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2015年1月19日 (月)

2015年1月19日

テレビ番組やアイドルは作り物である、という俯瞰的解釈は人並みにもってます。

出演者が感極まって泣いたり、感情的にコメントしたり熱いエールを送ったりと、演技ではない
ように見えていることでも台本通りだったり演出である可能性はあります。
それは神の存在を信じるか否かと同じで、受け手の信心にかかっていることなんですよね。


乃木坂46の11thシングル選抜における松村沙友理の処遇、その発表がおこなわれた冠番組
「乃木坂って、どこ?」での一連のやりとりをみなさんはどう受け止めたでしょうか。

松村の涙や告白、バナナマンのおふたりの率直かつ暖かい言葉、衛藤美彩のもらい泣き。
これらすべてを番組の演出と考えるか否か。「乃木どこ」以前に、文春の例の記事のどこから
どこまでが事実だったのか。全部が作り物だった可能性もあります。
我々はそれにうまいこと乗せられ、滑稽にも感動したり怒ったりしているのかもしれません。

どうせ乗せられるなら気持ちよく乗せられたいし、楽しく乗りたい。


表面に見えている情報をすべて『ガチ』として、今回の選抜発表の展開を受け入れるとすれば
まず、バナナマンのおふたりの公式お兄ちゃんっぷりに感激の念が絶えません。

誰かが公の場で「もういいでしょ」と言ってあげる必要がありました。

本心から乃木坂のことを思っている人であれば、例の記事が世に流れてから今日に到るまで
長く深い苦痛を味わってきたはずです。紅白落選のこと、ネットでの揶揄など…。
松村本人がそれ以上に苦しめられていたことをメンバーや共演者は知らないはずもなく。

とにかく以前の空気に戻ってほしかった。松村には以前どおりのキャラでいてほしい。
そういうファンの思いを代弁してくれたことが本当にうれしかったのです。

誰よりも長く近くで時間を共にしてきた彼らにしかできないことをやってくれたわけです。
今後このことを蒸し返したり何か不満を述べようものなら、公式お兄ちゃんであるバナナマンを
敵に回す覚悟をしなければなりません。「二度と口にするな」ということ。


10福神を退いて3列目の一番端というポジションに決まった松村。

3列目の一番端というポジションは歌番組などでアピールできるチャンスが非常に多くあるため
最後列でもかなり優遇されており、元・10福を置くには適切と言えるでしょう。
松村には他のメンバーには代えがたい役割があり、運営の強い期待も窺えます。

松村が選抜に残ったこと、乃木坂に残っていることを快く思わない人もまだまだたくさんいます。
ただ、彼らが望むような処罰をおこなうと事態はより悪いほうへ向かってしまいます。

アンダーは流刑地ではない。昨年のアンダーの成長と台頭を見ればよくわかるはずです。

処罰の意味を込めて松村をアンダーへ降格させると、他のアンダーが快く思わないだけでなく
メディア出演の機会の激減によってイメージ回復のチャンスも奪われてしまいます。
加えて、事態の沈静化を12thシングル発表まで長引かせることになり、仮に12thで選抜復帰
することになればさらに話題が延命されることになるわけです
それは松村個人にとどまらず、乃木坂全体への悪影響につながりかねません。

現状の空気を打開するには、選抜に残したまま最後列に置くのが最良の一手だった。
というより、それしか選択肢がなかったと言ってもいいでしょう。

アンダーが腐ると思う方もいるかもしれませんが、腐るような子はもう残っていないはずです。
どちらかといえば今回選抜に大抜擢された相良伊織以外の2期生の心象のほうが気掛かりで
「後から合流したあの子がなんで…」という『秋元真夏現象』再来の予感もあります。


衛藤美彩のもらい泣きには深い意味があるのではないかと。

直前に2週にわたって放送されていた「開運音楽堂」の乃木回。なぜ松村をゲストに招いたのか
その意味や答えが今回の「乃木どこ」と衛藤の涙にあるような気がしました。

「人前に出るのが怖かった」と述べる松村を3年ぶりにゲスト出演させたこと。
1stアルバムのプロモーション目的であれば、べつに他のメンバーの誰でもよかったはずです。

年明けに配信開始となった「ソニレコ!暇つぶしTV」で病欠の高山一実の代わりに松村を出演
させたことも、いま思えば同様の配慮だったのかもしれません。
様々な関係者たちの優しさと思いやりから実現したことである…と、そう思いたいのです。


1stアルバムに「誰かは味方」という新曲が収録されています。

曲順的には「何度目の青空か?」の直後。1stシングルから時系列的に並べられているので
「誰かは味方」はちょうど昨年秋から年末にかけての位置に当てはまります。
「誰かは味方」とは、そういう意味なんだと思っています。



今回の11th選抜、正直あまり変化ないですよね…相良伊織の大抜擢以外。

個人的に一番気になるのが西野七瀬のセンター復帰。それと白石・橋本を両脇に据えたこと。
そろそろ橋本をセンターにと期待した人も多かったのではないかと。

「ファンの皆さんとスタッフさんとメンバーのみんなから信頼してもらえるようにがんばります」と
あいさつしたこともちょっと引っ掛かっておりまして。特に信頼という言葉を使ったこと。
この期に及んで誰から信頼されていないのか。何かによって信頼は失われてしまったのか。
松村が言うならわかりますが、それを西野が言う必要があったのか…と。

複数のインタビューにおいて「今年こそは紅白」とメンバーが口々に目標として掲げていることも
この発言にしても、松村に対する負担にしかならないと思うわけです。

伊藤万理華と齋藤飛鳥を選抜に上げ、次代のアンダーの顔に誰をもってくるのか。
昨年からの流れを考慮すると井上小百合の可能性が高そうですが、せめてアンダーぐらいは
冒険があってもいいかなぁと思わなくもなく。おもしろいものが見たいですよ。

以上、選抜発表から一夜明けての感想でした。

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