ララ・クロフトほしさに「Fortnite」に課金した話
「Fortnite」の初プレイでソロでビクロイを獲ってしまった話をしたのが昨年の夏のこと。
プレイしたのはあの一瞬のみで以降は再開もせず、保存領域の確保のためにアンインストールしてしまったほど。
対人戦がメインのゲームを自分が継続的にプレイするわけもなく、これは仕方のないことです。
そんな「Fortnite」を再開する機会が訪れたので、今回はその話をしていきます。再開の理由はふたつ。
まずひとつめの理由は、4月21日からXbox向けの基本無料タイトルのマルチプレイが無料化されたこと。
これまでは基本無料タイトルであってもマルチプレイの利用にはゴールドメンバーシップ加入が求められていて
『基本無料でありながらお金を払わないと楽しめない』という矛盾が生じていました。
他のプラットフォーム、PS4やSwitchでは無料だっただけにユーザーから不満が寄せられていたそうな。
ただまあ、この一箇所を切り取ってXboxが劣っている云々言うのは早計なのですが。
たとえばXbox Oneのセーブデータのクラウドバックアップはサービス開始当初から無料でしたしね。
今回の無料化、Xbox LIVE上で『無料配信されてるタイトル』という条件で無料化されました。
これには特殊な例も含まれていて、PS4版はマルチプレイにPS Plusへの加入が必要な「DEAD OR ALIVE 6」や
「5LR」の基本無料版が、Xbox One版ではゴールドメンバーシップなしでマルチプレイ可能に。
ほかにも体験版のマルチプレイも無料化の対象となりました。これは地味に大きい変化です。
ふたつめの理由は、「Fortnite」の現行のチャプター2・シーズン6がトゥームレイダーとコラボしてること。
今シーズンのコラボ、いわゆる旧ララだけでなくリブート版のララもスキンとして実装されています。
新生三部作を駆け抜けた自分としてはこれは押さえておきたいと思い、「Fortnite」の再開を検討したわけです。
ララのスキンなど関連アイテムはすべて『バトルパス』と呼ばれる有料サービスの報酬となっています。
「Fortnite」ではオンラインレベル1から100までのあいだ、ひとつ上がるごとに報酬としてアイテムがひとつ
アンロックされていきますが、無料で得られるのはそのうちの3割程度に限られています。
すべて獲得するには『バトルパス』への加入が必要で、料金はゲーム内通貨で950 V-Bucksとなっています。
V-Bucksは最低1,000から購入可能で、1,000 V-Bucksの販売価格は880円となっています。
おもしろいことにこの『バトルパス』、報酬としてV-Bucksももらえるんです。
7~8レベルごとに100ずつもらえて、レベル100になるころには次のシーズンの『バトルパス』の購入に必要な
V-Bucksが貯まる仕組みになっています。このことから「『バトルパス』はタダ同然」と言われることも。
少額の課金でよりお得に、より楽しく、目標をもって継続的に遊べる良い仕組みだと思います。
ほしいララのスキンがアンロックされるレベルは15、関連するアイテムすべてアンロックするには22が必要。
課金したはいいもののレベルが届かなければ意味がないので、課金の前にレベル上げしておくことに。
「Fortnite」には全モード共通のクエスト、他のゲームで言うところのミッションのようなものがあります。
武器の使用回数やマップ上に隠されたオブジェクトの発見などで、まとまった経験値を得ることができます。
戦闘とはまったく関係のないものも多く、対戦を無視してクエストの達成に奔走する遊び方もありなわけです。
ソロでやるに越したことはありませんが、初心者ならチームランブルで狙うのが無難でしょうね。
クエストに加え、宝箱を開けるなど経験値が多めに振り込まれる行動を繰り返せば22くらいまではすぐいけます。
普通の遊び方(1日1~2時間?)で2~3日。対戦が得意 or 好きならもっと早く到達できるでしょう。
余談ですが、その気になればレベルも課金で買えます(笑)それはまあ最終手段ということで…。
「Fortnite」の対戦自体はあいかわらず楽しめていないのですが、クエストの達成を目標とした遊び方は自分の
性格に合っているのか結構楽しめてます。しかし、そこだけを目標にするといくつか問題もありまして。
