« 「キャラクターが多すぎて名前を覚えられない」というアニメの問題 | トップページ | "物語"のない時代に »

2016年5月28日 (土)

「EXVS-FORCE」と「ブレブレ」をはじめてみた

デザインが素晴らしく、持ちやすく操作もしやすいなどハードとしては非常に気に入っているPS Vitaを
このまま放置し続けるのももったいないと思って、なにかソフトはないかとしばらく物色していたところ
「機動戦士ガンダム EXVS-FORCE」がAmazonで投げ売りになっているのを見つけました。

この「EXVS-FORCE」、「エクバフォース」などとも呼ばれていますが発売当時の評価が惨憺たるもので
その不評だけは本作と縁遠い自分のところにも届いていました。

アップデートにより不評だった部分はだいぶ改善され、それなりに評価を取り戻していたらしいのですが
それでも投げ売りされ続ける本作の中身がどれほどのものか興味が湧きまして。
たまたま「RE:0096」効果でガンダム熱が沸き上がっていたというタイミングでもありました。
HGUCのキット1個分の値段で買えるならお得かな?と、思い切ってAmazonで注文してみたわけです。


Exvsf01

そしたらなんと初回生産特典付きが届いたんですね…昨年末の発売から半年ほど経っているのに。

VSシリーズは「連ジ」や「連ザ」のころ、もう10年以上前になりますが当時は熱心にプレイしていました。
最近のいわゆる動物園問題が深刻な「エクバ」や「マキブ」はノータッチだったので、本作とはどれほどの
違いがあるのかまったくわかりませんが、いづれちゃんと総評をまとめようと思います。


Exvsf02

Exvsf03

いきなりオリジナルの美少女ふたりが現れてストーリーの解説をはじめるのには面喰らいました。
しかも、プレイヤーは自我を与えられたAIだという…ガンダムとはまったく関係のないSFな世界観です。

一人用モードは宇宙世紀を年代別にフローチャート形式で追体験していく感じになっています。
宇宙世紀以外の作品は途中で枝分かれした部分に出現し、一定のゲーム内通貨を支払って解除すると
参戦機体への挑戦権を得られるようです(個別のストーリーはなさそう?)。

宇宙世紀以外のガンダムを史実を無視してミッションに参加させることも可能です。
ただし序盤はコスト制限に引っかかるので大半の(強力な)ガンダムは参戦させられません。


Exvsf04

Exvsf05

とりあえず2時間くらい触った感じ、そんなにひどいところもないんじゃないかな?という印象。
VSシリーズの肝である対戦モードがオンラインに対応していない時点で致命的なのはまあわかります。
でも、一人用モードは投げ売り価格で買うならかなりお得な感じがします。

原作を尊重した各キャラのセリフが再生され、原作そのままのBGMが流れるのはなかなかの好感。
登場機体が48種類(戦艦含む)というのは現時点ではそんなに不足しているとは思えません。

拠点を占領し合うシステムは無双シリーズっぽいですが、本作はフレンドリーファイアありの仕様なので
味方のNPC機やミニオンの攻撃にジャマされてイライラすることが頻繁にあります。
また、貧弱なNPC機がやられるたびにいちいち再生される戦況報告の音声がちょっとうるさすぎ。
本作の影響で伊藤かな恵さんをキライになってしまう可能性もありそう。

あとは難易度の面がちょっと気になるかな。敵の攻撃の正確性やリスポンの早さなど。
時間をかけて調整した感じがしないというか、ものすごくストレスを感じるプレイヤーもいそうな気がします。


Exvsf06

ほかに本作で特筆すべきところといえば、Vitaなのにカスタムサントラ機能が搭載されているという点。
あらかじめ保存しておいたMP3形式のファイルをミッションや対戦前に指定して再生することができるので
主題歌やサントラからお気に入りの曲をチョイスして楽しめるわけです。
本編に収録されているBGMも、ここぞという場面で流れたものばかりですし音楽面は至れり尽くせりです。

トロフィーコンプまで30時間程度という話なので、ヒマを見て少しずつ進めていこうと思います。



それとは別にもうひとつ、最近たわむれにスマホ向けのゲームをプレイしております。
タイトルは「ブレイブソード×ブレイズソウル」。現在iOSとAndroid(4.0以上)向けに配信されています。


Bsbs01

アニメの枠で「グランブルーファンタジー」と同じくらい頻繁にCMを見かけるのに、Twitterのタイムラインで
誰もプレイしている様子を見たことがなく、どんなゲームなんだろう?と常々疑問に思っていました。
CMを見ただけでは内容がわかりませんしね…なんかキャラが意味わからんセリフしゃべってるだけだし。

