個人的アケコン改造まとめ

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当ページはホリパッドEX2ターボを利用したXbox360用アケコンの製作過程を紹介するものです。

以下に紹介するものは本来の用途を逸脱しているため、必ずしも誰がやっても同じ結果になると
保証できるものではないことをあらかじめご了承のうえ読み進めてください。
また、この記事を参考に実践して被る損害について当方では一切責任をもてません。
っていうか、それなりの覚悟のある人でないと乗っ取りなんてやらないと思いますけどね…。

まず、今回の製作に使用した材料の一覧から紹介します。

 ・ソウルキャリバーⅡスティック 定価3,980円(2004年ごろにPS2版「KOF2003」とともに購入)
 ・三和 ジョイスティックレバー JLF-TP-8Y 2,100円
 ・三和 押しボタン OBSF-30 199円×6
 ・ホリパッドEX2ターボ 定価3,980円→500円(ジャンク品を譲り受ける)
 ・タミヤ 6P スライドスイッチ 91円(2012年3月当時、Amazonで購入)

 ・スペーサー 長さ10mm×6個(三和レバー化すると底板が閉まらなくなるため使用)
 ・ネジ類(レバーや基板の取り付けに使用)
 ・カーボン抵抗 1/4W 10KΩ×10個 購入金額失念…50円くらい?
 ・ビニール線(導線?) 手近にあった古いLANケーブルを分解して流用

 ・その他 電子工作やアケコン本体の切削などに必要な各種工具

キャリステに三和レバーを取り付けるための改造方法については検索すればいくつか出てくると
思いますが、現状キャリステ自体の入手が難しく、いまなら他のアケコンでも代用ができるので
そのあたりはご自分の状況に合わせてお考えいただければと思います。

もともと三和やセイミツのレバーの取り付けを想定していないタイプのアケコンは、大なり小なり
取り付けるための加工が必要になり、その方法も機種ごとに異なります。


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キャリステに三和レバーを取り付ける際、キャリステ側は加工する必要はありません。
これはもともとあるホリ製レバー用のネジ穴と、三和レバーの軸受架台に開いてる用途不明の
穴が示し合わせたようにぴったりマッチするからなんです。


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ただし、三和レバーの軸受架台に若干の加工が必要なので注意してください。
(写真の赤丸4箇所を、周囲と同じ高さになるまで切削してネジ頭の空間を確保します)

ちなみにセイミツ製レバーを取り付ける場合はキャリステ側をかなり加工する必要があります。
天板の取り外しやザグリ加工などの作業工程が増え、結構大変です。


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三和レバーの軸受架台には、通常付属している平鉄板を使う限り利用する機会のない穴が
複数箇所設けられており、アイデア次第で様々な改造に利用できると思います。
両端に飛び出ている部分が65mm間隔(セイミツのVFベースと合致)、四隅が45mm間隔です。

三和レバーを取り付けた場合、無加工でもアーケード筐体と同じくらいのレバー長になります。
厳密に調整したい場合はアケコン側を加工したり、ワッシャーなどを挟んで調整してください。
目安はレバーボールとレバーディスクの間に五円玉がはいるくらい(22+1mm)です。



レバーの交換で不要となったホリ製レバーは、いらなくなったからといって捨てる必要はなく
パーツ取りなどの需要を満たしてくれる貴重な予備部品となります。

ホリ製レバーに組み込まれているバネは三和レバーのバネと比べて半分程度の強さなので
もし三和レバーが硬いと感じるなら、ホリ製レバーのバネと交換してみてください。
ゲーセンにある筐体の使い込まれたレバーと同じくらいの柔らかさになります。

レバーに使用するグリスですが、三和電子のオンラインショップで販売されている信越化学の
グリス以外でも、タミヤのミニ四駆用グリスなどで代用が可能です。

ただしグリスの種類や粘度によってはワッシャーが軸受架台に定着せず、レバーを動かすたび
ワッシャーが浮き上がってしまい、操作に違和感を及ぼす可能性があります。
この場合は一度グリスをすべて拭き取り、軸受架台とワッシャーの間を両面テープで固定して
それからグリスを塗って組み上げるとよいでしょう。



このページをご覧になっている方がもっとも知りたいのはホリパッドEX2ターボの加工方法だと
思われますので、その部分を重点的にまとめたいと思います。

■ホリパッドEX2ターボの乗っ取り用加工方法

①ホリパッドEX2ターボの裏側にあるネジ9箇所をはずす


②ホリパッドのガワ、各ボタン類とボタンのゴムは不要なので邪魔にならない位置にまとめる

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③基板と各ビニール線のつなぎ目にあるホットボンドを除去する

 ホットボンドを放置したままだと、後々ハンダを除去する際に悲惨なことになるので(経験則)


④十字キー用基板とLB/RBボタン用基板、振動用モーター2個を取り除く

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 ハンダ吸い取り線などを使ってメイン基板から取り除く。


⑤左右トリガーユニットを取り除く

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 可変抵抗器(写真左上)を先に取り外さないとトリガーユニット全体を除去できない点に注意。
 トリガーユニットを固定しているネジ4箇所はあらかじめはずしておく。


⑥左右アナログスティックユニットを取り除く

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 脚部分が基板としっかり固定されているので、破壊するつもりで切り飛ばすべし。
 脚が基板に残ってしまった場合は金属用ドリルなどを使うとキレイに取り除くことができる。


