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2017年8月10日 (木)

「FF14」 4.0実装分をプレイしてみて

「紅蓮のリベレーター」のメインクエストをすべて終了しました。長くもなく短くもなくという感じですかね。

「FF14」再開直後に申請したリターナー設定が最後のインスタンスダンジョン直前で切れたので、時間にすると
約80時間ぐらいの長さだったのではないでしょうか。RPGで80時間はそこそこ多いくらいです。
諸事情あって途中で感想を公開する余裕がなかったので、書き溜めていたことをまとめて今回掲載します。


Ps4ff14cap42

「紅蓮」を始めるまで、ドマという地域をかなり誤解していました。漠然と日本っぽい国だと思ってたんです。
実際は日本というよりは中国っぽくて、地理的には完全にユーラシア大陸側。
そこに日本の忍者や侍といった文化が若干入り混じっている、日本海周囲をミックスした農耕国家という感じ。
パブリックイメージとしての中国っぽさは一切ないというか…でも三国志なんかの風景には近いのかも。

海岸線はベトナムなどの東南アジア、陸地を進むと和風というよりは昔の中国の山村を思わせる風景が続き
いかにもな和風、海外の映画に登場するような日本風のデザインではなかったのです。
それが意外だったわけで。だってユウギリやゴウセツみたいな人がいっぱいいると思うじゃないですか。


Ps4ff14cap43

対して、非常にステレオタイプな日本風なのがクガネという都市。まんまイメージどおりのジャパン(笑)

ただ、ここまで精細に日本風の都市を作っておきながらメインクエストでは意外なくらい絡まないんですよね。
大陸への橋渡しとなる窓口、あるいは拠点として割り切られている。それがちょっともったいない感じで。

モブハントやギルドリーヴの受領など、「新生」の三大都市に準ずる設備があって利用機会は非常に多いので
無駄によく作られてるなどということは決してないのですが、もう少し使ってほしかったなぁと思います。
プレイヤーのあいだでは高層建築物を登る、通称"クガネ登山"の場として楽しまれていたようです。


Ps4ff14cap44

中盤で舞台となるアジムステップはモンゴルやチベットあたりを意識した広大な草原地帯。
同じ種族でありながら異なる文化や風習をもつ部族が描かれていて、ここだけ異様に情報量が多く感じます。

いやホント、アジムステップ周辺のストーリーだけ厚みが全然違うんですよ。
「紅蓮」のほかの部分が表面的であるのに対し、ここだけ妙に詳細な文化が盛り込まれているせいもあります。
この異様な熱量はどこから来るのか…良い意味で浮いた存在で、セリフを読むのが楽しかったです。

風景の美しさもさることながら、民族ごとに異なる衣装や住居が用意されているのも興味深いところ。
民族衣装好きの人には確実に刺さると思いますし、風葬や輪廻転生などの死生観も丁寧に描かれているので
カルチャーショックを味わいたい人には本当にオススメのパートです。
ひとつ残念なのは、お気に入りの衣装が見つかったとしてもジョブによっては着れないことですね…。


Ps4ff14cap45

終盤に訪れるアラミゴの山岳~湖畔地帯はトルコから北アフリカにかけての雰囲気に近いかと。
赤い石造りの壮麗な建物、広大な塩湖など、見栄えのする風景が続いていました。
メインクエストの設定のせいか、昼間のあかるい風景を見る機会が少なかったのがちょっと残念でしたが。

地域のほかにもコウジン族やアナンタ族、人狼族など新たな種族が登場するのも「紅蓮」の見どころのひとつ。
プレイヤーが選べる種族も増えたらいいのになぁ…なんて思っちゃいますが、難しいでしょうか。


Ps4ff14cap46

クエスト面では、退屈なおつかいや身分に見合わない雑事を任される事態は少なくなっていた気がします。
インスタンスダンジョンやイベントバトルにも新機軸が見られ、新しいものを見せようという気概が見られましたし
「紅蓮」まで付き合ってくれたプレイヤーを飽きさせないよう苦心しているのが伝わってきます。
でもレベル制限を突破するにはやっぱり使い古されたコンテンツの周回が必要なんです…残念ながら。

以前と比べてレベル制限の壁を超えやすいよう配慮しているような雰囲気はありましたけどね。
特にモブハントの恩恵は大きかったなぁと。「蒼天」以前はそれほど効率の良い要素ではないと思ってましたが
「紅蓮」のレベル60以降では、指定のモブを倒すだけで1日あたり約170万もの経験値が得られるようになってて
これを毎日こなすだけでメインクエストのレベル制限の対策になるほどでした。
モブハントはマルチプレイを利用したレベル上げが好きじゃない人への救済策としても評価できます。

