ゲームレビュー 「白夜極光」
以前OPPO A73のレビュー記事で少し触れましたが、昨年10月末から「白夜極光」をプレイしていました。
「白夜極光」は中国のTourdog Studio制作、Tencent Gamesが配信するスマホ向けのソシャゲです。
昨年6月のリリース前後に放映されていたテレビCMの、おもにテーマソングが気になったことがきっかけで(笑)
詳しいゲーム内容を調べて、独特な戦闘システムに興味を惹かれました。
しかし実際に始めるまでにはそこから4か月もかかってしまいまして…当時は別のソシャゲで忙しかったし。
プレイ開始時に使用していた端末はストレージ容量が32GBしかなく、直後のアップデートで必要な空き容量が
追加で3GBくらい増えることがわかり、継続は困難であると判断して泣く泣く一時休止としました。
それから約1か月後、ストレージに余裕のある新たな端末を手に入れて本格的にプレイを再開したわけです。
以前の端末はストレージもさることながら、「白夜極光」をプレイするうえで画面の狭さも気になっていました。
フルHDの端末でもちょっと窮屈に感じるくらい情報量が多いので。スマホを前提としていないのかも?
OPPO A73の画面解像度は2400×1080で、余裕のある表示が可能です。縦横の比率さえ気にしなければ。
プレイしてるあいだは気にならないんですけど、スクリーンショットを撮影してTwitterなどに投稿するとやはり
横の異様な長さにちょっと違和感を覚えますよね。横に合わせて縮小すると縦はもっと縮んでしまうし。
仮に画面比率の変更が可能だったとしても、素材撮りのときだけ変えるのも手間ですし。
そんなわけで、「白夜極光」の記事については基本的に横長画像になることをご了承いただきたく。
「端末によってはこんなふうに見えるんだよ?」というサンプルのつもりでご覧いただければ幸いです。
「白夜極光」のゲーム内容としてまず紹介したいのが、プレイ開始のきっかけとなった独特な戦闘システム。
四隅が欠けた9×9マスの盤上に、赤・青・黄・緑の4色がランダムで配置されています。
色はそれぞれ赤なら火属性、青なら水属性など、4すくみの属性(火>森>雷>水)に対応しています。
縦横斜めにつながった同じ色のマスを一筆書きにするように、プレイヤーはユニットを移動させることができて
連鎖したマスの数に応じて(最長15マスまで)攻撃のダメージ倍率が上がっていきます。
15連鎖を超えると表示がMAXとなり、もう1ターン追加で行動できる『極光タイム』へと移行します。
通過したマスにはランダムで色が再配置されるため、前のターンと同じルートを移動することはできません。
このランダムに配置される色が「白夜極光」の戦闘をおもしろくしている要素のひとつです。
プレイヤーは5体のユニットを選んでパーティーを編成し、各ステージに挑むことになります。
先頭の隊長はどの色のマスを通過しても攻撃が発動しますが、隊長以外の4体はそれぞれ属性に合う色のマスを
通過したときしか攻撃が発動しないので、5体すべて同じ属性でそろえたパーティーの場合、他の3色のマスを
有効に利用できなくなるというデメリットが生じてしまうわけです。
それでも1属性に統一、もしくは2属性の混合程度に留めるのが定石なのだとか。
欲張って4色そろえるよりも属性を統一したパーティーのほうが、たしかにダメージは伸びやすい印象はあります。
敵の出現傾向によっては1属性ではカバーしきれない場合もあるので、あとは臨機応変で判断。
逆に自軍の弱点は隊長の属性で決まるそうです。属性を混合しても弱点はひとつだけ。
隊長は戦闘中に3回まで交代可能なので、敵の増援に合わせて隊長を変更してもよいかもしれません。
各ユニットには連鎖したマスの数に応じて発動する『連鎖技』が用意されています。
少ない連鎖数でも離れた位置にいる敵を柔軟に攻撃できる『連鎖技』をもったユニットを隊長に設定しておくと
盤上の状況が悪くても安定してダメージを出せるので、隊長選びの大きな基準になってきます。
