2019年1月15日 (火)

2019年 冬アニメ新作寸感

「平成最後の」と言いたいところですが、新元号は5月かららしいのでそれは次回にまわすとしましょう。
しかし、今期が終わるころには新元号が発表されるかと思うと、にわかに新時代の現実味が増してきます。

さて今期の新作ですが…『好きなアニメ』はいくつか見つかったものの、やや数が足りない印象です。

個人的な傾向として、心が暖まるようなやわらかめの作品を求めている時期なんだと思います。
悪趣味なもの、不快感をもよおすものはそれだけで大幅に減点してしまうみたいな。

アニメは食事と違って、バランスの良い摂取を心掛ける必要はありません。好きなものだけを見ればいい。
至極当たり前なこの事実に最近ふと気付きました。我慢なんてしなくていいんですよね。
ここ最近はちょっと我慢が多すぎたかなぁと…潔さというものをもう少し意識してもいいかもしれません。


今期の新作でまず気に入ったのは「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」。句読点の配置が難しい!
作家の青年と拾われたネコ、それぞれの視点で生活を描いていくという、説明すると平凡な感じの内容ですが
丁寧かつ独特なビジュアルも含めて、いまの自分には刺さるポイントの多いアニメでした。
それほどネコ好きではない自分が良いと言っているので、ネコ好きの人には確実にオススメできます。

続いて「私に天使が舞い降りた!」と「えんどろ~!」が今期の『好きなアニメ』枠入りです。
前期の「うちのメイドがウザすぎる!」に続き、年長女性と幼女の組み合わせを提供してきた動画工房。
もはや専門業者という感じさえしますが(笑)いいぞもっとやれ。今後も安心できる作品を作り続けてください。

最近は殺伐としたファンタジーものが続いていたので、「えんどろ~!」のようなほんわかした雰囲気の作品が
打ち消すように投じられたことは非常にありがたいと思っています。

この3作品を挙げるあたりに、自分の現在の心理状態が窺えるというもの。癒ししかない。


『好き』を除いて上位に挙げるとすれば、「どろろ」と「約束のネバーランド」あたりが来ると思います。
映像の質感、初回の引き込みなど総合的なポイントの高い2作品であり、しかも万人向け。
あとは「明治東京恋伽」あたりかな。どこを切っても大地丙太郎監督作品らしいアニメという感じがします。

次いで「上野さんは不器用」。15分枠で、軽度の下ネタを許容できるならたぶん好きになれるはず。
自分はその下ネタがいいと思ったのですが(笑)何気に白泉社の赤髪ヒロインの系譜となる作品でもあります。

継続作品としては「モブサイコ100」と「B-PROJECT」の2期、「デート・ア・ライブ」の3期に期待。
「ジョジョ」「SAO」「転スラ」「からくりサーカス」など、前期から引き続き2クール目が放送される作品も充実。
「B-PROJECT」は夜叉丸さん周辺の話が意外にも引き継がれており、どう解決するつもりなのか気になります。
「デート・ア・ライブ」は初回から作画に不安があったものの、いつもの感じが帰ってきた安心感はありました。

今期のサテライト枠、「ガーリー・エアフォース」はサテライトの十八番とも言える戦闘機を題材とした作品。
ベタベタにラノベっぽい内容なので、そこで大幅に評価を下げてしまう人もいるかもしれません。


19年ぶりの再アニメ化となる「ブギーポップは笑わない」は、自分にとっては珍しく原作既読のアニメ化であり
当時の思い出なんかもあって懐かしく見ていますが、はたして若い世代の目にはどう映っているのやら。
2019年現在の視点で見ると、ラノベ原作のアニメにしてはあまりにも華がないというか…(笑)
初回1・2話一挙放送の範囲では完全ご新規さんの心をつかむに至らなかったのでは?という不安があります。

旧アニメ版や、原作を読んだときに思い浮かべたイメージとのギャップはある程度は感じています。
一番気になっているのは霧間凪の描写ですね。霧間凪ってあんなに普通の女の子っぽかったかな?と。
日常の外側にいる孤高の戦士のようなイメージを抱いていました。絵柄の違いも大きいか。


1期放送終了後の政治的な話題も記憶に新しい「けものフレンズ」の一応の続編である「けものフレンズ2」は
1期の監督が手掛ける「ケムリクサ」との直接対決という図式になっており、さまざまな懸念が渦巻いていますが
出来上がった「2」を見たところ、深い配慮と思いやりに満ちている作品であると感じました。
あきらかに危険な橋を慎重に渡ることに成功しているというか、相当な苦労があったことが伝わってきます。

絶対に触れないだろうと思っていたカバンちゃんのシルエットが見えたときは、うれしさとも悲しさともつかない
不思議な感動がこみ上げてきたものです。なんとか平穏なまま完走してほしいですね。

対する「ケムリクサ」ですが、世界観こそだいぶ違うものの「けものフレンズ」と同じことを繰り返しているような。
監督のやりたいテーマは昔から一貫しているのかもしれません。
男性キャラの登場に界隈は騒然としていましたけど、役割としてはカバンちゃんに似てるんじゃないかと。


プロットに深刻な問題を抱えていた1期が忘れられない「BanG Dream!」がCGアニメとなって帰ってきました。
しかしあの1期を踏まえた、続編としての2期とは思えません。再始動と呼ぶべきなのかも。

ゲーム版をプレイしていないとわからないキャラが初回から大量に投入され、しかも理解できるような説明もなし。
必要な説明もせす初回をどう使ったかといえば、大半を各バンドのライブパートに割いたのです。
アニメだけを追いかけている視聴者を突き放しているというか、ターゲットに含んでいないのかもしれません。
ゲームから食いついてくれたファンのための2期、あるいはゲーム版のアニメ化という印象。

1期のレギュラー陣、Poppin'Partyのメンバーは性格がだいぶ変わった感じがしますね。
言動がマトモになったというか、IQが上昇したというか。俺が知ってる香澄はこんなじゃねえ!というか(笑)
有咲も独特のツン感がなくなりマイルドな雰囲気になってしまって、ちょっとガッカリしています。

ブシロードは今期もう1本、「バミューダ・トライアングル」という作品を打ち出してきています。
自社のカードゲームの一勢力を題材にしたスピンオフで、主題歌に「BanG Dream!」に登場するバンドを起用。
そして所属声優に役を与えるという、一社内で循環が成立しているかのような異様なアニメです。
提供も当然ブシロードなので、こうなるともう外部の評価とかどうでもよくなってしまいますよね。


今期ヤバめの作品筆頭は「ぱすてるメモリーズ」だと思ってたんですが、2話を見て評価が変わりました。
変わったと言っても逆転したわけではなく、ネタとして、実況向けなアニメとして非常におもしろくなったのです。
権利的な問題で(笑)どこまで突っ走れるか見ものですが、ちょっと応援したくなりました。

「盾の勇者の成り上がり」はいわゆる胸糞系の作品なのでしょうか…いや、胸糞自体はべつにいいんですけど
異世界転生ものとしてキライな要素が多すぎて、平静に見ていける自信が早々になくなりました。
レベルやステータス、ダンジョンといった使い古された単語が出てくるのが最近ホントにダメなんですよね。
それと放送タイミングもよくなかったかもしれません。少なくとも「転スラ」と同時期に見るアニメではないです。

「バーチャルさんがみている」はもう…3分で無理でした。まず、これを新作アニメと捉えるべきかも疑問ですし。
おそらくVTuberに理解がある人たちのなかでも限られた層にしか刺さっていないと思います。


今期は放送直前特番と題して、主演声優のイメージビデオを放映したアニメがふたつもありました。
単にイメージビデオならいいんですけど、どちらも声優さんの身の上話が半分以上を占めていたんですよね。
アニメの紹介映像を期待していた人にしてみれば肩透かしもいいところだし、百歩譲って声優さんを見せるのは
コンテンツとしては理解できるのですが、生活上の苦労話とかそういうの求めてる人います…?

