Xbox Oneユーザー視点のPS4レビュー
突然ですが、奇妙な経緯があってPS4ユーザーになってしまいました。自分でも驚いています。
何年も前から付き合いのあるフレンドから常日頃「一緒にFF14やろう!」と誘われ続けていたんですけど
PCゲームとMMOを意識的に引退したことや、ゲームに使えるような高性能のPCをもってないことなどを
理由にして「FF14」に触れるのをやんわりと断り続けていました。
本当はもっと複合的な理由があるんですけどね。環境が整っていない以上の理由が。
過去にスクエニアカウントをハックされたことなども当然含まれます。
最近になって薄型のPS4が発売され、フレンドはそれに買い替えることに。
そして「以前使っていたPS4を贈るからFF14をやろう」と言ってきたのです。まさかそこまでしてくるとは…。
もはや断る理由もないというか、なんかもう断れない感じの流れになってしまったというか(笑)
しかも本当に無償譲渡ですからね。送料も向こう持ちでこちらは一切支払ってないという。
何年も付き合いがあったとはいえ、お互い顔も実名も知らないフレンドだったのも驚きの一因。
普通そんな相手にそこそこ高価なゲーム機をあげたりできるものなのかな?と、いまだに思ってます。
さて…PS4ですよ。PS3に触れることなくPS2からのPS4。十数年ぶりのソニーの据え置きハードです。
2008年の9月にXbox360を購入してからずっとXboxユーザーでしたからね。
現行のXbox Oneと比較してPS4はどうなのか?という視点で本体のレビューを書いていきます。
◆本体とコントローラー両方
・思っていたよりもブラスチック感が強く、値段なりの高級感に乏しい
・思っていたよりも派手にLEDが点灯する
Xbox Oneもプラスチックなところはあるのですが、それを隠すデザイン的な努力をしてあります。
対してPS4はプラスチックであることにデザイン的な妥協をしているというか。
本体表面の梨地加工の粒が粗めで、かえってプラスチック製品っぽさを助長している感じがします。
◆本体
・傾斜したデザインのせいで奥行きが長く、ラックに横置きするには不便かもしれない
・LANやHDMIのポートが上端にあり、ケーブルを挿したとき正面からの見栄えが悪い
・USBポートが正面にあるのは便利
・USBポートが狭まったところにあるので、一部のUSB機器は干渉して挿せない
・吸気口が狭すぎる
・起動時のビープ音が非常に機械的で音量が大きく、しかも消すことができない
・静電容量方式のイジェクトボタンに致命的な欠陥があり、誤動作する
・USB接続のヘッドセットが使える(Xbox Oneは使用できない)
・電源を切るときにスタンバイモードと完全オフを選べる(Xbox Oneは事前に設定する必要あり)
Xbox Oneは本体は大柄なのにそれほど気にならないのは奥行が比較的みじかいからなんですよね。
そして、大柄なりに冷却性能と静穏性が非常に高いというのも魅力でした。
PS4は厚みを抑えたなりのデメリットがあり、傾斜したデザインがさらに悪さをしている感じがします。
USBポートが正面にあるのは頻繁に抜き差しするには便利ですが、キーボードを常時挿しておく場合などは
見栄えという意味でも取り回しという意味でもあまりよくないかもしれません。
静電容量方式のボタンの欠陥は初期型固有のもので、以降のモデルではボタンが変更されてるのだとか。
この欠陥、ゲームの途中でもいきなり発生するためセーブ前だとかなり悲惨なことになります。
この一点だけで初期型は本当に避けるべき。快適に遊びたいなら初期型は選ぶべきではありません。
原因は本体内の空気の流れにあるらしく、保証の範囲内では改善の手立てがないみたいです(要分解)。
◆コントローラー
・重さはXbox Oneとそれほど違わないが、ボタン配置が横に広い
・背面の滑り止め加工は持ちやすくて安心感がある
・左右スティック基部とグリップにパーティングラインが出ている(Xbox Oneはパーティングラインなし)
・左右スティックの天面のくぼみが浅く、一方向に入力しっぱなしにするような操作だとつらく感じる
・○×△□ボタンの天面がフラットでさらさらしていて押し心地がよい
・L2とR2は半径が小さすぎてトリガーと呼べるものではない
・SHAREボタンとOPTIONSボタンは使用頻度がそこそこ多いのに背が低くて押しにくい
・タッチパネルはプレイするゲームによっては便利(マウス代わりになる)だが親指では操作しにくい
・内蔵スピーカーは思っていたよりも音量が大きい(設定画面で調整可能)
