「Anthem」と「The Division 2」のベータテストを終えて
「Anthem」のオープンベータと「The Division 2」のプライベートベータに立て続けに参加していました。
ベータテストにもいろいろありますが、オープンベータは誰でも参加可能な開かれたベータテストのこと。
プライベートベータは製品版を事前予約した人や、特別優待者のみ参加できる閉ざされたベータテストです。
一般的にはオープンベータの対義としてクローズドベータと呼んでいます。
自分の場合、「The Division 2」はXbox LIVEのなんやかんやで選ばれた特別優待枠としての参加でした。
当日まで知らなかったんですよ…自分が優待枠に選ばれていたことを。
別のゲームをプレイするつもりで本体を起動したら、いつの間にかクライアントがインストールされていました。
正直ちょっと怖かった(笑)インストールって普通は持ち主が指示して始まるものですからね。
まずは期待の新作「Anthem」のほうから。ジャンルとしてはMOタイプのTPSRPGになるでしょうか。
アイアンマンのようなパワードスーツを身にまとい、空を自在に飛行して戦うことができる新機軸のタイトルです。
遠い未来の世界で未知なる惑星を探索したり、個性的な外観と能力をもつスーツで異星人と戦うあたりなど
世界観や方向性から言えば、以前プレイしたことのある「Warframe」に似ているのかもしれません。
ただ、空中戦がここまで充実しているタイトルはこれまでなかったと思います。
とにかく飛ぶのが気持ちいい。Frostbiteエンジンで表現された超美麗な風景を眺めながら飛ぶのは最高です。
飛行可能な時間はブースターの温度に左右されます。上昇やホバリングをすると加熱、滑空中は冷却されるので
うまく調整すればかなり長い距離を飛び続けることもできます。戦闘中は難しいですけどね。
あと、飛行中は遮蔽物がまったくない状態になるので、敵の位置や攻撃につねに気を配る必要があります。
戦闘は基本的には地道な銃撃戦ですが、各パワードスーツの能力を発揮することで格段に派手になります。
意外なことに、なんか魔法みたいな要素があるんですよね…炎と氷と雷、3つの属性の攻撃方法があったりして。
見た目はSFですが、ちょっとファンタジックな印象もある不思議な世界観です。
メインストーリーのMO的なマッチングとは別に、フリープレイと呼ばれるMMO的な空間も用意されています。
たとえるなら「The Division」のダークゾーンみたいな…あそこまで殺伐としたものではありませんが。
日本語周辺の不具合や接続不良、思っていたほど爽快感がないなどの理由でベータ期間中に評価が落ち込み
自分の周囲では予約をキャンセルしたり、スルーを決め込む人が散見されました。
たしかに、いまのまま発売されたら楽しくプレイし続けるのはちょっと難しくなりそうな気がします。
しかし、ものが良いのは間違いないんですよね。きちんと動いてくれれば絶対におもしろいはず。
フリープレイ空間を自由に散策して、突発的に発生するミッションに参加しているだけでも結構楽しかったです。
買う気まんまんでいましたが、ちょっと様子見しようかな?と思っています。もう少し判断材料がほしいですね。
続いて「The Division 2」。いろいろあった(笑)前作も記憶に新しく、どうなるのかちょっと不安でいました。
前作の良いところ悪いところ、どれくらい引き継がれるのか、解消されるのか。比較しつつのベータテストでした。
先に総括を言ってしまうと、良くも悪くも前作の延長線上にあるという感じ。
「2」ならではの新しい要素は追加されているものの、馴染みのあるシステムがそのまま引き継がれているので
「2」というよりは1.9ぐらいの、大型のアップデートが来たみたいなフィーリングとでも言いましょうか。
改良は当然されていますけどね。あと、大胆に簡略化されている部分なんかもあります。
代表的なのは武器のMODとか。MODのハクスラ要素がなくなって性能固定のパーツをアンロックする形式になり
プレイヤーが気にすべきところ(=負担)が減らされたのは悪くない判断だと思いました。
反面、数値補正の二択化が進んでいます。どちらを取るのが定石か?という話になりそうな予感。
変わっていないことに対する安心感はあるものの、新鮮味のなさも痛感します。
舞台と季節というビジュアル的な部分以外で、これは新しいなぁと思えるような新要素がないというか。
舞台をニューヨークからワシントンD.C.へ移し、季節も極寒の冬から春~夏くらいになりました。
雪景色に惹かれて前作の購入を決めた自分としては、「The Division」といえば雪というイメージがあったため
雪がなくなったことがモチベーションに結構響いてるんですよね…。
「ロストプラネット」といい、雪が印象的なゲームはなぜ続編で雪をなくしてしまうのか。とても残念です。
舞台や季節とともに、時代も少しだけ先に進んでいます。前作の騒動から数年後といったところでしょうか。
整備する人もいなくなった街中では草木が伸び放題。さながら熱帯のようでもあります。
「アイ・アム・レジェンド」という映画で表現されていた荒廃したニューヨークの街並みを彷彿とさせます。
ベータテストの短い範囲でも、人気のない街中をコツコツと探索するのは楽しかったです。
前作の楽しみ方がきちんと残されているというだけでも、前作からのファンにとっては安心できるところかと。
ただ…やっぱ「The Division」ですからね。経験者であれば不安に思うところもあるでしょう。
製品版の発売までにここは直しておいてほしいなぁという不具合や要・改善点がいくつか残されていました。
ミッションの進行を妨げる再現性の高い不具合があったのはさすがにまずいですよね。
あとは今回のベータでは実装されていなかった日本語の吹き替え音声がどうなるのかも気になります。
個人的に改善してほしいのはアイテムボックスを開ける際のボタン操作。
Xボタン長押しで開封するのですが、そのボタン長押しが直後のメニューの「すべて入手」につながってしまって
ボックスの中身を確認する画面が一瞬で消えちゃうんですよね。入手品の確認が二度手間になってしまう。
あとは空爆ドローンの使い勝手かな。苛烈な戦闘中にあの2点間指示は難しすぎます。
こちらも「Anthem」と同じく、スタートダッシュに参加するにはちょっと抵抗があります。
似たタイプのゲームなので「Anthem」と同時進行は無理でしょうね…どちらを取るか。どちらも取らないか。
「The Division 2」はオープンベータも来る予定なので、今後もう少し試すつもりでいます。
ダークゾーンのチュートリアル的なところまで行けたのですが、途中で本体が再起動するレベルのクラッシュに
遭遇してしまい、進行状況が巻き戻された影響でベータのコンテンツを消化できなかったんですよね。
プライベートベータのデータをオープンベータに引き継げるとよいのですが…さすがにそれは難しいかな。
今月は海外の話題作の発売ラッシュなのでみんな大変そうですね。自分はまだ本命を決めかねています。
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