なんというか、オトナの事情が垣間見えた気が。この声優さんを推したい誰かの仕業なんだろうなぁと。
声優自身には罪はないのに、今後「あの特番の子か」と言われ続けるのは不憫としか言いようがありません。


新年一発目の寸感はこんなところでしょうか。まだ「マナリアフレンズ」がはじまってないんですけど。
とりあえず『好きなアニメ』枠を暖めていこうかな。『好き』と言える作品が3つもあるなら不作ということはないし
継続作品も含めると結構な数なので、今期も変わらずアニメに関わっていけそうです。



今期は再放送枠の多さと、メインキャラをCGで描くアニメの多さが目立っています。
個人的には、CGで描かれるアニメって審査項目がひとつ減る感じなんですよね。作画に対する評価が。

CGは作画が崩れないのが当たり前なので、その先の部分でむしろ評価の目が厳しくなることがあります。

3Dモデルで気になるのは、下からあおるように見上げたときのアゴの下の描写と、頭部を横から見た描写。
アゴの下は手描きでも難しく、正確に描かれているはずのCGでもなんか気持ち悪くなってしまうのです。
「荒野のコトブキ飛行隊」ではコックピット内を操縦桿あたりから見上げるカットが初回からいくつかありましたが
このアゴのせいで、CGで描かれたアニメであるという印象を色濃くしてしまっていました。

横から見るというのは、美少女フィギュアにありがちな頭部の厚みの足りなさの問題ですね。
二次元風の平面顔に三次元風の後頭部が合わさることで、人物の頭部としておかしな形状になっているという
昔っからよくある現象なのですが、作っていて気にならない人も多いということでしょうか。

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2018年12月31日 (月)

2018年第4Q アニメ総括

平成最後の大晦日も終わりが近付いております。来期の新作が近付いてくる恐怖に怯えつつ、まとめます。

今期もっとも楽しんで見ていたのは間違いなく「ゴールデンカムイ」と「ジョジョ」第5部ですね。
どちらも週2回、2回目はYouTubeの外国人実況と合わせて見るほどじっくり楽しんでいましたから。
ただ、どちらも今期の完全新作とは言いがたいので、このふたつを除いて改めてベストを考えることにします。


今期、満足度が高かったのは「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と「色づく世界の明日から」。
どちらも寸感で『なにか好きになれるものがある気配がする』と評していた作品です。

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」は結果としては期待以上の好感触。
登場人物たちと同世代の"現代を生きる若者たち"が抱えているであろう悩みや苦しみを、思春期症候群という
大袈裟な表現を通して描くことで共感を生み出す、寓話のような構造をもつオムニバスでした。

そこに咲太というフランクな聞き手を用意することで、空気が重くなりすぎなかったのもよかったんじゃないかと。
人並みに性的な好奇心もある、聖人君子すぎない等身大の男子の視点。
しかし咲太自身も思春期症候群の被害者であり、最後のエピソードでは妹から彼へと話の中心が移りました。
1クールの最後をどう締めくくるか?という観点から言っても、本作の評価は高くつけられると思います。

ラノベっぽい長すぎるタイトルで損していた部分もありそうな気がしますが…たとえば0話切りとか。

「色づく世界の明日から」もある意味では近いところにある作品だったかもしれません。
創作で悩んでいる人、幸せを見失っている人に向けた物語であり、そこに魔法やタイムスリップという非現実的
要素を組み込むことでやわらかい歯応えにしてあるというか。

見ていてふと「いまの自分の状況に似ているな」と感じられた方も結構いたのではないでしょうか。
作品のなかに自分を見つけることができると、その作品に対する思い入れや愛着は増していくと思います。


先に挙げた作品に続くのは「DOUBLE DECKER ダグ&キリル」。悪ふざけも含めて完成度の高い作品でした。
洋画のパロディやあるあるネタ、あえてその予定調和の逆を突いたりなど、シリアスのなかにも笑いがたくさん。
1クールという短い期間なのにどの登場人物も好きになってしまう、文芸の巧みさも素晴らしい。
「軒轅剣・蒼き曜」はじつに惜しい…話はとてもおもしろかったのに、絵がまったくついてこれませんでした。
できることなら他所のアニメから力を分けてあげたい(笑)そんなふうに思えるくらい好印象な作品だったのです。

意外とよかったのは「抱かれたい男1位に脅されています。」と「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」。
アニメ化されるBLにハズレなしとはよく言ったもので、変な意味で見応えがありました。
「ユリシーズ」は最後の2話くらいがなんというか…ああいう展開になる必然性が自分にはわかりませんでしたが
積極的に動かそうという努力、アニメならではの試みに満ちたおもしろい作品として最後まで楽しめました。

今期の好きな作品は「叛逆性ミリオンアーサー」と「うちのメイドがウザすぎる!」です。
『良い』ではなく『好き』な枠。いや、『良い』んだけど『好き』のほうが評価として勝っていた枠という感じ。


「あかねさす少女」はいろんなものを投げっぱなしにして終わった感じはしますが、不思議とキライになれなくて
なんかおもしろかったんじゃないかな?という変な好感触が残る作品でした。
ひとつハッキリ言えるのは、若い感性から生まれたものではないなということ。それが懐かしくもありましたね。

『好き』と『キライ』という表現が出たので、今期のアニメを見ていて気付いたことをひとつ書いておきます。
個人の評価としては『良い』『悪い』ではなく、『好きなアニメ』と『イヤなアニメ』なんだなということ。

今期の問題作「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」は、出来はアレだけど『イヤなアニメ』ではなく。
見ててそこそこ楽しい気持ちになれるという意味で、『好き』な部類のアニメであることに気付いたのです。
そういう意味では『イヤなアニメ』に類するのは「ソラとウミのアイダ」かな…。
好きになれる登場人物が少なく、特に男性陣の言動が必要以上に"悪"になり過ぎていた感じがしました。

宇宙漁師というワードによる出オチが目的で、そこに辻褄を合わせようとして作った物語だったのかなぁと。
世界観やSF設定について考え出すとムズムズするし、終盤のまとめ方も丁寧とは言えませんでした。


今期の話題作「SSSS.GRIDMAN」はだいたい予想どおりというか…予想よりも大きな騒ぎに発展していたかな。

放送が始まったころは、オマージュに溢れていてもそれなりに評価されて終わるだろうくらいに思ってたんです。
大量のオマージュを取り入れたアニメというのは過去の有名作品を振り返ってみてもさほど珍しいものではないし
元ネタ探しや考察なども含めて好意的に受け容れられるだろうと客観的には考えていました。
実際、中盤を過ぎるまではネット上の評価もそんな雰囲気であったと記憶しています。

しかし大張正己氏のツイートに端を発し、大量のオマージュは批判の対象として取り上げられることに。
過去の作品との比較画像もたくさん投稿され、この事態を多くの視聴者が知るに到りました。

個人的にはオマージュの件よりも、制作側がやたらと自画自賛のツイートをしていたことのほうが気になりました。
ちょっと異質というか、ぶっちゃけ鼻につくところがあり…これもSNSの弊害なのかなぁ?
良し悪しを判断するのは視聴者の仕事なので、目につくところで内輪で盛り上がらないでほしかったです。

要約すると、六花とアカネというふたりの少女がメインの物語であると感じました。
そこに外枠としての"グリッドマンのアニメ化"が本当に必要だったのか?と疑問に思わなくもなく。


今期もうひとつの話題作であった「ゴブリンスレイヤー」は初回の悪趣味な"つかみ"以降はパッとせず。
大筋となるストーリーがなく、用意されたシチュエーションをどう攻略するかに話が終始してしまっていた感じで
次はどんな窮地に立たされてどうやって解決するんだろう?くらいにしか興味を抱けませんでした。
最後の2話はベタな展開ではあったものの、熱い逆襲劇として楽しく見れました。
ちょうど「ユリシーズ」と対照的な構造ですね。「ユリシーズ」もわりと凄惨なシーンが多い作品でした。

「ゾンビランドサガ」はまあまあかな…アイドルアニメにありがちな終盤の展開にやや物足りなさを感じました。

今期もっとも衝撃的だったのは「BAKUMATSU 幕末恋愛カレシ」の第2期制作決定の発表でした。
原作を全然なぞっていないと思われるアニメ化で、続きが描かれるなんて誰も予想していなかったと思います。


実写ドラマ版「昭和元禄落語心中」はまあ…まあまあ。まあこんなもんだろうという域であったかと。
最終回の死神の表現はちょっとアレでしたが、それ以外の部分はまあまあという感じ。
魅せ場となるはずの落語のシーンがちょっと弱かったかもしれません。技術の問題ではなく、尺が短いので。
NHKはあいかわらず子役を見つけてくるのが上手いなぁ、セットがすごいなぁと感心できるところもありました。

今期についてはひとまずこんなところで。いろいろ書きたいことがあったので、まだまだ続きます。



前期は「気になるアニメ主題歌」という単独記事を書きましたが、今回は余裕がなくてアニメ総括へまとめました。
今期も10曲以上あったんですけど、自分なりのチョイスということで10曲に絞ることに。

