月中に放送終了しなかった作品
「葬送のフリーレン」2クール(16話まで放送済み)
「薬屋のひとりごと」2クール
「ラグナクリムゾン」2クール
「アンデッドアンラック」2クール
「シャングリラ・フロンティア」2クール
「範馬刃牙」シーズン2全27話(残り13話)
「豚のレバーは過熱しろ」8話翌週に8話再放送、最終回未定
「川越ボーイス・シング」10話翌週に9話再放送、最終回未定
project No.9制作の3つの作品のうち「ひきこまり吸血姫の悶々」「豚のレバーは過熱しろ」が放送休止を挿み
唯一休止なしで乗り切った「お嬢と番犬くん」も、休止しなかっただけで墜落寸前の低空飛行だった。

◇その他備考
「クズ悪役の自己救済システム」という中国製CGアニメがBSのみで放送されていたらしく、完全に見逃す


気が付けばもう年の瀬。みなさんは健やかにお過ごしでしょうか。自分はちょっと沈み込んでいます。
毎年この時期になると多かれ少なかれナーバスにはなるのですが、年々それが重くなっていくようで。

今期は特に…理由はよくわかりませんが謎の忙しさに翻弄され、ブログの更新も思うようにできませんでした。
書けることはいくらでもあったはずで、どうしても書き残したかったことがなかったのかもしれません。
いまや文章もイラストもAIが出力できてしまう時代、あとは『伝えたい』と思う何かがあるかどうか。
手段や結果ではなく目的をよくよく考えなければいけないなと、他人の受け売りではありますが考える日々です。


ともかくアニメの話をしましょう。今期はなかなかに豊作で、取り上げたい作品が結構あったんですよ。

今期どれが良かった?と聞かれたら真っ先に挙げるのは「ミギとダリ」。これについては迷いがありません。
1クールでの完成度。喜怒哀楽、コメディとシリアスの緩急つけた展開。最後のワンシーンにいたるまでの配慮。
物語がきちんと完結するところまで含めて、これほど充実した作品はなかなか出てくるものではない
「亡くなった原作者のためにもヘタなものは作れない」という制作陣の強い意志も間違いなくあったのでしょう。

いろんな奇跡や巡り合わせでできているような。それはキャスティングであったり主題歌であったり。
まるで示し合わせたかのようにクリスマスに最終回が放送されたことも。おかげで良いクリスマスとなりました。

「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」など、話題作がしっかりおもしろい期間でもあったと思います。
他には「アンデッドアンラック」「シャングリラ・フロンティア」。ただしこれらはすべて2クール作品。
このへんはまた最終回を迎えるころに触れようかと。あ、でも書いておきたいことがあるのでひとつだけ。

「薬屋」の監督を務める長沼範裕は「魔法使いの嫁」の1期を手掛けた人でもあります。
オープニングが真っ黒なバックにヒロインという目立った共通点があり、こういうの好きなのかな?と思ったり。
監督によって結構そういう特徴みたいなのってありますよね。長井龍雪が真っ白なバックを好んで使うとか。
ただ「薬屋」のあのオープニング曲はちょっと…歌詞が韻を踏みすぎていて鬱陶しいところがあります。


一番は「ミギとダリ」として、次点で挙げる作品にちょっと悩みました。

寸感で暫定お気に入り作品に挙げた「でこぼこ魔女の親子事情」は最後までとにかく楽しかったですね。
同時期に追いかける本数が多くなるとストーリーに対する拒否感みたいなものが少しずつ湧いてきて、たとえば
ふだんなら読めるソシャゲのストーリーもすぐにウンザリしてしまったりするんです。いや、してたんです
そういうとき、シンプルに見てて楽しい本作のようなタイプはホントに心の救いになります。
あとコメディエンヌとしての古賀葵、やっぱりいいなと。本人はどう思っているかは知りませんが。

声優さんの好みといえば、自分は日高里菜の声が好きなんだなと今期を通じて強く認識できるようになりました。
今期はいろんな作品に出演されていて、彼女の声が聴けるだけで作品自体の評価がちょっと上がるほど。
「シャンフロ」なんかはその最たるものですね。エムルがかわいいだけで楽しく見れてしまう。
彼女の薩摩方言が聴ける「レヱル・ロマネスク2」はマジでヤバい。初めて音声作品を買おうかと思ったほど。


新作のなかからは「Paradox Live THE ANIMATION」を挙げておきます。他が触れそうにない作品なので。
奇しくも「ヒプノシスマイク」2期とのヒップホップアニメ頂上決戦の構図となっていた今期。
「ヒプマイ」が相変わらずのホビーアニメテイストだったのに対し、「Paradox Live」はいたってマジメで。
精神面の問題で作品が出てこなくなる苦悩、過去の痛みを未来の輝きに変える力。そのメッセージ性が評価点に。
でも、こっちにもクワガタ探しに一話まるまる使うとかいう頭悪い部分もあったんですけどね(笑)

「ヒプマイ」2期は現在放送中のプリキュアよりもプリキュアっぽかった…何を言ってるかわからねーと思うが。


「アイドルマスター ミリオンライブ!」はとにかく出来が良く、アイドルアニメの新風になる予感がしました。
全編3DCGで作る以上スケールなどの面で嘘をつきにくいことと、既に現実でライブを開催してる実績もあってか
一定の現実感を維持したスタンダードなアイドルアニメの構築に成功していたと思います。
それと、見てる自分たちの蓄積も確実にあって。あの春香や千早がこんな立派な先輩になって…みたいな。


続編モノも含めると、強い思い入れもあって「魔法使いの嫁」2期がやっぱりダントツの一番になります。
ここまで4クールの大変な長丁場となりましたが、今期終盤の3話くらいは毎回がクライマックスで感動感激の嵐。
思わず画面の前で拍手したくなる。フィロメラが広大な自由に打ちのめされるまでの積み重ねが良かった…。

「まほよめ」といえばスポーツ選手ばりの移籍が話題になりましたが、今後どうなっていくんでしょうね?
アニメ化の企画自体は今後も続いていくみたいで、続きがあるうちは自分も長生きしないといけないと思ったり。

「まほよめ」とほぼ毎回セットで放送されている「Dr.STONE」も手に汗握る展開の連続でした。
この1時間の満足度は他に並び立つものなし。こちらも完結編までアニメ化が決定、楽しみに待ちたいと思います。
逆に、いいところまでいっておいて意外にも完結しなかった「Helck」は今後どうなるのやら。
あれで完結までアニメ化されなかったら嘘でしょ?ってなるし、ぜひとも続きを…お願いします。

序盤は勢いのいいツッコみとして機能していたヴァミリオの声が終盤では強力な応援の声となる。
それを演出できる声の持ち主でなければならなかった。このキャスティングは声優冥利に尽きるのではないかと。


「MFゴースト」とモータースポーツアニメアワーを形成していた「オーバーテイク!」はまずまずの内容。
きちんと取材をして描いてることが伝わってくるところはモータースポーツ好きとして好感がもてたのですが。
本作の主題はモータースポーツか?と問われると微妙なんですよね。
かつてフォトジャーナリストだった眞賀孝哉の善意や応援、トラウマの克服にかなりの尺を割いていたので。