敵のターンになれば敵も当然移動するし、それぞれ厄介な攻撃を仕掛けてきます。
色を連鎖させるパズル的な要素に加えて、移動や位置取りを考えるストラテジーの要素もあるゲームなんです。
ほどほどに頭を使わされる感じと、うまく連鎖したときの爽快感が絶妙なバランスで気持ちいいんですよね。
優秀なユニットを編成できるかどうかはガチャという別の運にかかっていますが、初回プレイ時に最初にまわす
ガチャには一応のレア保証があるし、よほど運が悪くない限りは大丈夫ではないかと…。
ガチャの話でひとつ注意しなければならないのが、「白夜極光」はリセマラしにくい仕様であること。
初回プレイ時にサーバを選んで仮アカウントを作るのですが、再インストールしても同じアカウントでログイン
する仕様になっているとかで、別のメールアドレスを用意するなどの手間がかかるそうです。
特にスマホで始める人はリセマラを考えず、運命に従って(笑)始めるほうが精神衛生上よいと思います。
実際自分はリセマラせずに始めました。最初のクジ運がよかったせいもありますが。
特定のキャラに思い入れがなく、とにかく戦闘システムに触れたかったのでなんでもよかったって感じもあり。
キャラへの思い入れはストーリーを読み進めるうちに湧いてきました。ストーリーもおもしろいゲームです。
詳しくは書けませんが、オトナが読んでもしっかりと興味を維持できる内容で、早く続きを読みたくなります。
シナリオを書いてる人の頭のなかにおそらく『映像』が明確にあり、それをきちんとフィードバックできている。
アニメで見たいなぁ…と思える場面がいくつもありました。いつか来ないかな、テレビアニメ化。
で、思い入れが湧いてくるとユニットとして手元に置きたくなるんですけど、出ないんですよね…これが。
ストーリーに関わってくるキャラの多くが☆5以上のユニットなので、よほど運がよくないと手に入りません。
でもストーリー上は主人公に同行してくる。その矛盾というか、どうにももどかしい部分ではあります。
カロンはまあ仕方ないとしてもカレンは全員配布すべきユニットだよなぁ…☆6は無理よ。
ストーリーの奇数章クリア時、指定の☆5ユニット4体から希望の1体を入手できる『光霊支援箱』をもらえます。
10連まわして☆5が1体も出ないなんてことはまずないのですが、戦力的な保険は一応用意されてるわけです。
「白夜極光」におけるガチャのダブりは、そのユニットの専用強化素材へと変換される仕組み。
本来なら数ターン待たないと発動できない『能動技』を戦闘開始直後に発動できるようになったり、ターン数を
減らしたりなど強化による変化はさまざま。強化してやっと実用に足りるユニットなんかもいたり。
現状キャラの総数が多いとは言えないのでダブりやすい反面、強化はしやすいというメリットは感じます。
「白夜極光」はキャラごとの固有イベントなど、ひとりのキャラに対するテキストの盛り込み方がハンパなくて
簡単にキャラを増やせるゲームではないことが容易に推測できます。
サービス開始から早い段階でスキンを追加したりなど、キャラの掘り下げを進めるほうへ向けているのでは。
出演声優の豪華さについてはもはやソシャゲでは紹介するまでもなく。ただ、兼役がわりとありまして。
「艦これ」みたいに同型艦で同じ声ならまあわかるのですが、派閥も属性も違うキャラを同じ声優が担当してて
今後アニメ化の機会があったとしたら妙なことになるのでは?と若干危惧しております。
「白夜極光」は音楽も素晴らしいです。本作に心を掴まれたきっかけと言っても過言ではありません。
どの曲も耳馴染みがよく、繰り返し聴いても飽きない。それでいて物語を盛り上げる存在感がある。
作曲は「スター☆トゥインクルプリキュア」や「ハイキュー!!」、「憂国のモリアーティ」に携わった橘麻美。
ゲーム本編で流れるサウンドトラックはすべてホーム画面の『情報』から聴けるようです。
個人的に好きなのはホーム画面でデフォルトで流れている『凪に降る星の海』。誇張抜きで何分でも聴けます。