・「ゴールデンカムイ」エンディングテーマ 『時計台の鐘』
 劇中の壮絶な過去編のあとに流れるこの曲には胸に染み入るものがありました。
 豪雨のような激しいサウンドの奥に無常の静寂を感じ取ることができる。本編にマッチした曲だと思います。

・「中間管理録トネガワ」エンディングテーマ 『狂言回し』
 「ばらかもん」のときは正直あまり印象に残りませんでした。個人的にはこういう路線のほうが好きです。

・「叛逆性ミリオンアーサー」オープニングテーマ 『ハイライト』
 ふざけた本作にはもったいないくらい良い曲(笑)AメロからBメロ、サビの展開など泣けるポイント多し。

・「寄宿学校のジュリエット」エンディングテーマ 『いつか世界が変わるまで』
 90年代のビーイング全盛期を生きてきた人なら確実に刺さってしまうであろうアレンジ。特にAメロが好き。

・「色づく世界の明日から」オープニングテーマ 『17才』
 こちらもAメロ、特にその歌詞がいいなと思いました。しかし、なかなか思い切ったタイトルですよね。

・「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」オープニングテーマ 『君のせい』
 一度聞いたら忘れられない、ついつい口ずさんでしまうキャッチーさ。そしてアレンジが軽快で気持ちいい。

・「おこしやす、ちとせちゃん」エンディングテーマ 『泣く子も笑う』
 5分アニメのED曲なので尺は短いのですが、ボーカルの声質が楽しくて記憶にこびりついてしまいました。

・「うちのメイドがウザすぎる!」エンディングテーマ 『ときめき☆くらいまっくす』
 とにかくもうメチャクチャ元気になれる曲。良いアニソン。沼倉愛美の歌声好きだなぁとあらためて実感。

・「ガイコツ書店員 本田さん」エンディングテーマ 『Book-end, Happy-end』
 初めてクレジット表記を見たとき、高野寛じゃん!ってなって全部もっていかれた感あります。
 MVで使用しているギター、VOX VSS-1(にピックガードをつけたもの)もカッコいいので必見です。

・「キラッとプリ☆チャン」エンディングテーマ 『KIRA KIRA ホログラム』
 最初はAメロのシリアスさに困惑したものですが、聴けば聴くほど好きななっていく良い曲でした。
 アガれるイントロ、泣けるアウトロ、全肯定の歌詞。ライブの最後に流れたら泣いてしまうかもしれません。

ついでなので総括で触れなかった作品にいくつか語ってみますか。
「本田さん」は接客業の経験がある人から多大な共感を集めた、日々のあるあるに満ちたショートアニメでした。
接客経験がない人はとりあえず見てみて、厄介なお客さんにならないよう心掛けてほしいと思います…。
何気にキャストが豪華でしたよね。個性的な店員の数だけ個性的な声優さんをそろえたみたいな。

「プリ☆チャン」はアーケードのコラボ企画から見始めたのに、すっかりなくてはならない作品となりました。



まだまだ続くぞ今回の総括。分割も考えましたが、年の瀬も迫っているので結局ひとまとめにしました。
今年放送されたテレビアニメで10本選ぶとしたら?というテーマをみずからに課し、振り返ってはみたのですが
とてもじゃないけど10本には絞れないなぁと…特に上半期は良い作品が多かったです。

ただ、「魔法使いの嫁」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を超える作品が春以降あったか?と考えると
他の作品がやや不利な立場になってしまう気もします。年始早々強すぎたんですよ…。

・「魔法使いの嫁」
・「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
・「ゆるキャン△」
・「ハクメイとミコチ」
・「恋は雨上がりのように」
・「メガロボクス」
・「ウマ娘」
・「ルパン三世」
・「STEINS;GATE 0」
・「邪神ちゃんドロップキック」
・「悪偶 -天才人形-」
・「プラネットウィズ」
・「ハイスコアガール」
・「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
・「色づく世界の明日から」
・「DOUBLE DECKER ダグ&キリル」

どの牌を切ればいいんだよ…ってなりませんか。年明けまで時間をください。たぶん答えは出ませんけど。

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2018年10月17日 (水)

2018年第4Q 新作アニメ寸感

季節の移り変わりは早いもので、密閉型の大きなヘッドホンをつけてもよさげな室温になってまいりました。
今夏はイヤホンではなく軽量型のヘッドホンを使ってたんですけど、あれも意外といいものですね。


今期一番好感触だったのは「からくりサーカス」。「うしおととら」でおなじみ藤田和日郎の超人気作品。

約20年前に連載を開始した作品をつかまえて今期一番とか言うのもちょっとアレな感じはするんですが(笑)
初回の熱量、作画、劇伴…どれをとっても今期このアニメを超えている作品はないと思いました。
しかも原作未読の自分がそう感じるんですから。ちなみに「うしおととら」のときも原作未読のまま見始めました。
3クールという長尺なので見続けるのはちょっと大変かもしれませんが、付き合う価値はあるのではないかと。

ちょっと脱線しますけど、今期は2クール以上の作品が多いような。「SAO」なんて異例の4クールですしね。
1クールで切り替わる軽快さに慣れると2クールでも重く感じるようになってしまうからイヤなものです。


次点、僅差で「軒轅剣・蒼き曜」。こちらは1990年から続く台湾製の人気RPGシリーズを原作としたアニメ。
向こうでは実写化されたこともあるほどの人気作品だそうですが、これまで名前を聞いたことがありませんでした。
中国の歴史と神話、それにメカ要素(!)などが入り混じった独特の世界観が魅力。
前期に続き、文化の違いから来る新鮮さも個人的にはかなり良いほうへ働いているのだと思います。
難しいタイトルですが『けんえんけん』と読みます。中国のエクスカリバー的なポジションの神剣なんだとか。

以降「うちのメイドがウザすぎる!」と「ゾンビランドサガ」が続きます。今期もギャグが強いか?
周囲からだいぶ遅れて始まった「叛逆性ミリオンアーサー」もコメディ要素多めで楽しんでいけそう。
内容はベタですが「抱かれたい男1位に脅されています。」と「寄宿学校のジュリエット」も楽しめています。
あとは「DOUBLE DECKER ダグ&キリル」かなぁ…「タイバニ」的なものかと思ってたらかなり違いましたね。

「色づく世界の明日から」と「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」は好感触ながら様子見の状態。
明確な手応えがあるわけではないのですが、なにか好きになれるものがある気配がする。そんな感じです。
加えてハートフルな作品として「メルクストーリア」も挙げておきたいところ。かわいいしかない。

継続作品では「ゴールデンカムイ」と「ジョジョの奇妙な冒険」第5部が期待どおり。
それとアニメではありませんが、「Thunderbolt Fantasy」の2期も楽しみのひとつになっています。


約7年ぶりに始まった「とある魔術の禁書目録」3期は微妙に古臭いというか、退屈な印象を受けました。
20年前の作品が好感触なのに、比較的新しい「とある」がなぜそう感じさせるのか。ちょっと不思議なのですが
初回から本筋そっちのけで繰り返されるラッキースケベに食傷気味というのも確実にあります。

「東京喰種:re」2期はもう限界かなぁと…ちゃんと見てても話がわからない。原作読者でもわからないらしいし。
戦闘シーンばかりで、彼らがなんのために戦ってるのか目的が見えづらくなったのも一因かもしれません。

巷では「SSSS.GRIDMAN」が話題になっていますが、自分はいまのところ静観している状態。
なんとなく「ダーリン・イン・ザ・フランキス」同様のオマージュにあふれた作品になりそうな予感がしまして…。
劇伴を極力排して静かに展開していく日常の独特な雰囲気がちょっと気にはなっています。
これも大元は1993年という古い特撮作品なので、世代によって評価が分かれる作品かもしれません。


今期の試練枠は「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」ですね。視聴者側だけでなく制作側にとっても。

初回冒頭の「シスター・プリンセス」とのコラボレーションで一部のお兄ちゃんたちをざわつかせていましたが
近年稀に見る作画の危なさのほうがむしろ話題になっているような。
内容は「エロマンガ先生」のクローンみたいな話。東京MXだと1時間前に再放送してるんですけど…?


