2012年1月12日
「L.A.Noire」とりあえず本編シナリオだけ終了しました。プレイ時間にするとかなり短いかも。
短いと感じさせるのは箱○版がディスク3枚組なせいもあると思います。
あの「GTA4」がディスク1枚に収まっていたわけですから、音声や音楽データが原因ではなく
やはり広大なロサンゼルスのマップとそれを再現するための高解像度な画像データが原因
ではないかと思われます。同じものを3枚それぞれに入れてるわけですしね…。
本編シナリオについては不満はありません。おもしろいってのとはちょっと違いますけど。
第二次大戦終了後の帰還兵が抱える心の病というのが一貫して描かれており、戦争に対する
考え方をある意味では否定的に表現している、かなり重い内容となっていました。
プレイ序盤ではその一貫している部分に気付かず、すべての話に関連性があるんだというのが
わかってからはストーリーを追うのが非常に楽しくなりました。
もう少し登場人物の名前を覚えやすいように工夫しておいてくれればよかったかなぁ…。
ストーリーはいいとして、プレイヤーが操作で介入できる部分は不足しています。
おそらくアクション要素を減らすことでストーリーを追いかけるのを阻害しないようにという配慮
なんだと思いますが、銃撃戦もカーチェイスも基本的に簡単です。
常に同行する相棒が戦力としてかなり優秀であるのも難易度を下げる一端を担っています。
しかし、肝心の捜査や尋問の部分がよくできているかといえばそうでもなく。
ゲームとしての体裁を保てる部分がことごとく物足りないというのが良くないところですね。
そういったゲーム的な部分以外は最高の出来なのですが。
1940年代当時のロサンゼルスの街並みを90%以上の再現度で作り上げた広大なマップ。
掲げられた看板や通行人の服装、こまかいものではエンピツに至るまで当時実在したものが
そのままゲーム内に登場しているという史上稀に見るこだわりっぷり。
これだけでも歴史的・文化的資料価値が非常に高いゲームであることがわかります。
ゲーム内に登場する全95種類のクルマも30年代から40年代に登場したものばかり。
カーラジオから聞こえるのはその時代に人気を博したジャズナンバーがこれまた数十曲収録。
つまり、特定の層には確実に刺さる内容なんですよ。筆者などまさに。
それだけに肝心のゲーム的な部分に多くの不足を感じられてしまうのが非常に惜しいのです。
ただまあ…そこがカンペキだったとしても「GTA4」ほどは受け入れられなかったでしょう。
定価7,700円で買って満足できるかはわかりません。いまの流通価格であれば…という感じ。
そんなわけで、この「L.A.Noire」を薦められるのは以下のような人物に限ります。
・長編ストーリーを追うことに苦痛を感じないタイプの人、能動的に追える人
・いわゆる「雰囲気ゲー」を楽しむのが得意な人
・推理アドベンチャーやインタラクティブアドベンチャーを解くのが好きな人
・オールドアメリカンテイストに強い魅力を感じる人
・GTシリーズやForzaシリーズには絶対登場しない古いアメ車が大好きな人
・スウィングからビバップ誕生時期のジャズが大好物な人
本編シナリオは終わりましたが、初回特典として付属していた追加DLCシナリオがありますし
ほかにも3つのDLCシナリオが配信されています。
これらのDLCはロックスターパスと呼ばれるDLCを購入することで、DLCを単品ずつ買うよりも
お得な価格ですべてダウンロードできるようになります。いわゆるシーズンパスですね。
※PS3版のみ4つめのDLCが配信されているものの、これはパスに含まれないとのこと。
とりあえず今後はまず路上犯罪シナリオ40種のコンプを目指そうと思います。
それに金のフィルム缶50種とクルマ95種のコンプ…これが一番キツい実績になりそうです。
眼帯スキーとしては見逃せないアニメ版「Another」の放送がいよいよ始まりました。
製作がP.A.WORKSなのでビジュアル面での不満はまずありません。特に背景美術は特筆。
ただ、いとうのいぢによるデザイン…特に謎のヒロインであるメイの人形のような妖しい美しさが
かなり物足りないという不満はあります。そこはコミック版が抜けていましたからね。
もっとも大きな違和感はOP曲。これほどALI PROJECTがマッチしないとは思いませんでした。
人形との組み合わせで「ローゼンメイデン」を想起するものの、作品の雰囲気とのズレがあって
コレジャナイ感が非常に強いものとなっています。安直過ぎではないかと…。
ED曲はあの「対象a」を歌っていたanNinaのAnnabel。こちらはとりあえず文句なしです。
肝心のお話部分、ミステリーとしての演出は現状ではなんとも判断し難いです。
初回を見た限りでは怖がらせるタイミングをイマイチ掴めてなかったような。今後に期待します。
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