「22/7 音楽の時間」サービス開始1周年に寄せて
昨年5月27日にサービス開始したリズムゲームアプリ「22/7 音楽の時間」がめでたく1周年を迎えました。
最近は半年以内にサービス終了するソシャゲも多く、正直「1年もたないのでは?」と思ってました(笑)
これまで音ゲーと縁遠いゲーム人生を送っていた自分がリズムゲームに丸1年も付き合ったのは異例と言えます。
この1年間でライブ回数は3,400回におよび(オート含む)、経験皆無のところからだいぶ上達しました。
当初は難易度NORMALでも結構苦しんでましたからね…いまでは曲によってはPROでもクリアできるまでに。
以前ほどの不得意意識はもうありません。何事も継続と積み重ねということでしょうか。
この1年を振り返りつつ「ナナオン」を改めて評価しようとすると、どうにも苦しい内容になってしまいます。
公式が発信する22/7のコンテンツとして、アニメに代わるファンの受け皿となっているところが長所なのですが
アニメの後発のコンテンツであるせいか『公式による二次創作』という印象は否めず。
各種ストーリーを見るたび「これを正史として受け入れるべきか?」という悩みがつねにあるのです。
特に抵抗を覚えるのがメンバーの過去編(プリクエル)で、聞いたこともない親友が名前付きで登場したりして
公式ではないライターの思い付きで捏造されてる感がどうしても払拭できないんですよね…。
時系列的にアニメ以降にあたるメインストーリーはまだ許容できます。
そのメインストーリーも次第に興味がもてなくなり…ではなく、優先順位の低さで消化が滞ってしまいました。
一番気軽に楽しめたのはイベントストーリーですね。公式コミックアンソロジーみたいなノリで読めるので。
優先順位の最上位に来るのはイベントです。「ナナオン」を起動する理由と言っても過言ではありません。
イベントがない期間はログインボーナスすらもらわないので、イベントの存在は非常に大きいことがわかります。
自分がイベントに一番期待しているのは報酬です。獲得ポイントの合計に応じてもらえる装備品の類。
寮に飾れるインテリアや会話時に反映される2D衣装など、昨年秋ごろまでは充実していました。
しかし報酬からインテリアが消え、2D衣装が消え…残ったのは使い道のない称号と3Dアクセサリーだけ。
称号はプロフィールやマルチプレイ参加時に表示されるもので、見る機会も見せる機会もほぼなく。
使いたくなる称号が来ないという問題もあるし、マルチプレイの実態も影響してるのでこのへんは後述しますが。
3Dアクセサリーは既存の衣装とデザインがマッチしない使いづらいものばかり追加される傾向にあります。
最近のアップデートでインテリア効果を廃止し、『アビリティメモリー』という独立した新要素に変更したのは
手間の軽減という意味では「ナナオン」の数少ない改善(笑)として前向きに評価できます。
『二人三脚プロジェクト』はどうなんでしょうね。ストーリーの幅を広げるためか、新規ファンを得るためか。
ライバルグループとして実装されてるChouChou同様にそのうちカード化されたりするのでしょうか。
ChouChouの3人は専用の『アビリティメモリー』がなく、理論上最強にはなれない欠点を抱えています。
自分はChouChou好きだからそんなの関係なく組み込んでますが(笑)単純に手札が足りないのが原因ですけど
ChouChouですら現状そんな扱いなので、後輩キャラが実装されてもあまり期待できないのでは。
投票した本命の候補がかろうじて入選してくれたので、どのような扱いになるのか一応気にしてはいるのですが
22/7のゲームとして出してる以上、22/7以外のキャラが前に出るようなのはダメなのかもしれませんね。
『二人三脚プロジェクト』のストーリーは現在、前段にあたる第0話と顔合わせとなる第1話が実装済み。
ただ内容がどうにも…事前におこなわれた投票と投票後の顔合わせをそのままストーリーに落とし込んだだけの
読み物としてなんの面白味もない、既存のメンバーとの絡みもないものだったので判断材料にならず。
開票から1週間経たないタイミングでの実装なので仕方ありませんが。もう少し遅らせてもよかったのでは?
