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2016年4月 9日 (土)

HP 15-af100 フルHD 価格.com限定モデル レビュー

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MSI CR500に代わる新しいノートPC、HPの15-af100が届きました。今回も安ノートです。

前のCR500が6年前の当時Amazonで42,500円(送料込み)だったのに対し、今回の15-af100は
価格.com限定の特別価格(+送料3,000円)で41,580円でした。
6年前に購入したモデルよりもいろんな面で優秀なのに安いっていう…時代の変化って恐ろしい。

この安さの最大の理由はCPUがIntelではなくAMDだからではないかと。
じつはAMDって初めてでして…これまで20年くらいずっとIntelで来たので少々不安だったのですが
実際に使っていてその差に気付いたり、不満を覚える場面はいまのところほとんどないですね。
むしろ快適なくらいで。省電力で低発熱、それでいて値段のわりに高性能。

ためしにYouTubeで動画などを見てみましたが、720Pの動画でも全然余裕でした。
冷却ファンが多少うなりはするものの吹き出してくる風は冷たかったです。
ニコニコ動画の場合、コメントの流れ方が異様にスムーズでなんか見慣れなくて奇妙な感じがしました。

あと、フルHDってやっぱ広いですよ。このサイズのノートPCって大抵WXGAだから違いは大きいです。
ブラウザにしても表計算ソフトにしても表示範囲がとても広く、この恩恵のためだけでも買う価値あり。


価格.comのノートPC部門で現在、売れ筋と注目ランキング堂々二冠という注目されているモデルで
購入を検討されている方も非常に多いのではないかと思います。
なので購入者目線のレビューをざっと書いていきます。また、後日書き足すかもしれません。



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◆特徴
・同価格帯で唯一と言ってもいいフルHDノングレア液晶ディスプレイ搭載モデル
・この価格帯としては高性能で低発熱な4コアAPU「AMD E2-6110」搭載

◆GOOD
・値段のわりに安っぽく見えず、厚みが抑えられていて、しかも頑丈な本体
・独特な配置だが意外と打ちやすいアイソレーションタイプのテンキー付きキーボード
・指が直接触れる部分がどこもサラサラしていて肌触りがよく、凹凸が少なくて掃除しやすい
・小さく場所を取りにくいACアダプタ(直角に差し込むためのアタッチメント付き)
・負荷をかけてもかなりの低発熱(排気口から出る風が冷たい)


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◆BAD
・USB差込口がすべて手前側にあって取り回しが不便
・どうにも納得できない強引すぎる方向キーのデザイン
・暗いのに眩しく(?)かなり青い液晶ディスプレイ
・SDカードスロットに飛び出し機構がなく、ものによっては非常に抜き取りにくい
・back spaceキーとnum lockキーが近すぎて頻繁に押し間違える

◆その他の気になるポイント
・出荷時はボリュームや明るさ調整に割り振られているファンクションキー
・BIOS画面へ行くのが難しい(起動時のEscキーの受け付け時間がとてつもなく短い)
・右サイド手前にあってまったく視界に入らないアクセスランプ
・なぜかcaps lockキーにLEDが内蔵されていて、オンオフに合わせて点灯する(num lockにあれば…)
・電源コネクタの脇と有線LANポートにもLEDが仕込まれていて使用中に点灯する
・裏蓋はないため分解は困難(困難だができないわけではなく、メモリの増設なども可能)
・排気口はあるのに吸気口がなく、どこから吸い込んでるのかわからない(キーボードの隙間から?)
・技適マークが見当たらない(ひょっとするとLANカード自体にはある?)


◇不具合報告
・購入から5か月目、起動時に冷却ファンの軸ぶれ騒音を初めて確認。
・購入から6か月目、起動時に冷却ファンの軸ぶれ騒音ふたたび発生。
・購入から7か月目以降、起動時に軸ぶれ騒音が頻発するように。乾燥する季節になったせいもある?
 →ファンが内蔵されている部分を本体底面から叩くことで軸ぶれ騒音を解消できる模様(笑)
・購入から10か月目、フタを閉じたとき高確率でWi-Fi接続がオフになる不具合を確認。
 →PC起動時からつながらないこともあり。いつの間にか直っていたのでWindows10由来の不具合かも。
・購入から42か月、Windows10のアップデート後の再起動中に聞いたこともない異音。HDDか?
・同月、ついに分解して冷却ファンの掃除を敢行。
 →裏面のネジは12個。うち2個はバッテリー脇のゴム脚に隠されている。1個はドライブ固定用。
 →キーボード面を剥がすには『内装剥がし』があると便利らしい。自分は樹脂製のへらで代用。
 →マザーボードから取り外さなくても掃除はできる。ファンは脱着不可なのでグリスの注し直しは無理?
 →ファンのフタはプラスチックを溶かして固定してあるため、一度開けると元に戻せない。
・2020年12月、中国からファンを取り寄せて交換(パーツ番号:813946-001)
 →しかし交換から1週間ほどで軸ブレらしきノイズが発生
・正確な時期は不明だが、内蔵Wi-Fiカードが死亡(アンテナ線のコネクタが剥がれただけかも?)
・2022年11月、ディスプレイの左側のヒンジの根本が破損
 →詳しく言うと、ヒンジをネジ留めするローレットインサートナット周辺のプラが劣化でバラバラに
 →ローレットインサートナットを設計と逆向きにして、周囲をエポキシパテで埋めて解決
 →同時期に冷却ファンのグリスアップも敢行(純正ファンでは不可能だったファンの脱着ができたので)


