« 2012年3月9日 | トップページ | 2012年3月15日 »

2012年3月12日 (月)

2012年3月12日

先週末「ストリートファイター×鉄拳」を遊び続けてみた感想をざっくりとまとめてみました。

格闘ゲームというジャンルの性質上、100時間プレイしても本質的な部分は評価できないので
今回はあくまで目に見えてハッキリとわかる部分だけをならべてあります。

Sfxt02

現状外側から見るとメーカーの背信的行為や音飛びなど、マイナスのイメージばかりが強くて
購入を迷っている、または取り止めてしまったという人も多いのではないかと。
実際「ストクロ」はオンライン対戦格闘ゲームとしては未熟な完成度であると思います。
基本的なルールやプレイ内容以外の面で不満を覚える場面が多々あります。

一番不快に感じるのは音飛びを背負うことで軽減したはずの通信ラグ。
同じ国内でプレイしていてもコンボがつながらない、反確を取れないなどラグが原因と思われる
ミスが目立つため、純粋に実力で対戦している感覚を味わえません。

で、さらに音飛びが加わることで爽快感が激減しているわけです。
格ゲーはヒット音などでタイミングを図る要素も当然あるので、鳴るべき音が鳴らないというのは
想像以上にプレイに支障を来たします。実際に体験するとかなりキツいですよ。

Sfxt04

ランクマッチやエンドレスバトルの検索システムについても不満があります。
「スパⅣ」でもお世辞にも出来が良いとは言えなかったのに、そこからまったく改善されておらず
部分的に「スパⅣ」よりも悪くなっている部分さえあるという状態。
BP0の人が自分と同格の人を検索してBP2000以上の人とマッチングするなんてのもザラ。

エンバトの検索は検索結果が最大8件しか出ず、更新してもほとんど変化が起きません。
あいかららず自分が参加したい条件の部屋を探すことができないわけです。

Sfxt03

あとはカラーエディット用のパレットがデフォルトの状態だと基本2色+白黒2色しかないため
どんなに頑張っても若干のアレンジか、または喪服のようなエディットしかできません。
後日DLCで追加されるそうですが、普通に考えたら色ぐらいはたくさん入れておきますよね…。

そういった、いかにも間に合わなかった感が随所に漂っているのが現在の「ストクロ」です。
発売を急がせないといけなかったなんらかの理由があるのではないかと。

ただ、これらの不満点を押し退けられるほどプレイヤー4人でのペアバトルは楽しいです。

Sfxt05

格ゲーといえば一般的にはタイマン勝負であり、自分以外のプレイヤーはすべて敵というのが
当たり前ですが、「ストクロ」は『味方がいる格ゲー』と言うことができます。
助けることもあれば助けられることもあり、連帯感や責任感が自然と芽生えてきます。

「強くなりたい」と思う理由が「敵を倒すため」ではなく「味方のため」でもある格ゲーというのは
自分は過去に経験したことがありませんでした。
パートナーに信頼されるぐらい上手くなりたい、パートナーのピンチをカバーできるようになりたい
という、いままでにない方向性でプレイに取り組むことができます。

シングルスについてはまあ…目新しい点はないかも。「スパⅣ」の貯金を活かせるという程度。

肝心のゲーム部分はそんなに初心者向けでもないという気がしました。
チーム戦ということもあり、システム的には「スパⅣ」と「MvC」の中間あたりに位置する感じで
上級者がキレイに立ち回ると初心者は本当に何もできずに終わる可能性があります。

さすがに「ブレイブルー」や「MvC」ほどのお手玉ゲーではありませんが、「AE」のユンみたいに
一度始まるとコップに手を伸ばせるぐらいの余裕が生まれる…とだけは言えます。
小技でひたすら触ってこじ開けたら長いコンボで最大を取りに行くという感覚は、初心者には
あまりオススメできない側面だと思います。お祭りゲーであるものの緩くはないですね。

Sfxt07

オフラインモードについてはあまり語られませんが、それなりに充実しています。

アーケードモードは公式タッグを選択すれば戦闘後に固有の会話が挿入されて進むという
ストーリー性を重視したものになっていますし、各キャラ20項目ずつ用意されたチャレンジは
そのキャラの性能をよく知るうえで有効に機能していると思います。

ほかにもミッションモードやチュートリアルモードなど、格ゲーのオフラインモードという括りで
考えれば平均を超える程度に揃っていると言えるでしょう。

Sfxt06

こまかい部分では、各ゲージの位置を個別に調整できたりスタートボタンを長押しにしないと
機能しないようにできたりします。ユーザーの好みに合わせられる素晴らしい配慮。

現段階で総評を述べるとしたら「完成して発売されていれば傑作だったかも」という感じ。
実装されるべきものがちゃんと実装された暁にはもっと良い評価を下せるでしょうが、現状では
ペアバトルのみが魅力的に映るβテスト版と言わざるをえません。

なお、実績については時間こそかかるもののコンプが難しいレベルではなさそうです。



一応「ストクロ」のレビューらしい内容ということで、関連する記事も紹介しておきます。

2012年3月23日

|

« 2012年3月9日 | トップページ | 2012年3月15日 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2012年3月9日 | トップページ | 2012年3月15日 »