すでにお気付きかもしれませんが、良いと感じたアニメにも悪いと感じたアニメにも共通しているのが懐古であり
特定の世代を狙い撃ちする、近年のアニメにおけるひとつのジャンルになりつつあるような気がしています。
「ヤマト」ほどのクラシックではなく、90年代や00年代前半を意識した作りだったりリバイバルだったり。
ターゲットに自分自身も含まれているのを実感するから気になってしまうのかもしれません。

手堅いというのは間違いありませんが、新しいもののなかから良いものが生まれていないような印象もあるので
あまり楽観視していい状況ではないと思います。



アニメ自体の良し悪しとはまったく関係なく、そのアニメに対する印象の話という前提で聞いてほしいのですが
本放送開始前からしつこいぐらいCMが放送される作品はマイナスの状態から評価がはじまります。

悪い意味で記憶に残るというか、「不愉快な思いをした」という実害があるのが原因なんですけどね。
このマイナスを第1話でくつがえすのはなかなか難しいと感じています。
なぜかというと作品自体の問題ではなく視聴者の感情の問題だから。キライなものを好きになるのは難しいです。

しつこいCM問題は本放送開始前だけでなく、放送終了後も継続して発生する場合があります。
ソフトの発売告知、コミカライズなどのメディアミックス情報、いつまでも事前登録を受け付けているスマホゲーム。
キライになってしまった顔、声、楽曲がしつこく流れ続けるせいで新たなマイナスがどんどん蓄積されていきます。
結果としてアニメの評価が必要以上に低くなってしまうという。あくまで自分のなかでの話ですけど。

しかし、そういう作品ほど世間の評価は高いんですよね。この価値観の相違がさらに悪さをしてしまう…。

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2018年9月30日 (日)

2018年第3Q アニメ総括

今期はちょっと読めなかったなぁ…寸感で触れなかった作品があとからジワジワとおもしろくなっていきました。
代表的なのが「プラネット・ウィズ」と「ハイスコアガール」、それに「悪偶」の3作品。


「プラネット・ウィズ」は過去のロボットアニメのおもしろいところ、熱い展開をぎゅっと寄せ集めたようなアニメ。
1クールのあいだに最終回が4~5回来る。体感、内容的には2クール分はあったと思います。
普通はこんなことしたらどこかで破綻するものですが、しっかりまとめてあるうえにすべてのキャラが立っているし
田中公平が手掛けた劇伴によってさらに熱く、1クール作品としては近年稀に見る満足感でした。

レトロゲームを題材とした「ハイスコアガール」は、ノスタルジックな部分は時代背景を映すフレーバーでしかなく
本筋はラブコメディーで…いや、コメディー要素もそれほど多くないと思えるくらいのラブロマンス。
そういう性質の作品であることをビジュアルから読み取れませんでしたね。

今期は上記の2作品も含めJ.C.STAFFの作品が4つもあったのですが、どれも崩れることなく完走しました。
ただ、「殺戮の天使」はやっぱりアニメ向きのお話ではなかったかな…じつにゲーム的だったなと。

「悪偶」はもう完全に予想外。評価だけでなく、お話の展開も本当に予想外で楽しめました。
一見重要ではなさそうな、そのエピソードが終わったら用済みになりそうなキャラが長期にわたって本筋に絡むし
私欲のために時には敵になり、時には味方になり…正義と悪の二元化にならず人間関係も複雑。
ベースは少年マンガ的ではあるものの、これは日本人の頭からは生まれにくい物語であると感じました。

どう考えても2期がありそうな展開なのになんの発表もなかったのですが、視聴者見殺しですか?
原作が日本語訳されていないので、続きは原作を読んで!というのも容易ではありません。
日本国内の反応を見る限り、どこかが翻訳して出版なんて展開にもなりそうもないのでわりと絶望的です。


加えて、続きものである「STEINS; GATE 0」と「ルパン三世」が上位に。双方とも絶賛すべき結末でしたね。
シリーズファン大喜びの出来。それだけに、終わることに物悲しさや不安を覚えたりもしました。

あとはだいたい新作寸感から評価変わらず。「邪神ちゃん」と「天狼」は続きを見たくなる作品でした。
「はるかなレシーブ」は寸感よりも上方修正かな。想像以上にしっかりとスポーツものしていたところが好感。
今期の作品のなかでは「プラネット・ウィズ」とならんで劇伴の評判がよかったことも特筆すべきところ。

今期はコメディやギャグを主体とした作品が固まっていて、それらが好評を得る傾向にもありました。
それと今期というよりは今年なんですけど、タイムリープやループを扱っていて田村ゆかりが出演してるという
奇妙な条件(笑)で一致する作品がそろっていたのも傾向として言えるかもしれません。
なんで狙ったように集まってしまったんだろう。なにかそうさせる声の力でもあるのでしょうか?


「音楽少女」は新しい切り口をもつアイドルアニメとして好印象…でした。最終回以外は。
期待して見ていただけに、停電以降の展開すべてがどうにも納得がいかず憤りさえ覚えるほどでした。
すべてがステージ上でおこなわれたせいで、筋書きどおりの演出にしか見えなかったというのも理由のひとつ。

山田木はなこをステージに上げてメンバーに組み込むという前提で、逆算的に書かれたものだと思うのですが
彼女はメンバーになりたくてこれまで裏方として下積み生活をしていたわけではないんですよね。
スタッフとしてメンバーを支えるという関わり方を見出し、そういう活躍をずーっと描いてきたはずです。
なのにメンバーたちに認められてステージに上がることがゴールになってしまった。

『シャイニング・ピース』の最後のピースとは、ファンのことだと思ってたんですよ。
アイドルソングにおける「キミ」はいつでもファンのことだろうと。まさかスタッフのことだったとは…。

ただ、この最終回の脚本を書いたのはシリーズ構成と同一人物なので、この結末が正しいのでしょう。
良いものは良いまま、悪いものは悪いまま終わることが多いなか、最終回の内容だけで評価が急落するという
ケースは自分的にはかなり珍しいです。そういう意味では記憶に色濃く残る作品となりました。


それでも最終回を見られただけマシかもしれません。最終回を放送しないアニメとかいまだにあるんですね…。

先述の「殺戮の天使」のことですが、13話以降を地上波でやらず有料配信としたことに批判が殺到。
1クールというフォーマットに収まらなかったとか、地上波では流せない内容があるとか推測はできるのですが
作品によほど自信がないとできないやり方だよなぁ…というのが正直なところ。
個人的な感想を言えば、13話以降を見たいと思うほどの牽引力は(12話までには)なかったと思います。

ただ、1クールという決められた尺に収める作り方自体がもう古いのかな?と思わなくもなく。
特に原作がある作品の場合、尺の都合で割愛しなければならなくなるという事態を防ぐことができますし。
しかし地上波のフォーマットではどうしても放送できなくなってしまうので、なかなか難しい話です。

まあ…やるんなら最初っから全部、有料配信でやりゃあいいんですよ。そうすれば文句も出ませんし。
視聴者がいつも見ていた場所で最後まで見られるようにするのが当たり前。視聴者を動かすなと言いたい。

クライマックスを年末や来春に持ち越しなど、視聴者を焦らす作品がほかにもいくつかありました。


今期もいろいろとひどい作品がありましたけど、個人的なワーストは京都を舞台にしたあのアニメです。
原作が何十万部売れた!とか現在十何巻まで刊行!とか、客観的な数字が全然アテにならなかったですね。
こういうものを出版し続けている、買い支えている人たちもいる…という新たな認識を得られただけでした。

オンラインゲームを題材にした作品で、現実のオンラインゲームに照らし合わせて考えるとあきらかに不自然な
状況を見ると苦言を呈したくなるというか…監修とかどうなってるんだろう?って思いますよね。
すべてのキャラにプレイヤーがいるのに、主要キャラ以外をまるでNPCみたいに扱ってる作品とか。
他のプレイヤーを永続的に洗脳するスキルとか、サービスを継続したまま重要なメンテを強行する運営とか。

「SAO」などのヒットの影響で、ウケる要素として採用されているという背景はなんとなく理解できるのですが
どうせやるならもうちょっとツッコみどころを減らしてやってほしいなぁとゲーマー視点では思うのです。

まあ…肝心な「SAO」の後続である「GGO」でも、スナのヘッドショットで即死しないとかやっちゃってましたが
作劇の都合で不自然に不便にしたり、先に提示したルールを無視したりされると印象は悪くなります。
推理ものなんかもそうですね。先に推理に必要な材料をきちんと提示する。それがルールとなるわけで。

探偵が述べた妄想どおりの真相だった、とか言われても視聴者は困るんですよ…それは推理ではありません。



今期は芸能界にさまざまな訃報が流れましたが、アニメ業界も例外ではなく。
なかでも「パンドーラ」や「BANANA FISH」に出演中だった石塚運昇さんの逝去は本当にショックでした。


