2020年 夏アニメ 気になる主題歌10選
長雨が去り、関東地方も梅雨明け宣言。ようやく夏らしい夏の日を送れています。
夏生まれなのに大の夏嫌いな自分ですが、夏の到来をこれほどうれしく思った年は過去になかったと思います。
勢いよく鳴くセミの声にも頬が緩むほど今年の夏はありがたい。青い空、白い雲、そして熱い風。
さらにほしいのはやはり金属バットの音ですかね。いまはとりあえず「ハチナイ」の再放送で我慢します。
※掲載が若干遅れたせいで、冒頭の記述も少々時期はずれになってしまいました…。
というわけで恒例のアニソンチョイスをいってみましょうか。並びは水曜からの曜日順となっています。
・「恋とプロデューサー」OP 『鈍色の夜明け』
三浦祐太朗さんご結婚おめでとうございます。ご祝儀でもないですけど、今期1番目のチョイスとなりました。
自身2曲目のアニメ主題歌ということで、今後の発展、ならびにご多幸をお祈りしております。
…曲についてなんも語ってませんけど(笑)三浦祐太朗が主題歌を歌ってるというだけで注目しちゃうんですよ。
「恋プロ」が挙がったのでついでに話しますが、今期の水曜は「Re:ゼロ」「恋プロ」「デカダンス」の3作品で
鈴木このみが主題歌を担当しているという奇妙な事態になっており、巡り合わせの不運さすら感じます。
1曲ずつならなんとも思わないのに、放送の合間のCMまで含むと結構なしつこさで聞かされることになってしまい
結果として視聴体験が悪くなるというか、印象の悪化につながっているところが少なからずある気がします。
曲はいいんですよ…特に「恋プロ」のEDは中島卓偉の楽曲提供で、セルフカバーでも聴いてみたいですね。
・「ノーガンズライフ」OP 『Chaos Drifters』
ボーカルにMAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnnyを器用した澤野弘之プロジェクトのコラボ曲。
この曲のおもしろいところはサビの抑揚のなさで、これでも成立するんだなぁという発見を与えてくれました。
・「宇崎ちゃんは遊びたい!」OP 『なだめスかし Negotiation』
この曲を聞いて真っ先に連想したのが「もってけセーラーふく」で、あのエポックメイキングから13年も経って
いるということに本稿執筆中に気付きました。13年…マジか。干支が一周してるじゃねーの。
サビ後半でベースラインが変わってからの加速していく感じなんかも聞いてて気持ちよさがあります。
・「とある科学の超電磁砲T」OP 『dual existence』
fripSideの楽曲にはぶっちゃけかなり食傷気味なところがありましたが、本作はそういう意味では会心の出来で
アニメの主題歌としてこれまで採用されてきた曲のなかでは異色と言っていいほど新しさを感じさせます。
・「ド級編隊エグゼロス」OP 『Wake Up H×ERO feat.炎城烈人(CV:松岡禎丞)』
・「ピーターグリムと賢者の時間」ED 『ヨリドコロ』
今期の二大『アーティストに謝罪が必要なアニメ主題歌』として挙げさせてもらいました(笑)
いや…でも本人たちもどんなアニメの主題歌になるか理解したうえで、ノリノリで応援してる感じがしますね。
曲としてはまったく悪くないんですが、絵がつくとなんかもう申し訳なさがひどい。土下座したい。
この2曲の代わりに入れるとしたら「天晴爛漫!」と「炎炎ノ消防隊」2期のOPにすると思います。
・「SAOアリシゼーションWoU」OP 『ANIMA』
イントロからAメロ周辺のシンセの音が好き、という理由でのチョイス。そんな理由で選んでも許されるのだよ。
こちらは毛蟹さんの提供曲。近年アニソン周辺で「名前が気になる人」の一角であります。
ちなみにもうひとりはヒゲドライバーさんですね(笑)最近ご結婚されたそうで、おめでとうございます。
・「A.I.C.O.」ED 『未知の彼方』
本作の場合は主題歌単品よりも、本編の劇伴にいたるまで岩代太郎が一貫して手掛けているというのがポイント。
一般的なテレビアニメではほとんど見られないことをやっている、耳でも楽しみたい作品なんです。
このED曲につけられている延々と背中しか見えない絵もまた視聴者に強い印象を与えます。
・「放課後ていぼう日誌」OP
この曲はなんか、全部が気持ちいいんですよね。展開にしても演奏にしても、4人の歌声も含めて気持ちいい。
ジャズの匂いがするED曲も捨てがたいのですが、OP曲が良すぎたので泣く泣く選抜からはずすことにしました。
このアニメが、そしてこの曲が夏に流れることになったのは怪我の功名と言えるかもしれません。
今回挙げた10曲のなかで唯一、夏という季節を感じさせる曲でもあります。
・「THE GOD OF HIGH SCHOOL」OP 『Contradiction(feat. Tyler Carter)』
いわゆるEDM系の特徴で、サビに当たる部分をシンセの演奏が占めているのがアニメ主題歌としては珍しそう。
歌詞によるメッセージ性やテーマの明示よりも、アニメ本編への導入として本作の場合は向いているのかも。
しかし、本編終了後のあのCMのせいでED曲のほうが印象に残ってしまう視聴者は多そう(笑)
今期気になったのはこんなとこですかね。敬称の有無には特に意味はありません。話の流れというヤツで。
ここからは余談。アニメの主題歌って多くの場合は1分30秒くらいのテレビサイズに再編集しているものですが
アウトロがフェードアウトで処理されている、キリの悪いものがときどきあって悪い意味で気になります。
今期で言うと「炎炎ノ消防隊」がそれに当たります。なんとかならないものでしょうか。
言い方はアレですけど、雑に処理されてる印象になっちゃうんですよね。
どういう判断でそうなったかは我々には知る由もなく、ただアニメとアーティストへの印象が悪くなってしまう。
なので、やらないよりはやっておいたほうがいいと思います。些細なことのように思えて意外と重要というか。
アニメサイズって作るの大変なのかな。そのへんの話ってそういえば聞いたことがなかった…。
新しいものは「新しい」というだけで無条件におもしろい。いつしか自分はそう考えるようになりました。
これは、新しいものは「新しい」というだけで無条件につまらないと言う『上の世代』への反抗でもあります。
「古い」というだけで伝統あるものとし、「新しい」というだけで勝手に不機嫌になる人までいる。
そういう『上の世代』を見てきたことで、結果として『上の世代』を尊敬できない人格になってしまいました。
尊敬はむしろ『下の世代』に向かうことが多い。若い人たちはすごいです。「新しい」しかない。
ただ、本当に「新しい」ものでないとおもしろいとは言えません。
斬新な発想としてお出しされたものが「古い」の寄せ集めでできていたとしたら、感心はしないでしょう。
ひたすらに「新しい」ものが見たい。自分自身を「古い」と痛感させるほどショッキングな「新しい」ものが。
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