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2017年2月 2日 (木)

「僕は友達が少ない ぽーたぶる」 星奈ルート終了

「僕は友達が少ない ぽーたぶる」に用意されている柏崎星奈ルートの攻略がすべて完了しました。

いやぁ…よかったですよ。グッドエンドは激甘だし、ノーマルエンドでも気持ちよく終われるしで。
グッドエンドは言ってみればカップリングの成立です。小鷹と星奈が結ばれる結末。
それでいて夜空の落としどころもきちんとしていて、だけど切なくて…っていう良く練られたルートでしたね。

ノーマルエンドは星奈メインのハーレム的結末というか、この先の騒動を匂わせる賑やかなラスト。
原作つきのアニメ化でよくある、続きはあるけど放送話数の都合でどうしても途中で終わらせなきゃいけない
というときに用いられるような終わり方とでもいいましょうか。
この先も小鷹総受けなラブコメが続いていくのだな…という、まあベタといえばベタな終わり方です。


星奈推しの自分が今回の星奈ルートで特に気に入っているのが、小鳩とタマネギを食べるエピソード。
星奈マジお母さん。お姉さん的ポジションではなく、本来母親が担うべき役割を肩代わりしているかのようで
単なるカップリングを通り越した母性愛のようなものを感じられました。

星奈ってこんな一面もあるんだな、下心だけじゃないんだな…(笑)という感心を得られます。
そして、これはきっと夜空にはできない役割だろうとも思います。


このままだと夜空disな雰囲気になってしまうので、フォローではありませんが夜空の話もひとつ。

アニメを見ていたときは夜空だけはどうしても好きになれる部分がなく、夜空に関心をもてないでいました。
しかし今回このゲームの星奈ルートをプレイして、夜空も好きになれたのが大きな収穫だったと思います。
こんなに周囲が見えてる子なのか。こんなに星奈のことを友達として見ていたのか…という感心。
普段はお互いボロクソに言い合ってる仲だけど、お互いを同性の友達として見てるんだなぁと。

星奈ルートの終盤をプレイすると夜空も幸せにしてやりたい、夜空ルートもプレイせねばと思えてきます。
それと、夜空ルートでは星奈がどう描かれているのかも気になりました。


いや、夜空に限らずですね。みんな優しくて思いやりがあり、その状況で取るべき最善の言動をしている。
社会的に見て曲がっているところがなく、その気になればいくらでも友達を増やせそうなんですよね。
『良い意味でのコミュ障』が働いてしまっているというか。それは裏を返せばマトモだということ。
だから彼らのやりとりを見ていて共感こそすれど不快に思うところはない。

そこが「はがない」という作品のひとつの魅力なのかもしれないなぁと、プレイしていて思いました。


本作のエンディングは全部で13種類あるそうです。初回分を含めるとこれで3つの結末を見たことに。
ちなみに初回は、特にルート選択を意識せずにプレイすると到達してしまう小鳩エンドでした。
小鳩推しの人にしてみれば不遇としか言いようがない…人気キャラなのになんでこんな扱いなのでしょうか。

小鳩は星奈ルートでも扱いが悪いんですよね。一方的にストレスを抱えてしまう役回りで。
マリアもエンディングがひとつしかないらしいし、シナリオライターのなかにロリコンがいなかったのかも(笑)



本当はこんなにいろいろ語るつもりはなかったんですが、言いたいことがいろいろ出てきてしまいまして…。

本作がゲーム内に用意しているフローチャートは見やすく攻略にも役立つものですが、やや欠点もあります。
あくまでルート埋めを助けるものでしかないことを、100%完読を目指す場合は気を付けねばなりません。

本作では既読の文章はグレーで表示されるので、再び同じ文章が表示された場合は一目でわかります。
しかし、フローチャートではそのルートを通過したかどうかが確認できるだけ。
そのルートに用意されている文章をすべて読んだかどうかまではフローチャート上では確認できません。
これがどういう問題につながるのか、ちょっと例示してみます。


Btsp02

図のようなルート構成になっているとします。

最初の大きな分岐点で選択肢Bを選び、右側のルートへいきます。
イベント内の会話では選択肢Aを選び、その後は共通のルートへ合流しました。

この場合、右側のイベントはフローチャート上では通過済み、つまり既読表示となります。
しかし実際はイベント内の選択肢Aのほうしか読んでいないわけで、選択肢Bのほうは未読のままです。
なのに、あとからフローチャートを見直してもAとBどちらがグレー表示されているかわかりません。
実際にその選択肢を選ぶところまでプレイし直さないと確認できないのです。

本作には100%コンプリート実績のようなものはありません。
だからといって、100%完読を目指すための助けとなるような機能を搭載しなかったのは問題だと思います。
ファンなら用意されたすべての文章を読みたいし、収録されたすべてのセリフを聞きたいと思うでしょう。

ここまで丁寧にフローチャート化されているのにどうしてそこまで突き詰めてくれなかったのか。
そこがどうしても引っ掛かる。よくないポイントとして報告せざるをえませんでした。



「はがないぽーたぶる」をプレイしてて、シナリオ面でちょっと気になったことがありました。
それは小鷹や小鳩が住む羽瀬川家のお風呂のことで。どうも『追い炊き』という概念がないみたいなので。

誰かほかの人が入浴したから張り替えるというのはわかりますが、せっかく張ったのに冷めてしまったからと
ふたたびお湯を張り直そうとするシーンがあり、なぜそんな手間を?と思ったのです。
でも調べてみると、そもそも浴室の給湯器に『追い炊き』機能がないご家庭もあるのだとか。

ただ、このシナリオの疑問点は単に沸かし方の違いだけではないのです。
というのは、お風呂掃除を任された夜空がうっかりしていて星奈を水風呂に入れてしまうシーンがあるのです。
羽瀬川家と違って三日月家は『追い炊き』派なの?とか、あれこれ考えてしまいますね。
このへんって原作小説では言及されているのでしょうか。アニメしか見ていないのでこういうとき弱い…。


シナリオで気になったところをもうひとつ挙げると、正解ではないハズレの選択肢を選んだ場合のシナリオが
いかにもハズレっぽいというか、文章がみじかくあっさりしていて読み応えがないんですよね。
共通ルートに戻らせるためにでっち上げた感がぷんぷんする、あまりにも露骨なハズレっぽさというか。
正解のルートを確認してからルート埋めのために見ると余計にそう感じます。

このへんはゲーム上の処理として仕方ないのかなという気もします。
しかし、正解のルートがよく書けているからこそハズレのルートもしっかりしてほしかったと思ってしまいます。

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