2025年11月 3日 (月)

「Upload Labs」は危ないゲーム

ある日、Steamのストアを眺めていたところ、「Upload Labs」というタイトルを見つけまして。
どんなゲームなんだろう?と興味が湧き、確認してみるといわゆるクッキークリッカー系。なんと無料配信
時間があるときにやってみようと、ひとまずライブラリに追加。数日後にプレイし始めました。


Uploadlabs01

薄暗い方眼の画面に、最初は『ネットワーク』『テキストダウンローダー』『アップローダー』があるだけ。
ノードと呼ばれるこれらを、対応する記号同士つないでいくと動作が始まります。

どこかからダウンロードした中身のわからないファイルを、これまたどこかにそのままアップロードしてやると
何者かがクレジットという対価を支払ってくれる。なんか…すごく怪しいビジネスの匂いがする(笑)
で、獲得したクレジットで回線速度をアップグレードして、送受信の速度を高めていく。これの繰り返し。
見た目は専門的で難しそうな雰囲気がありますが、一度わかってしまえば簡単な話。

最初は軽いテキストだったのが画像や音声、動画へと、次第に大きなファイルへと切り替わっていきます。
そうなると、ただ回線速度を上げるだけでは追い付かなくなっていくので、プロセッサーやGPUなどを追加して
ウイルスの混入や破損のない、信頼できるファイルへと価値を高め、収益を増す必要があります。


基本的には放置ゲーなので、ひたすら待てば解決できることではあるんです。
しかし、ただ待っていては何時間かかるかわからない。伸び悩みを感じるタイミングが必ず訪れます。


Uploadlabs05

そこで登場するのが、『リサーチ』と呼ばれる工程の先に待っている『ポータル』という要素。
一度この宇宙を終わらせて、すべての設備がパワーアップした状態で2周目に突入するわけです。
『リサーチ』で解禁した技術や『ショップ』で購入した強化を持ち越した、いわば強くてニューゲーム。


Uploadlabs03

周回を繰り返すことで、1周目でははるか遠くに感じていた天文学的単位へと近付けるようになるのです。


Uploadlabs04

最初はなんか「ふーんシンプルじゃん」くらいに思いながらポチポチしていたのが、いつの間にか夢中になって
ながらプレイにならなくなってしまい、気が付いたら深夜遅くまで画面を注視していたなんてことに。

非合法なことをやっていそうな見た目もアレではありますが、とにかく麻薬的に危険なゲームなんですよ…。
時間が溶ける。正しくクッキークリッカー系してるゲームといいますか。
PCゲームとしては動作もかなり軽い部類なので、なにかをしてる裏でずっと回しておくこともできちゃいます。

そんなこんなで、アニメ見てる裏でずっと回し続けていたらプレイ時間がえらいことになってましたね。


Uploadlabs02

この「Upload Labs」、ある程度突き詰めていくとファイルの送受信よりリサーチが重要になってきます。
というのも、『ポータル』で次の周回をパワーアップさせるにはリサーチの効率が大事でして。
どうすれば1秒あたりの稼ぎが良くなるかを、組み合わせをいろいろ変えて確認することになります。
単に大きなファイルをリサーチすればいいってわけではないのが、初見だとわからないところ。

同じ回路に音声や動画など、ファイルを入れ替えつつ確認したところ、画像がもっとも効率が良さそうでした。
このことに気付いてから『リサーチ』の貯蓄がみるみる増え、伸び悩みは一瞬にして過ぎ去っていきました。


一度わかってしまえば『ポータル』の解禁もあっという間ですからね。あとはもう気付くかどうか。

既に先を行く研究者たちがいろいろなヒントをネット上に公開しているので、参考のために見るのもよいかと。
どのノードを前に配置するかとか、ひとりでやってると意外とわからないものですしね。


Uploadlabs06

『ポータル』入りを4~5回おこなうといよいよ終盤。『コーディング』が最後の壁として登場します。

これまでは単純にアップグレードで解決できることも多く、悩んでいるあいだも数字は増え続けていたのですが
『コーディング』で初めて足が止まるというか。沼を進んでいるような歩みの遅さに突き当たります。
何をすればこの遅さを超えて『最適化ポイント』を集められるのか。でも、できることがない。
しかし実績コンプリートするには避けられない要素で、限られた手段でどう壁を超えるかのパズルになります。
(本作には明確なクリアというものがないので、実績コンプリートをオールクリアと定めました)


自分の場合、5周目くらいで「この方法なら少し待つだけでいけるかも?」と、突破口が見えた感じでした。
まず大事なのは『ポータル』前に、次の周のパワーアップにつながる『リサーチ』を稼ぐこと。

ショップの『特殊効果』の下のほうにある『コーディングの練習』で速度を上げるのも欠かせません。
そのため、トークンを稼ぐプレイを意識するのも大事。各ファイルの依頼で得られるトークンは特に大きいです。
そして最後のカギになったのは『AGIコア』とそのAIパワーを利用した『コードブースト』です。

『コードブースト』をうまく高めるとコーディング速度を10倍くらい速くできます
6種類すべてのファイルのニューロンを大量に投じる必要があるので時間はかかりますが、効果は絶大。


Uploadlabs07

実績「バックエンド開発者」に必要な『最適化ポイント』の数は33です。
『アプリケーション』のアンロックで追加される最適化も含め、各1回ずつアップグレードすればオッケー。
[0/3]のように複数回アンロックできる最適化は最初の1回だけ、[1/3]になっていれば条件は満たせます。

最後に残った実績はノード個数の上限に達する「うっかりしてた」でした。必要数はたしか298個。
これはノードをひたすらコピペするだけで達成できるので、やってみれば1分もかかりません。


実績コンプリートまでの総プレイ時間はちょうど50時間。そんなにやってましたっけ…?
放置ゲーっぽくはありますが意外と放置できない、わりと付きっ切りでプレイしなきゃいけない忙しいゲームで
ちょっとした興味のつもりで始めたら恐ろしい目に遭ったというお話でした。

でも充実した時間だったな。ノード接続の受け付けが悪い以外、これといった不満はありませんでした。



この「Upload Labs」、どこまでいってもこんな画面なのでスクリーンショットもどうしようもないんですよ…。
回路図の紹介をしようにも縮尺変えると文字が潰れて見えないっていう、なかなかの記事泣かせなゲーム。

オマケとして『コーディング』でよく使う回路図を紹介しておきます。他人の受け売りのアレンジですが。


Uploadlabs08

こちらはドライバー用の回路図の末端をコミットに変更して、貢献ポイントを稼ぐ用途に使っていたもの。
『ポータル』入りして状況がリセットされたあと、最初に作って放置しておくのがこの回路でもありました。
末端をドライバーに戻せば普通にドライバー強化用の回路としても使えます。


Uploadlabs09

こちらは『最適化ポイント』を稼ぐための回路図。5周目くらいになると開幕25ポイントは稼げるでしょう。
そこからはトークンのブーストや先述の『コードブースト』を利用して加速をかけることになります。

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