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2018年5月12日 (土)

ゲームレビュー 「Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands」

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[クリアまでにかかった時間]
各エリアの要素をすべて埋めつつメインミッションを進めて約90時間。実績コンプリートにはそれ以上。

[ゲーム難易度]
タクティカルFPSやTPSに慣れている人なら飽きない噛み応え。慣れていない人には難しいかもしれない。
用意されているガジェットやドローン、SYNCショットを有効活用する前提の難易度設定になっている。
難易度は4段階。ただしTIER ONEモードにするとランクの上昇に従って強制的に難易度も上げられてしまう。

[実績難易度]
クリアまでにかかる時間が実績コンプリートにかかる時間だと思っておけば間違いない。
難しいものはないが収集物は多め。拠点の敵兵は復活するので、最初に訪れた際にすべて回収しておきたい。
そのためには各エリアでまず最初に、収集物がどこに配置されているか情報を入手すること。
先に情報をすべて入手しておけば無駄足を踏むのを避けることができる。

ガジェットなどのアップグレードに必要なリソースは普通にクリアしただけではだいぶ不足すると思われる。
途中からTIER ONEモードに切り替えなかった場合は、クリア後も意識的な稼ぎプレイが必要になる。


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■「Wildlands」はトム・クランシーの皮をかぶったGTAである?

本作は人気タクティカルシューターのシリーズ名を冠しているが、実際のところはオープンワールドアクションで
ボリビア全土を支配する麻薬カルテルをギャング、表面上治安を維持している軍隊を警察に置き換えてみると
GTAシリーズにかなり近いプレイフィーリングをもったゲームであることがわかる。

基本的には秘密裏に静かに遂行するゲームなのだが、ひとたび発見されれば派手な戦闘が繰り広げられる。
四方八方から銃弾が飛び交い、増援が車輛に乗って次々と現れ、ヘリがやってきて大騒ぎになる。
ときにはカルテルと軍隊がプレイヤーをほったらかしにして争い始めることもあるし、そう誘導することもできる。
警戒レベルを横目に見つつ、銃をかまえて右往左往してるときの混乱はまさしくGTAだ。

そこにGhost Reconらしい特殊な装備や味方隊員への指示、反乱軍の支援攻撃といった要素が混じってくる。
ほとんどの場面で単独で立ち向かうことになるGTAシリーズとは大きく異なるのがそこだ。

ドローンで上空から敵兵にマーキングし、味方の正確な射撃で端から消していく感覚はパズルゲームのようで
パズルをうまく解けばステルスを維持、パズルに失敗すれば先述のGTA状態へと切り替わる。
この静と動のバランスがじつにリズミカルで飽きることがない。Ghost Reconなりの味付けに成功している。

Ghost Reconだと思うと難しい印象があるが、GTAだと思えばそのハードルはかなり低くなるであろう。
ストーリーはGTAシリーズよりもわかりやすいし、撃たれても死ににくい。ストレスになる部分が本当に少ない。


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なによりボリビアの広大で美しい自然が待っている。本作で描かれるボリビアは本当に魅力的だ。
遥か遠くに見える美しい山並みは実際にその頂上まで行ける。湖の上にはフラミンゴの群れが舞う。
ミッションの途中でもその光景に目を奪われ、手を止めてしまうプレイヤーも多いのではないだろうか。

プレイ開始当初は「こんなにマップが広くて最後まで遊べるだろうか?」というボリュームへの恐れがあったが
慣れると意外と広さは感じないし、ファストトラベルの便利さに救われることになる。
完全にクリアするには膨大な時間が必要だが、移動そのものが苦になることは決してなかった。
乗り物の操縦感覚もGTAシリーズよりさらにカジュアルになっていて、ライト層でもとっつきやすくなっている。

本作をプレイしていて不満を覚える点は少ない。反乱軍に要請したヘリの出現する位置が毎回遠すぎることと
味方の識別信号を出していようと地上スレスレを飛んでいようと無差別にロックオンしてくる防空施設だけだ。

最後に、日本語吹き替えの質の高さにも触れておきたい。DJペリコのラジオには終始なごまされた。


[オススメ度]
高い。同じことの繰り返しと感じる人もいるかもしれないが、シチュエーションの違いで変化を見ることができる。
膨大なメインミッションを終えても追加ミッションが待ち受けており、ゲームとしての寿命は長い。



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「Wildlands」で一番厄介なミッションはおそらく、メディア・ルナのM.O.B.コンドルから飛行機を盗むヤツです。
メディア・ルナはどこを飛んでも防空施設のロックオン圏内という無理ゲーみたいなエリアですからね…。

出発地点は基地の東隣りにあるフニンか、南東にあるカルドサ。四輪車に乗って出発します。
まず基地の南東にあるY字路へ向かい、基地を取り囲む金網を突き破って停車。ここからドローンを飛ばします。
基地の外、東と南東にある防空施設2基をドローンで爆破(付近にいる警備兵各2人は任意の方法で掃討)。

次に滑走路へ侵入し、滑走路脇の防空施設3基に東から順にC4をセット。ついでにドローンジャマーを手動停止。
この間に飛行機の周囲をクリアリング。障害物の配置をよく見ればバレずに全員処理できるはず。

滑走路西の監視塔にいるスナイパーと、管制塔付近を歩いている敵兵1人を処理したらC4を起爆。
(この2人のあいだあたりにある背の低い監視塔にいる敵兵1名も処理しておくと、脱出はさらに安全に)
最後にドローンを北へ飛ばし、基地内部の防空施設1基とドローンジャマーを迫撃砲要請でまとめて破壊します。
ジャマーの影響で視界はよくありませんが、迫撃砲の照準は届いてくれます。

以上、準備が整ったら飛行機に搭乗。滑走路をUターンして、西に見える山のほうへ向かって飛んでください。
メディア・ルナの西の境界線に沿って北へ、あとは目的地周辺の防空施設に気を付けて着陸するだけです。
目的地の滑走路周辺の防空施設は低空飛行すればしのげる配置なので、がんばってください(笑)


これだけやっても普段と報酬がたいして変わらないというのだからホントにひどいですよね。

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