たしかに孝哉周辺のエピソードに感動はしたものの、本作の主役って誰?何?という疑問がなくもなくて。
レース関係の動きを止めて必要以上に震災を題材に、悪い言い方をすれば効果的に利用していたところがあって
これをモータースポーツのアニメとして評価していいのだろうか?と考えてしまったわけです。

モータースポーツという側面から見ても、孝哉がチームの運営に口を出しすぎ、チーム側も聞きすぎな感じで。
あとは浅雛悠が目標である表彰台のどの位置に最終回で立つか、脚本上の判断でも評価が割れそうな気が

本編と全然関係ないんですけど、マラソン大会の回で亜梨子が言ったセリフがすごく引っ掛かってしまって。
「頭いいからって運動できなくていい理由にはならない」って。「しなくていい理由」ならまだわかるんですよ。
運動できない=悪いって話になると真剣に揉めると思うし、もう少し言い回しを考えるべきだったのでは。


「アンダーニンジャ」はなんともマニアックな、冷静に振り返ると何だったんだこれ?となりそうな話でしたが
視聴体験でいえば間違いなくおもしろい、だけど他人には微妙にオススメしにくい感じの佳作。
本作を通じてメッセージがどうのとかいうのは考えず、ひたすらエンタメとして楽しんでいい作品なのかも。
一本のアクションエンターテイメント。エロやグロに耐性がある人ならオススメできる作品でした。

一見するとなんでもないモブみたいなキャラが同時間帯に発生した別件ではすごく重要な役割を担っていたりと
複雑に展開していくなか、大野さんだけは普通にただのおじさんだったのがメチャクチャ意外…(笑)


今期最大の問題作との呼び声高い「僕らの雨いろプロトコル」は、おもしろかったこと自体は否定できず。
ただ、美桜で遊びすぎてると思う(笑)eスポーツを題材にしながら妹の兄に対する偏執的な愛情を描いたうえ
ヒロインたちを差し置いて、ライバルの全裸カレー飲みまで争奪戦に参加してきて目が離せませんでした。

ある意味では前期の「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」に匹敵する、もっと話題にされていいお話だったのでは。

eスポーツを題材にするとどうしてもゲーム画面の描写が必要になり、特定の作品とタイアップでもしない限りは
作品オリジナルのゲームを作り起こさなければならず、つまり普通にアニメ作るよりお金がかかってしまって。
そのへんの問題がどうにも画面に反映されてしまって残念な感じはありましたね。
でもがんばっていたほうじゃないかな。ゲーム展開を理解するのに困らない絵にはじゅうぶんなっていたし。


「絆のアリル」の後半は脚本に新たな執筆陣を迎えた効果か、お話の印象が前半からガラリと変化していました。
具体的に言うと14話から。無軌道な印象のあった前半とくらべて異様に(笑)しっかりした感じになって。
ってか、シリーズ構成の赤尾でこが担当した回があまりにも少なすぎるんですよね。全24話中たったの5回?

ユニット同士の競い合いだったはずの本戦が結局は友情物語として解決されてしまったこと、友情物語のわりに
応援歌らしくないクールな曲調の楽曲ばかりだったことなど、終盤気になるところはいくつかあったのですが。
SF好きとして一番気になったのは、SF以前の情報技術に関わる設定の詰めが甘かったことですかね。
いまよりもずっと未来の話なのにそんな都合よく不便な事態にはならんやろ?と、やはり言いたくなるのです。

「絆のアリル」も一部関係してる話ですが、今期は画面に現在の日時や時刻を表示するアニメが妙に多くて。
それが重要な役割をもってるのかどうか。実際は覚えておいてもあまり意味のない例のほうが多かったかな…?


最後にアニメ関連の話題をひとつ。実写ドラマ版「パリピ孔明」はかなり良い出来だったと思います。

先にアニメ版を見ているせいでどうしても比較してしまうところはあったのですが、アニメよりも尺が長いぶん
詰め込める情報が増えていること、実写ならではの絵的な情報量の多さで勝っている部分もあり。
ただ、それだけに渋谷ゲリラライブの小規模化だけはどうしても気になってしまいました。
尺のぶん『間』も長くなり緊張感が薄い。あと、あそこに集まった人数では10万イイネ超えないだろ(笑)と。

二次元ならではの絵によるハッタリが実写版には欠けていたかな。霧も発生していなかったし。
でもホントそのぐらいの些細な指摘に留まります。アニメ版が好きなら確実に実写版も楽しめると確約できます。



ひとつの戦争が終わる前にまさか新しい戦争が始まるとは。世界が冷え込む冬の訪れを感じています。
…という前文から始めようかと一度は思ったのですが、あまりにも暗くクサいのでさすがに取り止めました。
ただ、いま起きている戦争以上に重大な問題はないと思います。武器で、寒さで、飢えで死んでいく人がいる。
世界が好転するところを見たい。できれば日本社会も。スポーツくらいしか楽しいニュースがないのは困ります。

前文にも書いたとおりホントに謎の忙しさで、本稿もほぼ書いて出しの状態です。後日追記や編集あるかも。

途中でプリキュアを話題に出したので今年の「ひろプリ」の話もしようかと思ったのですが…まだやめとくかな。
最終回を迎えていない作品をアレコレ言うのは自分のポリシーに反しているので。3月まで覚えてたら書きます。



ここからもう2024年。あけてます。そういえば2023年のベストを挙げていないことにあとから気付きまして。
各シーズンの総括で挙げたもののなかから10本に絞り込んでみました。

「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」
「REVENGER」
「江戸前エルフ」
「スキップとローファー」
「僕の心のヤバイやつ」
「ヴィンランド・サガ」2期
「わたしの幸せな結婚」
「アンデッドガール・マーダーファルス」
「ミギとダリ」
「魔法使いの嫁 SEASON2」

ここからさらにオススメを選ぶとしたらやはり「スキップとローファー」を挙げることになるでしょう。
2023年を代表する作品として老若男女問わず楽しめる。なんか中国でも賞を獲得するくらい人気があるのだとか。
それか「わたしの幸せな結婚」かな。自分でも意外ですが、恋愛要素のある作品が多いかも。
話題作を意識的にはずしながらも「僕の心のヤバイやつ」なんかは挙げずにはいられない傑作でしたしね。

4クール付き合ってくれる覚悟決まってる人にはもちろん「魔法使いの嫁」。
「ヴィンランド・サガ」も同様。2期を見るためにまず1期をしっかり見て、心に積み重ねていってほしいです。

ほかにも挙げたい作品はあるんだけどな…「もういっぽん!」や「U149」、あと「もののがたり」とか。
「Helck」は物語が完結していたら10本のなかに入れていたかも。いや、現時点でもじゅうぶんではありますが。
「魔道祖師」完結編は地上波初放送作品なので今年の作品に入れるのは違うかな?と思い、除外としました。

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2023年10月11日 (水)

2023年 秋アニメ寸感

■お気に入り作品(暫定)
「でこぼこ魔女の親子事情」

■新作ピックアップ(暫定)
「ミギとダリ」
「オーバーテイク!」
「ひきこまり吸血姫の悶々」
「アイドルマスター ミリオンライブ!」
「MFゴースト」
「ビックリメン」
「ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~」

■続編ピックアップ
「B-PROJECT ~熱烈*ラブコール~」3期
「魔法使いの嫁 SEASON2」分割2クール後半
「Dr. STONE NEW WORLD」分割2クール後半
「カノジョも彼女」2期