個人的には後輩との出会いを「オーディション後の初顔合わせ」という設定にはしてほしくなかったですね。
もう少し自然に学内で出会ってくれれば…いや、11人分の出会いを描くのはさすがに無理か。
最近のイベントの会話が上の画像のような、テイルズシリーズのスキットみたいになったのも気になるところで。
収録楽曲はこの1年で約100曲に。いまでもイベントのたびに1~2曲ずつ増え続けています。
一日にプレイできる曲数なんてたかが知れていますし、100曲あればじゅうぶんと言えるのではないかと。
気になるのは譜面の問題ですかね。以前から感じていた制作側の悪癖と、難易度のインフレが進んでいる感じで。
たしかにこの1年で自分もそれなりに上手くなったし、プレイヤー全体が成長してるのは間違いないでしょう。
「難しいものを求めている人により難しいものを」という意向もわかります。
ただ、PROという難易度を設けたからには『EXPERTに詰め込んでいい量』はきちんと考えてもらいたい。
最近収録された曲はEXPERTの時点で、ノーツ速度を8.5くらいに上げても連打ノーツが密接してる状態なので。
ノーツ速度というのは本来各々の遊びやすさに合わせるものであって、速くするのが必須ではダメなんですよ。
そのへんを履き違えているあいだは制作側と、少なくとも自分とのすれ違いは続きます。
収録される曲については、1周年イベントで実装されるYOASOBIの3曲のうち『怪物』以外はアニソンではなく
アニプレックス関連のアニメ作品から選出というルールもどこへいったのやら。
いや、そもそもそんなルールはなかったのかもしれない(笑)自分が勝手に思い込んでいただけで。
イベント時に新規収録される楽曲が2曲以上あるとき、メインの1曲以外はイベント終了後に一旦リストから消え
以降は『メロディーキューブ』というアイテムを消費してアンロックする仕組みになっています。
しかしこの『メロディーキューブ』、曲数に対して供給量が上回っているため余りまくってるんですよね。
最近のイベントでは1曲しか収録されないことが多かったため、結果として使い道がなくなってしまった…と。
余るぶんには問題ないからいいんですけど、アンロックシステム自体もはや不要な感じはします。
この1年ほぼ利用してこなかったのであえて言う必要もないのですが、マルチプレイの過疎化は深刻なようです。
当初からマルチプレイのメリットが薄く、マルチプレイを通じて知り合った人をフレンドにする意味もない。
「それでどうやってマルチを盛り上げろと?」という疑問を誰しも抱いていたのではないかと。
(コアなランカーはポイント稼ぎを一緒に進めるためにマルチを利用しているようですが、限定的かつ閉鎖的)
先述の称号の件は、マルチプレイやフレンド登録の存在意義のなさも大きく影響しているわけです。
他のソシャゲにあるような、フレンドにカードを借してサポートできるみたいな機能があればいいんですけどね。
横のつながりがないソシャゲをソシャゲと言えるのかどうか。根本的な部分が欠けてる気がします。
だいぶ苦言が続きましたが、「ナナオン」に一定の期待もあることを文中から汲み取っていただければ幸いです。
特に、ガチャ周辺の話題を出さなかったあたりに慎重な推敲を感じていただきたい(笑)
2年目も続けていくとして「ナナオン」に自分が望むこと、改善してほしいと思っている点をまとめると…
・過去編(プリクエル)の開拓は慎重に留め、『二人三脚プロジェクト』も絡めて未来を拡張すること
・称号の内容の見直し(イベントストーリーに沿っただけのものはもういらない)
・ノーツ配置に難易度ごとの制限を設け、実装済みの譜面であっても手直しをすること
・ソシャゲとしてゲーム内で感じられる横のつながりを作ること(外部サービスに頼らない)
・マップ上にChouChouや後輩のミニキャラを配置し、会話イベントの充実を図ること
こんなところでしょうか。このうちふたつくらい実現すれば期待して遊び続けられるものになると思います。
ひとつも実現されなくてもやめたりはしませんよ。口数が減るだけです。
メインストーリーの感想をざっくり言うと、第2章の終わりまではカップリング厨みたいな目線で楽しんでいて
第3章では薫子さんが神道の血筋だとか研究施設に入れられてたとか(!)急に言われて驚きました。
薫子さんがゲーム内での自身の役割をメタ的視点で捉えてるような発言をしていたことが一番興味深いところで
その役割から解き放たれた今後、どういう立ち回りをするキャラになるのか気になります。
それ以外はまあベタなもんで、少しの意外性もないまま結末を迎えました。不満も特になかったかな?
強いて言えば、途中表示される先生(プレイヤー)の選択肢のどちらも意に沿わないところがあった程度です。
そういえば、佐藤麗華役・帆風千春卒業後の佐藤麗華存続問題もまだ正式な答えが出てないんですよね。
佐藤麗華も卒業させるのか、それとも残して新キャストを迎えるのか。うやむやにされてしまってる感があり。
斎藤ニコルの前例もあるので後者になるだろうとは思っているんですけど、にしても遅い。
最近のイベントでは新録が不可能であることを逆手に取ってか、サスペンスの被害者役にあてられていました。
新録不可という条件からサスペンスに行き着いた可能性もあるのかな。しかしその扱いはどうなのよ…。
タイミング的に誕生日企画が一番最後になってしまった麗華。そのときには中の人がもういないっていうね。