⑦左右トリガーとアナログスティックの代わりに10KΩの抵抗器を取り付ける

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 写真のとおりでなくてもいいので写真と同じ配線状態になるようにする。
 余談だが、アナログスティックを取り除いたことでスティック押し込みボタンも機能しなくなるが
 それぞれ押しボタンをつないでやれば増設は可能。このへんはお好みで。


⑧各種ボタンとレバーを基板に配線する

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各ボタンのGNDは一箇所にまとめてしまってもOK。
ただし左右アナログトリガーだけはアナログ用のGNDにまとめること。


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ちなみに最新の配線状態がこちらの写真です。

メインで使用し、交換の可能性がある6ボタン用のGNDを左の赤丸位置にまとめました。
それ以外のボタン(Xboxガイド・START・BACK・TURBO)のGNDは右の赤丸位置としています。
LT・RTの共通GNDはLT側で取っています。

写真を見るとわかりますが、連射速度切替部分にスライドスイッチを取り付けてあります。
あくまで暫定的な処理として低速・高速の切替ができるようになっています。
また、左右下端に取り付けてあるLEDは振動用モーターの代わりです。一応光ります。

頑張ればヘッドセット用のジャックも使えるようにできそうですが、自分は不要なのでそのまま。



■三和ボタンの静音化改造について

かねてから要望の多いアケコンの静音化ですが、三和がリリースした静音パーツはどれも
導入するにはやや高価ですし、これもなんとか自前でやりたいと思うのが道理です。

三和ボタンは構造上、押し込んだときにフタ部分と受け皿部分が接触してしまうことによって
カスタネットのような原理でパチパチと音が鳴ります。
また、ボタンが元に戻る際にもフタ部分のツメが接触することで音が出ます。
ボタンそのものの形状を変える手もあるのでしょうが、ここでは緩衝材で実験してみました。


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とりあえず加工が簡単でボタンに内蔵しやすそうな素材を近場から揃えてみました。

結果から言いますと、いわゆる緩衝材として使われるような普通のスポンジが最も効果があり
押したときの違和感も薄く、それでいてコストも安いということがわかりました。

見た目にもそのまま使えそうな水道管用のゴムパッキンは硬すぎて論外。
パソコンのマザーボードのパッケージにはいっていた薄い緩衝材(ピンク色のもの)はそこそこ
良い感じだったものの、弾力の問題で押したときの違和感があってダメでした。


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スポンジは市販のサークルカッターで簡単に円形に切断できます。
直径は14mm程度、厚さは3mm程度で薄すぎないようにスライスするのがオススメです。

シート状のスポンジが手に入るならもっと手軽に加工できますが、厚いものしかない場合は
市販のスチロールカッター(熱線で切断するもの)で加工することでも対処できます。
おもしろいぐらいスパスパ切れるので楽しいんですけど、本気になればアクリル板も切断できる
ぐらいの高熱を発する危険な道具なので、くれぐれもやけどには注意してください。



■天板のアクリル化について

個人的に前々からやってみたいと思っていたアクリル天板製作ですが、加工するための工具や
施設が揃わず、全部手作業でやろうと思うと非常に苦労するので半分諦めていました。
しかし、諦めることを逆に諦め(笑)粉骨砕身して作ることに。


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仮に自前で製作する場合、アクリル用カッターなどの専用の工具が必要になります。
一番重要なのはボタンとレバーの受け口を開けるための道具ですね。

ホールソーがあればそれに越したことはありませんが、30mm用だと結構な値段になりますし
それを回すための電動ドリルやらなんやら諸々必要になってきます。
比較的手頃なのはピンバイスとルーターを併用して地道に加工する手段です。
ボタンの静音化のところで紹介したスチロールカッターでもアクリル板のカットは可能です。
無理そうに見えますが、ためしてみると予想外にスムーズに溶断してくれます。

切断した部分をキレイに整えるための工具とテクニックも求められます。
これらの準備にかかる金額と手間を考えると、CADで図面を引いてアクリル加工業者に依頼
するほうが費用対効果的にも良いかもしれませんが、うちはあくまでDIYです。


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金属板からアクリル板に交換すると何が変わるかというと、そんなに違いはないです。
厚さと剛性が変わったことでやや騒音が軽減されるっぽい(思い込み?)のと、耐蝕性に優れ
手汗や垢などのヨゴレを拭き取りやすくなるというメリットはありそうです。

あとは全体重量が軽くなるので取り回しや安定性に若干影響しそうな感じ。
アクリル特有の質感で見た目に高級感が増す反面、キズやヨゴレを恐れるあまり扱いづらく
なってしまうというデメリットもあります。どのみちピカピカのままは無理でしょうね…。

ちなみに自分の作例ではボタンをはめ込み式からネジ式にしています。
これはねじれ方向の力が加わると割れやすいというアクリルの性質を考慮してのことです。



■改造に関する当時の記事一覧

・天板の改造(2012年5月13日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2012/05/2012512-324c.html

・ケーブルの脱着(4月25日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2012/04/2012421-d870.html

・乗っ取り~配線処理 最終段階(4月16日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2012/04/2012415-4311.html

・側面ボタンとスライドスイッチの追加(4月2日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2012/04/201241-4c64.html

・側面ボタンの追加(2月26日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2012/02/2012226-56f9.html

・乗っ取り~配線処理 アナログ入力装置の摘出(2月4日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2012/02/201222-20a6.html

・乗っ取り~配線処理 途中経過(2011年11月7日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2011/11/2011117-b181.html

・乗っ取り~配線処理 ホリパッドEX2ターボのジャンク品を入手(10月2日)
http://ravens-nest.air-nifty.com/logip/2011/10/2011102-cc54.html

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