■前期からの継続作品
「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」2クール後半
「Helck」2クール後半
「ダークギャザリング」2クール後半
「七つの魔剣が支配する」~15話、10月13日に放送終了

■居残り組
「青のオーケストラ」8月中の放送休止により10月にはみ出し、10月8日に放送終了
「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」10話以降の放送予定が未定のまま

■今後の放送開始予定
「薬屋のひとりごと」日テレで10月21日25時~、初回一挙3話放送

 ※あくまでリストアップであり、順番が順位付けになっているわけではありません。


今期はアニメを見ることにかつてない疲弊を感じておりまして…とにかく本数が多く、番組編成がひどい。
全体で60作品超、月曜夜だけで5時間(東京MXとテレビ東京の合計)もの新作がはじまっています。
そんな特盛の編成がほぼ一週間、火曜を除いてずっと続く感じで。全部に付き合うのはさすがに無理があるはず。
だって、単純計算で週に30時間。つまり一週間のうち丸一日はアニメを見ることになるわけですから。

いわゆる続編ものだけでも20作品以上あり、新作をまったく見ないとしても結構大変なシーズンなんです。
さてどうするか。調整のためいろんなところに皺寄せが生じており、ゲームをプレイする余裕がありません。
ふだんなら残してもいい作品でも今期は"諦める"かもしれないことをこの場で伝えておきます。


今期の新作にはまだ特にお気に入りと言える作品がなく、続編ものも含めた全体のなかから選ぶとすればやはり
「魔法使いの嫁」が一番好きで、一番楽しみにしています。続きを見るため今夏を生き延びたので!

それと「カノジョも彼女」。ラブコメと呼ぶにはあまりにも頭がおかしい(笑)コメディっぷりが本当に好きで
1期から制作陣ほぼ総入れ替えと知って感じていた不安も、2期の初回を見て吹っ飛びました。
普通のラブコメは大事な初回からヒロインが玄関前にバリケード作って用を足そうとはしないんですよ…。

「B-PROJECT」の3期は新たに登場した配信型タレントと従来のメディア中心アイドルの対比に現実感があって
この価値観の衝突を描くアイドルものって意外となかったなと、今回ピックアップするにいたりました。
しかし、既存のアイドルたちのプロデュースだけでも手一杯なのにチャンネル登録者300万人超えの配信者まで
担当させられることになって、つばさは過労死一直線なのでは…と、劇中でも不安視されています。


アイドルものでは、映画館で先行上映されていた「ミリオンライブ!」日曜の朝に放送されることが話題に。
テレビ東京はなぜこの枠に?と見るまでは疑問だったのですが、見てその意図を理解できた気がします。
アイドルものの初回として、低年齢層に見てもらう作品として模範的な内容だったと思います。

ステージ上の輝きが次の世代の憧れを生み、アイドルの階段を昇っていく。
エンディングで描かれるイメージが「AKB0048」を踏襲しているようで、これは信頼できそうだなと。


現状、新作のなかから胸を張ってお気に入りと言えるのは「でこぼこ魔女の親子事情」くらいでしょうか。
好きなんですよね…古賀葵の絶叫が。アリッサの激しいツッコみやリアクションを聞いてるだけで楽しいです。
それってアニメ自体の評価ではないのでは?と思われるかもしれませんが、ギャグアニメとしても安定の出来で
事前に本作に抱いていた印象を良い意味で裏切られています。

それ以外の新作からピックアップした作品は、1~2話を見て現在の琴線に触れたものです。
今年の8月に亡くなった佐野菜見の遺作「ミギとダリ」、新解釈が飛び交う狂気のホビーアニメ「ビックリメン」
なぜかモータースポーツアニメアワーを形成することになった「MFゴースト」「オーバーテイク!」


近所(SNS上の話ね)で話題になっているのは「葬送のフリーレン」「SHY」ですかね。
次いで「アンデッドアンラック」。いずれも原作の段階である程度の話題性を獲得している作品。
続編ものでは「ウマ娘」の3期がダントツ。あとは「範馬刃牙」の分割2クール後半が盛り上がったりしてます。
「シャングリラ・フロンティア」は意外と感想を見かけません。やはり放送枠の影響でしょうか。


今期の傾向と言えるかどうかはわかりませんが、畠中祐と楠木ともりの出演数が妙に多いのが気になります。
なんか、そういうのときどきありますよね。逆にばったりと出演しなくなったりとか。

それと昨今、1時間半などの初回一挙放送をおこなう作品が増加傾向にあります。
「最初にここまで見てほしい!」という意思を感じる場合はよいのですが、初回3話一緒放送は主要民放だけで
地方局では2話までだったり、BSでは普通に1話ずつ放送したりと『格差』が生じる作品もあるんですよね。
初回から長いってだけでも受け入れにくいのに『格差』まで生み出す一挙放送を定着させてよいのか。
やるならやるできちんと意味のある一挙放送を、全国統一でおこなってほしいと思います。

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2023年10月 1日 (日)

2023年 夏アニメ総括

■好評価作品
「わたしの幸せな結婚」
「アンデッドガール・マーダーファルス」
「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」

■ピックアップ作品
「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」
「聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~」
「夢見る男子は現実主義者」
「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」

■好評価継続作品
「TIGER & BUNNY 2」
「贄姫と獣の王」
「ホリミヤ -piece-」
「もののがたり 第二章」
「魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」

■9月中に放送終了しなかった作品
「Helck」2クール
「ダークギャザリング」2クール
「七つの魔剣が支配する」2クール?
「青のオーケストラ」※8月中の3週間のお休みが影響して10月にはみ出し
「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」※今期唯一の純粋な制作遅れ

◇その他備考
映画館で先行上映されていた「五等分の花嫁」のアニメシリーズ最新作「∽」が9月にテレビ放映。
制作はシャフトで、これで1期・2期・特別編すべて異なるスタジオでの制作となった。


『秋の日はつるべ落とし』などと言いますが、暑い暑いと思っていた夏も過ぎ、あっという間に今年の終わりが
見えてくる時期になってしまいました。この3か月はいつもとくらべて妙に忙しかった気がします。

アニメ実況勢にも愛用者が多かった、X(旧Twitter)の公式閲覧ツール「TweetDeck」が8月中旬に有料化され
外部クライアントの締め出しによるリアルタイム閲覧者の減少にさらに追い打ちをかける事態となりました。
無制限で閲覧できるのはスマートフォン向けの公式アプリのみとなり(公式ブラウザ版は一日あたりの制限あり)
アニメの実況に限らず、あらゆる分野の利用者に影響をおよぼす大きな出来事だったと言えます。

自分もタイムラインを見つめる時間がだいぶ減ってしまって。まあ、ほかのことに集中しやすくはなりましたが
自分から望んだ変化では決してないので、どこか寂しいというか…ひとつの終わりみたいなものを感じました。


今期は寸感から評価が大幅に変わることはなく、そこからさらに掘り出し物がいくつか見つかった感じ。

「わたしの幸せな結婚」は質・内容ともに文句のつけようのない、非常に完成度の高い1クール作品でした。
老若男女どんな層にもオススメできる、恋愛あり異能力バトルありな非・異世界系ファンタジー。

それだけに、最終回直後に発表された2期制作決定には驚かされました。これの2期って何やるの!?って。
振り返れば解決し切れていない問題もないことはありません。途中退場した香耶のその後の生活も気になるし。
ただ、続きがさらに1クール描かれるってことは美世さんの受難が増えてしまいそうで(笑)そこが不安。

