2013年12月31日
「モンスターハンター4」の発売から3か月が経過し、そろそろ発売日組はやることがなくなって
きている頃ではないかと思いますが、これから始めるという人も少なからずいるようで。
特に、ゲーム好きの友人に影響されてモンハンデビューする人が目立ちます。
というわけで、これからモンハンデビューしようと考えている人のために記事を書いてみました。
本体と同時購入という結構な出費を検討されている方の参考になれば幸いです。
■モンハンとはどういうゲームなのか?
モンハンはわかりやすく言えば「チーム制のスポーツ」です。
もちろん1人でもプレイできるのですが、のちのちのことを考えると複数人で遊んだほうがいいし
あえてここでは「みんなで遊ぶべきゲーム」であることを強調しておきます。
モンハンは最大4人のチームで、目的の達成のために力を合わせて戦うゲームです。
バスケットボールなどを例に考えるとわかりやすいと思いますが、少人数のチームスポーツでは
誰か1人でもサボったり怠けたりしていると結果に大きく影響します。
また、そういう甘えによってチーム全体のモチベーションを下げてしまいます。
誰か強いプレイヤーに頼って結果を得ようという考えはNGです。
上手いプレイヤーの行動を見て、その人から助言をもらって自分も強くなろうというキモチがないと
チーム全員が楽しんでプレイすることはできなくなります。
チームスポーツではありますが、モンハンは対戦ゲームではありません。
格ゲーや落ちものパズルを代表とした、プレイヤー同士が対戦して勝敗を決めるタイプのゲームは
どうしても上手い人や連携がとれているチームに勝ちが偏ってしまいます。
せっかく時間を費やしているのに負けの苦しみしか残らないようなゲームは好かれません。
それに比べて、モンハンは勝敗の感覚が平和的です。
対戦相手はコンピューターが操るモンスターなので、負ければプレイヤー側全員の連帯責任ですし
勝ったときは敗者の苦しみをコンピューター側が肩代わりしてくれます。
プレイヤー側に一方的な敗者を作らない。プレイヤーはつねに全員味方なのです。
■モンハンは一般的なゲームとどう違うのか
モンハンのプレイヤーキャラクターにはいわゆる「レベル」という概念がありません。
キャラクターそのものの性能は最初から最後まで変わらず、プレイヤー自身が上手くならないと
一生クリアできない可能性もあります。脅しではなくマジな話。
レベル上げすれば誰でも先に進めるといった救済策が用意されていないのです。
そもそも、モンハンにはクリアというハッキリした終点がありません。
プレイヤー自身が成長を感じられる限り、モチベーションが続く限りは終わりが来ません。
モンハンだけで数千時間プレイしている人たちがいるのにはそういった理由があります。
このへんがじつにスポーツっぽいところですよね。
なので、モンハンは「スポーツの同好会に参加する」ようなつもりで始めてみてください。
■長続きさせる秘訣は?
前述のとおり、モンハンは誰にでもクリアできるような甘いゲームではありません。
知識や経験、反射神経などスポーツに似た様々な能力を要求されます。
様々な壁にぶつかって、やる気を失ってしまうかもしれません。
ゲームにおいてはこの「やる気を失う」という事態がもっとも危険で恐ろしいことなのです。
まずはモンハンを始める前に、一緒にプレイできる仲間を見つけておきましょう。
仲間がいればそれだけでモチベーションを維持できますし、仲間が無理矢理誘ってくれるような
強引なタイプであればそれだけでプレイし続けることもできます。
そして、最低でも週3回は仲間と一緒にプレイする時間を作ること。欲を言えば1回1時間以上。
そこで新たな発見や進展があれば、次の目標ができて継続につながります。
裏ワザ的な方法としては、そんなにやる気がなくてもとりあえず「今日モンハンやろうぜ!」と
やる気があるっぽく声をかけておく(笑)これが意外と効きます。
誘ってくれる人がいないときは自分が誘う側になる。これも長続きのコツです。
■インターネットは必須?
