「CODE VEIN」の体験版をプレイしてみて
「Red Dead Redemption 2」をコンプして動画作りの熱も落ち着き、そろそろ次のゲームを模索しようかと
思っていたのですが、すぐにプレイしたいものがこれといってなく悶々とした日々を過ごしています。
そんななかで、ちょっと気になっていた体験版をいまさらプレイした話をしたいと思います。
タイトルは「CODE VEIN」。バンダイナムコから発売された三人称視点のアクションゲームです。
本作は珍しくXbox Oneでも発売されており、そういう理由もあって内容にちょっと興味があったのでした。
CMを見てもイマイチ内容がわからないし、どのへんがXboxでもいけると思われた内容なの?と。
プレイし始めてまず驚いたのは、キャラクターエディットがものすごく詳細に作られているところ。
海外のRPGみたいな「顔の部位をこまかくイジれる」という方向性ではなく、選べるパーツの数がとにかく多い。
基本的にはGOD EATERシリーズを継承しているのですが、自由度とボリュームが格段に向上しています。
特に眉毛の数は異常と言えるレベルで(笑)さすがにこんなにいらんやろ…と選択を諦めるほど。
アクセサリというカテゴリーに髪のエクステが豊富に用意されているのも大きな特徴。
既存の髪型に対する「ここがもう少しこうだったら…」という不満を、ある程度まで解消できるんです。
パーツごとにコストが設定されており、同時につけられる数には限度はありますが、大きさや接続する場所まで
かなり自由にイジることができます。発想次第で本当にいろんなキャラを作れます。
このキャラクターエディットだけで10時間は余裕で遊べるんじゃないかと。本編を始められない可能性大。
そんなに興味がなくても、とりあえず体験版で冒頭だけでも触ってみることをオススメします。
コスチュームも最初から多め。しかも不要なパーツを任意で取り外すことも可能。
ただしここで選択できるコスチュームの上半身は、拠点以外の場面で見る機会はまずないと思われます。
原因は防具のシステムにあり、コートやジャケットなど上着類を唯一の防具として装備するシステムであるため
装備中は上半身がほぼ覆われるので、気合いを入れて作っても見えなくなってしまうわけです。
女性キャラに用意されてるコスチュームのいくつかは上半身がブラ一丁みたいな露出度の高いものなんですけど
なぜそんな大胆なことになっているのか、この装備のシステムを知ってようやく理解できました。
上半身はモンハンで言うところの下着だと思ってエディットしたほうがいいかもしれません。
しかし、これだけ肌が見えるのにボディペイント類が用意されてないのはちょっと不思議な気がします。
フェイスペイントはいっぱいあるんですけどね。首から下には配置できないようになってました。
ゲームシステムは一言で言うとダクソです(笑)完全にDark Soulsシリーズのフォロワーですね。
企画書の最初のページにどデカいフォントで「今回はダクソみたいなゲームでいきます!!」って書いてたのを
全員が真に受けて、ガチでそのまま作ったんじゃないかと思うほどのダクソっぷり。
バンナムは海外でDark Soulsシリーズのパブリッシャーとなってるのでまあ許せる話なのかもしれませんが。
自分はDark Soulsシリーズは未プレイなんですけど、それでも「ダクソのまんまじゃん…」と言えてしまうのは
ゲーム体験以前に、システムやキャラのモーションなど見ればわかる部分が酷似していたからです。
大振りな敵の攻撃を前兆を見て回避し、その隙にこれまた大振りな攻撃をぶつけていく戦闘スタイル。
迷宮を奥深くまで潜り、発見したセーブポイントを解放して拠点とする探索システム。
そこに独自の…というよりはGOD EATERシリーズから継承したスキルや捕食などが付け加えられている感じで
『Dark Souls+GOD EATER=CODE VEIN』という解釈でほぼ間違いないと思います。
この解釈をネガティヴに受け取ってしまう方もいるかもしれませんが、ストイック過ぎたDark Soulsシリーズを
アニメ風のカジュアルなキャラで遊べるゲームだと思えばなかなか悪くないと思うんですよね。
場違いなくらいコッテコテに萌え萌えなキャラでも挑めるのが「CODE VEIN」のおもしろいところです。
Dark Soulsシリーズや「Bloodborne」があのダークな世界観でもなぜあれほど支持されるのか。
むしろそっちが不思議なんですが…おそらく誰の目から見ても、お世辞にも大衆的とは言えないゲームなのに。
特に「Bloodborne」はPS4の看板タイトルのように扱われているのが以前から疑問でした。
まあでも、「CODE VEIN」も世界観はライトではありません。GOD EATERシリーズに近いかな?
主人公たちは荒廃した世界に生き残った吸血鬼という設定で、何度でも死に戻りができるゲームシステムとの
整合性がよく考えられていると思います。捕食も本作では吸血という表現になってますしね。
体験版を数日間プレイし、深層[闇の巣窟]で3つの部屋のボスを倒すところまでいきました。
Dark Soulsシリーズは完全に食わず嫌いだったんですけど、今回「CODE VEIN」をプレイしてみてあらためて
こういうタイプのゲームはやっぱりニガテだなぁと確認できました。直感は正しかったと。
「このゲームで自分は活躍できる!」という感覚がまったく得られず、最後までみっともないままでした。
一番つらかったのは攻撃のリーチに対する違和感で、何回攻撃しても踏み込みが浅かったんですよね。
これは自分だけではなく、同行してくれるNPCも結構な確率で攻撃が届いていませんでした。
それに対し、敵の攻撃は想像以上に深いところまで届いてくる。しかもホーミング性能が異様に高いという…。
範囲攻撃持ちのボスがいるのも衝撃的でした。「FF14」みたいに安全地帯を探して逃げ回ることになるなんて。
こまかいところでは、拠点にいるNPCと会話するときかなり近くまで近付かないとボタンを受け付けなかったり
武器ショップで選択肢を選ぶたびにいちいちセリフが挿まれたりするのが気になりました。
会話の際にプレイヤーキャラが対象のほうを見ないのも、血が通ってない感じで印象がよくありません。
戦闘関連では、攻撃や回避で消費するスタミナゲージが視界に入りにくい位置に配置されてるのがつらいところ。
このへんはキャラクターエディット直後のチュートリアルですぐに実感できます。
逆に地味に良い配慮だなぁと思ったのは、先に名前をつけるかキャラクターエディットするか選択できること。
製品版ではどうなってるかわかりませんが、アップデートはわりと柔軟におこなってくれてるようです。
公式のブログを読んだところ、キャラクターエディットのコスト緩和や身長の可変などを検討している模様。
なんか褒めてるの全部キャラクターエディット関連みたいになってますが(笑)そこはまあ本心からですね。
製品版もプレイしてみたいかどうか?と言われると、そこまで好評ではなかったかな…という感じ。
「現在の実売価格が体験に見合ってない」という印象もあります。「RDR2」が良すぎたせいもあり。
「CODE VEIN」は妙に画面が暗いため、掲載した画像のほとんどは明るさを引き上げてあります。
本当にどうでもいい話なんですけど、「CODE VEIN」のタイトル画面に表示されるPress Any Buttonの指示は
アナログスティックを傾けてもボタンを押したと見做されるのがすごいと思いました。
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