特に期待してなかったせいか、意外と当たりだったなと思ったのが「ライザのアトリエ」
ストーリー的には原作の1/3ぐらいしか消化できていないそうですが、小さな村の若者たちの小さな冒険として
非常にキレイにまとまった話になっており、1クールですっきり気分よく見られるようになっていました。
だから、原作を知らない自分からすると評価が高くなるわけです。知らないから得してるみたいな。


ほかに上位に挙げたいのは続きモノばかりで。「もののがたり」「贄姫と獣の王」は存在感は薄かったものの
きちんと話を追いかけてきた視聴者にきちんと手応えを与えてくれる、良き2クール作品でした。
「魔王学院の不適合者Ⅱ」は急に歌い出したりするヘンテコな部分(笑)が目立つせいで、ストーリーの部分が
見落とされがちではありますが、マジメに理解しようとすると複雑で難しく、わかればおもしろいんですよ。
精霊を成り立たせる伝承や噂の辻褄の合わせ方とか、うまいこと考えてあるなぁ…と感心しつつ見ていました。
最後はだいたいアノス様がなんとかしちゃうんですけど…その傍若無人ぶりも本作の魅力です。

「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」は分割2クール作品として、のちに評価したほうがよさそうですね。
壮絶な昼ドラ的展開を個人的にも楽しく見ていたのですが、最終回のBパートを見て評価を保留。
新シリーズへの橋渡しが必要なのは仕方ないとしても、本作は「It's MyGO!!!!!」と題されたアニメですから。
あの最終回が"新シリーズの第1話"として放送されていたらこのタイミングで評価してもよかったかも。

1クールのアニメは1クールで美しく終わるべきと自分はつねに考えています。完結しているべきと。
楽しく見てきた本作の評価をできれば下げたくない。なので、いまはまだ評価しないでおこうと思います。


異世界転生モノからは「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」「聖者無双」をピックアップ。

前者はまず設定がかなりの変化球で、会話ができない無機物であることや、自販機という縛りで立ち回ることを
うまく描けていたし、自販機の目線から見つめる利用者たちの悲喜交々も良いドラマになっていました。

「聖者無双」は1クールの前半、迷宮に潜るまでが何気によくて。すべてのケガ人を救えないところが特に。
こういうタイプの作品ってだいたい飛び抜けたチート能力を使って"やりすぎてしまう"ことはよくあるのですが
未熟な時期にきちんと無念さを味わい、それをバネにして成長していく過程が描かれていたのが好印象。
それだけに、後半の迷宮は凡庸というか…異世界チープ一直線な感じで残念でした。


寸感で『ちょっと判断しかねている』として紹介した3作品のうち「アンデッドガール・マーダーファルス」
派手に戦う場面もあれど、基本は痛快推理喜劇であり、求めていたものをたっぷり得られました。
テレビアニメで推理モノをやると尺の都合でどうしても満足度が下がりがちなのですが、ひとつの事件に結構な
話数の使い方をしていたのが贅沢でよかったですね。鴉夜と津軽のやりとりも次第に心地よくなってきました。
ただ、ここで終わるの!?という中途半端さは否めず。そのうち続きを見られる日が来るでしょうか。

「夢見る男子は現実主義者」は、結末はきっとこうなるだろうとわかっていたものの、途中にあった紆余曲折が
さらに本作を判断しにくくする(笑)終始つかみどころのない不思議なアニメでした。
なかでも一ノ瀬兄妹のエピソードはホント意味不明というか、気持ち悪かったなぁ…思い出しても身震いする。

一ノ瀬のエピソードに登場する古書店以外で、学校の外まで舞台が広がることがほとんどないアニメだったため
浜松市のタイアップをまるで活用できていなかったのが…ってか、無理があったんですよ最初から。

残りの「SYNDUALITY Noir」は普通のロボットアニメという印象に加えて、見た目の現代風なデザインに対し
中身はすごくレトロな、意図的に古めかしい演出や表現を盛り込んでいた感じが評価の分かれそうなところ。
笑わせるためにやってるのかマジなのかがわからなくて、ちょっと困惑させられる部分でもあり。
自分が思う『おもしろい』とはちょっと距離のある作品だったかな?と…1クール目の感想はそんな感じですね。

ストーリーについては現時点で書くのもアレなので、覚えていたら2クール目の終わりにでも書こうと思います。
死亡フラグはあちこちで立っていましたが、本作の雰囲気からすると暗い話にはなりそうにないかな?


現時点で第10話以降の放送日程が決まっていない「ゾン100」は、制作状況や内容もアレなのですがそれ以上に
『ガンダムの後番組』という重責を担わせる難しさみたいなものをやっぱり感じてしまいました。
あの時間帯にテレビの前に人を集めて注目させるには、ガンダムくらいの大看板でないと難しいということ。
「ゾン100」が特別不足しているわけではなく、いかにガンダムが特別かがよくわかる入れ替わりだったなぁと。



以下は掲載後の追記です。今回非常に焦って書いてて、なにか忘れてるような…とずっと思っていたんですけど
あとから見返してみて「幻日のヨハネ」についてまったく触れていなかったことに気付きました。

「いろいろ言いたいことがあるので、いつかちゃんとまとめよう」とX(旧Twitter)のほうで公言してただけに
さすがにこのまま言及せずにおくのもなんだし、掲載後ではありますが書き加えることにしました。
反省会みたいな論調になってしまいそうですが…光るところも確実にあった作品なんですよ。


全体の印象としては、「魔女の宅急便」を連想させるような少女の成長物語で間違いないと思います。
スピンオフならではの役割の違い、描けるテーマの違いが感じられて、特に6話まではすごく評価していました。
それが崩れ始めたのが7・8話で。本家ラブライブシリーズの要素が顔を出し始めてしまったんですよね。
シリーズのファンのために、あるいはスポンサーの都合でどうしても9人揃えて歌わせないといけなくなった。

せっかくのスピンオフなのに本家と違うことをしようと徹底できなかったのが本作の問題なのではないかと。
必然性のないものを物語に足さなければならなくなり、スピンオフならではのテーマがブレてしまった。
もうちょっと要素を絞り込めれば、どっちつかずのブレを解消できたかもしれません。


メチャクチャ悪い言い方をすると、まず9人もいらない(笑)あきらかに役割を持て余していたと思います。
ミリオンダラーやスカーレット・デルタのような、みずからファンタジーを放棄する要素は要らなかったわけで
鏡像世界の、原典とは真逆の性格をもつキャラクターを描くうえでも邪魔な存在でした。
異変に対抗できないまでも、ヨハネがほんの少しでも浄化の力を見せていれば戦力としては足りていたはず。

舞台がヌマヅであること、つまりご当地アニメ要素については百歩譲って残しておいてもよいでしょう。
だいぶ苦慮していた気配は見えましたけどね…ファンタジーと両立しつつ脅威も用意しないといけないし。


すべてを隠喩と考えたとき、このアニメの締めに描きたかったテーマはなんなのか。
歌の力(アニメの力)は街を救うきっかけにはなるが、誰かの歌に頼るだけでは街全体を救うことはできない。
街全体がひとつになって、みんなが街の未来を背負っている意識をもって一緒に歌わなければならない。
若者が街に居場所を得て、留まって歌い続けてくれるような何かが地方都市にはまず必要なのではないか。