基本的には対戦ゲームなので、他のプレイヤーにジャマされることも多いのです。
こちらに交戦の意思があろうとなかろうと、対戦相手からはスコアにつながる敵に見えているわけですから。
あとは対戦開始時のバトルバスの航路によって、クエストの目標地点に向かうのが難しい場合もあったりします。
(字で書くとややこしいのですが、バトルバスは空飛ぶバスで『バトルパス』とはまったく違うものです)
これから向かおうとしていたクエストの地点が敵チームの航路の真下にある場合、交戦は免れません。
他のプレイヤーという不確定要素があるからこその難易度設定だろうし、いなかったらクエスト簡単すぎるか…。
バトロワ系ゲーム特有の、時間経過で行動範囲を狭めていくサークルも厄介な存在です。
目標を達成できていないのに制限時間が迫ってくる。達成できても生きて戻れない。そんなケースも多々あり。
スムーズに達成するためには下調べが大事ですね。幸い本作は攻略情報の共有が充実しています。
目標であったララのスキンと、ララの関連アイテムは無事コンプリートできました。
ララのスキンには基本形のほかにスタイルが2種類あり、クラシックララの入手には別の手間がかかります。
クエストのうちレアリティがエピック(紫)のものを指定された回数達成することで別途アンロックされますが
クラシックララは興味なかったので、そのうち手に入ればいいやという気持ちで気長にやりました。
スキンが手に入るとエモートもほしくなる…記念撮影に使えそうなエモートがないのがちょっとした悩みです。
好きな外見で遊べるかどうかって、継続的にプレイするうえでのモチベーションとして非常に大事ですよね。
たいして思い入れのない、それどころか気に入らない外見で遊び続けるのってホントに苦痛なので。
「Fortnite」は初期スキンだと性別すら選べず、毎回ランダムな見た目になるのがよくないと思っていました。
ついでなので言っておくと、限定ではない一般的なスキンの販売形態の不便さはなんとかしてほしいところ。
「Fortnite」のゲーム内ストアで販売されているスキンは日替わりでラインナップが変更されているんですけど
実装されてるスキンの総数のわりに、店頭にならんでいる数があまりにも少なすぎるんですよね。
その日を逃したら次に店頭にならぶのは1年後かもしれない。限定でもないスキンの入手が困難なわけです。
たとえば特定のスキンをたまたま見かけて、それが使いたくて「Fortnite」を始めてもスキンが手に入らない。
それが期間限定のレアなスキンならいざ知らず、一番価格帯の低いスキンでも入荷日は未定なのです。
次にいつ店頭にならぶかわからないまま気に入らないスキンを使って遊び続けなきゃいけない。
これってゲーム体験としてはかなりよろしくないし、改善されないまま運営されてるのもどうかと思うんです。
『バトルパス』がタダ同然なのに対し、スキン単体の価格設定が妙に高いのも気になるといえばなるのですが。
そこは見た目の差別化のための投資として割り切れるので、もっと買いやすいようにするべきでしょうね。
ちなみに『バトルパス』報酬のスキンは基本的に再販されないそうです。ララがほしいならいましかない!
チャプター2・シーズン6は6月上旬まで続く予定で、これから始めてもまだ全然間に合います。
…と言っても、ララ目当てで始める人なんてそうそういないかな。まあ、今後の参考にはなるかもしれませんが。
「Fortnite」を久し振りにプレイして感じるのは、これが無料で提供されていることの異常性といいますか。
このクオリティのものが無料で遊べる時代に生まれた子供たちってフルプライスのタイトルをどう捉えてるのか
ちょっと気になるんですよね。ヘタしたら眼中にないまであるのかも。
対戦ツールとしてだけでなくサンドボックスとしても無限の可能性があるし。すごい時代になったなぁ…。
「Fortnite」にはフォトモードと銘打たれたものこそないものの、リプレイモードのカメラの設定がこまかくて
フォトモードと呼んでも過言ではない出来になっています。焦点距離や被写界深度まで調整可能。
強いて難点を挙げるとすればカメラを傾けられないことですが、公式のスクショには傾いてるのあるんですよね。
本来は対戦のリプレイを見るモードなのですが、設定次第でクリエイティブモードも記録されるようになるので
好きな建物を配置してこだわりの一枚を撮るもよし、手に入れたスキンをじっくり眺めるもよし。