ゲームレビュー 「CROSSOUT」
[クリアまでにかかった時間]
PvPとPvEの対戦ゲームであるためクリアという概念はなし。定期的に期間限定のイベントなどあり。
[ゲーム難易度]
やや難しめ。レースゲームなどでクルマの運転に慣れている人でないと、最初は操縦そのものに戸惑うかも。
PvPは対人対戦慣れしている人とそうでない人、プレイ時間や課金の度合いで差ができやすい。
PvEは難易度の調整があきらかにおかしく、この記事を書く直前のアップデートでさらに難しくなった。
[トロフィー難易度]
数は少ないが時間はかかる。対戦における累積数や高レベルのアイテム製造など、技術よりも時間という感じ。
勝利数のような技術が必要なものは限られているので、根気さえあればなんとかなる。
[過去の関連記事]
・「CROSSOUT」にちょっとハマる
・「CROSSOUT」のオススメ装備やファクションなど
・「CROSSOUT」 トロフィーコンプリート
※以下のレビューはバージョン1.22時点での評価となります。
[GOOD]
・基本無料。PS Plus非加入でもプレイ可能。日本語ローカライズ済み。PvEのみスタミナ制度あり。
・「マッドマックス」のような世界観で車両戦闘という、好きな人にはたまらない設定。
・自分だけの一台を組み立てて対戦に駆り出していき、問題点を見つけては改良…という試行錯誤の楽しさ。
・軽快なマッチング。特にPvPは一度そろってしまえば継続してずっと対戦し続けていられる。
・PvPは人数が足りない場合、NPCの補充で数が調整されるほか、開戦直後ならプレイヤーとの交代もある。
・基本的にチーム戦なので個人の負担が少なめ。負けても一定の報酬(おそらく自機の残骸)が手に入る。
・クリアできなかったデイリーチャレンジの進捗が翌日に持ち越されるうえ報酬もきちんともらえる。
・試乗という方法で未所持の装備をおためし使用できる。
[BAD]
・デザインは良いが選択しづらい対戦メニュー。
・せっかく作った高レベルのアイテムが弱体化という方向で調整される場合がある。
・アップデートでPvPの対戦時間が3分から5分に延長された影響か、慎重で地味な対戦が続くようになった。
・NPCがアップデートを繰り返すたびに無暗に強化され脅威と化している(レジェンダリー武器まで搭載…)
・そのほかアップデートによる改悪や不親切な追加要素が多く、アップデートの容量も毎回大きめ。
・参加プレイヤーの回線品質が原因で操作不能な状況が続いたり、PvEが中止される場合がある。
・bot対策なのか、あまりにも戦果が低いと報酬が手に入らずデイリーチャレンジのカウントもされない。
・デイリーミッションのうち、1日2時間のプレイというのが思いのほか長いわりに報酬が安すぎる。
・PvEの難易度調整にかなりの難があり、あまり利用されていないコンテンツがいくつかある。
・パーツ製造の際に素材以外にも作業台のレンタル料を取られる。そもそも素材が手に入りづらく、高い。
[NEITHER]
・組み立てに頭を使うのは楽しいが、工夫しても理不尽な後出しの一撃で破壊されてしまうことばかり。
・PvPエリアの細分化の意図がわかりづらい。ほしい報酬をある程度選べると思えば、便利といえば便利か。
・1対1の状況では一方的な戦いになりやすい。逆に言えば全員で固まって動くのがとにかく強い。
・パーツ製造に実時間を要するが、1時間や6時間など理不尽と言うほど長くはない。
・有料配信されているゲーム内通貨や車輛一式が信じられないくらい高価だが、それがビジネスというもの。
[総括]
「War Thunder」で知られるGaijin Entertainmentが送る、基本無料の対戦型カーバトルアクション。
大雑把に言えば「World of Tanks」の「マッドマックス」版、もしくは「メタルマックス」版という感じで
実在した戦車の代わりにジャンクパーツを溶接して作ったクルマで荒野や廃墟を舞台に戦う。
それ以上でもそれ以下でもないと言っていいくらい、そんな感じのゲームである。
山ほど種類のある外装パーツや武器、補助系のユニットを自由に組み合わせてクルマを作れるというところが
あらかじめ戦車や戦闘機を用意されている他のタイトルと明確に異なる、自由度を感じられる部分だ。
勝っても負けても得られるものはあるし、素材や資金が揃ってくればできることも増えていく。
対戦そっちのけでクルマの組み立てにハマってしまうプレイヤーも多いだろう。
戦力と外観のカッコよさを両立しようとアレコレ考えているうちに1時間ぐらい平気で経ってしまう。
対戦の楽しさ、組み立ての自由さの陰に隠れがちだがグラフィックの水準もそこそこ高い。
なのに基本無料。本体がネットにつながっていれば一銭も落とさず2か月ぐらいは遊び倒せてしまうだろう。
そういう意味ではわりと恐ろしいゲームでもある。他の有料タイトルを駆逐してしまいかねない。
実際、このゲームを始めたせいで本来プレイするつもりだったゲームがまったく進んでいないほどだ。
不満な部分はいくらかあるが、それらを覆い隠せるだけの魅力が詰まっている。
短時間でも長時間でも満足のいく遊び方ができるし、自分のアイデアが勝利に結びついたときの快感もある。
本当に無料で大丈夫なのだろうか。ビジネスモデルとして成立しているのかどうかが気になった。
[オススメ度]
高い。ゲーム機本体だけ買ってしまって、プレイするゲームがないなら真っ先にダウンロードしておくべき。
ただし、楽しく続けていられる期間にはある程度の限度があると思っておいたほうがよい。

なかには基本的な操作方法をチェックせずプレイしてる人もいるようで、自爆の方法がわからないからなのか
車輪と武装をすべて失った状態で立ち往生(PvEではサボり)しているプレイヤーをまれに見かけます。
設定画面からコントロールを確認できるので、オンラインデビューする前に一度は確認しておきましょう。
ちなみに自爆の方法は左右のスティック同時押し込みです。押すとゲージが回りはじめ、全周で確定です。
余談ですが、PvPは選ぶのに困ったらとりあえず『キャノンをゲットせよ!』にしておけばいいと思います。
このルールで手に入る『アヴィア S-199 ブースター』はコモン部品のなかでもっとも高く売却できるからです。
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