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2014年10月29日 (水)

2014年10月29日

プロレスはガチなのかお芝居なのか。これは長年議論され続けていることです。
格闘技として本気で対戦して決着をつけているのか、あるいは台本通りに立ちまわるショーか。
どちらであっても人々を楽しませるエンターテイメントであることには変わりありません。

ここ最近、ある週刊誌がスクープとして報じたいくつかの記事とそれを裏付ける盗撮写真を見て
芸能界のスキャンダルは路上プロレスなのではないか?と思うようになりました。

路上プロレスというのは文字通り、リングを使わず街路などでおこなうプロレスのことです。
もしガチでやったら流血どころの騒ぎでは済まされない、あきらかに手加減が見えるものですが
路上プロレスがガチかお芝居かはここでは重要ではないので話を先に進めます。

普段テレビで見ることができる番組というのは、あらかじめ練られた台本通りに立ちまわることで
視聴者を楽しませるフィクションであり、作り物であることはハッキリしています。
見る側もそう理解して視聴に臨んでいるはずです。ときどき現実と混同する人もいますが…。

対して、写真週刊誌やワイドショーが伝える芸能人のスキャンダルはどうでしょうか。
社会的に認められている報道機関が嘘や捏造を流すわけがない、という一定の信用のもとに
視聴者はそれをノンフィクションとして、事実として受け止めているはずです。
しかし、これが台本通りに立ちまわった結果であるとしたら?

ガチであるかお芝居であるかは一般の視聴者には判断できません。
唯一ハッキリしているのは、それが「カメラの前でおこなわれた出来事である」ということ。

スキャンダルで毎回気になるのは芸能人の肖像権についてです。
いくら芸能人といえども無許可での撮影や写真の利用は認められておらず、特にジャニーズは
表紙を飾った雑誌の画像をショッピングサイト(Amazonなど)に掲載することすら許しません。
そこまで徹底しているのに、写真週刊誌が不都合な写真を掲載するのを見過ごすとは思えず
注意や訴訟がおこなわれない不自然さが気になります。

なぜ放置されているのか。それは「合意のもとに撮影されているから」では?
ドラマやCMの撮影と同じように、本人や事務所が許可している可能性があるのではないか。

事前に決められたスケジュール通りに役者たちが路上に集まり、その様子をカメラマンが撮る。
そしてプロモーションが必要な時期にそれを公開し、視聴者の視線を誘導する。
疑惑の渦中にいる芸能人が直後に出演するイベントや番組にはイヤでも注目されます。
週刊誌や局側は数字が手に入り、視聴者側は憂さ晴らしのサンドバッグを得ることができる。
確実に恩恵を得る人たちがいる。スキャンダルはそういう商用の創作劇なのでは?

ならば、芸能界のスキャンダルをガチとして受け止めるのは滑稽ではないかと。
あくまでショーとして、エンターテイメントの一環として、燃え尽きるまで吸ったら捨てればいい
タバコのようなものとして受け流すのが正しい付き合い方なんだと思います。

ときには副流煙に心痛めることもあるでしょう。我慢せず、外へ出ればいいんですよ。
タバコと同じで、非喫煙者も分煙を意識することで神経をすり減らさず過ごすことが可能です。
健やかにファン活動を続けるためにはそういう意識の切り分けが大事なのです。
喫煙者のそれと同じように、あなたにとって美味い空気を吸える場所に入り浸るべきです。

路上プロレスならぬ「路上ドラマ撮影」にあなたが応援する芸能人が出演しただけ。
出演作がひとつ増えただけ。そう思っておけば少しは気が休まります。

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