答えは『場所』ではないのだと、それはヨハネだけでなくヌマヅにも言えるのでは。

いや…そんな警鐘じみた話でもないのかもな。とりあえず7・8話、11・12話以外はよかったと思ってます。
13話のライブは途中で芝居を進めようという試みが見られ、本家にはついぞなかった大きな進歩を感じましたし。
あとシンプルな話、「幻日のヨハネ」版のキャラクターデザインはすごく好きです。

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2023年7月15日 (土)

2023年 夏アニメ寸感

■お気に入り作品(暫定)
「わたしの幸せな結婚」
「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」
「デキる猫は今日も憂鬱」
「Helck」

■ちょっと判断しかねている作品?
「夢見る男子は現実主義者」
「SYNDUALITY Noir」
「アンデッドガール・マーダーファルス」

■続編&継続作品
「TIGER & BUNNY 2」2クール後半
「贄姫と獣の王」2クール後半
「青のオーケストラ」2クール後半
「ホリミヤ -piece-」2期
「もののがたり 第二章」
「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」
「シュガーアップ・フェアリーテイル」分割2クール後半
「はたらく魔王さま!!」2期 2nd Season
「スパイ教室」分割2クール後半

■居残り組
「魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」2期(冬→夏)
「あやかしトライアングル」(冬→夏)
「Nier: Automata Ver.1.1a」(冬→夏)9話~ ※7月下旬に4話一挙放送が決定

 ※あくまでリストアップであり、順番が順位付けになっているわけではありません。


夏アニメの寸感の前に、アニメ界隈にも大きな影響をおよぼしているTwitterの動向について話しておこうかと。

7月1日の21時ごろから大規模なAPI障害が発生。夏アニメ放送開始初日にTwitterが実質停止していました。
ユーザー目線だと実況や感想を落とせない、同じ時間を共有できないという程度の被害で済む話でしたが。
おそらくアニメ関連企業は放送開始と同時におこなう予定でいたプロモーションなどを実施できなかったのでは。
そう考えると、もはや経済的損失が発生するレベルのインフラなんですよね。Twitterって。

それからTwitterの仕様が二転三転し、この2週間のあいだに過去最大規模の『Twitter離れ』が勃発しました。
自分のタイムラインはもともとそんなに流速が速いほうではなかったのですが、それでも目に見てわかるほどの
流速の低下、フォロワーのツイートの減少を感じています。ただ、逆に解放感があったことも事実で。

Twitterが沈黙していたあの日、Twitterを見ないでいいことに負担の軽さをちょっと感じていたんですよね。
特にアニメは集中して見れるし。日頃どれだけTwitterに意識を割いていたかを実感しました。

2週間が経って現在は一応復旧していますが、いまだに『災害後』みたいな落ち着かない空気が漂っていまして。
明日にはどうなっているかわからない。実際、TweetDeckの仕様なんかは日に日に変わっていますし。
なんかもう…「なんとかなれ!」としか言えない(笑)なんかうまいこといってくれと思うしかありません。


今期の特徴としてまず挙げるとすれば、主要民放の新作が多いことですかね。
日テレ・TBS・フジが平日深夜にそれぞれ新作を放送。木曜など、一部では放送枠が重なる事態になっています。
幸い東京MXまでバッティングする状態にはなっていないので、視聴が困難というほどではありません。
東京MXは再放送枠がかなり多めで、なかでも驚きなのが木曜22時台の1時間ぶち抜き「ウマ娘」1期再放送。
おそらくこのまま2期も続けて放送して3期を迎える予定なのでは。MXの再放送は予習の意味合いが強いので。

再放送枠が多いとそのシーズンは負担が減ってありがたいのですが、たくさんの続編が来る前兆でもあるわけで
そう考えるとアニメ地獄の先延ばしでしかないのかも…いや、先のことを考えるのはよそう。


今期はまだハッキリとお気に入りと言える作品がなく、暫定的に好印象の作品を紹介しています。

「わたしの幸せな結婚」はもともと『なろう系』として連載されていたものがラノベ化、そこからマンガになり
この春には豪華キャスティングで実写映画も公開された一大メディアミックス作品のアニメ版。
制作は「メイドインアビス」のキネマシトラス。画面の精細さで言えば今期屈指の作品と言えるでしょう。

雑な言い方をすると女性向けの異世界ではない『なろう系』みたいな。表面は大正時代風な恋愛ものなのですが
そこには異能あり能力判定イベントあり(笑)で、系譜として『なろう系』の香りがするんですよね。
近年の『なろう系』は異世界転生ものよりも恋愛もののほうが人気があるなんて話を聞きました。
加えて女性向け作品では異様に支持される時代設定。これに吸血鬼が出てきたら鉄壁の布陣じゃないですか。

話がちょっと脱線しますけど、「鬼滅の刃」も女性人気の要素を兼ね備えていたことに気付かされました。
絶対はずさない、それでいて不思議と異世界ほど胃もたれしない人気要素。うまいこと作られていたんだなぁ…。


バンドリシリーズ最新作の「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」は新バンド・MyGOをピックアップした作品。
これまでのシリーズがガールズバンドの明るい面にフォーカスしていたとすれば、本作はシリアスな暗い部分を
フィーチャーしているというか、いくつもバンドがあればこういうケースもあるだろうという前段からはじまり
メンバーそれぞれが自身の内面に向き合いながら前進していく、ちょっと異色な内容になっています。

まあでも、そんなに深刻で重い雰囲気でもないかな…重い感情を抱えている女は何人か出てきますが。
過去のシリーズ(って言ったらアレか)のキャラクターもカメオ的に登場するので、そこも見どころです。

今期はあのGoHandsの新作がなんと2本も。どちらもGoHandsらしくないテーマなのがおもしろいところ。
「デキる猫は今日も憂鬱」「好きな子がめがねを忘れた」、奇しくもどちらもメガネヒロインの作品。
双方、初回冒頭はいかにもGoHandsらしい3Dベンチマークみたいな(笑)映像を見せられて辟易するのですが
それが過ぎると派手な戦闘シーンとはまるで縁のない、日常の穏やかな出来事が広がっています。

「Helck」は日テレ深夜枠の新作でサテライト制作の2クール作品。異色のファンタジーものと言っていいかも。
魔王が倒された世界で、新たな魔王を選出する競技会に人間の勇者がやってくるところから物語ははじまります。
コメディのように見えて奥にはシリアスが隠れている、先が読めない感じが魅力。


いつもならピックアップ枠として紹介するところを『判断しかねている』として挙げた3作品についてですが。

「夢見る男子は現実主義者」はなんか普通じゃない、どういう方向へころがる話なのか見えてこない感じがあり
うまく表現できないのですが気になる作品なんですよね。これは見て判断してもらいたい。
「SYNDUALITY Noir」はバンダイが早々にプラモデルの発売を告知していた新規ロボットアニメ。
普通のロボットアニメと言ったらアレですが、現時点ではまだなんとも言えない、判断しかねる状態なんです。
それでも今期唯一のロボットアニメなので期待はしてしまいます。うまくいってくれと願っている。

「アンデッドガール・マーダーファルス」は2話まで見た段階では探偵ものに見えています。
このまま探偵ものとして進んでいくなら見ていけそうですが、探偵ものとするには早計な気もしていまして。
どうころがる作品なのかわからない。できれば派手に戦ったりするアニメではないといいな…と思っています。


