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2018年3月31日 (土)

2018年第1Q アニメ総括

最近ちょっと文章を書くのが億劫になっていまして…とかいうわりには記事が毎度だいぶ長めですが。
文章を考えることよりも文字を打つのがネックになってるんです。これも説得力のない話に聞こえるでしょう(笑)
でも、Twitterの一日あたりの投稿数を見ればわかってもらえるんじゃないかと。
そんななかでアニメの総括をきちんと書けるかどうか不安なのですが、できるだけシンプルに書いていこうかと。


今期一番は「魔法使いの嫁」ではなく「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に決定していました。

"していました"というのは、もうだいぶ前から決まっていたというか。何度となく泣かされていましたからね。
特に後半は涙腺ポイントが毎回あって実況してても押し黙ってしまうほどでした。

「アンナチュラル」についてまとめた記事でも触れたように、作品のテーマがツボに刺さってしまったのです。
自分はこういう作品、テーマに弱いのだとハッキリ自覚させられる作品でした。
京アニの変わることない素晴らしい表現力、手紙という縛りでバリエーション豊富な物語を描き切った手腕。
一番ビックリさせられたのは、そのほとんどが原作小説にはないオリジナルのパーツばかりだということ。
それが良いか悪いかはさておき…だって、原作に手を出したらショックを受けたなんて可能性もあるでしょうし。

「魔法使いの嫁」は2クール目の陰鬱さが結構なダメージになっていた感じ。
おもしろいはおもしろいけど暗い。そして物語の結末というか、解決法に早い段階で勘づいてしまってたこと。
その意外性の足りなさがストーリー面でちょっとマイナスになり、総合面で一位にはできなかったわけです。

でも主演女性声優賞を贈るとしたらチセを演じた種崎敦美を選ぶと思います。理想的な声だなぁと。
セリフの数がそれほど多いわけではありませんが、物語とともに記憶に刻まれる声でした。エリアスも。


ほかに特に褒めたいと思ったのは「ゆるキャン△」と「ハクメイとミコチ」における飲食のシーン。
いわゆるグルメ系作品では過度なリアクションが目立ち、かえって食欲をそそられないものが多かったのですが
この2作品は多くを語らず、それでいて食べてみたい、飲んでみたいと思わせられる表現がいくつもありまして
こうもシンプルかつ効果的だとかなわないなぁと。ほかもぜひ見習ってほしいですね。

「ハクメイとミコチ」は物語というよりは、あの世界観に浸っていたいという欲望に駆られる作品でした。
それに主題歌が抜群に良すぎた。高野寛と岩井俊二って、特定の世代に刺さりすぎるOPでしたよねぇ…。

あとは何気に気に入ったのが「学園ベビーシッターズ」。これも白泉社にハズレなしの系譜ですか。
それと、どこかで見るのをやめるだろうと思ってたのに完走してしまった「伊藤潤二『コレクション』」。
主題歌がめちゃくちゃカッコよかったのも一因だと思います。あんな良い曲をなぜここで使うのか…(笑)


今期だいぶ消化が遅れてしまったのは意外にも「恋は雨上がりのように」でした。なにも悪くはないんですが。

強いて言えば、進展が早いせいで重い時期がわりと長続きしてしまった感があることぐらい。
放送曜日さえ違えば、つまり録画にまわさなければきちんと消化が追いついていたと思います。
作画もお話も上々。メッセージ性や共感できるところ、知識の盛り込みにうなずけるところありという良い作品。
ハニワには若干の因縁をもってるのですが主題歌がよかったのも認めざるをえません。

一度は志したこと、そして諦めてしまったこと、やめてしまったこと。心のどこかに引っ掛かってるなにか。
ずっと走り出せないでいる。走れ、走れと応援しながら見続けている自分がいました。
それはきっと自分自身に対しても思っていることで、この作品を通して気付かされてしまいました。

開始当初に懸念していた声の問題は見ているうちに解消されたかな…平田広明の軽い感じが逆に働く場面も
あったので評価が徐々に変化しました。あの声で急にシリアスに冷たく切り返されたときのショックたるや。

声といえば、後半で宮本充が出てきたのは個人的にうれしかったですね。
それもほかではあまり聞けないじつに軽い、やっぱりゆうきまさみ作品に出てきそうな作家先生。ツボですわぁ。
創作を志したことのある人の心に刺さるセリフをいくつも残したのも宮本充演ずるこのキャラクターでした。


今期の残念枠は…「覇穹 封神演義」と「メルヘン・メドヘン」で全会一致でしょう。
前者は原作ファンの期待を大幅に裏切ったところ、後者は万策尽きて作画がぐにょぐにょになったところです。

世間では大絶賛されていた「宇宙よりも遠い場所」は第3話ぐらいはなんとか見続けていたんです。
ただ、花田十輝が描くスラップスティックに耐えられなくなって見るのをやめてしまいました。
いまとなってはなぜそこまで好評だったのか知るために見ておけばよかったと若干後悔しております。

さて…来期はどうなるでしょうね。年々アニメを見る体力が落ちてきているのを実感します。

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