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2016年9月16日 (金)

ゲームレビュー 「Assassins' Creed Ⅳ: Black Flag」

Ac4bf02

[クリアまでにかかった時間]
たどり着いた街の収集要素を埋めつつ進めて約45時間。クリア時の達成率は83%に。

[ゲーム難易度]
過去のシリーズとあまり変わらないが、操船と海戦は慣れないと難しく感じてしまうかも。
野生動物の襲撃という新要素もあるので油断は禁物。

[実績難易度]
マルチプレイ関係を除いても結構時間がかかる。素材と資金稼ぎも地味にネック。


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[GOOD]
・過去作との明確な差別化。大海原を股にかけての戦い。海は美しく、船旅には心躍る。
・航海を盛り上げる船乗りたちの歌。一癖も二癖もある仲間たちとの賑わい、哀愁。
・操船とともに追加された海戦や海中探索の要素。
・小動物や海洋生物の表現。クジラとの出会いはゲームとはいえ感激する。
・人工物以外の樹木などを利用したフリーラン。

[BAD]
・狙撃手の存在。高所であれば警戒区域外でも遠距離から捕捉してくるので鬱陶しい。
・フリーランで利用できる構造物が増えた半面、プレイヤーの意図しない動きをすることも増えた。
・障害物が存在しないのに急に登れなくなったり降りれなくなったりするウォールクライミング。
・最終局面でなんの予告もなく登場する即死トラップ。
・事実上のハイエンドコンテンツである「伝説の船」が強すぎる。


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[NEITHER]
・過去作との差別化により宗教観が皆無となり、アサクリらしさに欠けている感じもする。
・自身のアップグレードに必要な素材が余所道しないと入手しにくい。
・2種類の吹き矢の追加。無音かつ必殺で強すぎるが、狙撃手と対の要素と考えるべきか。
・縦マルチの影響か、人物表現に若干の古臭さを感じる。
・シリーズ恒例の収集要素。今回は未開の地に配置されているものも多く、観光ついでにはならない。


Ac4bf05

[総括]
大人気シリーズのナンバリング作。「3」までとの関連性はほぼなく、様々な面で刷新されている。
過去の作品をプレイしていれば人物関係のおもしろさを理解できてより楽しめるが、知らなかったとしても
それほど問題ないくらいには切り離された続編となっている。

シリーズの魅力であるフリーランや隠密、暗殺アクションはさらに進化を遂げたものになっている。
似たようなことの繰り返しと言ってしまえばそれまでだが、今回は時代も風景もだいぶ異なっているため
シリーズファンでもかなり新鮮な気持ちでプレイできるのではないか。
特に海上での戦闘、大砲や臼砲を撃ち合う対艦戦闘はこれまでにない爽快感を提供してくれている。

主人公も含めて登場人物はみな粗野で快闊。敵は陰険で神経質、あるいは奇人変人。
時代劇や西部劇のような古典的なわかりやすさ、痛快さ、そして引き際の哀愁と粋を兼ね備えている。

ストーリーもアクションも非常によくできているだけに、思い通りに動かない瞬間にストレスが溜まるが
不満を覚えるのは本当に些細なところだけで、総じて満足度の高い作品だった。
ベタな例えになるが「パイレーツ・オブ・カリビアン」のような体験を求めているなら是非プレイしてほしい。


[オススメ度]
高い。できることがたくさんあり、ボリューム感にも不足はない。夏にプレイするのがオススメか。

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