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2019年4月26日 (金)

ゲームレビュー 「Anthem」

Anthem06

[クリアまでにかかった時間]
PS4版なので正確な計測ができず。スタッフロールが流れるまで25時間程度か?
クリアまでのプレイ期間は約2週間。クリア時のレベルは20(最大は30)

[ゲーム難易度]
シューターに慣れがある人なら難なく。TPSだがカバー要素はなく、障害物やスキルを意識した立ち回りが必要。
選択するジャベリンによって向き不向きが出るため、新たに獲得する際は慎重に選びたい。
飛行中は三次元的な移動の適性を求められるので、方向音痴の自覚がある人は多少苦労するかもしれない。

[実績・トロフィー難易度]
かなり意識的に条件を満たすようプレイしないとスタッフロール到達までに半分も解除できない。
のちのちの作業を増やさないためにも、武器やギア、各ジャベリンはできるだけ満遍なく使っていこう。
また、フォート・タルシス内の会話も実績に多少影響があるのでこまめに消化していきたいところ。
累積や収集関係は念入りにプレイしたとしても足りることはまずなく、コンプリートは容易ではない。

ゲームのボリューム自体はあまり大きくないので、コンプリートを目指すようにすれば長く楽しめるだろう。

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「Anthem」 トロフィーコンプリート


Anthem07

[良いところ]
・AAA級のグラフィックと音楽。これだけでも一見の価値あり。
・中世風ファンタジーの英雄譚と、銃ありパワードスーツありのSFが融合した良いとこ取りな世界観。
・ゲームシステムの根幹であるパワードスーツ、ジャベリンの存在。
・空中を自由自在に飛び回る気持ちよさは本作独特のもの。水に触れると冷却されるというシステムもおもしろい。
・一騎当千の戦闘、一撃必殺の大技やコンボを当てたときの爽快感。恐ろしく大きなボス級エネミーとの対決。

[悪いところ]
ネットワーク周りがものすごく不安定。タイトル画面から先に進むのがまず難しく、クエストを終えるのも困難。
・居住区内の移動速度。走れても不都合はなさそうなのに、なぜか歩くことしかできない。
・ジャベリンの形状が変化するような外観パーツの種類が乏しく、カスタマイズの幅は期待を大きく下回っている。
・外観パーツの購入くらいしか使い道のないコインと、法外な値段の外観パーツ。
・ストーリークリア後はレア掘り目的の周回くらいしかやることがなく、ゲームとしての寿命は意外と短め。


Anthem08

[どちらとも言えない]
・膨大かつ綿密な設定資料。読んで理解すればおもしろいのだが、読むとなると結構な重荷になる。
・シングルプレイの排除。ストーリーの理解度を高めるためにもシングルリプレイは必要だったのでは?
・精確すぎるザコ敵の射撃。飛んで離脱するプレイヤーを執拗に削り続ける銃弾は、致命傷にはならないが鬱陶しい。
・ストーリークリア後も無限に生成される通常クエスト。いつまでも遊べるが、明確な終わりが見えなくて困る。
・存在感のないクラフト要素。新たなジャベリンの装備を用意する際にちょっとだけ役に立つか。


Anthem09

[総括]
100点満点からの減点方式で採点する場合、ネットワークの不安定さだけで80点ぐらいマイナスされてしまうが
0点からの加点方式なら最低でも500点はプラスできる。「Anthem」はそういうタイプのゲームだ。

過去のどの名作と比較しても遜色ないレベルのグラフィックと音楽、膨大に積み上げられた設定の数々を見れば
本作がHaloシリーズなみの超人気タイトルを目指して作られたことはじゅうぶんに伝わってくる。
しかし、いろいろあってその夢は叶わなかった。美しい廃墟を眺めるような気持ちで今日もプレイし続けている。

「Anthem」は根本的にはRPGであり、全体の流れはモンスターハンターシリーズなどに近い印象がある。
紆余曲折あって流れ着いた街でプレイヤーは傭兵となり、街の周辺で発生している問題の解決を請け負うことになる。
街中には悩み事を抱えた人物が点在し、会話によって新たなクエストが追加される。
クエストを繰り返し攻略していくうちに街の住人からの信頼を得て、プレイヤーは徐々に英雄視されていく。
メインストーリー終結後、いわゆる『村クエ』にあたる高難易度クエストが追加されるあたりもモンハンっぽい。

モンハンのように同じクエストを繰り返しプレイさせるようできていないのが本作の残念なところである。
理想の外観、理想の攻撃スタイルを突き詰めるための要素がもっと充実していたら評価もきっと違っていただろう。
選択の幅の狭さ、意外な底の浅さが減点へとつながる本作のもうひとつの大きな欠点である。

だが、プレイを終えたときの感想はいつも「こんなおもしろいゲーム久し振りだ…」なのである。
クソゲーと罵られるような出来のゲームではない。実際にプレイした人なら冷静にそう評価するのではないか。


Anthem10

[オススメ度]
定価で購入した人たちには申し訳ないが、現在の販売価格ならマストバイ。ただしネットワーク接続必須である。
マルチプレイ可能な有料サービスに加入済みで、安く手に入る機会があるなら試してみるべき。
サーバの機嫌さえ良ければ1か月程度の極上のゲーム体験を保証できる。あまり多くは望まないこと。



「Anthem」ホントおもしろいんスよ…時間と体力が続くならいくらでもプレイしてたい、それくらい好きです。
ダウンロード版の豪華なヤツを予約して買ってしまった不運な人たちからの評価がボロクソなのは仕方ないですが
発売直後の『暴虐の渦』(笑)が過ぎ去ったあとに始めた自分からすればホントにお得なゲームでした。
ジャベリンを乗り換えるたびに、新たなギアに換装するたびに気持ちよさが加算されていきます。

トロフィーは現在80%を超えました。コンプリートは難しそうですが、90%超えは目指したいところ。
その過程でアップデートによる変化も間違いなくあるでしょう。というかあってほしい。わりと期待してます。

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