あとは火曜日更新の攻略手帳の報酬も経験値不足を埋めるのによく利用していました。
フレンドに恵まれてる人は気にならないと思いますが、ソロでも結構がんばれるのって大事なんですよ。


Ps4ff14cap47

肝心のストーリーはどうだったのか?といえば、おもしろかったですね。「蒼天」には確実に匹敵します。
今回もいろいろと寄り道はさせられるのですが、すべての線がドマやアラミゴの解放につながるようになってて
無駄な寄り道をさせられたという感じはまったくなく、きちんと考えられているなぁと感じました。

個人的に特に気に入っているのが先述のアジムステップ周辺で、あの部分だけでじゅうぶん元が取れます。
魅力的なキャラたちが魅力的な立ち回りをする。それだけでどれほどおもしろいか。

アジムステップ独特の文化や死生観がドマの剣豪の価値観に影響を与え、そしてアジムステップに返すという
本当に清々しく気持ちよく、別れ際のつらさを引き出している。プレイヤーに与える価値観と喪失感。
ストーリーを追うのが楽しいからレベル制限が気になる。次は引っ掛かるまいと事前に多めに稼いでおく。
プレイヤーをそう向かわせるだけのストーリーになっていました。これってかなり褒めてますよね?

「紅蓮」で追加されたジョブクエストがメインクエストの背景をさらに掘り下げていた点も評価したいです。
といってもこれは吟遊詩人に限った話なのかもしれませんが、アラミゴ解放の気運を揺るがす重大な事件が
歴史上に存在したかもしれない…という描き方がじつにおもしろかったですね。


Ps4ff14cap48

唯一これは余分だったかな?と思ったのはクルルさんの一件でしたが、ああいうカタチで被害にでも遭わないと
クルルさんって本当にどうでもいいキャラになってしまうので(笑)必要なことだったのかなと思います。

それとエンディング後の重大なエピローグですか…あのへんは今後の追加エピソードが楽しみになりますね。

「紅蓮」で個人的にお気に入りのキャラはサドゥとマグナイですかね。次点メ・ナーゴ。
ゴウセツとコンラッドは誰が見ても魅力的だったと思うので、このランキングには入れないものとします。
グリーンワート君もそうなるかな…喜劇と悲劇の両方を担う重要なキャラでした。
活躍の場面はそんなになかったものの、「蒼天」のキャラが出張ってくるのもうれしかったです。

イダあらためリセは、仮面をはずしたときにひどくガッカリしたものの(笑)「紅蓮」の中核を担う登場人物として
正しく活躍してくれたので普通に評価できますね。リセ化が急すぎた気はしますが。
あと、OPムービーにも登場するラールガー像のてのひらの上で組手するのは必要だったのでしょうか…?

登場キャラについての余談ですが、ゼノス様の設定面は劇中でもっと掘り下げるべきだったと思います。
3本の刀を保持できる独特の鞘とか、どういう理由でああなってるのか描写でもっと説明すべきでしたね。


Ps4ff14cap49

さて…「紅蓮」はそれなりの金額を追加で支払うだけの価値はあったのか?という疑問もあると思うんですよ。
特に自分みたいに「FF14」にそれほどハマれなかったプレイヤーにとってどうなのか。

まあ、こんだけ好意的な感想を読めばじゅうぶん伝わってるかな。金額分は間違いなく取り返せます。

メインクエストが終わったあとのことはちょっとわかりません。自分もこれからなので。
クリア後に追加されるコンテンツもいくつかあるため、冒頭で述べた80時間よりもさらに遊べるのは間違いなく
興味さえ持続すればひたすら遊び倒せる内容になってはいます。
「紅蓮」で新たに追加されたジョブにハマれれば、遊び方の拡大という意味でさらに楽しめると思います。

赤魔は簡単すぎてつまらないなんて意見も聞きますが、難しいよりは全然いいはずです。
ただしレベル上げは本当に大変でしょうね…レベル50台は「蒼天」でもかなりの苦行だったので。

「紅蓮」の数少ない欠点を言えば、音楽が全体的に聞き飽きやすく退屈しやすいところ。
そしてフライングできないと不便な地域がいくつかあること。一方通行になってる箇所がちょっと厄介でした。
風脈関連のクエストは非常に良心的でしたが、そのクエストがポップするまでが大変なんですよね。



極端なネタバレを避けるために、道中で撮影した画像のなかから一応厳選しました。
「FF14」を始めてから撮影した画像の量がもうじき100MBを突破します。そろそろいくらか処分しないと。

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