オンラインプレイ環境は必須ではありませんが、身近にゲーム仲間がまったくいないというなら
確実に用意しておきたいところです。無線LANルータの導入も考えましょう。
身近に一緒にプレイできる仲間がいなくても、インターネット上で見知らぬハンターとの出会いが
待っているので、モンハンを通じて新たな交友関係が広がるかもしれません。
とにかく、あらゆる手段をつかって一緒にプレイできる仲間を確保しましょう。
逆に言えば、どうやっても仲間を確保できるアテがないなら買わないほうがいいかもしれません。
1人でも黙々と続けられるのは特殊なゲーマーだけです。
■モンハン上達のコツ
最初から上手い人なんていません。最初はとにかくたくさん死にましょう。
いや…死なないほうがよいのですが、死ぬことも勉強だと思って落ち込まないでください。
モンハンはたくさん死んで覚えるゲームです。
モンスターの行動をよく観察して、攻撃を喰らってみて、どうすれば喰らわずに戦えるかを考えて
実践していくのが基本であり、プレイしていて一番おもしろさを感じられるところです。
そして、強いモンスターに勝てたときにプレイヤー自身の成長を実感できるはずです。
この「できなかったことができるようになる」がモンハン最大の魅力と言えるでしょう。
この魅力を理解できず、結果だけを求めてしまうと上達しないし長続きもしません。
上手くなりたければ失敗を恐れない。これが本当に大事です。
ただし、失敗した原因を考えないのでは意味がありません。
なぜ失敗したか、どうすれば失敗しないか。経験を知識に変えて次に活かすことが重要です。
プレイしていない時間もモンハンのことを考える。みんな自然とそうなっていきます。
■初心者はどの武器を使えばいいのか?
最初はとりあえず、気に入った武器をひとつ決めて使い続けるのがいいと思います。
基準はなんでもOK。「カッコいいから」「カワイイから」「好きなアニメのキャラに似てるから」など
そういう単純な理由で決めたほうがモチベーションを維持しやすいですね。
「強いから使う」は上級者の理論です。
最初からそういう選び方をするとモンハンがただの作業になってしまうのでよくありません。
モンハン初心者にあえてオススメするとすれば【大剣】か【片手剣】です。
この2種類の武器にはモンハンの基礎が詰まっているので、今後ほかの武器に乗り換えても
【大剣】や【片手剣】を使っていたころの応用が利きやすいからです。
逆にオススメしにくいのは【操虫棍】とガンナー系武器3種。
【操虫棍】は特殊な武器であり、ほかの武器とはあまりにも性質が異なります。
この先ほかの武器に乗り換えたとき応用が効かないという大きなデメリットがあります。
どちらかといえばモンハンを数千時間プレイしている熟練ハンターが新要素として楽しむための
新鮮さを味わうための武器と言えるでしょう。
ガンナー系は消耗品が多く、プレイ序盤では資金難に陥る可能性があります。
あと、今回のモンハンは高低差の激しい地形のせいで熟練ガンナーでも結構苦労しているので
その苦労をデビューしたての初心者には味わってほしくないですね。
コツをつかまないとクエストが長引いてしまうという意味でも、ガンナーはオススメしにくいです。
■オススメの防具は?
防具に関しては、最初は初期装備のブレイブ一式のままでも大丈夫。
一式とは、全身を同じ名前の防具でそろえること。ブレイブで統一するのがブレイブ一式です。
次に目指すとしたらジャギィ一式、カブラ一式あたりでしょうか。
特にカブラは基本ステータスの底上げだけでなく、序盤では貴重な火耐性の高い防具なので
火を吐くモンスターとの戦いにも安心して着ていけます。何気に龍耐性も高いですしね。
序盤は資金や素材が限られているので、一着つくったらとにかく着倒す!
モンハンは一般的なゲームとは異なり、武器や防具を売り払う必要は基本的にはありません。
強化することで最後まで使い続けられる装備が多いのです。
上位にランクアップしたら、末尾にSがつく装備に乗り換えるのがもっとも手っ取り早いです。
ジャギィS一式、ランポスS一式、カブラS一式あたりが無難でしょう。
■スキルの仕組みを理解する
システムを理解するまでは一式装備のままで大丈夫。
ある程度理解できて、使っている武器に必要なスキルがわかってきたら混合装備や装飾品に
手を出してアレコレ組み替えてみてください。自分だけの理想の防具が完成します。
各スキルには発動に必要なスキルポイントが定められています。
どのスキルも、全身のスキルポイントの合計が10以上になったとき初めて効果を発揮します。
初心者の方で「攻撃のスキルポイントが+4だから+4強くなってる!」と思ってる人がよくいますが
10未満だとなにもついてないのと同じ。1でも9でも効果はゼロです。
とりあえず集まった素材でつくれた防具を全身バラバラに着込むというのが最悪のパターン。
だから、理解できるまでは同じシリーズで全身固めておきなさいと言ってるわけです。
あと、スキルのなかにはキャラクターの性能を下げるマイナススキルというものも存在します。
マイナススキルを発動させないように装飾品をつけてあげることも大事なのです。
ここまで読まれて「モンハンってめんどくさいな…」と思われた方もいるでしょう。
しかし、身近でモンハンを始めて1週間もしないうちにモンハンのことを話さなくなった人も多く
そういう人を見るとモンハン好きとしては非常につらいのです。
モンハン購入を後悔させたくないという念からこのような長文を書くに到ったわけでして。
始めるからには楽しんでほしいし、変なところでつまづいてほしくない。
できれば300時間ぐらいはプレイしてほしいのです。それでも足りないぐらいですけど。
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