今期の世間的な話題作ってどれなんですかね。やはり「呪術廻戦」か、それとも「るろうに剣心」か。
「呪術廻戦」は劇場版以降、時系列的に過去の話を掘り下げる路線になってしまったせいであまり興味が湧かず
今期はそんなに注目してはいません。「るろうに」は再アニメ化されたこと自体が懐古主義的だし。
自分が求めているところとはズレがあるので、あまり良い評価ができないと思います。


アニメではありませんが、ドラマ版「DIY!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」の話を最後に少し。

アニメの放送も記憶に新しい本作、あれよあれよという間に実写ドラマの放送にこぎつけてしまったわけですが
実写化されるにあたって不安に思っていた部分が思いのほかうまく処理されていてかなりの好印象。
特に、まるごと再現された部室の実在感は本当に称賛すべき。アニメで見た空間がそのまま実写になってます。

キャストの雰囲気にもそれぞれ『らしさ』を感じるし、よくやってくれた実写化と言えるのではないかと。
放送タイミング的に「放課後ていぼう日誌」の実写ドラマとくらべてしまいます…やはり地上波民放は強い。

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2023年7月 2日 (日)

2023年 春アニメ総括

■好評価作品
「江戸前エルフ」
「スキップとローファー」
「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」
「僕の心のヤバイやつ」

■ピックアップ作品
「異世界召喚は二度目です」
「勇者が死んだ!」
「ワールドダイスター」

■好評価継続作品
「ヴィンランド・サガ」2期
「BIRDIE WING」分割2クール後半

■6月中に放送終了しなかった作品
「地獄楽」最終回のみ
「機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2」最終回のみ
「事情を知らない転校生がグイグイくる。」最終回のみ
「君は放課後インソムニア」最終回のみ
「神無き世界のカミサマ活動」最終回のみ
「青のオーケストラ」2クール
「TIGER & BUNNY 2」2クール
「贄姫と獣の王」2クール

◇その他備考
「魔王学院の不適合者Ⅱ」(冬 → 夏)7月からあらためて放送開始
「あやかしトライアングル」(冬 → 夏)7月からあらためて放送開始
「Nier: Automata Ver.1.1a」(冬 → 夏)7月に残り9話以降の一挙放送が決定


今夏は電気代の値上げだなんだで、アニメやゲームを趣味とする自分はちょっとだけ肩身が狭い思いをしてます。
アニメひとつ見るにも電源を入れる機材が結構多くて。かといって省エネを志すにも限度があるし。
徹底的に我慢して、それで楽しく暮らせるわけでもないし。変えたくない部分は変えないでいいかなと思います。

気が付けば既に7月。考えたくもない前置きはこのへんにして、春アニメの振り返りをしていきましょう。


今期はラブコメが強かった印象。数がそろっていたこともさることながら、傑作ぞろいだったこともあり。
原作が更新されるたび話題になっていた「僕ヤバ」は、人気の理由を今回のアニメで理解できた気がしました。
これは話題にしたくもなる。海外でも右肩上がりの評価だったそうで、恵まれたアニメ化になったのでは。
ほかの作品も甲乙つけがたく、今期のラブコメ作品からオススメをひとつ選べと言われたらかなり悩みそうです。

自分が挙げた上位の作品はどれも見終えたあと幸せなキモチになれる作品ばかり。偏りましたね。
特に「江戸前エルフ」「スキップとローファー」は強かった。二大ハッピーオーラのアニメと言っていい内容。
「U149」もジャンルは違えど多幸感の強い、そして緻密でよく考えられた作品だったと思います。

今期の特徴としてもうひとつ、『放送終了後特番』という形式を取る作品が妙に多かったことが挙げられます。

従来あまり見られなかったこの形式が増えたのは、おそらくコロナの影響で休止を挿んでもいいようあらかじめ
スケジュールに余裕をもたせて作っていた影響なのでは?と、月並みな想像をしています。

総集編ではなく打ち上げ的な座談会だったり、続編発表の場として使われたりと、特番として健全な使われ方を
していたように感じたのは、自分がアニメオタクの視点で見ていたからかもしれません。
出演声優たちに一切興味がない視聴者からすれば、よくわからん特番に一話分取られたように感じたかも。
実際そんな、よくわからん女の子たちがしゃべってるだけの特番なんてのもなかにはありましたからね…。


ピックアップ枠に挙げた3作品はどれも、見ている途中から「意外とよく書かれているな?」と思ったもの。

「異世界召喚は二度目です」はアニメーション部分の仕上がりはアレでしたが、お話はわかりやすくおもしろく
それを限られた材料で丁寧に伝えようという配慮が見えて、今期の異世界モノのなかでも好感触だった作品。
ただ、本作に関しては周囲と評価が噛み合っていないことを自覚しています(笑)あくまで個人的なお気に入り。

「勇者が死んだ!」は少年マンガ的な魅力が凝縮された傑作だったと思います。サービスシーンも含め。
女性陣の脱ぎっぷりがあまりにも清々しく、特に後半はサービスとして機能しなくなっていった気さえしますが。
笑わせるところではしっかり笑わせ、戦いでは頭脳戦で逆転劇を見せてきちんと締める。
見た目や設定のおふざけ感のわりにすごくしっかりした内容で、いろんな意味で意外性の塊だったなと。

旧サンライズの新規IP「ワールドダイスター」はソシャゲ原作アニメとしての不安が当初はありました。
本作独特の『センス』なる能力が開示されてからリアリティラインがぐっと下がって、結果として見やすくなり
それが当たり前になった中盤以降、演技論の衝突などが評価をがらっと変えていった感じがします。

気になるのは、これをゲームシステムにどう落とし込むかですよね。どんなゲームになるのか想像できません。


継続作品のなかでは、一週間の始まりに見る内容ではない「ヴィンランド・サガ」が圧倒的存在感を放ちました。
心が震えるアニメ。戦わずして平和を勝ち取るための小さな一歩、勇気ある決意がいまの時代に特に響きます。
「BIRDIE WING」は最後まで熱い、ゴルフを題材にしたアニメとは思えない勢いが途切れず。

冬アニメとして放送がはじまって中断以降、長らく音沙汰がなかった「Nier: Automata Ver.1.1a」はようやく
残り4話分の放送日程が発表されましたが、1話からあらためて…ってわけにはいかなかったようです。


さて…本稿を「水星の魔女」2期最終回の直前に書いております。見てから書いてもよかった気はしますが。

いや~…もう、夏アニメのことなんか考えたくない。考える余裕がない。新番組のチェックもしていません。
なのに6月中に初回90分で前倒しで始まる新作があったり、初回2時間を予告する秋アニメの話が来ていたりして
作品の内容ではなくその数字の大きさがすごく負担に感じるようになってきました。
なんかこう…法律で制限とかできないんですか(笑)このまま好き放題やられたら際限がなくなりますよ?



