特集:フレアガンを作る(1)
普段アニメやゲームの話題しかない当ブログでいきなりこんな記事を載せるのはどうなんだろう?と思いつつも
今年の下半期のおもな活動として公表しておきたいと思い、記事を書くことにしました。
まあ一応はゲーム関係の内容と言えるかな。きっかけとなったのは確実にゲームの影響ですからね。
洋ゲーなどでたびたび登場するフレアガンが好きで、手頃なおもちゃはないかと以前から探し求めていました。
しかし検索してみても実物の話ばかりで、たまに見つかるおもちゃと言えば中国製のチープなもの。
そもそも実物がほとんどプラスチック製のパーツで構成されていて、値段も大抵のトイガンより安いせいもあり
わざわざおもちゃ化する必要がなく、特に海外では普通に実物を手に入れている様子。
輸入することも不可能ではないと思いますが、専用の実弾もセットなのでいろいろ問題がありそうですよね…。
で、圧倒的に手頃なのは中国製のおもちゃのほうで。値段はだいたい400円前後。
「PUBG」の影響でおもちゃ化されているらしくて、ケアパッケージを模したパラシュートを発射できるものや
中身が水鉄砲になってるもの、サウンドが鳴るもの、小型のキーホルダーなどそこそこ充実した商品展開。
ただ、フレアガンといえばブレイクアクション(中折れ)だと個人的には思ってるんですよね。
先述の中国製のおもちゃはどれもブレイクアクションができず、要求を満たすものではありませんでした。
「これはもう自分で改造するしかないか…」と、とりあえず改造のベースになるものを取り寄せることに。
日本国内のネットショップでは扱ってる様子がなかったので、中国の一大ショッピングサイト『Aliexpress』で
念入りに検索して値段を比較し、意を決して注文したのが7月中旬。手元に届いたのは8月初旬ごろ。
改造に失敗してもいいよう予備も含めて2つ注文。送料は若干高くなりましたがおかげで到着は早くなりました。
届いたのはフレアガン本体が2個とケアパッケージが4個。状態はまあ…中国製のおもちゃならこんなものかと。
このフレアガンのおもちゃには構造の違うものがいくつかあるようで、今回注文したのは大雑把な作りというか
筒状のバレルに入れたケアパッケージをスプリングの力でただ押し出すだけの本当にシンプルなものでした。
さっそく分解してみると、モナカ構造の本体のなかにパーツ3つとスプリング2つのみ。
(撮影の際に用意するのを忘れたため写っていませんが、長さ1cmくらいのスプリングもついています)
ハンマーは見た目だけの飾りで(笑)これを引いて切り欠きに引っ掛け、トリガーでリリースする感じです。
トリガーも実物とはまったく異なる形状をしており、再現度については期待してはいけません。
改造を目的とする場合も、流用してどうにかできそうなパーツはスプリングくらいしかないと思います。
注文前に構想していた改造のプランはふたつ。実物再現か、弾を発射できるようにするか。
実物再現は文字どおり、実物のフレアガンの構造や仕組みをこのおもちゃに組み込むもの。
幸いネットで実物の分解写真を入手可能で、実物を模したパーツを揃えるのはそれほど難しくありません。
弾を発射するほうのプランは、Nerf(ナーフ)の発射機構を組み込むつもりで考えていました。
Nerfのラインナップのうちメガダーツと呼ばれる弾の直径が20mmで、ほぼ実物の弾と同じサイズです。
問題は発射機構を組み込めるだけの容積があるかどうか。それと、ブレイクアクションの問題もありました。
ここからがホントに長考で…あれこれ考えるうちに、何も進まないまま3か月が経過していました。
結局、全体のコストとブレイクアクションの実現を重視して実物再現のプランでいくことにしました。
実物の写真を参考にサイズや形状を割り出し、プラスチック素材に転写して削り出し。じつにアナログな方法。
3Dプリンタがあればあっという間に精確なものを作れるんでしょうね…我が家にそんなものはない。
工程が飛んでしまいますが、自作したパーツを組み込んだ状態がこちらの写真。
赤い本体部分以外はすべて自作のパーツです。手作業でプラ材から削り出し。バレルだけ塩ビ管。
本体は厚さ1mmほどしかなく剛性に不安があったため、内側にプラ棒でフレームを組んであります。
短いほうのスプリングは改造のベースとなったおもちゃから流用、長いほうはノック式ボールペンから拝借。
おもちゃのガワに合わせて作る都合で完全再現とまではいきませんでしたが、仕組みはほぼ実物どおり。
バレルを発射位置で固定するためのスプリングがトリガーを押し戻すためにも使われています。
また、ハンマースプリングロッドとトリガーで二重のセーフティになってるのもおもしろい構造だと思います。
実物のハンマーには激発するための金属製のピンがついていますが、諸事情によりそこは割愛。
(3つの切り欠きがそれぞれ押されることでハンマーが前に倒れないようになっている)
実物の写真で一箇所、どうしてもわからない部分がありました。それはハンマースプリングロッドの向き。
先端が二又に分かれたこのハンマースプリングロッド、ロッドの位置が中心からズレてるんですよね。
ロッドが上寄りになるよう取り付けるのか、それとも下寄りか。上下で動きが全然違ってくるわけです。
しかしネット上で見つかる分解写真は上寄りに置いてあったり下寄りに置いてあったりで参考になりません。
こうなると、両方ためしてちゃんと動くほうを採用するしかない(笑)
パーツの角度やロッドの長さを変更しつつ、接着して動作確認しては剥がして貼り直して…の繰り返し。
結果としては上寄りのほうが期待どおりの動作をしてくれました。あとは実物のフレームの形状から推測。
おそらく下寄りだとフレーム内に取り付けられない、あるいは正常に動作しないのではないかと。
ちなみに実物のハンマースプリングロッドはクルマのサスペンションのような構造になっています。
これを再現するにはもっと太いスプリングが必要で、すぐに用意できそうになかったのでアレンジしました。
あらためて実物と見比べてみるとトリガーの形状がだいぶ違ってることに気付きます。
調整のため、あっちを削ったりこっちを削ったり…と繰り返してるうちに変化してしまった部分も多々ありで。
作り直すこともできますが、カンペキを求めるのはやめておこうかと。気にし始めると完成しないし。
グリップはおもちゃのパーツをそのまま使うつもりでいますが、削ってたらなんか出てくるんですよ…金属片?
当記事掲載の時点でパーツの用意はほぼ済んでおり、残るパーツはバレルなどを固定するピン3本のみ。
写真では製作中の仮止めとしてM4のネジを通していますが、手頃な丸棒を探して置き換える予定でいます。
あとは塗装かなぁ。自分のイメージするフレアガンらしいオレンジレッドの塗料が見つかるかどうか。
[2022年11月 追記]
正直に申し上げますと、当記事掲載以降まったく作業を進めていません。ここで満足してしまったのかも。
構造と可動の再現が目的で、色まで塗って完成させるところは欲求に含まれていなかったといいますか。
進捗報告を期待されていた方がもしいたならお詫びいたします。どうぞお叱りください。
直近でフレアガンを使ったゲームといえば「Fortnite」ですが、あれは常時実装されてないんですよね。残念。
前シーズンからシステムが激変したシーズン8もそろそろ終わるようで。目当てのスキンの再販は終ぞ来ず。
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