あと、こまかいところでは項目を選択したときの効果音も気持ちいいんですよね。
ファイナルファンタジーシリーズの選択時の音にも似た、「ピャッ」とも「ピョッ」とも言えない音が(笑)
最後に、継続的にプレイするうえで重要な『先へ進めやすいか?』という話をしておきます。
「白夜極光」のストーリーを進めるには火力が必要で、火力を上げるためにはさまざまな強化素材が必要です。
レベルを上げるための素材、レベルを上限解放するための素材、加えて強化費用。それが4パーティー分。
序盤を過ぎると素材稼ぎのための周回プレイが日課へと変わっていきます。
必要な素材の種類、数や入手難度は当然上がっていくでしょうし、ストーリーを追うのはなかなか大変そうです。
使う機会のないユニットを遊びで育てるような余裕はない…ってほど世知辛くもないとは思いますが。
限られた素材をできるだけムダなく使いたいので、なるべく早い段階で『使えるユニット』を見極めたいところ。
ほしい素材はどこで固定ドロップするか、費用はどこで稼げばいいか、ゲーム内にわかりやすい誘導があるので
迷うことはないし、クリア済みのステージはフルオートで周回できるので良心は感じます(笑)
「白夜極光」をプレイしてて感じる不満点を強いていえば、この『先へ進めやすいか?』の部分になるのですが
ソシャゲがどのようにしてインカムを成り立たせているかを考えれば妥協すべきところでしょう。
簡単に先に進まれてしまっては困るし、プレイヤーがちょっと足踏みするくらいのバランスが正解ということ。
当記事の掲載時点では第7章の終盤まで進んでいます。覚醒1のレベル40でもまだなんとかなる範囲。
覚醒1というのは1段階目の上限解放を済ませた状態のことで、最大で覚醒3(覚醒MAX)まで上限解放が可能。
主要ユニットすべてを覚醒2へ昇格させる過程がひとつの山場と言えます。
素材集めがなかなか大変で…序盤はカンストして困るほどあったスタミナもぼちぼち分母を割りそうです。
ちなみに定期的に開催されるイベントはそんなに高いレベルを要求されないみたいで、第1章をクリア済みなら
参加資格自体は得られるようです。ユニットを確定でもらえるイベントもあるし積極的に参加したいですね。
以上、「白夜極光」を約2か月プレイしてのレビューでした。今後も長期的に楽しんでいければと思います。
Yosterの「アークナイツ」や「ブルーアーカイブ」はいまだにテレビCMを見かけるのに、「白夜極光」のCMは
あれからまったく見かけません。運営規模とかアクティブプレイヤー数なんかが違うのでしょうか?
「アークナイツ」は既にアニメ化が決まってますが、「ブルアカ」と「白夜極光」のどちらがアニメ化するのが
早いか?と考えたら、内容的には「ブルアカ」のほうが優勢かなぁ…いや、客層的にと言うべきか。
「白夜極光」にも萌えとか水着とかないわけではないんですけど、比較的マジメで硬派な味付けなのがどうにも
アピールの弱さにつながっている気がします。まあ、そこが気に入って始めたんですけどね。
余談ですが「白夜極光」にも居住区画や施設の拡張、キャラの親密度なんて要素もあります。やれること多い!
本作のソシャゲたる部分としてフレンド登録機能があり、フレンド登録するとそのプレイヤーがサポート光霊に
設定したユニットがたまにおみやげを持って居住区画に遊びに来ることがあります。
いや、それはサポート光霊のオマケ機能でしかありません。本来の用途はいわゆるレンタル機能。
他のプレイヤーがサポート光霊に設定したユニットを借りて、パーティーの5枠目に編入することができます。
通常はサーバ側が選出するオススメのプレイヤーから選ぶことになるのですが、フレンド登録をしている場合は
優先的に表示されるように。ただし、一度借りたユニットは翌日まで使用できなくなります。
手持ちの戦力ではあと一歩足りない難関など、ここぞというタイミングでうまく利用したいところ。
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