・ジャイロを利用した文字入力はおもしろくて意外と使いやすい
・内蔵バッテリーがあまり長持ちしない(少なくともXbox Oneとエネループのほうが長持ちする)
どちらが使いやすいということもないですが、これでFPSやレースゲームはしたくないな…という印象。
あと、バッテリーが完全に内蔵型なのが長期的に見てどうなのかな?という感じも。
市販の単3型充電池を使用できるXbox Oneはそういった不安がないのも利点だと思っています。
現時点では総合的に見れば、やはり慣れもあってXbox Oneのほうが好みです。
PS4はデザインを優先するあまりに犠牲になっている、ユーザーに犠牲を強いている部分がありますし
長時間・長期間の利用という面でもXbox Oneは優れている部分が多いと感じています。
同じゲーム機でもアプローチの違いが見えておもしろいところではありますが。
ソフト的な話もしたいのですが、まだ比較できるほどPS4で遊べていないのでやんわりと。
ゲームクリップの録画時間がXbox Oneの3倍の最大15分、映像配信サービスを複数から選べるというのは
PS4独自の利点だとは思います。あとはTwitterへの画像添付投稿のしやすさ。
Xbox OneはSNS的な要素をXbox LIVE、つまり自社のサービスで完結させようとしているため閉塞感があり
世間一般に利用されているメジャーなサービスとの連携が弱いというのがウィークポイントに。
ただ、逆に言えばPS4はそういうインフラ整備をすべて他社に丸投げしてしまっている状態なのです。
技術的にはXbox Oneのほうが誉められるべきなのに、時流に乗っているPS4が誉められてしまうわけです。
スクリーンショットの撮影のしやすさ、使い回しやすさ、映像配信の始めやすさでもPS4に軍配が上がります。
Xbox OneのTwitchアプリはお世辞にも良い出来とは言えず、動作も非常に不安定です。
それに比べてPS4のTwitch配信はとにかくスムーズだし、コメントの音声読み上げにも対応しています。
いますぐにでも生主になれる。PS4はここでも時流をつかんでいます。
ホーム画面のデザインに関しては現状ではXbox Oneに軍配が上がります。
レスポンスではPS4のほうが優れているものの、PS4のメニューやストアはとにかく視認性が悪いです。
個人的にPS4のホーム画面で気に入らないのは各種アイコンがなにを意味しているのかわかりにくいのと
画面下部にチラチラ表示される文字だらけの広告バナーがうざったいこと。
デザイナーの仕事を広告屋が台無しにしている可能性もありますし、なんとか改善してほしいですね。
あと、ゲームやアプリを完全終了するのに2段階で再確認されるのがちょっと気になります。
セーフティのつもりかもしれませんが、日常的な行動に余分な手間を加えられている感じがします。
肝心のゲームのグラフィックについては、表現の方向性の違いが出ているのかもしれません。
最近Xbox One版をプレイした「Unravel」の体験版をプレイしたところ、よく言えばソフトなグラフィック表現で
鮮やかさよりは自然さを重視した色味に見えました。
PS4で「FF14」以外になにをやるかはいまのところ考えていません。心当たりもないので…。
今後なにかが発表されたとき、手元にPS4があってラッキーだったなと思える日が来るのかもしれません。

それで「FF14」の感触はどうなのか?というと、なんか懐かしい感じがしましたね。
当ブログを昔っからお読みの方はご存知だと思いますが、以前はわりとMMORPGをハシゴしまくってて
家庭用ゲーム機に全然触れていない時期も結構あったのです。
「スターウォーズ・ギャラクシーズ」を引退して移住先を求めていたころをなんとなく思い出しました。
序盤のやたら多いおつかいクエストと、敵をタゲったらあとはだいたい見てるだけなこの感じ。
「FF14」の戦闘は比較的アクティブなので退屈はしませんが、アクション性が高いとは言えません。
自分はとにかく四六時中操作が続くゲームが好きで、ここ数年はそんなゲームばかり選んできました。
そこからMMOに戻る落差というか、身体が慣れない感じがちょっとおもしろくもあります。
あと、ここ数年はほぼソロ専門だったことも大きな違いですね。
MMOはどうしたって時間がかかるし、他のプレイヤーと予定を決める必要も出てくるでしょう。
そこにいろんな意味で馴染めるかどうか。とりあえずフリートライアル期間にいろいろ試してみます。
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