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2022年9月19日 (月)

ゲームレビュー 「PC Building Simulator」

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[プラットフォームと購入方法]
Xbox One版をセール期間中に630円で購入。
なお、Xbox One版は家庭用ながらマウスとキーボードに対応している。
マウスとコントローラーの組み合わせも可能。マウスはゲームを起動してから挿すと正しく認識されやすい。

[クリアまでにかかった時間]
キャリアモードのエンディングまで約150時間
レベル30到達後、自社株をすべて購入したタイミングでスタッフロールが流れる。
レベル30まではキャリアモードの依頼が提供されるので、すべてが終わるのはレベル31到達時だろうか。


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[ゲーム難易度]
難しい操作や反射神経を求められる場面は一切ないが、トラブルシューティングの技術は必須
依頼のメールを読み、症状からどのパーツに異常があるか特定し、最適な解決法を提示しなければならない。
目に見えるヒントがあるならまだいいほうで、原因が目に見えない場合もある。洞察と推理のゲームである。
不具合はハードウェアだけに留まらない。故障が見つからないときはソフトウェアのほうも疑うべき。

ベンチマークのスコアを計算して組み立てる依頼は難易度が高め。
パーツごとのスコアがカタログに掲載されているわけでもなく、専用の計算機が用意されてるわけでもない。
経験からおおよそのスコアを狙うこともできなくはないが、用意した構成が微妙に届かないこともよくある。

有志がネット上に公開している本作専用の計算ソフトがあるので、利用をオススメしたい。


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[実績・トロフィー難易度]
どの実績も解除条件がハッキリと書かれていてわかりやすい。しかし、最終目標の数値設定が異様に高め。
「預金が100万」「2029年に到達する」など、およそ解除不可能と思われる実績がある。
なお、フリービルドモードでは条件を満たしても実績は解除されない。すべてキャリアモードでおこなうこと


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[良いところ]
・有名PCパーツメーカーの協賛により、大量の実在パーツを収録。
・組み立ての際の効果音がなかなかリアル。特にケースの開け閉めをするときの音は再現度が高い。
・客からの依頼は自動生成されているらしく、極端なことを言えば無限に遊べる
・納品の期日はあるが、プレイヤーが日付を進めない限りは期日が訪れないのでマイペースで作業できる。
・フリービルドモードが最初から解禁されているので、高価な構成を好きなだけ楽しめる。

[悪いところ]
・収録楽曲が意外と少なく、すぐに聞き飽きてしまう。クセの強い楽曲が多いからかもしれない?
・経営の節目となる叔父からのメールが届くペースが非常に遅い。新展開の少なさでダレる
・同一規格であっても他のメーカーのメモリ(RAM)と混ぜて組み込むことはできない。
・電源コネクタの数やオーバークロックの対応状況など、カタログで確認できないスペックに悩まされる。
・ベンチマークのスコアがどれくらい出るか、パーツを購入する前に確認する方法がない。

[どちらとも言えない]
・CPUクーラーのコネクタはひとつしかなく、簡易水冷とカスタム水冷のダブル水冷構成はシステム上不可能。
(現実なら電源ユニットからファンの電源を取れるのだが、変換ケーブルなどが本作には登場しない)
・早い段階でMini-ITXのケースが解禁されるのに、Mini-ITXのマザーボードの解禁はだいぶ先。
・ネジ回しの速度を上げるツールは、欲を言えば電動スクリュードライバーであってほしかった(音が寂しい)
・プレイヤーは一歩も外に出ることができず、小さな作業部屋で一生を過ごすことになる。


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[総括]
「PC Building Simulator」はその名が示すとおり、PCの組み立てを疑似体験できるゲームである。
シミュレーターとしての側面もあるにはあるのだが、本作はジャンルで言えば経営シミュレーションに該当する。
叔父から任された修理工房で、依頼されたPCの修理や組み立てを黙々とこなしていくことになる。
あくまで資金の範囲内で、家賃や光熱費の支払いをある程度考慮しつつ切り盛りしていかなければならない。

既に多大な知名度と評価を得ている本作をなぜプレイしようと思ったかといえば、とある実況動画を見ていた際
組み立てやパーツ交換以外に、ホコリにまみれたケース内の清掃があるのを知ったからである。
「House Flipper」にハマった自分だから、PCの清掃にもきっとハマるに違いないと思ったわけだ。

この予感はまったくもって正解で、日々舞い込む依頼を黙々とこなすことに、控えめに言ってハマってしまった。
残念ながら清掃は期待に沿うクオリティではなかったのだが、依頼に応えるのはすこぶる楽しい。


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「House Flipper」では30件程度だった依頼が本作では数百。いや、終わりがないのかもしれない。
ゲームの進行に関わる依頼以外は無限に生成される気配がある。ということは、無限に遊べてしまうのである。

ただ、本作も「House Flipper」同様、人を選ぶゲームであることは間違いない。
人気あるゲーム実況配信者が物珍しさで始めたとしても、せいぜい3回くらいでシリーズを終えてしまうだろう。
おそらく視聴者側にも我慢の限界がある。こんなに変わり映えしない画面を見ていられないはずだ。

原因のひとつはキャリアモードの進展の乏しさにある。イベントの回数、頻度があまりにも少ない。
タイトルに「Simulator」とあるように、本作をシミュレーターと割り切って見ればそれで当然かもしれないが
最終目標までプレイを継続してもらうためのモチベーションにつながるものをもっと用意すべきだった。
キャリアモードの体裁を整えるための最低限のものしかないところが、ゲームとして見た場合は残念である。

客観的に言えばそんな内容だが、時間を忘れて、寝る間も惜しんでプレイしてしまう中毒性を感じる。
非常にワーカホリックな、ひたすらプレイヤーに仕事を与え続けるゲームである。


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[オススメ度]
前述のとおり、かなり人を選ぶ。パズルゲームや推理アドベンチャーが好きな人はハマるかもしれない?



最近どうも自分のなかでソシャゲ離れの気配を感じていまして。原因のひとつはこのゲームだと思っています。
ずっと頭を使えて、ずっと手を動かしていられる。なかば病的にハマって遊び倒しています。

「リロメモ」はまだ引退してないんですけど、レベル上げくらいしかできることがなくなって停滞しています。
「白夜極光」も同様。第12章の中盤は超えていて、完走し切るだけの火力がない感じ。あとモチベも。
優先順位でいえば「白夜極光」がいま一番低いかもしれません。一日の最後の最後にやってる状態ですから。

「Fortnite」はシーズン3が終わって、新たに始まったシーズン4の『バトルパス』の特典にあまり魅力を感じず
ふたたび休止期間に突入しそうです。なので家庭用ゲーム機は「MotoGP 21」の3年目がメインに。
今月は「FF14」の無料ログインキャンペーンも来ているのでそっちもやりたいんですけどね…。
ぼちぼちアニメが改変期に突入するので、そこで時間ができたら…って感じになりそう。操作思い出せるかな?

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