ゲームレビュー 「TOMB RAIDER Definitive Edition」
[クリアまでにかかった時間]
アイテム収集などを平均的におこなって約15時間。期間で言えば約1週間。
[ゲーム難易度]
対戦型FPSで万年最下位でも頑張ればクリアできる程度。一部の戦闘が若干キツめ。
敵のアサルトライフルが多段ヒットして死亡…という場面がわりとあるので、遮蔽物を意識して戦うようにしよう。
[実績・トロフィー難易度]
難易度別実績なし。戦闘関係の累積系実績はあとから狙うと大変面倒なので、早めに数を稼ぐように。
敵はクリア後に若干リスポンするが、わずかに足りないぶんを補う程度にしか出てこない。
地味なところで、仲間たちとの会話という取り返しがつかない実績がある。これだけは攻略情報を参考にしたい。
オンライン関連は談合可能らしいがノータッチなので不明。
[良いところ]
・丁寧なローカライズ。日本語吹き替えも上質。
・長すぎず短すぎず、ちょうどよいボリューム感。クリア後でも回収可能な、常識的な個数の収集要素。
・こまかいオートセーブのおかげで失敗しても再挑戦しやすく、不意のフリーズにも強い。ロード時間もみじかい。
・適度な難易度のパズル要素。答えがわからないときはヒントを求めることができる。
・敵が無限湧きせず、適度な賢さなので戦っていて楽しい。発砲音も気持ちいい。
・必要なタイミングで必要なだけ弾薬や矢が手に入るので残弾管理の苦痛がない。
[悪いところ]
・時代遅れのQTE要素。失敗すれば即死、同じムービーを何度も見せられる。
・強制移動のイベントシーンにQTE同様の即死トラップあり。初見では確実に失敗する。
・ホラーと呼んでも差し支えないくらいのグロ描写。削って対象年齢を下げるべきだったのでは?
・火炎瓶やダイナマイトを際限なく投擲してくる敵が鬱陶しい。
・一部、位置がマップに表示されない収集要素あり。
・生まれ変わったララ・クロフトのキャラクターデザイン。次作では大幅に変更されている。
[どちらとも言えない]
・外画にありがちな『間違った日本』表現満載。シリアスなシーンがギャグになる可能性も。
・初めての殺人から3ケタ級シリアルキラーへと変貌する主人公。
・強制戦闘が多く、ステルス要素は低め。ステルス失敗時のペナルティーも軽微。
・ストーリー上仕方ないことだが、考古学的な探検要素は薄め。探検家としての活躍は次作から。
・サバイバルを謳うわりにサバイバル要素は低く、狩猟が必要なのは冒頭の1回だけ。
・マルチプレイモードの存在。
[総括]
世界的に有名なトゥームレイダーシリーズのリブート作品の1作目であり、そのHDリマスター版である。
ララ・クロフトの初めての冒険を描いているため、これまでのララやトゥームレイダーのイメージとは一線を画した
トゥームレイダーらしくない内容になっている。まさに新生トゥームレイダーと言える作品。
なので好意的に言えば、過去のシリーズをまったくプレイしたことがない人でも安心してプレイできる。
むしろ過去のシリーズの経験がないほうが変な先入観がなく、素直に楽しめる可能性が高い。
アクションアドベンチャーゲームとして、ゲームバランスやレベルデザインが秀逸でストレスが少ない。
「自分はゲームが上手いのではないか?」と錯覚させられるような設計で非常に気持ちよく遊ぶことができる。
これからアクションやシューティング、洋ゲーというジャンルを始めようという人には最適だ。
ただし凄惨な描写が多いので、そこで評価が割れるかもしれない。
B級映画のような日本表現には笑ってしまうが、表現自体は緻密で見飽きることはない。
「閉ざされた島からの脱出」という海外ドラマのようなストーリーを追っていると、あっという間に時間が過ぎる。
[オススメ度]
高い。初心者からコアゲーマーまで幅広くオススメできる。ただし18歳以上に限る(CERO Z指定)。
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