当ブログのアクセス解析を見ていて気付いたのですが、アニメ関連の記事は見る人ほとんどいないですね…。

記事ごとのアクセス数の順位を見るとアニメ関連の記事がまあ出てこない。
ゲーム関連の記事が人気で、特に攻略情報など資料性の高い記事がよく読まれていることがわかります。
検索してアクセスするネットの性質上、やはりほしい情報を探して…というのが多いのだと思います。
他人が書いたアニメの感想や考察を検索してまで読む人はかなり少ないみたいです。

実際、自分自身もアニメの感想を検索してまで読むことは皆無です。ただしTwitterを除く。
いまはアニメの感想や視聴中のリアクションはTwitterに集約されているので、そっちを見るほうが確実なのです。

某所でしばしば聞く話ですが、最近は攻略wikiというものの信頼性や需要が落ちているのだとか。
wikiの乱立、誤った記述や管理放棄。個人のブログに掲載される研究結果のほうが参考になると言われてます。
そういう需要に合わせて、うちも有益な情報を増やしていくべきでしょうか。

ちなみに人気がある記事は「Rise of the Tomb Raider」関連ですね。ネット上の記事が少ないせいかな?
あとは「FF14」関連も人気。「FF14」は検索して予習する文化が根付いていてるのが理由かも。

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2018年8月27日 (月)

『違和感』ってなんだ?

ネット上のアニメの感想を追っていると『違和感』という言葉がしばしば見られます。特に声の演技について。

「(特定の人物の演技に)なんとなく違和感があると思ったら、声優じゃない人が演じていた」
「声優じゃない人が演じているのに違和感がない」…といった具合に。

しかし冷静に考えると『違和感がある』とか『違和感がない』ってなんなんでしょうね?
批判にしては要領を得ないし、褒めているようにも聞こえず、なんだかぼんやりした奇妙な印象があります。
なのに異口同音に使われている。あまりにも多用されていることに『違和感』を覚えてしまったのです。


辞書を引くと、『違和感』とは「うまく言い表せない妙な引っ掛かり」を表す言葉として紹介されています。
あるいは特定の集団に馴染めていない、均一化されたなかで突出しているなにかを表す言葉。

前者に関して言えば、おそらくそれはなにが良いか悪いかもよくわからない状態なんでしょうね。
だって、わかっていれば具体的に言い表すことができるはずですから。
なんか気になったから『違和感がある』、特になにも引っ掛かりを感じなかったから『違和感がない』。
しかもこれ、『違和感がない』から上手いと言ってるわけでもないんですよね。単に『違和感がない』だけ。

いや、『違和感がない』が褒め言葉として機能する現場も当然あるんですよ。たとえば補修作業であるとか。
修理跡が全然見えない。触ってもわからない。技術力の高さ、良い状態をあらわす言葉として通じます。
しかし個性を表現する場で、『違和感がない』と評されてはたして喜べるのかどうか。

そこにいてもわからない、気付かれないことを第一とした『違和感がない』演技が求められる。
これってもう演技というよりカムフラージュですよね。目立たないように、変装して溶け込むかのような。

変装という比喩は適切かもしれません。「声優じゃないのがバレないように振舞え」ということなので。


話は少し変わりますけど、自分は「声優に挑戦」というのが結構好きなんですよね。異業種からの声優起用が。
よく知るアイドルやお笑い芸人の新たな可能性が垣間見える機会であり、とても刺激的です。
声優だけでまわしているうちは、無菌の密閉された空間では絶対に起こりえない化学反応が起きる。
起用の狙いをあれこれ想像するのもおもしろいし、その狙いが当たってると感じたときの楽しさもあります。

…まあファンにしてみれば、好きなアニメを実験場にされたらたまったもんじゃないでしょうけど。
ただ、もう少し多様性が容認されてもいいと思うんですよね。個々の『違和感』が許される場であってほしい。
実験結果をみんなで見守る。それくらいのスタンスでいたほうがきっと穏やかでいられると思いますし。

あと、挑戦する演者にもファンは当然いるので。ファンの人たちの気持ちも考慮して言葉を選んでほしいです。
「『違和感がある』ものはどんなに口汚く罵っても許される」という感覚でいる人も多いので。


声優じゃないのがバレた途端、ホントにボロクソに叩かれますからね…。
異業種から挑戦する人は、自分が培ってきた演技を示すよりもカムフラージュに徹したほうがいいのかも。
自分を捨てて声優のモノマネに尽力する。そのほうが結果として評価が高くなりそうな気がします。
評価といってもあくまでネット上のですけどね。『違和感がない』を良しとするネット上の評価。



今回の記事、今期ちょっと話題になっているとある新作アニメの感想を発端として書き進めていたのですが
迷彩服に対する『違和感』を訴える苦情により自衛隊の交流イベントが中止になるという事件が発生したりで
対象を限定しない書き方にしたほうがいいかな?と思って、こんな感じにまとまりました。

ちなみにそのアニメのほうは半分過ぎたあたりで消化が滞ってます。次回を見たいと思わせる力が弱い…。


『違和感』に限らず、アニメの感想でよく使われている言葉はほかにもいろいろあります。
『シナリオ』や『テンポ』、『とっ散らかってる』、『棒(棒読み)』などなど…驚くほど同じ言葉が使われます。

あまりにも使われ過ぎていて、まるで他人の言葉を借りてきたかのような感じがして嫌悪感を覚えるようになり
次第にこれらの言葉を意識的に避けるようになりました。同族嫌悪みたいなものですかね?
ぼんやりした便利な言葉にたよらず、自分が感じたことをできるだけ具体的に、巧みに表現していきたい。
「頭悪いと思われたくない」という気持ちから来る、ある種のカムフラージュなのかも。

他人の言葉を借りてくる、いわゆる『定型』のような表現はネット上ではむしろ好まれるのかもしれません。
スラングを使うこと自体の気持ちよさというか。なんとなくあると思うんですよね、そういうの。
匿名掲示板発祥の文化だったりするのかも…これはこれで研究したらおもしろそうなテーマではあります。

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2018年8月17日 (金)

2018年第3Q 気になるアニメ主題歌10選

一度こういうテーマで記事を書いてみたいと思いつつ、何年も実現しないままでいたのですが今回ようやく
ちゃんとやる気になったというか(笑)紹介しておきたい曲もあったので10曲選んでみました。

今回挙げた10曲のうち半分以上はYouTubeでの視聴が可能ですので、気になったら検索してみてください。


・「悪偶 -天才人形-」エンディングテーマ 『ツギハギ』
 主演を務める芝崎典子の事実上の1stシングル。リフが印象的でカッコいい。

・「邪神ちゃんドロップキック」オープニングテーマ 『あの娘にドロップキック』
 The アニメ主題歌といった内容。必殺技のシャウトがあるアニソンなんて近年めずらしいのでは。
 歌詞を読めば本作のあらすじがおおよそ理解できるという親切設計。

・「ヤマノススメ サードシーズン」エンディングテーマ 『色違いの翼』
 ボカロ出身のアーティストたちによる、同シリーズとしては珍しく落ち着いた雰囲気のある曲。
 Bメロのかわいいラップとは対照的に、ギターがゴリゴリ来るサビも良し。

・「シンデレラガールズ劇場」3期1stエンディングテーマ 『いとしーさー♥』
 MONACAの田中秀和による沖縄風な曲。番組内ではかなり短く切られているのに強烈に耳に残る。

・「夢王国と100人の眠れる王子様」エンディングテーマ 『Secret Dreams』
 ダンガンロンパシリーズの高田雅史が劇伴とともに手掛けるエンディング曲。
 勝手なイメージだが、ジャニーズのお兄さん系グループが歌ってそうな感じがする。

・「七星のスバル」エンディングテーマ 『Starlight』
 山崎エリイの2ndシングル。往年のアイドルソングっぽいコテコテのアレンジがうれしくなる。

・「はるかなレシーブ」エンディングテーマ 『Wish me luck!!!!』
 作詞を小坂りゆ、作・編曲をNAOKI MAEDAというビートマニアでおなじみの面々が担当。
 本編劇伴はラスマス・フェイバーが担当しており、音楽的注目度が高い。

・「ぐらんぶる」エンディングテーマ 『紺碧のアル・フィーネ』
 劇中に登場する声優、水樹カヤの楽曲を主要キャラたちがカラオケで歌っているという設定の曲。
 作曲はElements Gardenが手掛けており、モロに水樹○○っぽい雰囲気を再現している。

