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2019年6月23日 (日)

ゲームレビュー 「Bridge Constructor」

Bridgecon01

[クリアまでにかかった時間]
PS4版なので正確な時間は不明。期間は6月14日から21日の約1週間(トラックでティルティン島全域まで)。

[ゲーム難易度]
パズルゲームとしては並程度。物理的な知識と想像力が必要で、反射神経は一切要求されない。
他のプレイヤーの作例を参考にすれば考える必要もないが、それは最後の手段として残しておくべきだろう。

[トロフィー難易度]
先述のとおり、他のプレイヤーの作例をそのままコピーすればコンプリートは容易。
ステージクリアと直接関係のないトロフィーも条件が難しいものはなく、プレイ中に自然と達成できるものばかり。
最初からトラックを選ぶとクルマ関連のトロフィーを取り逃しがちなので、各島で1回ずつクルマも走らせておこう。


Bridgecon02

[良いところ]
・「橋を建設して通過する」というシンプルな目標と、物理的に読み解きやすい攻略の道筋。
攻略のヒントは現実世界にあるので、このゲームを始めると身の周りの構造物への見方が変わってくる。
・予想外の反応を見せる崩壊の様子。蝶のように舞うクルマは不条理な笑いを呼び起こす。

[悪いところ]
・PS4版なのに全体的にロード時間が長い。
・操作性が悪い。1マス隣のアンカーを選択しようとすると1マス手前に戻るなど、設計中ストレスが溜まる。
・設計が保存される場合とされない場合があり、クリアしたステージを再プレイしようとすると不便な思いをする。
設計のセーブおよびロード機能に不具合があり、セーブはできるがロードできない。

 ※現行のバージョンでは改正されている模様。

[どちらとも言えない]
・風景の変化に乏しく、「次のステージへ進んだ」という実感が薄い。
同じ設計でも結果が毎回変わるため、何度も繰り返すとゴリ押しでクリアできる場合がある。粘るべし。
・後半の高難易度のステージは"正解"が限られており、自由な発想とは程遠い。しかし"正解"を見つけやすくはある。


Bridgecon03

[総括]
「Bridge Constructor」は橋を建設する、シミュレーターの側面ももっているパズルゲームである。
指定された区間を通過できる橋を、限られた予算の範囲で設計する。非常に現実的な設定だ。
橋は通過する車輛の重量に耐えられるものでなければならず、移動する荷重に耐える強度と粘りが必要になってくる。
条件が難しくなればひとつの橋に1時間以上悩むこともあるが、その悩んでいる時間が本作で一番おもしろい。

パーツが多ければ丈夫になるというわけでもない。パーツが増えるとそれだけ橋自体の重量も増すからだ。
重量が増した橋を上から下から支えるのにさらにパーツが必要になり、出費がかさむという悪循環に陥ってしまう。
いかに少ないパーツで荷重に耐える橋を作るか。それが本作を攻略するうえでのカギとなる。

とはいえ、本作の自由度はかなり高い。極端な話、橋になっていなくてもよい
クリア条件が「対岸に車輛が到着する」なので、条件さえ満たせるなら橋でなくてもよいのだ。
渡り切る前に崩壊してしまう脆い橋や、真ん中で途切れていてジャンプして渡る橋でも「到着する」なら問題なし。
「いかにメチャクチャで現実離れした設計でクリアするか?」という別の楽しみ方も可能なのである。

後半になると、むしろそういう手段を積極的に取り入れていかないとクリアできない。
「こういう遊び方もできる」ではなく「しないといけない」になってしまうのが本作の気になるところだ。


Bridgecon04

[オススメ度]
値段のわりに遊びがいがある。セール期間なら特にオススメ。大作の合間や、30分ほどの余暇に遊ぶのもよい。
「Portal」とコラボレーションした続編も用意されているので、クリア後の受け入れ態勢も万全。

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