2013年8月7日
いつもならサブ記事でまとめるものが少々溜まってしまったので、まとめて吐き出します。
あくまで個人の意見なので、真っ向から否定しにかからないでくださいね?
先月発売されたファッション誌「smart」において、SKE48の松井玲奈と乃木坂46の生駒里奈が
「まどマギ」のコスプレをしたことでネット界隈がちょっとした騒ぎになりました。
「我々の神聖な作品を汚された」と言わんばかりに一部のオタクが不快感を顕わにした様子。
彼女たちはふたりとも大のオタクであり、ヘタするとそこらへんの自称・アニメオタクの人よりも
重度な部分もあって、いわゆる『作り』ではないことが広く知られていました。
そのあたりの実情は本人のブログをはじめ、ネットでいくらでも知ることができます。
この話題の少し前にも、別のメンバーが「銀魂」のコスプレをした古い写真がTwitterで広まり
「やめてほしい」だのなんだのと批判されていたのを覚えています。
「きょうびアイドル志望の女の子なんてオタクばかり」と発言したのは秋元康だったと思いますが
48G全体を見ても、オタクであることを隠さないメンバーがかなり在籍しています。
アニメイト日本橋店のリニューアルオープン前の内覧会に呼ばれたメンバーもいるほどで…。
キャラの誕生日に描き下ろしのカラーイラストを投稿したり、好きなキャラの所有権を主張したりと
普段彼女たちがおこなっていることはそのへんのオタク女子となんら変わりません。
むしろ、公式のブログを通してよくそんなものを晒せるな…と驚かされます。
数年経って当時の行動を振り返ったら、すべてのログを消去したくなるほどではないかと。
もともとこちら側(オタク側)にいた人が、たまたま向こう側(AKB側)に所属しているというだけで
それほどまでに批判の対象になるものなのか?と、自分は疑問に思うのです。
こういう疑問を投げかけると異口同音に「批判されても仕方ない連中だから」という奇妙な答えが
返ってくるので、解決されない疑問がさらに増幅していきます。
AKBが社会的に悪とされていて、AKBは叩かれて当然という風調があり、そういう状況に対して
なんの疑問も差し挟まないことのほうが異常だと思うのですが…。
べつにAKBのことを好きになってほしいとは思っていません。
運営方針やCDの売り方が気に入らないなど、払拭しがたい部分も当然あるとは思います。
ただ、彼女たちのアニメや漫画に対する思い入れまで否定しないでほしいのです。
彼女たち個人への批判はどう考えても理に適いません。
アニメや漫画、ゲームを趣味にしているだけで人格まで否定された経験のあるオタクであれば
それがどれほど相手を苦しめることになるか想像できないはずはないでしょう。
でもまあ…実際『作り』である芸能人もいますからね。それは批判されても仕方ありません。
なので、疑わしいと思ったならばまず相手を知ることが大事です。
剣を振るうからには剣先を誤ってはいけません。
AKBのことに限らず、「自分で調べて判断する」という過程が抜け落ちている人が非常に多く
マスコミやまとめサイトの良い『カモ』にされている人々が山ほどいます。
まず、最新のニュースに興味はあるのにニュースの見出ししか読まない。
見出しというのは中身を読んでもらうために、大抵の場合『釣り』あるいは大袈裟に書いている
にもかかわらず、中身を読まないから見出しそのものを信じてしまう場合が多いのです。
せめて中身を読めばいいものを、見出しを記事の要約だと信じて疑いもしない。
実際はそのニュースの中身も信ぴょう性に欠ける場合が多く、少しでも見識のある方であれば
一読して「あー、またやらかしてるよ」と鼻で笑って済ますことがほとんどです。
そして、見出しに釣られる『カモ』ほどそのニュースを他人に言いふらして周るものです。
つまり嘘情報や捏造記事の流布を担う、犯罪の片棒をかつぐ「共犯者」になりうるわけです。
しかもそのことに罪悪感をまったく感じないどころか、見出しに洗脳されていることも疑わないし
迷惑行為であることを指摘されると逆にキレる始末。
これが未成年のガキがやることならまだ大目に見てやれるのですが、一応社会人と信じている
大手の新聞記者や野党の政治家の先生方までそんな感じなので目も当てられません。
昨今問題視された麻生さんのナチス発言に対する反応がそれです。
全文読めばナチスを礼賛する意図はない、マスコミ批判を目的とした発言であるとわかりますが
ナチスという単語に過剰反応を起こし、間違った解釈が暴走し続けているわけで…。
(このマスコミ批判にあたる皮肉の部分がマスコミを大いに刺激してしまったために、マスコミは
誤解したフリを貫いて麻生さんの立場を社会的に悪くしようとしているようです)
見出しに釣られるとこういうことになるんだよ?というのを社会的に示してくれている事例であり
これを教訓に、ニュースは見出しだけでなく中身まで最後まで読んだうえで、その記事について
自分なりの意見や考察をまとめ、可能であればそれを文章にすることをオススメします。
日々流れるニュースに対して思ったことを毎日ブログにまとめるだけでも違うと思いますよ。
書くことの習慣化は考えること、読むことの習慣化にもつながります。
AKBと雑誌というふたつの共通ワードでもうひとつ。グラビア界の『占領』問題について。
AKBの看板番組やほかのバラエティで、グラビアやイメージビデオを活動の中心とする専業の
グラビアアイドルたちが昨今の雑誌グラビアの状況について公的に不満を述べるという事態が
続いており、芸能界での風当たりもなんとなくですが伝わってきます。
でもまあ…売れる人が売れるべくして売れているというのが実情だと思うんですよね。
雑誌側にしても、購買数が伸びるタレントをグラビアに使いたいに決まってますし。
昨今はいわゆる『オトナ向け』の女優さんでもグラビアアイドルを凌駕する美貌の方が増えており
若くもないし全裸を見せてくれるわけでもない、単におっぱいが大きいだけのグラビアアイドルが
生き残れる分野って限りなく狭くなってきていると思うのです。
まあ…『オトナ向け』の女優さんは明るい時間帯のテレビに出しにくいという事情もありますけど
出しにくさという意味ではグラビアアイドルも大差ないというのが実情ではないかと。
若い子は若いだけで価値があり、商業的な付加価値があればなおさら重宝されます。
完全に『オトナ向け』にはなれない中途半端な価値しかもっていないオトナなグラビアアイドルを
今後どのように活かしていくべきか考えるタイミングに来ているのだと思います。
早い段階で別の才能や業種を見出して生き残っていく人は賢いのかもしれませんね。
待っているとどんどん失われていく「若さ」という財産が、改めて貴重なものに思えてきます。
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