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2014年12月 5日 (金)

2014年12月5日

Unch01

「グラビティデイズ」とは別にPS+のフリープレイで入手した「アンチャーテッド」を進めていました。

「アンチャーテッド」は現在シリーズ4作品あり、Vita版の「地図なき冒険の始まり」は時系列的に
もっとも古い位置付けのスピンオフ的な作品だそうです。
自分はPS3を持ってないのでシリーズ自体初めてですが、以前フレンドが配信していたのを見て
どんなゲームかある程度は知っていました。アドベンチャー映画のようなアクションゲーム。

「インディージョーンズ」ほどメジャーではない、「ハムナプトラ」ぐらいの安さと言えばいいか(笑)
考古学の知識がある主人公と口やかましいヒロインが織り成す冒険活劇。
アドリブ感の強い日本語吹き替えのセリフがこのシリーズの人気を支えていると言ってもよいかと。
プレイヤーはテレビ映画を見てるような感覚でストーリーを追っていけるわけです。

肝心のゲームの部分ですが…これからお伝えするのはあくまでVita版のレビューです。
PS3版では印象や体験が異なる部分もあるので注意してお読みください。

Unch02

冒頭からいきなり壁伝いの移動を要求され、直後に銃撃戦に突入します。
このゲームをプレイしている時間の大半は壁登りと銃撃戦です。決して誇張ではなく。
あとは唐突に挿まれるジグソーパズルと、Vitaの画面を盛大に汚すお掃除ゲーム(後述)だけ。

壁登りは結構たのしいですね。グラフィック上にハッキリとわかるルートが示されているので
それを指でなぞってやると、指示したとおりに主人公が移動してくれる仕組み。

Unch03

銃撃戦はとにかく劣悪…不自由で爽快感がなく、敵の行動が不自然。

お互い障害物に隠れて撃ち合ってるのに、特定の敵がなぜか鼻先までズンズン近付いてきて
至近距離でネチネチ撃つ、あるいは白兵戦へ持ち込んでくるのです。
「援護射撃のあいだに接近してる」という好解釈もできるのですが、おそらく違うと思われます。

本作の銃撃戦はシステム的に近距離戦が難しく、寄られれば寄られるほど当てにくくなります。
そして白兵戦は画面タップとスワイプ。咄嗟に画面に指を運ぶ必要があります。

ゲームにおける戦闘部分というのは本来楽しいものだと思うのですが、それが苦痛になってしまうと
ゲーム全体が劣悪に感じられてくるのでプレイが長続きしなくなります。
それなのに、トロフィーの大半を戦闘関連のものが占めているのです…しかも回数系のものばかり。

この時点で本作に対する評価はほぼ固まりました。あとは細かい部分のお話。

Unch04

ジグソーパズルは文字通りなので置いといて、炭と紙で凹凸を写し取ったり遺物の汚れを拭ったりと
画面をゴシゴシする作業が頻繁に出てくるのでVitaの画面をキレイに保つのは至難の業。

敵をテイクダウンするのにスワイプ、邪魔な障害物をマチェットで切るのにスワイプ、仲間を高所へと
持ち上げるのにスワイプ、転落しそうになってスワイプ…どんだけスワイプさせたいのか。
おまけにメインメニューやポーズメニューまでスワイプ。メニューはスワイプ以外受け付けません。

本作も「グラビティデイズ」のように、Vitaの本体機能を体験してもらうためのデモンストレーション的な
側面が強く、必要以上にVitaの機能を求めてくるんですよね。
プレイしている様子を傍目に見ていればおもしろいのでしょうが、実際に操作している人からすると
「なんでこんな面倒なことをさせるんだろう?」と思わずにはいられません。

操作そのものは「グラビティデイズ」とそんなに違わないのに、ここまで印象が異なるものかと…。
しかもこれがVitaのローンチタイトルというからなおさら良くない。

Unch05

極めつけは膨大な収集要素。ものすごい種類と量。
それらの取り忘れを心配しているうちにストーリーへの没入感が削がれていくという弊害もあるため
余裕がある人は急がず焦らず、2周目以降にまわしたほうがよいと思われます。
2周もプレイしたいと思うかどうかは人それぞれですが…。

もし自分以外に新規Vita購入者が現れるとしても、本作をオススメすることは決してないでしょう。
自分のなかのアンチャーテッドシリーズの印象は本作によって定められてしまいました。



ここまでだいぶオブラートに包んで書き進めてきましたが、最終章の戦闘を経て気が変わりました。
ワンミス即死の連続QTEをスワイプでやらせるのには本当に頭に来た!
こんなクソゲー二度とやるか!フリープレイだけど金返せ!SCEベンドスタジオ潰れろ!!

しかもクソゲーを経て見られるエンディングがスタッフロール流れるだけって…ただの苦行ですわ。

やや邪推も混じりますが、このシリーズって必要以上に持ち上げられてる可能性ありませんか?
本作が「良作」とか「完成度が高い」とか言われてるのを見ると、そう思わざるをえません。
どんなにゲーム日照りでも本作を絶賛することは決してないでしょう。

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