これはあくまで個人的な評価の話なのですが、今期は前評判の大きな話題作ほど芳しくなかった印象があります。
"あの作品"に話題を掻っ攫われてしまったことも原因のひとつと言えるかもしれません。


「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の原作者・平尾アウリが実写版の劇場公開に向けてインタビューで語った
原作を書き始めるにあたって考えたことが印象的だったので、引用して紹介しておきます。
アイドルを扱う作品における『リアル』の取り扱いは、作家ごと作品ごとにそれぞれ違いが見えます。

"アイドルの闇"みたいなものを描く話はほかにもいっぱいあるから、それを見たい人はそっちを読んでもらって
私はこの方向で行こう
、と差別化の意図も含めて「推し武道」を書き始めたそうな。

たしかにアイドルを題材にした、あるいは劇中にアイドルが出てくる作品は、裏の表情をもつ描き方をしている
作品があまりにも多くて、そういうものを読みたい、書きたいという潜在的欲求の濃さが窺えます。
でも、アイドル好きな人が現場で感じている魅力はそこではないし、そんなもの見たいとも思っていないはず。


アイドルの現場に精通する作家が書くアイドルものには共通する『匂い』があると個人的には感じていて。
そんな嗅覚の判断で、今期社会的にも話題になったあの作品を自分はあまり話題にしたくなかったのです。
あの作品を話題にすることは、評価することは、内容を肯定するのと一緒だなと思いまして。
ああいうものを好む人はあっちを見てもらって、自分は自分の好きなものを褒めていこうと思った次第です。

ただ、一応言っておくとおもしろくはありましたよ。おもしろいかどうかと好き嫌いはまた別の話なので。
『おもしろいけど好きになれないアニメ』という状態はしばしば起こりうるものなのです。


『好きなアニメ』はおもしろくない時期があっても『好き』という気持ちがあるので最後まで見続けられます。
対して、『おもしろいアニメ』はおもしろくない時期が来ると当然ですがおもしろくなくなってしまいます。
あの作品は『おもしろいけど好きになれないアニメ』から始まり、後半に向かうに連れておもしろさが薄まって
『あまりおもしろくないし好きになれないアニメ』に変化していったと自己分析しています。

『好きになれない』から『好き』になるのは難しいですね。拒否の感情は好意よりもずっと根深いのかも。

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2023年4月18日 (火)

2023年 冬アニメ期間のこぼれ話

冬アニメ寸感の欄外に載せようかな?と書き溜めていた話題が結構な量になってしまいまして。
かといってTwitterに投稿するには長文すぎるので、いくつかまとめて独立した記事にしてしまおう!というのが
今回の記事の要約となります。一応アニメに関連する話題でそろえているつもり。



現在劇場で絶賛公開中の映画「シン・仮面ライダー」。自分もちょっと関心をもっている作品です。

制作中のインタビューで庵野秀明監督は「ノスタルジーは捨てたくない」という印象的な発言をしていました。
50年前の初代を踏襲しつつ新しいものを、しかし当時見ていたイメージを捨てたくはない。
オタクが求める原作愛、あるいは原典の再現度。ノスタルジーという言葉に答えを見た気がしました。


ただ、ノスタルジーの扱いって難しくて。やり過ぎれば古臭いものになってしまいます。
実際「シン・仮面ライダー」の懐古主義的な部分を「ダサい」と酷評するレビューも見かけました。
ファンというのはワガママなもので、なければないで叩くし、あればあったで叩くし、全員に賞賛されるような
新旧の調和を実現するのは(理想ではあっても)なかなか難しいことだろうと思うのです。

完成に先駆けて「ノスタルジーは捨てたくない」という理想が表明されたのは、どういう方針で作られたものか
あらかじめ理解したうえで見れる、作品を鑑賞するうえでの良い予備知識になったのでは。

あんまり多弁でも言い訳がましくなってしまってアレですけどね。評価の方向を絞ってしまうおそれもあるので。


今後リバイバル作品を見るうえでノスタルジーという言葉がひとつの手掛かりになりそうな気がしています。
いま制作するなりの新しい映像のなかで、捨てたくないノスタルジーはどこだったのか。
そのノスタルジーには自分にも理解できる価値があるのか。気付かされることが意外と多いかもしれません。



ゲームやアニメのような比較的歴史の浅い、当時を知っている生き証人がたくさんいるサブカルチャーにおいて
歴史的事実と異なる記述をしたり、「そんな事実はなかった」と否定する人が最近どうも目立ちます。
いま話題になってるあの書籍に限った話ではなく、匿名掲示板なんかでもそんな暴論を見かけるので。
そして、個人的に問題視しているのもどちらかといえば後者のほうだったりします。

世代的に知らないから、令和現在の常識とは異なるからといって、歴史上に存在しなかったことにはならないし
存在したことまで否定してしまうのは無知で許される範囲を超えていると思うんですよね。

ビデオゲーム史くらい注目する人が多い分野なら、修正しようとする力も大きく働くのでまだよいのですが。
ネットミーム化するくらい歪曲の力のほうが大きくなってしまうと手の施しようがありません。
事実とは異なる内容で、「そのほうがおもしろいから」という理由で定着してしまう。娯楽の恐ろしい側面です。


余談ですが、「データを用いると恣意性に際限がなくなる」ってどういう意味なんだろう?と疑問に思っていて
その直後、某所で「深夜アニメをテレビで見てる人は絶滅危惧種、視聴率0.何%だから」というコメントを見て
なるほど恣意性ってこういうことを言ってたんだな、と実例を見て納得できました。
自分が知る限り、その0.何%って数字は20年以上変わっていないと思います。ネット配信の影響でもないです。



とあるニュースソースが見出しに『作画アニメ』という表現を用いているのを見て、表面上は褒めているようで
貶しているも同然なのでは?と、記事で紹介されている作品のファンでもないのに不快感を抱きました。
だって、まるで「作画しか見どころがない」と言われているみたいではないですか。

個人的には使いたくない表現ですが、『神作画アニメ』とでも書いてあればまだ印象は違ったと思います。

『作画アニメ』のほかに、特定の技術的な部分を取り上げるカテゴライズってあるんですかね?
たとえば『音楽アニメ』とか『脚本アニメ』とか。『音楽アニメ』はたぶん異なる意味の使われ方をしていそう。
『キャラアニメ』の対になる存在として『シナリオアニメ』と表現する人はごく稀にいるようです。
言わんとすることはわからんでもないけど、どっちにしてもなんか気持ち悪い表現だな…って率直に思います。



いわゆる『異世界』は中世ヨーロッパがベースになっているという前提で「実際の中世には○○はなかった」
ケチをつける識者をたびたび見かけますが、的外れな指摘ではないかと思っています。

現在さまざまな作品で描かれている『異世界』ってドラクエやウィザードリィなどをベースにした『中世風』の
RPGを源流にもつファンタジー世界
であって、中世を下地にしているわけではないんですよね。
「実際の中世にはステータスウィンドウや鑑定のスキルはない」と言えばわかってもらえるでしょうか。

もっと言えば、現在のそれは『共通認識の異世界』として新たに構築された独自の世界観になりつつあります。
オリジナリティを捨てた、誰もが自由に利用できるアセットみたいな扱いを受けているように思えます。
独自の設定を考えるのは大変だし、考えても伝わりにくいし、共通認識に頼れば説明を省けてわかりやすくなる。
実際の中世の事情に精通している人は稀で、共通認識になりえなかったという悲しい事実でもあります。

『共通認識の異世界』を利用するか忠実な中世を描くかは、作品の良し悪しを決定付けるものではありません。
ツッコみどころがあってもおもしろい作品はおもしろいし。ツッコみどころしかない作品はダメですが…。