・「ISLAND」オープニングテーマ 『永遠のひとつ』
 田村ゆかりのレーベル移籍後の2ndシングル。イントロ~Aメロのアレンジがツボに刺さりっぱなし。
 アニメ自体もそうなのだが、この曲も2000年前後のPCゲームの主題歌っぽい雰囲気があると思う。

・「プラネット・ウィズ」エンディングテーマ 『Rainbow Planet』
 声優のほうの渕上舞の1stシングル。ミュージックビデオの奇妙な身振り手振りがとても気になる。
 ストリングアレンジがカッコよく、うまく言えないがいかにもランティスっぽいアニメの主題歌。


加えて、現在アイドル界隈で注目を集めているsora tob sakanaがアニメタイアップを獲得したことも個人的には
気になっていたのですが、どちらかといえば前作収録の『Lightpool』のほうが好みかな。
音楽的に本当におもしろいことをやっているグループなので、チェックしておいて損はないと思います。


[追記]
投稿から10日ほど経ってから、そういえば「BANANA FISH」の楽曲入れなかったな…と気付きました。
劇伴をあの大沢伸一が担当していることも世代的に触れねばならなかったのに。

あと、petit miladyの『360°星のオーケストラ』もかなり気に入ってます。今期はホントに当たりが多いなぁ。



テレビアニメを評価するうえで「原作とくらべて~」というのは、個人的にはナンセンスだと思っています。

テレビ番組というのは、そのときたまたまテレビをつけていた不特定多数の人が見る可能性が高いものであり
たまたま見た人たちにとっては『テレビに映っていたもの』がすべてなわけです。
原作との比較や再現度といった観点は、テレビで見る人にとってはどうでもいい話なんですよね。

なので一本のテレビアニメとして、『テレビに映っていたもの』だけで判断するのが評価としては正しい。
原作についての言及は余談程度に留めるべきであり、評価の中核にしてはいけません。

あまり褒められた話ではありませんが、自分は基本的に原作を読まないのでアニメとの比較ができません。
それが悪いほうへ作用する可能性も自覚しつつ、評価のうえでは公正で良いと考えています。
ネット上のアニメの評価は原作との比較があまりにも多いし、先にも述べたとおりそれはアニメの評価としては
不適切であると思うので、原作と比較しない評価の増加に助力していきたいです。

ネット配信が主流になれば考え方もまた変わると思いますが、現時点ではまだテレビアニメですからね。

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2018年7月14日 (土)

2018年第3Q 新作アニメ寸感

今期の新作が始まる少し前のこと、水島精二監督がTwitterで現状のアニメに対する問題提起をしていました。
全文はTwitterに任せるとして、箇条書きにすると以下のようになります。

 ・アニメの本数は現状の半分でも誰も困らない、供給過多である
 ・視聴者はどうやったって全部見れない
 ・同時期に2本やってる監督もいるし、現場はつねに人材不足(ひとつひとつちゃんと作れたほうがいいのに)
 ・なんのために作っているのか?

我々一般のアニメ視聴者が常日頃から思っていたことを、現場のトップである監督自身も感じていたという事実が
衝撃的であったし、こういうことを監督という立場の人が公言していいんだ…という驚きもありました。
しかし、現場の人たちも同じように感じていたことがわかってなんだか心強いというか。
本当にどうにかならないんですかね?この現状。作る側も見る側もあんまり幸せになれないこの構造。

本数の多さについては、既定の本数を揃えるために『ちゃんと作れていないもの』を混ぜて帳尻を合わせている
ように感じられてしまうのも昨今のよくない傾向だと思っています。
なんでこんな状態なのに放送しちゃってるんだろう?なんでアニメ化しちゃったんだろう?という疑問が。

今期の寸感の前段としてあえてこのことに触れたのは、今期もそのような傾向が見られるからですね…。
本数の多さにはだいぶ慣れましたが、視聴に堪えない作品を見ることには慣れそうもないです。


さて…今期の新作を一巡して、まず好印象だったのは「BANANA FISH」でした。あまりにも安牌ですが(笑)

そこそこマンガに詳しい人なら誰だって知っているレベルの傑作をノイタミナ枠でアニメ化。
よほどの失敗でもない限り、はずしようのないチョイスだと思います。安心して見ていけるんじゃないかと。
2018年時点のアニメ化ということで、スマホが登場するなど現代風なアレンジがなされているのが話題でしたが
それ自体が芝居を大きく曲げることはないと思うので、違和感こそあれど心配する必要はないでしょう。

前期「メガロボクス」にハマっていたタイプの人にとっては次の受け入れ先になりそうな気が。
オトナが見る時間帯に放送されるオトナ向けのアニメ。終始画面を行き交う活き活きとした線が魅力的です。


次点「邪神ちゃんドロップキック」。あえてそれか?と言われそうですが、大変好きになってしまいましたの。
いわゆる超今風なビジュアル。ノーマッド制作でキャラデザ古賀誠、各所の作画に藤田まり子が参加するなど
かの「ギャラクシーエンジェル」を連想させる布陣なわけですよ…ツボに刺さるのも当然な話。

導入編をぶった切って原作の途中も途中から始めるという大胆な試みもよかったと思います。
説明不足と感じる人もいたみたいですが、一番おもしろいところから始めるというのはよくある手法ですし。
それに本作ではそれが許されると思うんですよね。途中から見てもすぐに理解できる各キャラの役割。
基本的にアパートの一室で展開するので余計な気を配る必要もないし、安心して楽しむことができるという。

エンディングを歌うのが三浦祐太朗(三浦友和・山口百恵夫妻の子)というのはホントにビックリでしたね…。
どうやらかなり二次元に傾倒されている方らしいので、必然的なチョイスだったのかもしれません。


以前からCMのアニメで気になっていた「はたらく細胞」も好きです。肩がこらない感じでよさそう。
「アンゴルモア 元寇合戦記」は扱っているテーマに少々惹かれるものがありました。
P.A.WORKSの「天狼 -Sirius the Jaeger」は既視感こそあれどさすがのクオリティといった感じ。様子見。
非合法な内容が多数含まれるものの不快感のないコメディ「ちおちゃんの通学路」も挙げておきます。


ほかに気になったのは「すのはら荘の管理人さん」かなぁ。こういう作品を挙げるのは珍しいですが。
あまりにも欲望に忠実なオネショタに、エロいのが大好きな人でも「怖い」と評するほどの内容。実際怖い。
佐藤利奈大好き、巨乳大好きな自分も本作を見て最初に出てきた感想は「恐ろしい」でした。

なんだろうね…ほしいものが望みどおりに手に入り過ぎる怖さというか。包容力が強すぎてホントに怖い。
今期のアニメのなかで初回の衝撃度では群を抜いていました。すごいアニメが出てきたもんじゃ。

今期はわりとエッチなアニメが多めな感じですね。「ゆらぎ荘の幽奈さん」などは最たるもので。
「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」や「はるかなレシーブ」など、おっぱいが揺れ動く作品が揃ってる印象。
男性が裸になるタイプのアニメもありますね…「ぐらんぶる」のお酒に火をつける天丼ネタ、好きです。


継続作品としては「ヤマノススメ」「シンデレラガールズ劇場」「Free!」に「オーバーロード」。全部3期(!)
前期から引き続きの「ビルドダイバーズ」や「パンドーラ」など…これだけでも結構な本数になってしまいますね。

そういえば「パンドーラ」で思い出しましたが、中国向けに作られていると思しきアニメが目立ってきましたね。
今期の新作だと「悪偶 -天才人形-」と「Phantom in the Twilight」の2作品。
スポンサーとしても市場としても大きく、無視できない存在になってきているのかなぁと。

初見だと異文化的な名称や設定に「自分には向いてない作品なのでは?」と思ってしまいがちなのが難点。
慣れるとなんてことはないのですが。むしろ他の作品にはない特色として味わいが出てきます。


だいぶ長くなりましたが今期はこんなとこですかね。「邪神ちゃん」さえあれば生きていけそう。
ここまであえて「はねバド!」に触れないのは、枠の都合で全話見るのが難しくなってしまいそうだからです。
こればっかりはどうにもならない。この時間にMotoGPの速報をもってきたBS日テレが悪い。
このタイミングでペドロサの引退が報じられてかなりショックなんですよ…もっと活躍するとこ見たかったなぁ。



最初に記事を公開してから内容が二転三転しておりますが、不快感のない、心配のない記事を目標としての
修正なので大目に見てください。作品の評価そのものが変化したわけではありません。
いまに始まったことではないんですけど、ネット上の『読まれることを意識していない感想』に辟易していて
イヤだと思うならまずは自分から率先してそういう感想を減らしていかなければ…となったわけです。