このなかで実用面で一番重大なのは液晶ディスプレイのクセだと思います。
とにかく青い。CR500の液晶もかなり青いことで有名でしたが、あれに匹敵するくらい青いです。
画像編集を目的に購入されるのであれば、購入後確実に対処しなければなりません。

15-af100にはWindowsの色調整機能以外にAMD独自の色調整メニューが用意されています。
Windowsのには各色の明るさやコントラストといったこまかな調整項目がないので、そっちは使わず
AMDのほうで調整するのがオススメです。
きちんと調整すれば、目が悲鳴を上げそうなほどの青さは一応解消可能ですので。



■ディスプレイのカラー設定一例

デスクトップで右クリックすると、メニューの一番上に「AMD Catalyst Control Center」という項目が
見つかると思いますが、これをクリックして設定画面を開きます。

15af100r04

次に、[デスクトップとディスプレイ]→[デスクトップの管理]→[デスクトップの色]と進みます。
あとは三原色の各項目を以下のように設定してください。これでかなりマシな状態になると思います。

[赤]
ガンマ:1.15
明るさ:-8

[緑]
そのままでOK

[青]
ガンマ:0.90
明るさ:-32

明るさをイジらない状態が本来のバランスがとれた状態なのですが、それでもまだ赤紫っぽい感じの
色合いだったため、そこからは自分の目に頼って調整しました。
使用環境の照明などに合わせて[明るさ]の数値だけ調整すればよいと思います。

購入直後はWindows起動時にCatalyst Control Centerの設定を読み込んでくれませんでした。
後述しますが、CCCを単体でインストールし直すと起動時に自動で読み込むようになります。
購入直後に対処する場合は、インストールフォルダ内にあるMOM.exeのショートカットをスタートアップに
登録するなりして、起動時に自動で読み込むようにするとよいでしょう。

 場所: C:\Program Files (x86)\ATI Technologies\ATI.ACE\Core-Static\MOM.exe

タスクスケジューラに「任意のアカウントのログオン時」というトリガーで設定する方法でもOKです。


[重要な追記]

15af100r05

AMDのアップデートを実行したらカラー設定が消えてしまった!と、慌てた方もいらっしゃるのでは。
これはアップデートの過程でRadeon Settingという新しいプログラムをインストールしたせいです。

デスクトップで右クリックすると、メニューの一番上にあった「AMD Catalyst Control Center」がなくなり
代わりに「Radeon 設定」という項目が追加されているはずです。
Catalyst Control Centerを上書きするような感じでインストールされるわけです。

Radeon Settingにも「色の設定」という項目はあるのですが、クリックするとWindowsの色調整に飛びます。
つまりCCCのようなこまやかな設定ができず、以前の設定を読み込んでくれなくなるのです。


以前と同じ設定を読み込んでくれないものかといろいろ試してみましたが…諦めました。

Radeon Settingをアンインストールし、別途CCCのみを拾ってきて再インストールし直すことに。
Windowsのコントロールパネルから[プログラムと機能]へ進み、一覧から「AMD Software」を探します。
ここで[アンインストール]ではなく[変更]をクリックしてください。
AMDが管理する様々なドライバやソフトウェアのなかからRadeon Settingだけアンインストールできます。
(Radeon Settingのみチェックボックスを残し、ほかはオフにしてアンインストールを実行)

ちなみに自分が入れ直したのは64bit版Win10用ver.15.7.1です。
これよりも新しいものもどこかにあるかもしれませんが、当然新しいに越したことはないと思います。
CCC単体でインストールすると起動時に自動で以前のカラー設定を読み込んでくれるようにもなります。


ver.15.7.1にも含まれていますが、「Raptr」と「Gaming Evolved」はゲームをやらないなら不要です。
無駄にシステムを重くするだけなのでカスタムインストールを選択してチェックボックスをはずしておきましょう。
また、ドライバの新たなアップデートが通知されてきたときは注意してください。
うっかりしているとRadeon Settingをまたインストールしてしまいます(実際2度ほどやらかしました…)。

近年のアップデートにはゲームのストリーミング用のソフトウェアなども含まれています。
カスタムインストールをきちんと利用して、必要なもの不要なものをしっかり選別してインストールしましょう。



フルHD環境でブログを編集するようになって感じたのは、画像が非常に小さいということ。
現在当ブログの画像は480×270というフォーマットになっています。以前はもっと小さかったのですが
アクセス解析の閲覧環境などを考慮し、徐々にサイズを変更してきました。

最近はスマホでも横720ぐらいが当たり前ですし、パソコンでの閲覧ならもっと幅が広いでしょうから
もうちょっと思い切って画像を大きくしてもいいのかもしれませんね。

同じブログを10年も続けていると『いま』に合わせて変化するのも大変なんです…もう10年ですよ。

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