アニメにせよドラマにせよ、視聴者は自身の人生とは縁のないテーマほど娯楽にできるのかもしれません。
代表的な例がハリウッドのアクション映画。誰も経験したことがない非日常的な出来事であるからこそ大衆的な
娯楽になりうるし、ドキュメンタリー性の強い作品よりも人気を得やすいのではないかと。
恋愛ものも自身に縁のない話だと思っていれば楽しめる。内容が身近で生々しいと娯楽になりにくいのでは。

どうしてこんな生々しい陰惨なテーマを扱うのだろう?と思うことが、テレビを見ているとしばしばあります。

それが誰かの退屈を埋めるための娯楽として機能していたら…と思うと、ちょっと怖くなりますね。
自身と縁のない人生を珍獣のように、見世物にしている人がいたとしたら。

しかし、自分が健全な娯楽だと思って見ている作品に対して同様の感情を抱いている人がいる可能性もあります。
どうしてあんな非道徳的なものを、賛美するような作品を嬉々として、娯楽にできているのか?と。
これはもう感性の相違というか、同じ世界に住んでいても同じように感じられない仕方ない部分なのかも。



歳を取ったせいか、自分がおもしろくないと思ってるほうに世間が流れていると感じる機会が増えた気がします。
新しい感性や価値観を否定したくはないと思いつつも、やはり自分の好みには嘘をつけないというか。
「いまはこういうのが流行ってるんだねぇ~」とか言いながら、バレないようにそっとお皿を遠ざけてる感じ。

最近アニメを見ていて特に感じるのが主題歌で。「本当にこれが良いものなの?」って。
洗練されていない歌唱であったり、人間に歌わせるには過度な跳躍だったり。邪道という言い方もできるかも。

流行りの音楽って植物や昆虫のように、ひとつの世代の寿命を短くすることで進化のサイクルを早め、変化する
環境に適応しやすく、種の生存の確率を高めようとしているのではないか?と思ったりしています。
この場合の環境とは流行のこと。個人の好みを置き去りにして、来月には廃れているかもしれない一過性のもの。
だからほんの1~2年のズレでも感性や価値観の相違を、時代に置いていかれる感覚を味わいやすいのかも。

現在の流行りも10年後には『おじさんおばさんが聴く音楽』になっているかと思うと恐ろしいですね…。

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2023年4月14日 (金)

2023年 春アニメ寸感

■お気に入り作品(暫定)
「江戸前エルフ」
「スキップとローファー」
「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」

■続編&継続作品
「ヴィンランド・サガ」2期後半
「TIGER & BUNNY 2」
「機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2」
「ゴールデンカムイ」4期(37話~)
「異世界はスマートフォンとともに。2」
「魔法使いの嫁 SEASON2」
「Dr.STONE NEW WORLD」
「BIRDIE WING」分割2クール目
「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」
「王様ランキング 勇気の宝箱」
「終末のワルキューレⅡ」

■居残り組
「UniteUp!」(10話~)
「Nier: Automata Ver.1.1a」(9話~)※いまのところ放送の目途が立たず
「久保さんは僕を許さない」(冬→春)
「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」(11・12話)

 ※あくまでリストアップであり、順番が順位付けになっているわけではありません。


黄砂吹き荒ぶ4月。みなさまいかがお過ごしでしょうか。自分はドライアイ気味の目の不調に悩んでいます。

お気に入りのアニメは見ているときは当然のこと、タイトルを書くだけでも表情が緩むのを感じます。
逆もまた然りで。これって意外と作品の評価を確認するのに役立ったりするのでは?などと思ったりしています。

その代表格がP.A.WORKSの新作「スキップとローファー」。春にふさわしい新生活を描く作品です。
石川県のひかえめに言って田舎から、都心の進学校に通うため上京した女の子の波乱に満ちた物語を描いていて
ひとり上京した孤独さ、都会のカルチャーショック、だけど彼女を受け入れてくれる気持ちの良い同級生たちの
清々しさがさっぱりとしたタッチで描かれていて、見ていて自然と機嫌がよくなってしまうのです。

オープニングがまた素晴らしいんですよね。ちょっと「逃げ恥」を彷彿とさせるような、軽やかなダンス。


「江戸前エルフ」も春の匂いがするアニメかもしれません。尾崎由香主演というのがまず注目ポイント。
江戸・徳川の時代にこちらの世界に召喚され、以降現代にいたるまで400年ものあいだ御神体として神社の奥で
生活してきたエルフのお話。つまり設定的には逆異世界モノみたいな感じ。

本作についてはとにかく絵が好き。キャラクターもさることながら背景美術もキレイで見てるだけで楽しい。
そして自堕落な生活を送る長寿のエルフ、エルダをふわふわと演じる小清水亜美がいい。ナイスキャスティング。

事実上の不老不死、不変のエルダはこの400年のあいだに多くの知人や氏子たちとの別れを経験してきたわけで。
神社の巫女を務める主人公・小糸との関係もいづれは終わりが来る。そんな悲しさも本作の背景にはあり。
しかし、別れのつらさよりも出会いの喜びを前面に押し出している印象を受けました。
かなりオタク気質のエルダを中心に、東京・月島での日常が描かれていく作品になるのでしょうか。


「U149」はご存じ「シンデレラガールズ」の公式コミカライズ作品を原作とした新作アニメシリーズ。
スピンオフという位置付けなのかと思っていたのですが(まず346プロが出てこないし)そうではない様子。
タイトルの由来が身長149cm以下、したがって低年齢層のアイドルが中心の物語となっています。

本作に登場する新人プロデューサーは幼いアイドルたちから見ても未熟で頼りない、オトナには見えない造形で
アイドルたちとともに成長していく、ある意味では本作の主人公のひとりと言える存在。
大きな芸能事務所に新設された、決して恵まれているとは言えない第3芸能課が今後どう花開いていくのか。
CygamesPictures制作の非常にリッチな画面とともに、今後の展開を楽しんでいければと思います。

「AKB0048」を熱心に追いかけていた自分としては佐藤亜美菜が主役級ってだけで感慨深いものがあります。


今期は続きモノだけでもかなりのビッグタイトル、話題作が揃っているのでなかなかに大変(?)ですね。
個人的には「魔法使いの嫁」「Dr.STONE」が本命。ほか全部削ってでもこの2作品だけは絶対に見たいです。

世間ではどんな作品が話題になっているのやら。「鬼滅」ブームってまだ続いてるんですかね?
ネット上の話題でいえば「水星の魔女」「僕の心のヤバイやつ」が強そう。あとは「天国大魔境」あたりか。
初回90分拡大版で放送された「推しの子」は個人的にはあんまり好みに合わない…とだけ言っておきます。
動画工房が動画工房らしいクオリティを発揮している新作としては評価しているつもり。

あと今期の変な傾向なんですけど、「山田くんとLv999の恋をする」を初めとして劇中に山田姓のキャラが出る
アニメが今期は異様に固まっている
印象があります。「地獄楽」は登場人物の半数は山田だし…。
これには歴史上の人物が絡んでいるから仕方ないとして、「山田くんと7人の魔女」以来のブームでしょうか。



冬アニメ終了のタイミングが遅かった影響で、今月はいつもより多めの更新を予定しています。最低もう1回。
掲載順を前後した関係でちょっと内容が遅れてるかも。まあ、うちのブログではいつものことですが。

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