「これはダメだな」と感じること自体は止められないので、思っても感想としてネット上に残さないようにする。
読者のためではなくあくまで自分の精神衛生のため。Twitterのほうも気を付けていきたいです。

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2018年6月30日 (土)

2018年第2Q アニメ総括

投稿予約を忘れていて危うく7月最初の投稿になるところでした…本当は昨日公開する予定だったんです。
推敲して、ゲームやってるうちにすっかり忘れてたという(笑)まあ、ギリギリセーフってことで。


今期の作品で最後まで好印象だったのは「メガロボクス」と「ウマ娘」のふたつ。

「メガロボクス」はリメイクという側面から、どこまで原典と同じになるか?という部分に注目が集まっていたため
結末に不満を覚える人も少なからずいたようで、全体の評価まで含めて賛否両論の議論となりました。
たしかに不満がないわけではないし、すべてを知るには描き足りないと感じる部分もありました。
ですが、想像の余地が用意されていてそういう議論で盛り上がれている時点でもう傑作だと思うんですよね。

個人的には、『原典のジョーと力石が転生した先の未来の出来事』という見方が好きです。
誰も死なない、心に傷を負わない。再び出会えたふたりが"いま"を楽しむためにひたすら打ち込む…という。
ギアは夢の対決を実現するためのサポートする道具に過ぎず、必要がなくなったからはずしたのかなぁと。

すべてが終わったあとのエピローグの桃源郷のような光景に、ある種の救済を見たような気がしています。

最終回へ向かうまでの綱渡りのようなギリギリ感にも強い見応えを感じることができました。
今期放送された作品のなかでは群を抜いて、非常に満足度の高い仕上がりになっていたと思います。


「ウマ娘」もある意味では同様で、どこまで史実と異なる要素を入れてくるかが注目されていました。
あのとき引退していなかったら、実現されなかった兄弟対決が叶ったら。非常に夢のある歴史のifの描写。
美少女擬人化という置き換えにはなっているものの、当時の史実をよく知る方々からも賞賛されていた様子。

あとは、細江純子さんの解説も本作を語るうえで触れておかねばならないポイントになったと思います。
特にサイレンススズカ周辺のセリフは、彼女に言わせるからこそドラマチックになっていたところもありましたし。

尺の都合か、史実では勝利していたスペシャルウィークのいくつかのレースが割愛されてしまっていたせいで
スペシャルウィークが強いウマであるという印象をあまり受けられなかったのが若干気になるところでした。
ただ、それは逆に言えば「ウマ娘」におけるスペシャルウィークのキャラ付けには合致していたのかなぁと。
連勝街道を爆走していた史実と、劇中のイメージとではちょっとギャップがありますしね。


今期ほかに楽しく見続けられたのは「ニル・アドミラリの天秤」と「多田くん」、「ゴールデンカムイ」あたり。
継続作品であった「ルパン三世」や「STEINS;GATE 0」、「ダリフラ」なども挙げたいと思います。

「多田くんは恋をしない」はベタではありましたが、良く言えばスタンダードで気持ちよく最後まで見られました。
そうそう、こういうのでいいんだよ…という安心感。そしてハッピーエンドだからいい、っていう。
「ゴールデンカムイ」は分割2期前提のぶつ切り感でしたが、とりあえずここまでは楽しかったですね。


「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は終盤、VIRMなる新たな敵が登場したあたりからガラリと空気が変わって
ある意味で結末がとても予想しやすくなったというか…ほぼオマージュの塊だったじゃないですか(笑)
元ネタとなる作品を知る『わかってる人たち』は素直に受け止めることができたと思います。
しかし、『わかってない人たち』の目にはどう映っていたのか。そこがいまでもずっと気になっています。

ゼロツーが巨大化するくだりなどは特に混乱を招いたんじゃないかと…自分はアレは予想通りでしたけど。
巨大爆弾を敵にぶつける、腕組みポーズあたりまでは完全に予想通りというか期待通り。
唯一、地球への帰還の仕方だけがハズレでした(12000年後帰還説をずっと掲げてたものでして…)。

全体を振り返るとどうでしょう?楽しく見続けてこれたのは間違いないんですが、やはりVIRM以降がどうも。
真の敵を外部に求めるしか方法がなかったとは思えないし、唐突さは否めませんよね。やっぱり。


最終回まで見たなかで、これはちょっとなぁ…という評価になってしまったのは「東京喰種:re」です。
月山さんと琲世が出会ったあたりは過去作から引き継ぐ部分として、おもしろい展開だなぁと見ていたのですが
それ以外の部分はまるでバトル漫画のような、本当に戦闘シーンしかない感じだったもので。
あれだけ動かしてくれていたのに贅沢な話ではあるんですけど、見たかったのはそこではないなぁと…。

戦闘の描写についても、格下のキャラクターがティッシュペーパーのように(笑)ちぎれ飛ぶシーンが非常に多く
格上のキャラクターの強さを表現するうえでの描写がかえってチープさを生んでいた感じ。
ゴア表現はやり方によってはギャグになってしまうという、その悪しき例を見たような気がしています。

お話の部分でも、中途半端なところで終わってしまったことが悪印象につながったのかもしれません。
あくまで私見ではありますが、過去作のファンを満足させることのできる内容ではなかったと思います。


以前からたびたびニガテ意識があると書いてきた川崎逸朗監督の最新作「魔法少女 俺」はまずまず。
ひょっとして川崎監督ってこういう路線のほうが合っているのでは?と思いました。
しかし、こういう悪フザケが許されるのは今回だけだと思ってほしい(笑)二度はできないですよコレは…。

「パンドーラ」はもう、なんと言っていいか…やりたいことは伝わってくるけど絶望的にリソースが足りていない。
結果としてアニメオタクのあいだでは『出来の悪い中華資本のアニメ』という認識になってしまっている様子。
これから後半戦で、残された視聴者にどれだけ逆転劇を繰り広げられるかがカギですね。
来期へ続く作品はいくつかありますが、GONZO制作の「かくりよの宿飯」も後半戦がんばってほしいです。



「思っていたのと違う」というのは、勝手な期待や想像とのズレでしかありません。
「思っていたのと違う」ことを理解したうえで、あらためてその作品をきちんと評価する必要があります。
なので、「思っていたのと違う」ことを理由に作品を否定するのだけは避けてほしいですね。


今期の動向を語るうえではずすことができないのがバーチャルYouTuber(VTuber)の存在でした。

いままでアニメを見ていた層、ゲームをプレイしていた層が、アニメやゲームよりもVTuberの映像コンテンツを
優先的に見ているのを強く実感できるシーズンでした。ものすごい変化が急にやってきたという感じ。
半年前には数えるほど(という印象)だったVTuberの数もネズミ算のように増えましたよね。
あっちの配信が終われば次はこっちの配信が始まって…と、ある意味アニメよりも負担が大きいのかも。

自分はYouTuberやVTuberにはいまだ関心を持てず、完全に時代に取り残されている状態です。
でもきっとキッカケがないだけで、どこかのタイミングで急に追いかけ始めるかもしれません。

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2018年4月14日 (土)

2018年第2Q 新作アニメ寸感

春アニメが出揃いました。しかし今期は残せたアニメがだいぶ少ないですね…金曜深夜にいたってはゼロ。
意図せずして大幅な削減に成功したわけですが、残せるものが少ないとそれはそれでつらくもあり。


今期の完全新作で気になったのは「メガロボクス」と「ひそねとまそたん」の2本。

「メガロボクス」はみなさんご存じ「あしたのジョー」をベースとしたボクシングもので、そこに近未来的な味付けが
盛り盛りにされて半ば別モノみたいになっちゃってる感じがその筋の人にウケそうな作品。
ボクシング好きには当然のこと(自分も地味に好き)「AKIRA」などの名作SF、渡辺信一郎監督作品が好きなら
このアニメに盛り込まれたオマージュは間違いなく刺さることでしょう。TBS系列としては異色な空気も魅力。

あえて古臭い…という言い方をすると悪く受け取られそうですが、レトロな表現にしてるのもおもしろいところ。
あきらかに異なる世界観なのに、ふとした瞬間の作画に「ジョー」が見え隠れするあたりもシビれます。

レトロな表現という点では「ひそねとまそたん」も共通していますね。あえてゆるい感じに寄せている。
本作に集結したスタッフがとにかくすごいのに、そのすごさが画面からあまり伝わってこないのがすごい(笑)
でも、この人たちが大好きなものを好きなように作ってそうな、楽しんでる感じはじゅうぶん伝わってきます。