これまでスマホ向けのゲームなんて一切プレイしていなかったのに、なんで急に興味をもったかというと
本作のリセマラ推奨(!)システムというのが気になったからなんです。

本作のメニュー画面には『リセマラ』という項目が堂々とならんでいて(笑)いわゆる当たりが引けるまで
ソフトウェアリセットを繰り返すことができるようになっているのです。
(メニューに表示されるのは最初期のうちで、ゲームを進めると『リセマラ』という項目はなくなります)
普通はリセマラというと、アプリ自体をアンインストールして再度インストールするというのが基本ですが
そのような手間を省いて気の済むまでリセマラしてもらおうという珍しい方針なわけですね。

本作には、最初にどうしても引き当てておきたいキャラというのがあるそうです。
それを引き当てるのにどれくらいの時間がかかるか。そこに変に興味が湧いてしまったのでした。


Bsbs02

ネットで調べると900回ぐらい回してやっと出たなんて話もあり、なかなか大変そうだと思っていたのですが
50回ぐらいであっさり引き当ててしまいまして…リセマラは4回ほどで済みました。
ひょっとしてクジ運いいのかしら。いや、単に確率の問題ですよね。
(ちなみに製造方針は『魔導重視』を選びましたが、おそらくほかを選んでもそんなに差はないかと…)

この「S ルールメイカー」は全体回復系スキルをもっている非常に貴重なキャラ。
本作の100を超えるキャラのうち、全体回復系スキルをもっているのはたったふたりだけなんだそうです。


さて…目的だったリセマラ遊びが早々に終わってしまったため、惰性で本編もプレイし始めました。

しかし、こういうタイプのゲームは初めてなのでどのように遊ぶのが正解なのか模索している状態です。
特別お気に入りのキャラがいるわけでもないし、身近にプレイしてる人もいませんしね。


Bsbs03

手に入れたキャラを編成し、クエストに派遣して新たなキャラや素材を手に入れ、帰還したキャラを回復し
次のクエストに備える…という「艦これ」などと同じようなシステムになっている模様。
戦闘中に最適なタイミングでガードをおこなうという操作があるのがちょっとだけ個性的なのかも。

難しい操作を要求される場面はないので、基本的にはゆったりと画面を見つめ、音声に耳を傾けて楽しむ
という感じなんだと思います。参加声優は非常に多く、音楽もなかなかカッコいいです。

ちょっとおもしろいなと思ったのは、ログイン報酬が一日に二度配布されること。
朝4時以降と夕方16時以降に起動すると獲得できるのですが、次の時間に配布されるアイテムの内容が
あらかじめ告知されるという点にも奇妙な親切心を感じます。
ログイン報酬以外にもさまざまな条件を満たすことで豊富なアイテムを獲得できるようになっています。

ゲームを起動してもらう、プレイしてもらう動機付けとしては上手い手段だと思います。
基本無料・少額課金タイプのゲームはとにかくプレイし続けてもらわないと話になりませんからね。


メインのクエストに沿ってストーリーが展開するようになっていますが、正直楽しめるものではないです。

チュートリアルにしてもメタ的な発言を多用したりでファンタジー風の世界観を尊重する気配はまるでないし
立ち絵に文章だけで進む様子は黙って見続けるには苦痛をともなうレベルです。
当初はきちんと読もうかと思っていたのですが、あまりにも冗長だったので諦めました。

『自分ではない登場人物』をプレイヤーキャラとして進めることにも構造的な不満を覚えました。
それと、戦闘時にプレイヤーキャラとは別に『ソウル』というキャラクターが使われるのもちょっと違和感が。
こういうタイプのゲームの場合、プレイヤーと魔剣のあいだに仲介する余計なキャラを差し挟まないほうが
よかったのではないかと個人的には思います。愛着や感情移入の面で。

あと気になったのは、ダイヤを消費した製造以外に魔剣を入手できる機会がどの程度あるのか。
現時点ではダイヤがどの程度のペースで(無料で)獲得できるかわからないのでなんとも言えませんが
新たな魔剣との出会いがもうちょっとあればな…と思いました。


まあ…熱心にプレイするつもりもないのでマジメにレビューするのもアレですが、当ブログのスタンスを守り
きちんと書いてみた次第であります。新しい分野にも取り組んでいかないとね。

そういえば、自分のスマホってこんなに熱くなるんだ…という新鮮な体験もできました。

|

« 「キャラクターが多すぎて名前を覚えられない」というアニメの問題 | トップページ | "物語"のない時代に »

ゲーム レビュー&コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「キャラクターが多すぎて名前を覚えられない」というアニメの問題 | トップページ | "物語"のない時代に »