あとは、いわゆるU局深夜アニメなのに場違いな感じでヤクルトのCMが流れるのが不思議で楽しいですよね。
劇中にヤクルトやジョアを登場させるためヤクルトに許可を取りにいったのだとか。
それでスポンサーまでやってくれるというのだから、こんなにおいしい関係もなかなかありません。
これくらいの距離感でメインカルチャーとサブカルチャーが合わさるのが一番理想的なのではないかと思います。


現状ほかに気になってるのは「ウマ娘 プリティーダービー」と「ゴールデンカムイ」くらい。

「ウマ娘」は実在の競走馬やレースを扱っているだけに、どれだけ予想を裏切れるかがカギだと思います。
実際のレース結果をそのままやるにしても本作なりの脚色をしっかり見られるといいですね。
「ゴールデンカムイ」は原作人気の高さが期待値を上げ過ぎていて、アニメ版の評価を下げてるのが気掛かり。
原作未見の自分としてはセリフ量の多さとかはちょっと気になりましたが、まあこんなもんかなという感じ。

これらにさらに付け加えるなら「多田くんは恋をしない」を挙げます。
「月刊少女野崎くん」のスタッフが手掛けるオリジナル作品で、醸し出される独特の清潔感がひとつの魅力。


継続枠としては「東京喰種:re」「ガンダムビルドダイバーズ」「ルパン三世」「STEINS;GATE 0」あたりを。
前作の記憶が残ってるくらいのタイミングで、その記憶をくすぐるような描写が出てくるとシリーズファンとしては
すぐにうれしくなってしまうというか(笑)わりとそのへんは単純なんです。

1クール目が終わりを迎えるあたりで盛り上がりを見せた「ダーリン・イン・ザ・フランキス」も挙げておきます。
正直どうなるかと思ってたんですが…なので、自分としては意外と手応えを感じられているという。


「ダリフラ」といえば、合間に流れる「パシフィック・リム アップライジング」のCMも話題になっています。
CMで類似性を指摘していいの!?って誰しも思ったはず。「ダリフラ」のスタッフも確信犯なんですかね?
「ダリフラ」だけでなく、今期の完全新作「重神機パンドーラ」にもどこか「パシリム」っぽさが散りばめられていて
「パシリム」に対する日本アニメからの回答であるかのように見えます。

「パシリム」自体が日本のアニメや特撮に対する言わば返信であり、その返信に返信する時期が来ていると。
続編映画の公開に合わせて狙ってやってきていると考えてもおかしくないですよね。
これは決してパクりではなく、相互のリスペクトや感謝によって生じている。幸福な関係ではないかと。

「パンドーラ」は当ブログの寸感ではおなじみのサテライト枠。サテライトは今期ほかにももう1本あるのですが
いかにも河森さんの仕事だなぁと思わされるのはどちらかというと「ひそねとまそたん」なんですよね(笑)
サテライト製作でも「パンドーラ」は佐藤英一監督の影響が強い作品であると感じています。
それも、現状では悪い影響のほうが出てしまっているような。まだ2話なのにこの空気はちょっとマズいです。


今期はまあ…こんなとこですか。挙げた作品に加えてもう1~2本なにか見つかればいいのですが。

いま見たいテーマの作品もあれば、いまは見たくないテーマの作品もあるんです。
タイミングの悪さで削ってしまった作品が今期はだいぶ多く、凶作につながっていると自己分析しています。

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2018年3月31日 (土)

2018年第1Q アニメ総括

最近ちょっと文章を書くのが億劫になっていまして…とかいうわりには記事が毎度だいぶ長めですが。
文章を考えることよりも文字を打つのがネックになってるんです。これも説得力のない話に聞こえるでしょう(笑)
でも、Twitterの一日あたりの投稿数を見ればわかってもらえるんじゃないかと。
そんななかでアニメの総括をきちんと書けるかどうか不安なのですが、できるだけシンプルに書いていこうかと。


今期一番は「魔法使いの嫁」ではなく「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に決定していました。

"していました"というのは、もうだいぶ前から決まっていたというか。何度となく泣かされていましたからね。
特に後半は涙腺ポイントが毎回あって実況してても押し黙ってしまうほどでした。

「アンナチュラル」についてまとめた記事でも触れたように、作品のテーマがツボに刺さってしまったのです。
自分はこういう作品、テーマに弱いのだとハッキリ自覚させられる作品でした。
京アニの変わることない素晴らしい表現力、手紙という縛りでバリエーション豊富な物語を描き切った手腕。
一番ビックリさせられたのは、そのほとんどが原作小説にはないオリジナルのパーツばかりだということ。
それが良いか悪いかはさておき…だって、原作に手を出したらショックを受けたなんて可能性もあるでしょうし。

「魔法使いの嫁」は2クール目の陰鬱さが結構なダメージになっていた感じ。
おもしろいはおもしろいけど暗い。そして物語の結末というか、解決法に早い段階で勘づいてしまってたこと。
その意外性の足りなさがストーリー面でちょっとマイナスになり、総合面で一位にはできなかったわけです。

でも主演女性声優賞を贈るとしたらチセを演じた種崎敦美を選ぶと思います。理想的な声だなぁと。
セリフの数がそれほど多いわけではありませんが、物語とともに記憶に刻まれる声でした。エリアスも。


ほかに特に褒めたいと思ったのは「ゆるキャン△」と「ハクメイとミコチ」における飲食のシーン。
いわゆるグルメ系作品では過度なリアクションが目立ち、かえって食欲をそそられないものが多かったのですが
この2作品は多くを語らず、それでいて食べてみたい、飲んでみたいと思わせられる表現がいくつもありまして
こうもシンプルかつ効果的だとかなわないなぁと。ほかもぜひ見習ってほしいですね。

「ハクメイとミコチ」は物語というよりは、あの世界観に浸っていたいという欲望に駆られる作品でした。
それに主題歌が抜群に良すぎた。高野寛と岩井俊二って、特定の世代に刺さりすぎるOPでしたよねぇ…。

あとは何気に気に入ったのが「学園ベビーシッターズ」。これも白泉社にハズレなしの系譜ですか。
それと、どこかで見るのをやめるだろうと思ってたのに完走してしまった「伊藤潤二『コレクション』」。
主題歌がめちゃくちゃカッコよかったのも一因だと思います。あんな良い曲をなぜここで使うのか…(笑)


今期だいぶ消化が遅れてしまったのは意外にも「恋は雨上がりのように」でした。なにも悪くはないんですが。

強いて言えば、進展が早いせいで重い時期がわりと長続きしてしまった感があることぐらい。
放送曜日さえ違えば、つまり録画にまわさなければきちんと消化が追いついていたと思います。
作画もお話も上々。メッセージ性や共感できるところ、知識の盛り込みにうなずけるところありという良い作品。
ハニワには若干の因縁をもってるのですが主題歌がよかったのも認めざるをえません。

一度は志したこと、そして諦めてしまったこと、やめてしまったこと。心のどこかに引っ掛かってるなにか。
ずっと走り出せないでいる。走れ、走れと応援しながら見続けている自分がいました。
それはきっと自分自身に対しても思っていることで、この作品を通して気付かされてしまいました。

開始当初に懸念していた声の問題は見ているうちに解消されたかな…平田広明の軽い感じが逆に働く場面も
あったので評価が徐々に変化しました。あの声で急にシリアスに冷たく切り返されたときのショックたるや。

声といえば、後半で宮本充が出てきたのは個人的にうれしかったですね。
それもほかではあまり聞けないじつに軽い、やっぱりゆうきまさみ作品に出てきそうな作家先生。ツボですわぁ。
創作を志したことのある人の心に刺さるセリフをいくつも残したのも宮本充演ずるこのキャラクターでした。


今期の残念枠は…「覇穹 封神演義」と「メルヘン・メドヘン」で全会一致でしょう。
前者は原作ファンの期待を大幅に裏切ったところ、後者は万策尽きて作画がぐにょぐにょになったところです。

世間では大絶賛されていた「宇宙よりも遠い場所」は第3話ぐらいはなんとか見続けていたんです。
ただ、花田十輝が描くスラップスティックに耐えられなくなって見るのをやめてしまいました。
いまとなってはなぜそこまで好評だったのか知るために見ておけばよかったと若干後悔しております。

さて…来期はどうなるでしょうね。年々アニメを見る体力が落ちてきているのを実感します。

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